古市憲寿のレビュー一覧
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共感できるなぁ……としみじみ思ったのがありのままの本音になる。正義をふりかざす人を好きになれないのは、全体主義のような排除の雰囲気が漂うからだ。
あと、LGBTQが叫ばれる世の中で思うのは、どんな人もいていいと思う。それは、異性を好きな人がいてもいいということだし、健常や障害関係なくクソな人間もいていいということだと思ってる。自分を許してほしいのに他人を許さないのはよくわからない。なんてこんなこと書いてる私も矛盾してるけど笑。矛盾もひっくるめて、誰かの存在をゆるす。少なくとも害は与えない。そんな気持ちで生きていけばいいかな。
でも、平和ボケで育ったから平和ボケは直さないと。旅に出ないといけ -
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読みやすくよかった。
昭和の時代は、こういった発信はフェミニストのレッテルを貼られたが、徐々に認識が変わっており、昔のフェミニストが今の普通になっている。
思うのは、結構国は少子化対策などに取り組んでいるなという印象。
3歳からの保育園無償化とか、2014年の国土交通省の交通機関でベビーカーを折り畳まなくて良いという表明とか。
ただ、リーダーシップが弱く、ガイドラインは作るんだけど、それを守らせるための動きがなく現場に任せるため、ゆっくりとしか変わっていかない。
ベビーカーの折りたたみ不要の声明が出た後も、バスのアナウンスで折りたたんでくだい、と言っている。
一般的にみんなの意識で、と -
Posted by ブクログ
芥川賞候補作、ということで。
そうではないだろうけど結構ご本人とリンクする部分が多く感じられて、いちいち鼻につく(悪い意味では無く)
若きブルジョア層のスマートな生活感の無い日常に沿って進む安楽死制度というテーマは、割とストーリーには馴染んでいたように思うが、自分の生き死にを他人事のように捉えて履行する・しないってやりとりは、今必死に生きる人たちを思うと、所詮他愛もない絵空事・戯言の類だろうなと思う。
今後起こるだろう重要なテーマに踏み込んでいる気がするものの、どうにも登場人物たちに良い印象が持てず、終始「だからどうしたっての」というような投げやりな感想ばかりわいた(悪い意味では無く!)
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オーディブルにて。
煽り気味のタイトルだなと思ったけど、論の展開も細部は結構雑な印象を受けた。
一章の日本のお母さんは社会から異様に厳しい目を向けられている、人権がないというのは完全に同意。公共機関で子供がうるさいときに申し訳なさそうな態度を示せとか、お母さんは寝ずに母乳で育てるべしとか、酷いと思う。
雑な論の一例として。
母性神話に反論するために、いかに歴史的に子供が捨てられ、疎んじられ、虐げられてきたのが普通だったかが述べられているんだけど、じゃあ山上憶良の「瓜はめば」の歌は?可愛がられた子供も多数いたのでは?という気持ちになった。
母性神話が嘘だというのには同意するけど。
直接の本 -
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ネタバレ■総論:
少子高齢化問題について、多角的な目線で書かれている本(いかに深刻かどうかも含めて)。
これから親になる人に対する子育て本というよりは、少子高齢化や国として幼少期の子供に投資することの重要性を日本全体に向けて書かれた本。
・読書時間:3時間程度
・ボリューム:187ページ(文字も大きく行間スペースも広いのでサクッと読めます。)
■こんな人にお勧め:
・保育園に入れるかどうか迷っている人(保育園に通うことの重要性について論理的に記載されています)
・日本の少子高齢化問題に興味がある人
■どういう内容の本なのか(事実・刺さったこと):
・お母さんも人間であるということ
└産後ケアはとて -
Posted by ブクログ
2012年に出版された本を今読んでみた訳だけど、この頃の日本と今の日本は大きく変わっただろうか。またこの頃に予想された日本に着実に今の日本は近づいてるのだろうか。
サラリーマンの優越さは消えて、けど起業家にもそんなに優しくない社会であることはそのままのような気もする。
けどいかにもなサラリーマンとして働く自分には、起業の面白さが伝わる内容だった。モチロン「面白そう」なんて言ってるほど甘くないこともわかるし、そういって踏み出せない自分の弱さも知ってるから今の自分でいるんだけれど。
マネーリッチ、
タイムリッチ、
フレンドリッチ、
マインドリッチ。
やれる範囲でやれることはある。
なによりも楽し -
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ネタバレちょいちょい強引な論理があるけどおおむね同意かな。
専業主婦家庭でも週何回とか気軽に預けられて、子供もいろんな人と触れ合う機会があって…というのが理想。
もちろん働きたい人は全員保育園に入れるのも前提で。
母親の人権ないってのは本当そう…。「取り締まり」ってうまいこと言うよなぁ。もうすぐ子供産まれるけどすごく不安。
「お母さん」として相応しいか、周囲の人が常にジャッジしてくる日本社会、嫌すぎる。
幼児期の質の高い教育は学歴や収入への正の影響が大きいというのは有名な研究だけど、その研究では親への積極的な介入もしてるわけで…。それも要因としてあるんじゃないかな~といつも思う。通わせればいいって -
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なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。
現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。
つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。
そもそも若者論というのは、一億総中流社会になり、地域間や所得格差が薄まったことで出現したらしい。
それでも昔から「今時の若者は」という論調はあるから、中高年が自分達の優越感や肯定感を上げるために使われることが多いのは確かだと思う。
自分は、中年になってもそういう考えに陥らないように気を付けようと思う。