古市憲寿のレビュー一覧

  • 百の夜は跳ねて

    Posted by ブクログ

    翔太は就職試験にことごとく失敗し、死んでもいい、と思った時に、ビルの窓拭き清掃の仕事に出会い、深い考えもなく、仕事に就く。
    窓拭き作業中に、タワーマンションに暮らす一人暮らしの老女と出会い、そこから不思議な交流が始まる。
    格差社会での身分の違う人たちの出会い、交流は日常的にはあまり見られないだろう。
    住む世界の違いからの暮らし方、ものの捉え方の違いがある一方、心の中のどこかで、通じ合う部分もある。
    表現するのが難しいが、現実味もみせながらも、幻想的、空想的な、もやがかかったようなくすんだ色味のある、不思議な話だった。
    なぜ、老女は姿を消したのか。なぜ、交流をもちながらも二人ともお互いの名前を明かさなかったのか。
    最後に一気に現実に引き戻された翔太の行く末も気になる。

    0
    2022年06月09日
  • 10分で名著

    Posted by ブクログ

    雑誌の対談ということで、誌面の関係か、対談もエッセンスだけ残しているという感じで、冗長でなくそれぞれが短く確かに10分で一冊のエピソードを読み切れる。

    対談している相手のチョイスがよく、さほど関心が無い分野の本でも飽きずに読める。

    アインシュタインがなぜ天才的な理論を生み出せたかという問いに対して、大学の研究室に雇ってもらえずに暇だったから、という解答は、膝を打った。暇のない現代、特に日本では独創的な理論を作り出す暇はないかもしれない。
    ルソーの「社会契約論」の理想とする社会の在り方が、今の中国の統治と合っているという東浩紀の解釈は、なんとなくルソーは近代民主主義の祖のように感じていたので、驚かされた。熟議民主主義なんて全く必要とせず、一般意志が反映される統治システムだったらなんでもいい、しかし、その一般意志も「みんなが黙って自分のことだけを考える。そうするとなぜかどこかにぼんやりと一般意志があらわれる」という「一般意志という概念自体が、自分で自分を統治するというフィクションをうまく回すための人工的な概念」なんて、そんなことでよいの⁉️と心配になった(笑)近代の世俗化に必要な概念として捻り出されたのだな。
    ここまで書かれてなお魅力があるとは、確かに読んでみたくなる(笑)

    読みたい順に読んだが、最後まで面白かった。古市憲寿は苦手だし、ニセモノ感がハンパないが、企画の勝利だといえる。

    0
    2022年06月04日
  • 僕たちの前途

    Posted by ブクログ

    お金や出世や名声ではなく、友達と楽しいことをする、を優先する価値観。合理的だけど、ほんの少しだけ寂しい気もする。

    0
    2022年05月29日
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    なんとなく性格がサバサバしているのが
    とても軽く読めてすきです。
    パーンっと発言していくので気持ちがいい。

    私自身あまりニュースなどみなくて疎いので
    時事的なこともわかって
    知った知識を次の日に人に言いたくなりました(笑)

    0
    2022年05月23日
  • 楽観論(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    古市さん興味あるってことで読んでみた。TVのコメンテーターやってる時も素なんだなと改めて思った。飾らない皮肉屋そこが面白いのはこの人の持ってるとこなのでしょうか?!

    0
    2022年05月10日
  • ヒノマル

    Posted by ブクログ

    戦争というよりは、戦時下の日本での青春物語。
    愛国心に満ち満ちた軍国主義の少年・勇二が、兄の彼女でもある自由思想の涼子と出会ってすこしずつ変わっていく。
    戦争は軍事侵攻そのものも怖いが、影響を受けた人間をおぞましいモンスターに変貌させてしまうのが恐ろしい。
    「大人になったら」、と若者が未来を語ってはいけない時代があったなんて信じられない。未来はいつだって平和で明るくあるべきだ。
    参考文献の量がものすごかった。

    0
    2022年04月28日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    高校時代、日本史は未選択で、中学生レベルの内容しか知らなかったが、すらすらと読み進められた。固有名詞が少ないので、日本史の知識を得るには向かないかもしれないが、流れを掴む点ではいいかもしれない。

