古市憲寿のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【概要】
タイトルや帯で分かる通り、日本史の全体を俯瞰した本。
本書は大きく二部構成になっており、いわゆる「通史」と「テーマ史」に分かれている。
しかし、同ジャンルの本との決定的な違いは「固有名詞が極限まで排されている」こと(更に、著者は日本史の専門家ではない)。
【感想・レポート】
本書の意義は固有名詞を極限まで排したことだと述べたが、どちらかと言えば「社会学者が日本史の専門知識に依らず、社会学的視点から俯瞰した日本史」と言った方が適切かもしれない。
日本史の固有名詞を避けたからこそ、現代社会との繋がりをより意識しやすい歴史描写が可能になったものだと感じる。実際、「古代政権はフランチ -
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋さんで、なんとなくタイトルを聞いたことがあるなと思い、手に取った。
冒頭が刺激的過ぎて、ちょっと動揺。
え、どういう話なの、これ。
しかもたまにTVで見かける古市さんじゃないか。
小説書いてたの?
しかも芥川賞候補作??
というわけで色々気になり、購入に至った本。
読み終わった感想は、色んな感情が残ったけど、やっぱり面白かった!というのが一番かな。
設定も面白い。安楽死が認められているパラレルワールドの日本。変な言い方だけど、現実的っぽくて面白い。
文章も新しいと思う。形容詞が少なく、固有名詞だらけ。人によっては拒否反応を示す人もいると思うけど、テスト的に敢えて使ってみたんじゃないかな、 -
Posted by ブクログ
大きな流れで見ると、昭和から平成、令和と時代が変わっていくなかで経済成長の時代はすでに終わりを告げ、経済成長の時代を生きたおじさん世代の若者批判の論調はなんの説得力もない。
そして「昔は良かった」「最近の若者は...」という議論がいかに意味のないものかがよくわかる。
それを踏まえた上で若者論とは社会問題のネガみたいなものという。
最も印象に残ったのは、日本という国は民主主義という制度の構築に失敗したのかもしれないという点(P352)。「明治維新が参考にした西欧諸国は産業革命の真っ只中にあり、これを参考にしたため経済成長が至上命題になった(民主主義よりも)。そしてそれがうまくいってきた。昭和は