古市憲寿のレビュー一覧

  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)

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    共感できるなぁ……としみじみ思ったのがありのままの本音になる。正義をふりかざす人を好きになれないのは、全体主義のような排除の雰囲気が漂うからだ。

    あと、LGBTQが叫ばれる世の中で思うのは、どんな人もいていいと思う。それは、異性を好きな人がいてもいいということだし、健常や障害関係なくクソな人間もいていいということだと思ってる。自分を許してほしいのに他人を許さないのはよくわからない。なんてこんなこと書いてる私も矛盾してるけど笑。矛盾もひっくるめて、誰かの存在をゆるす。少なくとも害は与えない。そんな気持ちで生きていけばいいかな。

    でも、平和ボケで育ったから平和ボケは直さないと。旅に出ないといけ

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    2023年02月22日
  • 奈落

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    途轍もなく残酷で救いがない物語。

    主人公は人気絶頂の女性シンガー・藤本香織。
    17年前の夏、ステージから転落し全身不随の身体になる。
    それ以上に残酷なのは意識だけは明晰に残っていると言う事。

    善人の仮面を被って寄り添う母、性的虐待を繰り返す父、香織の金だけが目的の悪魔の様な姉、見たくも知りたくもない家族の本性を、否が応でも傍で感じなければならない香織の心中を想像するだけで胸が苦しくなる。

    眼球でのコンタクトが取れれば、少しでも声が出せたらと願いながら読み続けるも容赦ない展開にやり切れなさが募る。

    最低最悪な家族小説。

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    2023年02月15日
  • だから日本はズレている

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    古市さんは今ではコメンテーターやバラエティに引っ張りだこの社会学者だが、テレビで拝見するようになった頃、新進気鋭な社会学者として注目されていた。いつの時代もズバッと言い切ってくれて、自分では言えないことを言える人を応援したくなる。古市さんの考えを得て、自分でも言葉にしていきたい。

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    2023年01月22日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    フリーターでも意外と舞台見ながら生活していけるじゃん!と思っていたけど正規と非正規の違いは年金、病気の時などの社会保障にあるんだった
    あとがき、自分だったかも知れない色んな人がいるからこの本書いたって言ってて作者想像以上に繊細だった……

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    2023年01月18日
  • ヒノマル

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    あの古市さんがどんな小説を書いているのかという興味のもと、読み始めたが最終的にタイトルと言いたいことの解離を感じないではいられなかった。
    私に伝わってきたのはこういう少女が古市さんの理想なのかなあ?と思うだけだ。
    社会背景は現実的であるが、この少女と主人公の家族だけは浮世離れしていた。
    それから古市さんが前に言っていた「キスは唾液の交換だ」との発言がどうしても頭から離れなかった。
    そう語っていた人がなんでこういう小説を書いたのか甚だ疑問だ。

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    2023年01月16日
  • 10分で名著

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    世界の名著、古典を1冊10分程度の対談で紹介。
    古市氏の質問が浅い感じがする。サッサと原典に当たるべし。

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    2023年01月07日
  • 保育園義務教育化

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    読みやすくよかった。
    昭和の時代は、こういった発信はフェミニストのレッテルを貼られたが、徐々に認識が変わっており、昔のフェミニストが今の普通になっている。

    思うのは、結構国は少子化対策などに取り組んでいるなという印象。
    3歳からの保育園無償化とか、2014年の国土交通省の交通機関でベビーカーを折り畳まなくて良いという表明とか。

    ただ、リーダーシップが弱く、ガイドラインは作るんだけど、それを守らせるための動きがなく現場に任せるため、ゆっくりとしか変わっていかない。

    ベビーカーの折りたたみ不要の声明が出た後も、バスのアナウンスで折りたたんでくだい、と言っている。

    一般的にみんなの意識で、と

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    2022年12月10日
  • 10分で名著

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    有名ではあるが一般人にはとっつきにくいであろう本について、内容のダイジェストや著者の背景、現代における応用やおすすめの読み方などがわかりやすく説明されている。自分では読む機会のなさそうな本や、仮に読み始めても挫折しそうな本を知ることができるので学びは大きかった。また、読書に対する考え方や読書のハードルを下げるようなアドバイスが随所にある点も心強い。

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    2022年10月22日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    視点は面白いし一日で読めたが特に目新しい指摘や世界での比較や独特性に至っているわけではなくその点物足りない。

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    2022年08月21日
  • 平成くん、さようなら

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    芥川賞候補作、ということで。

    そうではないだろうけど結構ご本人とリンクする部分が多く感じられて、いちいち鼻につく(悪い意味では無く)

    若きブルジョア層のスマートな生活感の無い日常に沿って進む安楽死制度というテーマは、割とストーリーには馴染んでいたように思うが、自分の生き死にを他人事のように捉えて履行する・しないってやりとりは、今必死に生きる人たちを思うと、所詮他愛もない絵空事・戯言の類だろうなと思う。
    今後起こるだろう重要なテーマに踏み込んでいる気がするものの、どうにも登場人物たちに良い印象が持てず、終始「だからどうしたっての」というような投げやりな感想ばかりわいた(悪い意味では無く!)

