古市憲寿のレビュー一覧

  • 社会の抜け道

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    哲学者の國分さん(39歳くらい)と、社会学者の古市さん(28歳くらい)が、消費社会、デモ、保育園、食の問題、反革命について雑談した本。

    カジュアルな文章で読みやすいし、2人の博識なところが面白い。國分さんの子育て論的な部分も経験者だけにリアルで良かった。

    とても旬な話題を取り上げているので、なるべく早く読んだ方が楽しめると思います。

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    2020年12月25日
  • 頼れない国でどう生きようか

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    中国で活躍する加藤嘉一と、社会学者の古市憲寿が対談した本。

    正反対とも思える2人が、語学や仕事についてや今後の日本と中国についてなどを語っていて、とても興味深く読めた。

    加藤嘉一さんの熱さもすごいし、中国という国についてのリアルな現状を知れて面白い。結局はどの国にもいいところも良くないところもあるし、他の国について書かれた本を読めば読むほど、日本がかなり恵まれた国であることがわかる。

    他の国について知らなければ、日本を客観的に判断することは出来ない。そんな事をこの本に教えてもらいました。

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    2020年12月25日
  • 奈落

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    初めての作家さん。
    出だしの数字がわからなかったが、すぐに意味がわかります。
    表現できないとはこんなに苦痛なのかを思い知らされます。
    絶望の中、生きていく苦しみ。
    これが人生なのかもしれない。
    辛いのが苦しい人にはお勧めできませんが、この本を読めるということは、主人公より恵まれている...と考えて慰めるしかないです。

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    2020年12月01日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    メモ
    第1章 不安を分節しましょう
    第2章 介護の不安…目指すは老化のソフトランディング
    第3章 介護保険?…足りないようにできている
    第4章 自分の将来…百姓ライフをめざす
    第5章 政治の不安…現在日本は家族主義>少子化
    第6章 若者の不安…不満ハードルさげて要求する能力
    第7章 弱さを認めることから始まる…機会集合の研究者

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    2020年11月28日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    ずっと気になっていた古市さんの本。やっと読めました。
    若者論の歴史から入って、現代(執筆は2011年)の若者の状況を統計やインタビューから淡々と描き出していく。いいなぁ、この対象からの距離感が社会学なんだよな、と何やら嬉しくなる。
    少子高齢化、財政赤字に加え、近年は国際的なビジネスでの競争でも分が悪い日本。長期的には徐々に沈んでいくことは避けられないかも。でもここまで築き上げた社会インフラはやはり相当なもので、短期的には無理せずとも安全でそこそこ楽しく暮らしていける。まあ、茹でガエル状態といわれればそれまでなんだけど、だからといって個人の力でこの状況を変えることはやはり困難だし。
    こんな若者の

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    2020年10月28日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    情報番組のコメンテーターとしての活動の方が目立っている印象の古市さん。
    私自身はあまりテレビを見ないので、色々と評される(毒舌とか?)彼が、テレビでどんな風なのか分からないのだが。
    この週刊新潮に連載されていたエッセイをまとめた新書は、なかなか面白かった。

    ほぼ一回り歳が違うのだが、それ以上の世代間ギャップを感じる。
    私はきっと、彼が言う「おじさん」「おじいちゃん」の部類に入ってしまうんだろうな〜(性別的にはおばさんだけど)。

    こういう感覚の人たちが次世代を担ってくれているのなら、まだまだ日本も捨てたもんじゃない。
    2018年に書かれたエッセイなので、日本や世界各地を飄々とした感じで飛び回

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    2020年10月18日
  • 奈落

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    ネタバレ

    割と序盤で数字の見出しの意味に気づくんだが…ある意味『ジョニーは戦場へ行った』より身近に起こりそうでとんだホラーだったぜ!

    この小説からどんな教訓や著者の訴えを汲み取れば良いのか…『家族のほころび』がテーマだとのことだが、ほころびなどというぬるさではなく、ほころびすぎィィ!という意味で本当にホラーです。

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    2020年09月27日
  • 誰も戦争を教えられない

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    歴史や戦争のことに関しては、国や人によって様々な見方がありますが、著者は執筆時、学校で教わった知識程度(著者いわく)でした。
    よって、中立で冷静な視点が貫かれており、どのような歴史観を持つ人にも楽しめる内容になっています。
    海外も含む戦争関係の施設を巡り、エンタメの視点からも分析した各国、各世代の歴史観の違いについて分析しています。
    こう書くと、お堅い本だと思われるかもしれませんが、語り口は軽妙で、時折、ジョークも交えた内容が読みやすいです。
    特に日本では、戦争のこととなるとシリアスに語られがちですが、本書のように身近なものとして捉える視点は大事だと思います。
    著者が言っているように、歴史は実

