古市憲寿のレビュー一覧

  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    数ページずつの単発の話が続くと思ったら、週刊新潮に連載されているコラムをまとめたものであった。本全体で何かを伝えてくれるかというよりも、古市氏の視点を垣間見させてくれることを期待して読んでもらいたい。やはり、知識と経験が豊富で見方が鋭い。

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    2021年09月10日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    頭の中にすーっと入ってきて読みやすい文章。
    異国情緒の高揚感と湊くんが自分を異世界に連れていってくれるかもしれないという期待感が心地いい。
    uber eatsとか食べログとかGUCCIとか俗っぽい言葉が出てくる感じが個人的には新鮮に感じた。

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    2021年09月09日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    ネタバレ

    学生時代、あまり得意ではなかった日本史。

    当時の私には、歴史を学ぶというより
    無機質に暗記する教科だった。

    大人になった今、実家に帰省した際に、
    当時の日本史や世界史の教科書を読むと、
    意外と面白くて学生時代が悔やまれる。

    本書は、神様のような俯瞰した目線で、
    巨視的に日本の歴史を描いている。

    まるで、ドラえもんの道具で、
    空から日本の成り立ちを
    高速で眺めている感じだ。

    テンポの良いスピード感が心地よい。

    「ニッポン全史」だけでなく、
    「コメ」「家族」「戦争」
    などのテーマも設定されている。

    歴史となると対象が膨大な上に、
    イデオロギーも関わってくるし、
    どの立場を採用するかで
    歴史叙述の方法はまるで変わってしまう。

    歴史の解釈、歴史をどう語るかは
    とても難しいことだ。

    作者が述べている、
    「歴史とはつまるところ、
    証拠と推論の組み合わせによって
    織りなされる叙述である。」

    この言葉は、すごく腑に落ちた。

    誰かが何かを残し、
    それを守る人がいたから、
    歴史は続いてきた。

    歴史を読み書きするのは、
    この営みに参加することに他ならない。

    コロナ禍で移動も憚れる日々なので、
    本書で日本史の旅へ出かけるのも悪くない。

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    2021年09月06日
  • 楽観論(新潮新書)

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    『全ての現実を仕方ないと受け入れたり、何の約束もない幸運を待ち望むくらいなら、せめて楽観的になったほうがいい』
    『何とかならないことは、ほとんどない。少なくとも、そう思って行動していたほうが、人生はずっと楽になる』
    『アンチエイジングといえば、スキンケアばかりが注目されがちだ。しかしもっと心のアンチエイジングが重要視されてもいいのではないか』
    『正義のカルト化が進む一方だ。自分の信じる正義を追求し、異論を挟む人を糾弾するのも結構だが、その行為は少しもクリエイティブではない。社会運動家ならともかく、新しい知を創造すべき学者たちが、血眼になり他者を叩いている様を見るのは哀しい』


    2018ー2020までの週刊新潮の連載を書籍化。
    楽観とは、腹をくくるということなのだ。嫌な奴はいるし、期待通りに物事は進まないし、不平や不満が尽きることはない。それでも、僕たちはこの世界で生きていくしかない。
    危機の時代、安易な厭世論に陥らず軽やかに生きるためのヒントが書かれている。

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    2021年08月30日
  • 頼れない国でどう生きようか

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    対談集です。加藤さんという人は、知らないけど、古市さんは、こういう対談をもっとやって欲しいなー、というのが読後感でした。
    出版されて9年経ったけど、古市さんのスタンスは変わっていない感じを受けました。
    それと詩を書いていたのは、知らなかったです。
    この詩がまた凄い。

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    2021年08月24日
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論

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    NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
    2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。

    この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
    もっと早く知りたかった番組でした。

    一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
    盛り上がる議論というのは、聞いていてとてもおもしろいです。
    もっと続いてほしかったなぁ。

    本書は「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦会議」の2回をまとめたもの。
    当時は東日本大震災の後ということですが、この時の議論が今どこまで実現されているのか。
    そんな風に見てもおもしろかったです。