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    2022年08月09日
  • 国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由

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    感想
    福祉は自分事。日本内部を見ていては国内の福祉について議論することは難しい。福祉は平等を目指すか公正を目指すべきか。これからの課題が見える。

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    2022年08月01日
  • 保育園義務教育化

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    オーディブルにて。
    煽り気味のタイトルだなと思ったけど、論の展開も細部は結構雑な印象を受けた。

    一章の日本のお母さんは社会から異様に厳しい目を向けられている、人権がないというのは完全に同意。公共機関で子供がうるさいときに申し訳なさそうな態度を示せとか、お母さんは寝ずに母乳で育てるべしとか、酷いと思う。

    雑な論の一例として。
    母性神話に反論するために、いかに歴史的に子供が捨てられ、疎んじられ、虐げられてきたのが普通だったかが述べられているんだけど、じゃあ山上憶良の「瓜はめば」の歌は?可愛がられた子供も多数いたのでは?という気持ちになった。
    母性神話が嘘だというのには同意するけど。

    直接の本

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    2022年07月30日
  • 保育園義務教育化

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    ネタバレ

    ■総論:
    少子高齢化問題について、多角的な目線で書かれている本(いかに深刻かどうかも含めて)。
    これから親になる人に対する子育て本というよりは、少子高齢化や国として幼少期の子供に投資することの重要性を日本全体に向けて書かれた本。
    ・読書時間:3時間程度
    ・ボリューム:187ページ(文字も大きく行間スペースも広いのでサクッと読めます。)

    ■こんな人にお勧め:
    ・保育園に入れるかどうか迷っている人(保育園に通うことの重要性について論理的に記載されています)
    ・日本の少子高齢化問題に興味がある人

    ■どういう内容の本なのか(事実・刺さったこと):
    ・お母さんも人間であるということ
    └産後ケアはとて

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    2022年07月19日
  • 10分で名著

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    教養を深めるには、名著、古典にあたれ、ということはよく目にするフレーズだが、実際読み始めても難解で挫折すること必至である。それならば、要約してあるこの本を読めばわかった気になる、と思って読み始めた。12冊の本が紹介されていて、概要は書いてあるが、それでも難しいし、そもそも内容に興味を持てなかった。修行が足りない私が悪いのかもしれないが…

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    2022年07月14日
  • 僕たちの前途

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    2012年に出版された本を今読んでみた訳だけど、この頃の日本と今の日本は大きく変わっただろうか。またこの頃に予想された日本に着実に今の日本は近づいてるのだろうか。
    サラリーマンの優越さは消えて、けど起業家にもそんなに優しくない社会であることはそのままのような気もする。
    けどいかにもなサラリーマンとして働く自分には、起業の面白さが伝わる内容だった。モチロン「面白そう」なんて言ってるほど甘くないこともわかるし、そういって踏み出せない自分の弱さも知ってるから今の自分でいるんだけれど。
    マネーリッチ、
    タイムリッチ、
    フレンドリッチ、
    マインドリッチ。

    やれる範囲でやれることはある。
    なによりも楽し

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    2022年07月12日
  • だから日本はズレている

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    日本における、「おじさん」と「若者」のズレを書いている。今回も、おじさんへの皮肉が痛快だった。

    おじさん達が若者を批判するフレーズ「選挙に行かない、覇気がない。」などは、若者達がそれなりに幸福だから当たり前だと解説する。

    前作「絶望の国の幸福な若者たち」と似たような内容だったため、星3つ。

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    2022年07月08日
  • 平成くん、さようなら

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    ノンフィクションなのではないかと錯覚してしまうくらいのリアルさがあった。自分が死ぬのも怖いけど、大切な人の死はもっと怖い。

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    2022年06月19日
  • 平成くん、さようなら

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    平成くんはその名の通り、平成生まれ。
    平成が終わろうとしているとき、同棲している恋人の愛に、安楽死しようと思うと伝える。

     安楽死が認められるようになり、制限はあるものの自分で死ぬ権利も持てるようになった世の中。
     苦しみの中で、生を断ち切りたいと思う人がいる一方、死へと周囲からの圧で追いやられる人もいて。

     本当に死を求めているのか、一時的な考えから死にたいのか、その線引きの難しさを思う。
     いつか日本も、安楽死が認められる日が来るのだろうか。

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    2022年06月19日
  • 保育園義務教育化

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    ネタバレ

    ちょいちょい強引な論理があるけどおおむね同意かな。
    専業主婦家庭でも週何回とか気軽に預けられて、子供もいろんな人と触れ合う機会があって…というのが理想。
    もちろん働きたい人は全員保育園に入れるのも前提で。

    母親の人権ないってのは本当そう…。「取り締まり」ってうまいこと言うよなぁ。もうすぐ子供産まれるけどすごく不安。
    「お母さん」として相応しいか、周囲の人が常にジャッジしてくる日本社会、嫌すぎる。

    幼児期の質の高い教育は学歴や収入への正の影響が大きいというのは有名な研究だけど、その研究では親への積極的な介入もしてるわけで…。それも要因としてあるんじゃないかな~といつも思う。通わせればいいって

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    2022年06月19日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。

    現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。
    つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。

    そもそも若者論というのは、一億総中流社会になり、地域間や所得格差が薄まったことで出現したらしい。
    それでも昔から「今時の若者は」という論調はあるから、中高年が自分達の優越感や肯定感を上げるために使われることが多いのは確かだと思う。
    自分は、中年になってもそういう考えに陥らないように気を付けようと思う。

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    2022年06月17日