古市憲寿のレビュー一覧
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わたしとはまるで違う。
欲しいものも、美しいと感じるものも、生き方も。
窮屈でたまらないこの家族と町から
一日も早く逃れたい。
わたしが居るべき場所はここじゃない。
音楽が救ってくれた。
歌手として生きる道を選んだ。
ついに手に入れた、自由。
みんながわたしを求めている。
わたしはいま、生きている。
念願のステージだった。
そこから、落ちた。
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目を覚ましたとき、
わたしに残されていたのは、
動かない身体と、鮮明な意識。
そして、大嫌いな家族。
その日から、わたしは、
死んだように生きている。
生きているのに死んでいる。
伝えたいことばも感情も、
歌いたいメロディもたくさん浮かぶのに、
口は動かない。
声も出ない。
目も指も動かない。
食事もできない。
なんにも、できない。
当たり前にできていたことが、
なにひとつ、できない。
それでもわたしは、生きています。
だれか、わたしを、
ここから救い出して。
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“最後まで救われないらしい…”
覚悟して読み始めたけど。。
他人事とも思えないから、こわい。
自分に起きないとは言い切れないから、こわい。
結果、
いまを、精一杯生きるしかないという境地に。
すきもきらいも、
ごめんもありがとうも、
いま、伝えないと。
いまを、生きないと。
明日も同じだなんて保証は、どこにも無いから。
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Posted by ブクログ
返却期限もあって、後半は乱読気味だったが・・・
「リーダー」なんていらない
「クール・ジャパン」を誰も知らない
「ポエム」じゃ国は変えられない
「テクノロジー」だけで未来は来ない
「ソーシャル」に期待しすぎるな
●「就活カースト」からは逃れられない
●「新社会人」の悪口を言うな
●「ノマド」はただの脱サラである
やっぱり「学歴」は大切だ
「若者」に社会は変えられない
●闘わなくても「革命」は起こせる
このままでは「2040年の日本」はこうなる
●の部分は未読
番号制度に関わっている関係でテクノロジーだったかな?はちょっと苦い思いをしながら読んだ。(でも、わかってはいることなんだよねぇ。) -
Posted by ブクログ
「社会学」を社会学する、という感じ。
久々の古市くん本。 いやぁ、同世代の社会学「者」でどんどん大物になっていってはるんやなぁ〜。
橋爪大三郎さんや上野千鶴子さん、宮台真司さんと、ビックネームがズラッと並んでた。
この本では、「社会学とは?」「社会とは?」をいろんな社会学者に問いかけに行くことで、この曖昧そうな言葉の輪郭を浮き彫りにしていこうとしていた。
また、「「あり得たかもしれない社会や自分を構想する力」に魅力を感じている」。というのは、何かすごく共感してしまった。
僕もひょんな理由からやったけど、大学で社会学を選んで未だによかったなぁと社会人になっても思い続けてるし、年齢を重ねるごとにその大切さが少しわかるようになって来てる気がする。
そんな時に、もう一度原点に戻り、じっくり社会学や考え方を考える機会をもらえたような気がした。
これからも折に触れてペラペラめくる教科書のような感じになりそうな一冊。
本当に変わってる人の集まりや、職人気質っぽい人が多いなと思っていた直感はどうやらあっていたようでした。笑
でも、それが本当にいいことやし、この変わり者の集まりがそれこそ役所仕事する人ばっかりみたいになれば、社会学が本当に終わったことを意味しているんやなとも思った。
僕も今日から「社会学者」と名乗れるかしら。笑 -
Posted by ブクログ
ワイドナB面というニュースに言いたい放題の番組を見ていて、濃い出演者の中で一際目立ちながらも奇抜で斬新な観点が面白くて著書を読んでみる。文体は話言葉に近い形で書かれているので、非常に読みやすい。また、その番組同様、あり得ない位ぶっちゃけて書いているのが良かった。なるほどね、というのから、そこまで言っちゃう?!というのも多いので読んでいて爽快になる。ざっくり言うと、社会学者による分析のため、学ぶというよりはそういう考えがあるのかという感じ。随所に参考図書も多いことから、かなり勉強されているのも読み取れる。
この人は今後メディア(あえて笑)への登場機会は増えていくと思われる。本人も言ってるが、若者が若者を分析するというのは今後の社会の在り方や考え方に少なくとも影響を及ぼすんではないだろうか。 -
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出版当時26歳だった気鋭の若手社会学者である著者が既存の若者論を更新した名著の文庫版です。脚注部分など2015年時点で新たに追加されている部分もあり若者論のテキストの最新改訂版としても読み応えがあります。若者論を歴史的かつ体系的に述べた第一章はそれだけでも価値が高いものだと私は思います。
本書の中で我々が「一億総若者化時代」を生きている、と著者が述べているのが特に印象に残りました。
世代ごとの意識の差が減少し続け、今後ますます多くの若者が「正社員」や「主婦」という既存の社会が前提とした「大人」になれないのだとしたら、若者は年齢に関係なく「若者」でありつづけるしかない。著者の指摘は鋭く着眼点がすごいです。
不安定が若者らしさであるとしていつまでも不安定なままの大人になれない若者ではない若者が増え続けるならば我々の社会はどうなるのだろうか?
著者の今後の活動がますます楽しみです。 -
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戦争関係の本というものは、積極的には手を出さない。
のだけれども、それだとまさに「戦争を知らない」ままでいるしかないので、同世代の社会学者がどう捉えるのかという興味もあり読んでみた。読んでよかった。
歴史は必ずしもひとつではなく、見るもの、立場によってさまざまな歴史があるということは常々思っていたので、そこは同じ意見があって心強かった。
それ以外のところでも面白い考察が多く、博物館は現代の教会であるということや、日本の歴史博物館の少なさ(たしかに、長崎にはあるけれども現代史はないかも)、1945年8月15日ですべてが変わったわけではないということ、現在戦争が起こりうるとしても第二次世界大戦のようなものにはなりようがないということなど、なるほどと思わせるものが多かった。
すべてはアナログにつながっているものなんだろうけれども、語るためにはシンプルにしてしまいがちなんだということなのかな。
ただね、日本は日本なりの立場で現代史も語るべきだと思う。そこにさまざまな説があるということも記載すればいいじゃないか。無知であることは、ディスカッションには不利だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ各国の戦争学物館を通じて、それぞれの国がどのように戦争(基本的には第二次世界大戦)をとらえているかを描くという内容です。
いままで考えたことのない切口がまず新鮮でしたし、博物館を通じることで、それぞれの国の意識のかなり深層に近い部分を感じることが出来るということが驚きでした。
この本を通じての著者の古市さんの主張というのも見え隠れ(?)しています。
それは、たとえ当事者で会っても、人によって国によって、それぞれの感じる戦争が全く異なるように、戦争を伝えることなんか誰にもできないという事です。
そうであれば、戦後世代は国や世界の在り方を考える際、「戦争を知らない・理解できない」という点に立脚するしかない。
それは一見、消極的で無責任な立場のように思えるけど、逆にこれまでの世界史できわめて珍しい「本当の平和を知っている」という大きな武器になるのかもしれないと思いました。
真実は人の数だけあるのに、こと戦争に関しては「たった一つの真実」があると思い込んで、その見方の違いから諍いを続ける今の国際情勢に救いは無いなって感じることが多い。
それに対する、答えの一つがこの本で提示されたのかと思いました。
ちなみに、僕が読んだのは文庫版ですが、単行本にはももクロとの対談が載ってたみたいですね。ちょっと前に話題になったのって、この本だったのかと初めて知りました。