    難しい単語も多くて、私の頭では理解できてないところもありますが。
    多職種の人たちが同じテーマを見ると、全く違う角度で違う意見が出てくる。
    これはいつの時代にも言えることで、お互いを知ること、多様性を認めること、そんな姿勢は忘れずにいたいですね。

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    2021年07月15日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    少しずつ読み進めて、多分1年くらいで読み終わった。学生時代は歴史は苦手だったが、この本は大きな流れで捉えていて読みやすかった。

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    2021年06月30日
  • 保育園義務教育化

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    そうなんです、母親だって人間なんです!!
    今は共働きも増えているし、正社員でバリバリ働きながら家事も育児もワンオペでやってる人結構いると思います。
    男性も昔に比べて家事育児に参加してるとか言うけど、育児って結局最高責任者が母親だって世間はみんな思ってますよね。
    なんでもかんでも母親に押し付けすぎ!なんなら少子化問題の産む産まない、産めないも女性のせいにしがちだし。
    日本ってやっぱり男女差別の国だなと思います。
    この本が出版されたのが2015年。政府はオリンピックに夢中で少子化なんて対して対策してないですよね。一応保育園は3歳から無償化になりましたが、我が家は1歳の時に保育園入れるのにものすごーく苦労しました。

    いつか男女、子あり子なし関係なく安心して働ける国になる事を祈ります。

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    2021年06月26日
  • 保育園義務教育化

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    ネタバレ

    ・乳幼児期に教育(社会性)をする事が大事
    ・一般日本人の、赤ちゃんを取り巻く環境の理解が大事


    ・日本は「お母さん」を人間扱いしない国
    旅行に行くと、子供が可哀想。
    保育園に預けると、子供がかわいそう。
    仕事で残業しまくっても、子供がかわいそう
    新幹線で泣き喚く我が子を無視すると、子供がかわいそう
    お父さんだったら、そうはならないよね?

    ・ペリー幼稚園プログラム
    アメリカの貧しい地区に生まれた3歳〜4歳の子供を対象に、素晴らしい幼稚園に通わせた58人と入園を許可されなかった65人を比較。
    素晴らしい幼稚園に通った子の19歳時点での高校卒業率が高く、27歳での持家率が高く、40歳時点での逮捕率が低かった。
    単なるIQの差は8歳頃で無くなるが、「非認知能力」が一生の差となる。

    ・5歳までのしつけや環境が、人生を決める

    ・子どもの頃「うそをついてはいけない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」という四つのことを教えられた人は、大人になってから、そうでない人と比べて平均年収が約57万円高かった

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    2021年06月20日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    日本史を、まとまる→バラバラになる→まとまる、の3つに大別する視点は秀逸だと思う。
    内容は良くも悪くも大雑把。著者の思想を多分に反映しているのも気になった。

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    2021年06月06日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

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    歴史学者の歴史書は細部を正確に書きたがるから焦点が定まらないものがある。細かいことは端折って大筋に徹するこのような本は新鮮だ。「挫折しない」タイトルは安っぽい。「挫折」なんてことばは受験勉強の歴史に絡むもので、大人の読書の楽しみに「挫折」はない。

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    2021年05月30日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    優しい物語だった。
    フィクションって書いてあるけど
    港は、どうしてもある俳優さんが頭に
    浮かんできて離れなかった。
    ずっとその俳優さんを思い浮かべながら
    読んだ。どこまで本当の話なんだろうとかも
    考えながら。
    あと読む側に人物の感じを具体的にイメージ
    させることができるのだとは思うが、
    人物が着ている服や持ち物など
    いちいちブランド名から書いてあるのが
    個人的には過剰に感じた。
    (サンローランの黒いシャツとか
    蜂のマークのついたディオールの帽子とか。)

    物語の中にあった
    「あらゆる関係には、誤解や思い違いや
    すれ違いが含まれている。その中で、
    誤解を解こうとする過程にこそ意味があるの
    ではないか。完璧に理解し合うことが
    無理だとわかりながら、その状態に
    近付こうとする試行錯誤こそが、誰かを
    思い合うことなのだと思う。」という
    部分が心に染みた。

