古市憲寿のレビュー一覧

  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    様々な話題を古市さん目線で書いた本。空気を読むことなく、誰かに忖度もなく、文章も分かりやすく、なんだか潔いエッセイ。

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    2021年04月27日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    ネタバレ

    古市さんの、「平成くん、さようなら」に引き続き読みやすくおもしろい文章だった。
    オランダはドラックや性に対して自由な国であることを初めて知った。
    同性愛者の気持ちはなかなか理解できていなかったけれど(今も理解できていないとは思うけれど)、相手にドキドキしたり、その人がいないと寂しい気持ちになったり、、普通の恋愛と一緒なんだなって思った。

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    2021年04月18日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    成宮くんの話とかしか思えなかった。だからこそ幸せになってほしいと思いながら読んだ。
    途中で出てくるシーンで主人公がなぜ大したことない売春婦に声をかけたのかよくわからなかったけど。
    最後の最後まで男が好きなわけじゃないと言いなごらも湊に惹かれていったのはある意味リアリティーがあった。BLだとそこまでは引っ張らない。
    希望がある話でした。

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    2021年04月09日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    貧困だとか、犯罪だとかは、
    個人に由来するのではなく
    社会が生み出した現象で、
    社会の一部だと考える論を
    私は強く推しているんだけど、
    それを肯定してくれるように感じた。

    まさに社会学とは、
    みんながなんとなくわかっていたことを
    実証する学問と説明する学者がいたが、
    それを実行してくれたと思う!

    家族社会学 山田先生がいう
    前時代的家族が
    機能する人と機能しない人の格差が生まれる。
    社会では、機能しない家族に生まれた私が悪い自己責任と斬られるけど、
    機能しない人をベースとした社会制度ができればいいなぁと思う。

    社会学者は分析に徹するべきか、
    提言まで行うべきか論について
    様々な意見が出て

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    2021年04月09日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

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    うん、これはBLですね
    古市氏、BLの才能あるね!

    でもあからさまに成宮くん的な設定は
    大丈夫なのかな

    私はBL好きだからいいけど
    文学作品としたらもう少しって感じです

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    2021年03月27日
  • 奈落

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    そんなに悪い人ではない。
    でも凡庸な人でも、家族というコミュニティの中で集まると、人の命を削るほどの悪の力を持つ。

    家族という閉ざされた空間は本当にこわい。
    ずっと思ってるんだけど、
    家族って閉ざされるといとも簡単に仮面が剥がれて無遠慮な恐ろしい本性が出る。


    人の悪意って
    受ける当人のリアクションや周りの目によって
    大部分は抑制されているんだな、と気づいた。
    人間って卑しくて悪くて、
    他の人の目がなければ
    グレーゾーンを簡単に飛び越えて
    人の命も簡単に握り潰せる存在。

    最後のシーンがなぁーーー
    諦めるなんて、
    最初の1ページで思いついた選択肢だったから
    あまりにあっけなくて悔しいくらい

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    2021年03月25日
  • 奈落

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    題材設定は面白かった。主人公の家族たちがあまりにも自分勝手で闇が深い。もしかするともっと回復したかもしれない主人公。家族の自分勝手な想いで奈落の底に落ちたまま。最後もモヤモヤして終わったというよりラストはよく分からなかった。

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    2021年02月28日
  • 僕たちの前途

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    起業家たちの内輪感

    学歴や能力を持つ人が、好きなことをしていたら、気づいたら、会社を立ち上げていた、というのか起業であり、「起業したい」と言っているだけの人は、中身の伴わない現実逃避

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    2021年01月28日
  • 百の夜は跳ねて

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    さすが、古市くん!
    視点が良いですね。実際やってしまうと犯罪だろうけど、現代社会においてはみんな興味津々でしょう。

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    2020年12月25日
  • 奈落

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    スポットライトを独り占めにしていた彼女が……

    ステージから転落し、植物状態になってしまう。
    彼女が必死で、もがき、苦しみ、逃げ出した家族。実家の部屋は、あの当時のまま。
    そんな部屋に帰ってくるなんて、、、
    何も動かせないのに、明瞭な意識が、彼女を襲う。
    死を覚悟しても、実行に移せない。。。

    この先、何が待ち受けているのか……
    誰のために生きているのか……

    これも家族のかたちなのかもしれない。。。

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    2020年12月13日
  • だから日本はズレている

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    物事の見方はひとつじゃだめだなって思った。
    一概にこうだ!って言えない。
    ちょっと面白い。
    最後の「やさしい革命」に救われた気持ちになった。

