古市憲寿のレビュー一覧
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辛口コメンテーターで知られる古市さんの小説。
こちら、昨年古市さんがTwitterで毎日少しずつ投稿してくれていたツイッター小説を一冊にまとめたもの。
私も去年毎日楽しみに読んでいたのでこちら再読となります。
舞台はオランダのアムステルダム。一緒にアムスに来た彼女のさくらに振られて、鬱々としながら過ごすヤマト。
そしてあるとき出会ったのが、ある報道がきっかけでテレビの前から姿を消した元芸能人の港くんだった。彼と出会って、友情を深めることで、ヤマトの生活に張りが出て変わりはじめる。
ボーイズラブ要素のあるラブストーリー。
全体的に、ヨーロッパが舞台ということもありおしゃれな印象。
主人 -
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「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。高度200メートル。僕はビルの窓を拭く。頭の中で響く声を聞きながら。ある日、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描き切った、まったく新しい青春小説。
ビルの窓清掃員が謎のお婆さんから大金を受け取って窓から部屋を盗撮する話。大人しそうに見える主人公なんだけど、高層ビルの清掃中に性行為に及んだりと大胆な一面も。こんな主人公やイカれた同僚が出てくるのだから、ド派手な物語になるのかと期待したのだけど、そのような場面は出てくることはなく静かに淡々と物語は進 -
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ネタバレ学生時代、あまり得意ではなかった日本史。
当時の私には、歴史を学ぶというより
無機質に暗記する教科だった。
大人になった今、実家に帰省した際に、
当時の日本史や世界史の教科書を読むと、
意外と面白くて学生時代が悔やまれる。
本書は、神様のような俯瞰した目線で、
巨視的に日本の歴史を描いている。
まるで、ドラえもんの道具で、
空から日本の成り立ちを
高速で眺めている感じだ。
テンポの良いスピード感が心地よい。
「ニッポン全史」だけでなく、
「コメ」「家族」「戦争」
などのテーマも設定されている。
歴史となると対象が膨大な上に、
イデオロギーも関わってくるし、
どの立場を採用するかで -
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『全ての現実を仕方ないと受け入れたり、何の約束もない幸運を待ち望むくらいなら、せめて楽観的になったほうがいい』
『何とかならないことは、ほとんどない。少なくとも、そう思って行動していたほうが、人生はずっと楽になる』
『アンチエイジングといえば、スキンケアばかりが注目されがちだ。しかしもっと心のアンチエイジングが重要視されてもいいのではないか』
『正義のカルト化が進む一方だ。自分の信じる正義を追求し、異論を挟む人を糾弾するのも結構だが、その行為は少しもクリエイティブではない。社会運動家ならともかく、新しい知を創造すべき学者たちが、血眼になり他者を叩いている様を見るのは哀しい』
2018ー20 -
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NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。
この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
もっと早く知りたかった番組でした。
一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
盛り上がる議論というのは、聞いていてとてもおもしろいです。
もっと続いてほしかったなぁ。
本書は「僕らの復興論」と「僕らの地域活性化作戦会議」の2回をまとめたもの。
当時は東日本大震災の後ということですが、この時の議論が今どこまで実現されているのか。
そんな風に見てもおもしろかったです。
難しい -
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そうなんです、母親だって人間なんです!!
今は共働きも増えているし、正社員でバリバリ働きながら家事も育児もワンオペでやってる人結構いると思います。
男性も昔に比べて家事育児に参加してるとか言うけど、育児って結局最高責任者が母親だって世間はみんな思ってますよね。
なんでもかんでも母親に押し付けすぎ!なんなら少子化問題の産む産まない、産めないも女性のせいにしがちだし。
日本ってやっぱり男女差別の国だなと思います。
この本が出版されたのが2015年。政府はオリンピックに夢中で少子化なんて対して対策してないですよね。一応保育園は3歳から無償化になりましたが、我が家は1歳の時に保育園入れるのにものすごー -
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ネタバレ・乳幼児期に教育(社会性)をする事が大事
・一般日本人の、赤ちゃんを取り巻く環境の理解が大事
・日本は「お母さん」を人間扱いしない国
旅行に行くと、子供が可哀想。
保育園に預けると、子供がかわいそう。
仕事で残業しまくっても、子供がかわいそう
新幹線で泣き喚く我が子を無視すると、子供がかわいそう
お父さんだったら、そうはならないよね?
・ペリー幼稚園プログラム
アメリカの貧しい地区に生まれた3歳〜4歳の子供を対象に、素晴らしい幼稚園に通わせた58人と入園を許可されなかった65人を比較。
素晴らしい幼稚園に通った子の19歳時点での高校卒業率が高く、27歳での持家率が高く、40歳時点での逮捕 -
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優しい物語だった。
フィクションって書いてあるけど
港は、どうしてもある俳優さんが頭に
浮かんできて離れなかった。
ずっとその俳優さんを思い浮かべながら
読んだ。どこまで本当の話なんだろうとかも
考えながら。
あと読む側に人物の感じを具体的にイメージ
させることができるのだとは思うが、
人物が着ている服や持ち物など
いちいちブランド名から書いてあるのが
個人的には過剰に感じた。
(サンローランの黒いシャツとか
蜂のマークのついたディオールの帽子とか。)
物語の中にあった
「あらゆる関係には、誤解や思い違いや
すれ違いが含まれている。その中で、
誤解を解こうとする過程にこそ意味があるの
ではな