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    2020年09月26日
  • 奈落

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    なかなかにエグイラスト。

    ちょっと期待させておいてのこれは
    読後感かなり悪いが、嫌いじゃない。

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    2020年09月26日
  • 奈落

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    古市さんの小説3作品めです。

    冒頭から引き込まれました。
    ある日、急に人生が変わることはあり得る…
    輝かしいスターだった主人公が奈落の底へ落される、自由にならない身体と正常なままの意識のはざまでの何十年という日。

    主人公目線で読んでいたのでラスト近くでちょっと衝撃を受けました。勝手に持っていたイメージがひっくり返された感じです。

    最後まで嫌な気分になる1冊でしたが、妙に印象に残る1冊でした。

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    2020年08月17日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学とは何か何のために必要かを教えてくれる。様々な社会学者が登場するため次に読む本を探すためのカタログみたいで面白かった。

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    2020年08月15日
  • 奈落

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    人気絶頂だった17歳の歌手香織。ある日事故で意思疎通もできない車椅子生活になる。香織の心情が綴られている。古市さんらしいタッチだと思った。

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    2020年07月01日
  • 奈落

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    ネタバレ

    ちゃんとした小説じゃないか!~シンガーソングライターの香織はステージから落ちて、植物状態かと思われていたが、ちゃんと意識を持っていた。母が動けない娘に愛情を傾けるようになり、不仲な姉が妹の作品で金を稼いでいる。いつの間にか40代になって、鍼で体が少しずつ動かせるようになったが、母は施術を断り、香織に鏡越しの自分の姿を見せる~ちゃんと作家として活動できるね、古市君

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    2020年06月18日
  • 奈落

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     本作は、読みようによっては救いのない物語だ。 
     人気絶頂だった17才のミュージシャンが、ライブ中の事故で全身不随となり6139日目から話が始まる。
     
     外界に対して何も意思表示できない体になってしまい、意識の有無さえも判断できない状態にある藤本香織。
     だが、彼女の意識ははっきりしている。
     意識が体の中に閉じ込められている。

     家にいることに耐えきれずに、家を飛び出してミュージシャンになった彼女だった。
     しかし、事故後には姉、母が彼女の財産を引き継ぎ、更には嘘を塗り固めた美談を騙るようになった。
     動かなくなった体を父が弄る。
     かつて共に語り合った男友達は、自分が音楽性を蔑んだ女

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    2020年06月12日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    古市くんの独特の感性、捉え方があったり、納得できる内容もあったり
    ひとつひとつが短いのでとても読みやすい
    何より出版時にコメント追加しているのが読んでて楽しい

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    2020年06月09日
  • だから日本はズレている

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    古市さんのバシバシ斬り込む感じ好きである。
    ポエムやオリンピックの気持ち悪いプレゼンの部分は笑った。 

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    2020年06月07日
  • 百の夜は跳ねて

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    社会学者の古市さんらしいと言えばそれらしく、社会格差だったりがみえますが、登場人物の醸し出す不思議な雰囲気で現実感のない(いい意味で)不思議な感じのお話でした。

    読後感も悪くなく、前作より、作者を意識することなく小説として読みました。

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    2020年05月31日
  • 保育園義務教育化

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    読んで良かった。「お母さん」にはぜひ1章を読んで欲しい。個人的に衝撃だったのが、古市さんが好きで、よく人に聞いてしまう質問。「親が人間だって何歳のときに気づきましたか?」というもの。自分も母親になった今でも、自分の「お母さん」が「人間」かどうかなんて考えたことがなかった…
    あとは出生率を上げようとしている割には打ち出される政策のなんと的外れのことか。現役世代に対する社会保障支出が多い国ほど、出生率が高くなることが分かっているのに、日本はどこまでも若者にお金を使わない国。出生率が上がるはずがない。

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    2020年05月30日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    社会学とは?に対する複数の社会学者の認識を知ることができた
    この本をきっかけに、登場した社会学者の書籍を読んでいきたい

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    2020年05月12日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    「世界にはきっと誰にさえも気が付かれないような転轍機が無数に張り巡らされていて、僕たちの人生は何気ないきっかけで道が分かれている」
    「そこまでお金をかけなくても、そこそこ楽しそうな生活を送れちゃうのが現代の幸福であり不幸でもある」

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    2020年05月10日