古市憲寿のレビュー一覧

  • 新版 文系でもわかる統計分析

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    ○確かに男女別分析でも交互作用は大雑把には見られますが、それだと、男女の回帰係数の差が統計的に有意なものかどうかはわかりません。交互作用の有無を統計的に示すためには、交互作用項を含めた重回帰分析が必要になります(228p)

    ★他の統計初学者向けの本と異なり独特。まず古市憲寿氏と須藤康介氏の対談形式で進む。そして統計ソフトSPSSの操作と結果の読み取り方の解説が詳しい。記述と説明をきちんと求めているところは好感を持てる。γ係数など他の本では目にしない用語の解説が多い。クロス集計から始まり、他の本で最初に出てくる平均や標準偏差が第4章でやっと出てくる。

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    2019年05月04日
  • 保育園義務教育化

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    お母さんが人間だっていつ気がつきましたか?
    この質問で始まる著書は、お母さんへの負担が大きすぎる今の子育てに疑問を投げかける。
    タイトルを見て夢空言を書いている本のように思うかもしれないが、頑張っているお母さんを優しくねぎらい、少し勇気付けてくれる本でもあった。
    参考文献のおすすめに★マークがつけられているので、それを読んでみようと思う。

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    2019年04月17日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    若者考察。
    「若者」そのものだけの本かと思っていたが時間と国境を超えた論考が多く、注釈も多いので説得力がある内容。
    個人的に4,5章は特に読み応えがあるように感じた。

    そして時々挟まれるシニカルさが読みやすさを押し広げている気がする。

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    2019年03月26日
  • 保育園義務教育化

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    読みやすかった
    要約すると「世の中のお母さん頑張りすぎ、社会的にもそれが当たり前と思われすぎ、もっと社会全体で育てた方がいい、けどそんなフワッとした感じだといつまで経っても実現しないからもう義務化しよーぜ、あと子育ての経済負担もなくそう、実はその方が親だけじゃなくて国にとっての経済発展にも良いんだぜ、あと子供に教育するのめっちゃコスパいいのよ、なので小学校より前の年齢に対する教育を義務化しよーぜ、メリットたくさんよ」って感じですね
    まあそうだよね〜って感じでした

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    2019年02月23日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    『海外旅行とか車が欲しいとか、欲はないのか?』
    『会社でのし上がっていこうとか思わないの?』
    今の生活に満足して、まったりとした日々を送る息子をみていて、いつも不思議に思っていました。
    若者よ、それで良いのか?!と。
    この本を読んだところによると、これからの世の中は、どうやらそれで良いらしい。。。
    何かにつけうっかりバブル世代の癖が出てしまう私や、バカの一つ覚えのように『原発再始動』『景気上昇』しか考えてない財界の偉い人達の方が
    これからの世の中の形をちゃんと理解できていないんだろうな。
    『幸せだから政治運動なんてしない』という古市君に、
    『もしそうだとしたら、そのまま文句言わずに滅びていただ

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    2019年01月25日
  • 保育園義務教育化

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    よくテレビで見かける古市さんの著書、ちゃんと社会学者としての姿を一度見てみたくて本書を読んでみました。
    正直、メディアでの物言いを見ていると、「この本でも無茶苦茶なこと言ってるんじゃないか」と思っていましたが
    、育児を担う母親に寄り添う内容になっていて驚きました。
    子供を持たない、結婚もしていない著者がここまで書けるのは、やはり取材の賜物だろうと思います。
    むしろ、子供のいる方は自身の経験談にまみれる傾向にあるので、この本はある種客観的に書かれていて読みやすかったです。
    内容も章立ての展開がわかりやすく、言いたいことも絞られていました。
    これに賛同するかは人によるかと思いますが、
    現状の母親と

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    2019年01月22日
  • 保育園義務教育化

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    古市さんは結婚もしていなければ子どももいないのにここまで世の中のお母さんの気持ちに寄り添っていることが本当にすごいと思った。日本人全員に読んでほしい。
    0歳から保育園に預けるのは可哀想。というなんの根拠もない心無い言葉のことを気にするのは止めようと思った。非認知能力の大切さを改めて感じたので今度は非認知能力に関する本を読もう。