    メモ

    「失敗の本質」からの引用部分
    ・グランドデザインがなく場当たり的
    ・環境に適応しすぎてガラパゴス化
    ・現場の気づきが中枢に届いていない
    ・学習しない組織


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    2020年10月27日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    若者はなんだかんだ言って社会に貢献したいと思ってるけどその機会やきっかけを見つけられなくてもやもやしている というような記述を読んで自分と重なるものを感じた。

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    2020年10月07日
  • 百の夜は跳ねて

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    最後まで一気に読んだ。が、特に感動もなく、強いメッセージとかも感じられず、なんてことはない話なので、忘れてしまいそう。著者が有名でなかったら出版されてただろうか。でも冒頭美咲さんのゴンドラのシーンはインパクトあった。ここがこの小説の最大の山場!

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    2020年08月10日
  • 奈落

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    衝撃です。全身不随で目しか動かず、正気なのにそれもわかってもらえない元歌姫の17年間…
    重度の肢体不自由の方の教育に携わるものとして、ドキドキする内容でした。今やいろいろな手段で意思を読み取ろうとしている時代。それを家族に拒否されるなんて…ショックですが、リアルさもあります。
    古市さん作品、初体験です。読みにくいのかなと思ったけど、小説としてはスイスイ読めた。中身の重さに止まる事はあったが…他のも読んでみたい。

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    2020年07月26日
  • 奈落

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    「初夏に咲く紫の花だけど、花言葉が面白いと思ったのだ。「正しい主張」と「深い悲しみ」」

    「嫌だって感情は、知らないか期待しすぎかのどっちかだと思うよ」


    奈落という題名通り、いやそれ以上に苦しい本でした。

    残酷で苦しくてどうしようもなかったけど、リアルだった、余計怖かった

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    2020年07月22日
  • 奈落

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    ネタバレ

    もう、救いようがない話。歌手として活躍していた香織は、ステージから落ち、寝たきり状態になってしまう。意識はあるのに、体は全くも動かない。声も出ない。意思表示ができない。そんな香織を搾取し続ける家族の物語。主人公が女性ということで、過去2作にあった「古市さんそのもの」の風味は抑えめ。ちょいちょい入る固有名詞・東京愛には名残りを感じるけど。とにかくひたすら負の方向に堕ちていく展開にドンヨリ。しかし文章は過去作に比べどんどん洗練されてきているような気がする。それでも私は『平成くん、さようなら』の方が好きだ。

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    2020年06月28日
  • 奈落

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    評価は3.4といった感じ。
    絶望から這い上がっていく物語ではなく、絶望、奈落から終始ずっと見続ける物語が印象的。
    過去2作よりはこの作品が良かったし、文章も好みでかなりスムーズに読み進めた。
    ラストの終わりがもう一つといった印象。
    次作に期待。

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    2020年06月20日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

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    軽妙というより軽い印象です。なので、サクサク読めます。けれは、連載をまとめたものなので、リアルタイムで読んでいた人は、また印象が違うのかも?

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    2020年06月06日
  • 百の夜は跳ねて

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    作者がどんなものを書いているのか、単なる好奇心で読んだ。理窟だらけだったり、
    文体が合わなかったら
    無理せずやめようと思ったが
    完読した。

    本を読むとき、白紙で読むーそれでも100%白紙は難しいけど。
    前評判とか、レビューとか知らずにー

    タワービルの清掃をしている主人公とひょんなことからのその住人との出会い
    設定は面白い、

    面白かった、文体にも抵抗無く
    裏の参考文献を読むとさすが勉強されてる。
    確かに現代を映し出している

    格差、劣等感
    幅広く言えば生きるということ

    題名の意味も理解できたし、
    「独断と偏見だけど」
    終わりに希望はあった。
    何度か、芥川賞「?」直木賞「?」候補だよね。

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    2020年04月25日
  • 保育園義務教育化

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    ネタバレ

    少子化に歯止めをかけるための提案が盛り込まれた一冊。内容はいたってシンプル。母親ひとりへの育児負担の集中、保育所の不足、経済的負担など子どもを産みにくい、育てにくい現在の環境を変えるため、0歳からの義務教育化を行うべき、というもの。良質な幼児教育は意欲の向上や感情の制御、大学進学率の向上、犯罪率の低下などプラス面が多いというデータがその根拠にある。子どもに公費を投入する方が、結果的には生産性の向上や社会保障費の削減などに繋がり、コストパフォーマンスが良いというものだ。
    確かにその通りで、今の日本は子ども関連への公的支出が高齢者関連や他国と比較して少ない。その理由が政治家の票に結び付きにくいから

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    2020年04月23日