    0
    2022年04月25日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

    Posted by ブクログ

    ボーイズラブの小説を初めて読んだ。内容自体は特段抵抗はなかった。読みやすい書き方ではあったが、意外と読み終わるまで時間がかかった。

    0
    2022年04月11日
  • ヒノマル

    Posted by ブクログ

    今なら当たり前のように思い描く将来大人になったらやりたい事や、海外のどこそこに旅行に行きたい…
    美味しいものを食べてみたい…
    そんは素朴な願いすら統制されて出来ない時代が、ついこの間まであったという事実。
    自分は御国の為に身を捧げるから、大人まで生きることはないと当たり前のように小中学の子が毎日思って過ごす。
    そんな世の中に希望なんてないよな…と感じながら読んでいた。
    どんな小さな夢でもいいから自由に思い描いていられる世の中がいい。
    統制だけ厳しくして、金持ちの上の官僚とかだけは酒に女に豪勢な食事や、金に溺れて暮らす。
    そう言う未来にならない事を祈るばかり。

    0
    2022年03月10日
  • 百の夜は跳ねて

    Posted by ブクログ

    書評が酷かったので、どうなのかと思っていたけど面白かった。参考文献になっている「天空の絵描きたち」を読んでみたいが手に入らないもどかしさ。
    自殺した人も死ぬための場所を探すときに空を見上げたのかな、というようなことが書かれていて優しい視点だなと思った。
    平成くんと百の夜は〜の2冊しかまだ読んでないけど、古市さんの小説は主人公が古市さんで脳内再生される。

    0
    2022年02月14日
  • 保育園義務教育化

    Posted by ブクログ

    子育てをお母さんだけに押し付けるのではなく、国が制度を整えて社会全体で行なっていくことが大切、というのが主な内容。

    ・お母さんもみんなと同じ人間である!
    ・「専業主婦」は高度経済成長期の幻で、歴史的に見ればお母さんも働くのが一般的。お母さんも、ひとりで孤独に育児だけに専念してると逆に気がまいってしまう…!
    ・日本は世界的にみて子どもや若者にお金をかけなさすぎる。
    ・乳幼児期の教育を充実させ非認知能力を育むことが日本全体のレベルの底上げにつながる。

    0
    2022年01月12日
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    挫折しそうになったけど、なんとか第一部を読破。
    初めて日本史を最初から最後まで通しで学べました。
    固有名詞は飛ばしていいと言いつつも、ちょこちょこ出てきた歴史的事件や戦争の名前は知ってるべきなんだろうなと思ったので、メモしました。

    いつか、しらべます。(白目)


    さらに1/3くらいに圧縮して、マンガ本出してほしい。日本史で挫折した全「国民」に配ってください。

    0
    2021年12月05日
  • 百の夜は跳ねて

    Posted by ブクログ

    おばあちゃんが影ある人だし、主人公も色んな人にされるがままで断れない人なんだろうな。
    でも、いろんな景色をみたくなるおばあちゃんの気持ちもわかるで。

    0
    2021年11月17日
  • 楽観論(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    1トピック3ページで読めるので、さくさく読めちゃう。
    過去の争いを忘却することで関係は良好になるというのが、確かになぁと思えた。戦争の歴史って、忘れちゃいけないと思いがちだけど、明治以前の戦争を今でも根に持ってる人、いないですよね。
    ちょっと目から鱗の発想でした。

    0
    2021年11月07日
  • 楽観論(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    週刊新潮のコラムをただまとめたものである。ただまとめたものであると言えど、まとめて読むことで時代の流れを感じられるし、古市氏のものの考え方が伝わってくるのて、きようみぶかい。いろんなところにアンテナを張っていることと、シニカルで鋭い意見を持っていることは年下ながら嫉妬しながらも尊敬する。彼の小説を読んでみたくなった。

    0
    2021年10月17日
  • だから日本はズレている

    Posted by ブクログ

    言葉は平易で文章は流れるよう、サクッと読めたのですが、どう受け止めていいのかよく分からなかったです。著者が走りながら世の中での様々な現象を切り取って巧みにまとめ上げる、その手際はすごいな、と感じました。