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    2019年01月21日
  • 保育園義務教育化

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    保育園を義務教育化して、社会全体のレベルを向上させようという本。
    『学力の経済学』の主張にもある通り、乳幼児期への投資が1番効率がよいことを踏まえてかかれている。
    集団生活では、単なる学力だけでなく、「非認知能力」が培われるというのはまさにほうたわと思う。それが子どもの教育の中心になると私も思う。

    この本では、筆者の主張を、研究結果や過去の歴史、しまた諸外国の好事例をふまえて書かれている。
    フランスの少子化対策の進み具合にはとても驚いた。
    p.118
    ・労働時間が日本より短い
    ・育児をしている人には柔軟な働き方が認められている
    ・質の高い保育園や託児所が充実している
    ・子どもを保育ママやベビ

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    2019年01月01日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    不景気だからモノが売れないのではなく、それによって変わった生活スタイルや価値観に対応できていないだけだと気付かされる。語り口調気味の文体は好き嫌いが分かれる。新書らしくて好き。
    ・バブル時代:ギラギラ消費「海外旅行型消費」
    ・ゼロ年代以降:堅実志向なキラキラ消費「遠足型消費」
     ⇒日常の延長として消費やレジャーを体験型で楽しむスタイル。日帰り。
    ・ルクエ:舶来物のキラキラした非日常性と実用性のリアリティ
    ・キッチンペーパーバウンティ
    ・花ふきん、白雪ふきん
    ・若年層ほど進む「コンサマトリー化(=身近な関係や幸せを大切にする価値観)」
     ⇒モノを買う=お金を払ってメンバーシップを得ることに近くな

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    2018年12月09日
  • だから日本はズレている

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    現代の若者論者、古市氏が問う、日本という国の不思議。おじさんには決して気付けない切り口を提供してくれる非常に面白い書。クールジャパンや「ポエム」に理解が深まるとともに、最後の2040年の日本は、非常にリアリティを感じた。

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    2018年11月12日
  • 上野先生、勝手に死なれちゃ困ります~僕らの介護不安に答えてください~

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    『おひとりさまの老後』(文春文庫)や『ケアの社会学』(太田出版)で、老いや看護の問題について論じた上野千鶴子に、当時まだ大学院生だった古市憲寿がみずからの抱えている不安をぶつけるかたちではじまる、対談形式の本です。

    近年はすっかり炎上芸でおなじみになった古市ですが、本書ではピエロの役回りを演じて、上野の鋭い洞察を次々に引き出しており、さすがだとうならされました。

    漠然と感じていた将来への不安を、一つひとつていねいに腑分けし、具体的な問題へと帰着させられていくので、どこか心が軽くなるような読後感をおぼえます。また、若い世代が日本の社会に希望をもつことができるための道筋まで提示されており、明る

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    2018年10月15日
  • 遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?

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    最近、週刊誌の記事のようなレベルの低い新書が多いだけに、この本もその一つだろうと思って無視していたが、意外にも使える内容だった。今現在、消費財のマーケティングに関わる者にとっては大いに参考になる。

    異色のコンビによる共著で書かれた本書は、女性雑誌ライターがキャッチーで読みやすい文章を担当し、男性の東大大学院生が様々な現象について適格で理論的な背景分析を行うといった分担になっているのであろう。そのため、分かりやすくかつ説得力がある内容でとても参考になった。

    若者が自動車に感心を持たず、CDのミリオンセターが出ないなど、モノが売れない時代と言われている現代の消費市場について、やんわりとそれは売

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    2018年10月08日
  • 絶望の国の幸福な若者たち

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    著者いわく、「若者が書く若者論」。たしかにそう思える内容であるとともに、著者の考察の深さや分析が面白い。絶賛若者してる自分にとって、幸せに感じたことが少ないけど、幸せに感じる理由が「希望がない」ってちょっと飛び過ぎだけど、統計分析まで出されたら反論しにくいじゃん…