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    2021年05月11日
  • 保育園義務教育化

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    子供の教育は、乳幼児期に一番お金をかけるのがいい
    良質な保育園に行った子どもは、人生の成功者になる可能性が高い
    意欲や忍耐力といった非認知能力が、人生の成功につながる
    非認知能力は集団の中で磨かれる

    知らなかった。15年前に知りたかった。まあ、自分の子育てに後悔はしていないが。

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    2021年05月05日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    ホントに古市憲寿‼と思っちゃいました……
    性別関係なく、切なくて、儚い、恋のお話でした。

    オランダを舞台に、薬疑惑で芸能界を引退した彼、彼女に強引に連れてこられ、半年足らずで振られてしまった彼、出会うはずのない二人が出会うことに……

    思うはずのなかった感情に翻弄され、明日を楽しみに生きていくことを幸せと感じられる毎日が微笑ましい。

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    2021年05月04日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    様々な話題を古市さん目線で書いた本。空気を読むことなく、誰かに忖度もなく、文章も分かりやすく、なんだか潔いエッセイ。

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    2021年04月27日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    ネタバレ

    古市さんの、「平成くん、さようなら」に引き続き読みやすくおもしろい文章だった。
    オランダはドラックや性に対して自由な国であることを初めて知った。
    同性愛者の気持ちはなかなか理解できていなかったけれど(今も理解できていないとは思うけれど)、相手にドキドキしたり、その人がいないと寂しい気持ちになったり、、普通の恋愛と一緒なんだなって思った。

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    2021年04月18日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    成宮くんの話とかしか思えなかった。だからこそ幸せになってほしいと思いながら読んだ。
    途中で出てくるシーンで主人公がなぜ大したことない売春婦に声をかけたのかよくわからなかったけど。
    最後の最後まで男が好きなわけじゃないと言いなごらも湊に惹かれていったのはある意味リアリティーがあった。BLだとそこまでは引っ張らない。
    希望がある話でした。

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    2021年04月09日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    貧困だとか、犯罪だとかは、
    個人に由来するのではなく
    社会が生み出した現象で、
    社会の一部だと考える論を
    私は強く推しているんだけど、
    それを肯定してくれるように感じた。

    まさに社会学とは、
    みんながなんとなくわかっていたことを
    実証する学問と説明する学者がいたが、
    それを実行してくれたと思う!

    家族社会学 山田先生がいう
    前時代的家族が
    機能する人と機能しない人の格差が生まれる。
    社会では、機能しない家族に生まれた私が悪い自己責任と斬られるけど、
    機能しない人をベースとした社会制度ができればいいなぁと思う。

    社会学者は分析に徹するべきか、
    提言まで行うべきか論について
    様々な意見が出ていたけど、
    提言まで行って欲しい!
     

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    2021年04月09日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    うん、これはBLですね
    古市氏、BLの才能あるね!

    でもあからさまに成宮くん的な設定は
    大丈夫なのかな

    私はBL好きだからいいけど
    文学作品としたらもう少しって感じです

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    2021年03月27日
  • 奈落

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    そんなに悪い人ではない。
    でも凡庸な人でも、家族というコミュニティの中で集まると、人の命を削るほどの悪の力を持つ。

    家族という閉ざされた空間は本当にこわい。
    ずっと思ってるんだけど、
    家族って閉ざされるといとも簡単に仮面が剥がれて無遠慮な恐ろしい本性が出る。


    人の悪意って
    受ける当人のリアクションや周りの目によって
    大部分は抑制されているんだな、と気づいた。
    人間って卑しくて悪くて、
    他の人の目がなければ
    グレーゾーンを簡単に飛び越えて
    人の命も簡単に握り潰せる存在。

    最後のシーンがなぁーーー
    諦めるなんて、
    最初の1ページで思いついた選択肢だったから
    あまりにあっけなくて悔しいくらいだった

    この小説は結末以外のところに力があるけど
    もし著者が最後が1番伝えたいところ、
    というのでなければ、違う結末がよかったー!

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    2021年03月25日