    0
    2021年10月16日
  • だから日本はズレている

    Posted by ブクログ

    2014年の作品。震災後の日本にさらなる閉塞感が漂う中で、クールジャパン、憲法改正、脱原発、ソーシャルメディア、ノマドなどに希望を寄せる人がいて、ちょっとしたブームになった。著者はそれらを冷めた目で斬る。根っこにあるのは、おじさんたちが安全な場所から、若者に社会課題の解決を望んでいるということなんじゃないかって。
    とかく熱しやすく冷めやすく、集団で一つの方向にグワッと流れる傾向のある日本人ですが、こういう冷めた目線が世の中にあることは必要だと思います。

    0
    2021年09月28日
  • アスク・ミー・ホワイ【単行本版】

    Posted by ブクログ

    辛口コメンテーターで知られる古市さんの小説。
    こちら、昨年古市さんがTwitterで毎日少しずつ投稿してくれていたツイッター小説を一冊にまとめたもの。

    私も去年毎日楽しみに読んでいたのでこちら再読となります。

    舞台はオランダのアムステルダム。一緒にアムスに来た彼女のさくらに振られて、鬱々としながら過ごすヤマト。
    そしてあるとき出会ったのが、ある報道がきっかけでテレビの前から姿を消した元芸能人の港くんだった。彼と出会って、友情を深めることで、ヤマトの生活に張りが出て変わりはじめる。

    ボーイズラブ要素のあるラブストーリー。

    全体的に、ヨーロッパが舞台ということもありおしゃれな印象。

    主人公ヤマトの作る様々な料理が、文字だけなのにとてもバラエティ豊かで洒落てて美味しそう。
    アムステルダムの風景や美術館などの風景もしっかり描いている。
    美術館のシーンもあり、レンブラントやフェルメールなどオランダの画家や、モネの睡蓮の言及もあり、美術好きとしても嬉しいポイントだった。

    ただ、Twitterのときは、文章と共にオランダの風景画像が添付されており、それがアクセントとなっていたと思うんだけど、書籍では予算の関係か、それがカットされていたのが残念だった。

    また、古市さんのことは、辛口が気になって実は前はそんなに好きではなかった。しかし、中居君とよく共演するようになってから、一目置くようになり、Twitterもチェックするようになった。
    古市さんのこちらの小説、中居君の存在がちらちら見えて、中居君愛を感じることができる。


    男性同士の恋愛が描かれて、性描写もあるんだけど、全体的には爽やかでスタイリッシュな印象だった。

    今回の勝手にキャスティング
    ヤマト→林遣都くん
    港くん→佐藤健くん

    0
    2021年09月21日
  • 百の夜は跳ねて

    Posted by ブクログ

    「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。高度200メートル。僕はビルの窓を拭く。頭の中で響く声を聞きながら。ある日、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描き切った、まったく新しい青春小説。

    ビルの窓清掃員が謎のお婆さんから大金を受け取って窓から部屋を盗撮する話。大人しそうに見える主人公なんだけど、高層ビルの清掃中に性行為に及んだりと大胆な一面も。こんな主人公やイカれた同僚が出てくるのだから、ド派手な物語になるのかと期待したのだけど、そのような場面は出てくることはなく静かに淡々と物語は進み、気がついたら終わってしまっていた…。感心したのは主人公が手土産を持っていったシーン。お婆さんが手土産に一切手をつけないという描写は、主人公とお婆さんの関係をよく表していると思った。盗撮犯に心は許さないよな。

    0
    2021年09月20日
  • 楽観論(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    気を楽に、読み進めることができました。
    いろんな角度から、いろんな話題が、3ページずつ紹介されていて、頭の中が落ち着かない時も、ちょっとした時間に文字にふれたい時も読むことができました。

    最後まで読み終えたとき、「楽観」のイメージがふわっと舞い降りてくる感じがしました。

    時間をおいてまた、ページを繰ってみようと思います。

    0
    2021年09月11日