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    2017年12月09日
  • 大田舎・東京 都バスから見つけた日本

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    コンクリートジャングルを田舎と呼ぶかはさておき、目線をかえて東京をみると思った以上に田舎に見えるということに共感します

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    2017年07月24日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    ネタバレ

    「社会学とは、なんですか」と聞かれたら、みなさんはどんな答えを出すでしょうか

     テレビでも活躍中の社会学者である古市憲寿さんが、12人の社会学者達と対談をしながら研究者たちにとっての社会学観を探っていく1冊。大澤真幸さん・上野千鶴子さんをはじめとして、代表的な社会学者達がどんな考えを持っているのかが、非常に分かりやすく述べられています。

     さて、社会学ってなんだか遠い存在だと思っている人もいるのではないでしょうか
     社会学者たちが浸透させた言葉や考え方の中には、みなさんにとって身近になっているものもあります。例えば「婚活」という言葉は、社会学者山田昌弘さんが提案して社会に浸透した言葉です。

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    2017年07月09日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    「社会学者」の肩書きで活躍するが批判も多い古市憲寿氏が、「社会学って何ですか?」と日本を代表する様々な社会学者に聞きに行くという趣旨の本。
    話を聞きに行く社会学者は、小熊英二氏、上野千鶴子氏、宮台真司氏、大澤真幸氏、橋爪大三郎氏など錚々たる面々で、まさに日本を代表する社会学者たちである。それぞれに話は非常に面白く、本書の意図どおり社会学の魅力を感じることができた。
    また、題名のとおりに、各社会学者から古市氏に対して辛辣な「指導」があるのも見どころであり、面白く読めた。一方で、古市氏には、聞き手としての才能があるな、とは感じた。

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    2017年07月07日
  • 僕たちの前途

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    読みやすく起業についての善し悪しが理解出来た。後半はやや漠然とした内容にまで踏み込み、何を伝えたいかが不明確ではあった。独特の書き方や表現の仕方が面白い。若者論に興味ある方にオススメの一冊

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    2017年06月13日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    わかったようでわからない学問分野のひとつ、「社会学」が、何を勉強する分野なのかがよくわかります。

    経済学、法律学、経営学のあたりはなにを勉強するかなんとなく想像ができます。

    社会を学ぶ、と言われると、何を勉強したって社会勉強でしょ?となってしまいます。いわゆる「社会勉強」と社会学とが全然ちがうことは、日本の社会学の大家であるセンセイ方の言葉を読めば理解ができます。
    年代も学ぶ対象のちがう複数のセンセイを並べ、それって〇〇ってことですか?と、無邪気に聞いてしまえる立ち位置は、今のところ古市センセイが独占しています。

    自分が語るのではなく、語らせて、理解する。
    聞き上手の進化系が学べるのが、

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    2017年04月23日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    著名な社会学者と、若手論客?としてメディアで活躍する古市さんの対談集。1人1人の学者の専門を深く掘り下げるというよりも、社会学とは何かという問いを皮切りに、それぞれのバックグラウンドや研究者としての考え方を浮き彫りにする内容だった。
    社会学を学んだ事が無い自分としては、抽象度が高くわかりにくい話題もあったが、概ね読みやすく他の学問領域にも繋がる話もあると感じ、面白かった。
    例えば、古典の読み方や仮説の立て方についての鋭いコメントが飛び出すこともあり唸りながら読んでしまった。
    また、対談が12回繰り返されているので、正直誰が何を言っていたか私はわからなくなってしまった。内容をきちんと理解して自分

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    2017年03月09日
  • 古市くん、社会学を学び直しなさい!!

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    古市憲寿さんが、主に「社会学とは何か?」について大物社会学者12人と対談した雑誌の連載を1冊にまとめた本。
    古市さん含め、各人の社会学に対する距離感は、十人十色といったところ。役に立つ/立たないだけでも立場はだいぶ異なるようです。
    社会学の大家たちが、社会学をどのように見ているかが分かるという点で、とても勉強になりました。

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    2017年01月16日