百の夜は跳ねて

百の夜は跳ねて

1,540円 (税込)

7pt

「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。高度200メートル。僕はビルの窓を拭く。頭の中で響く声を聞きながら。ある日、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描き切った、まったく新しい青春小説。

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百の夜は跳ねて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年12月14日

    初めての古市さん作品。

    いやぁ、面白かった。

    まず、展開が超絶気になる。

    それから、主人公翔太の一人称が、説明臭さを感じる事もなく静かで好ましい。そこに先輩の声が加わった時の屈強な男性が浮かんでくる感に不思議と惹かれてしまった。

    その声に対する老婆の言葉にあたしは救われたような気になったけれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    おばあちゃんはどこにいったんだろう
    急に会えなくなるなんて寂しいですね
    難しい感想は書けませんが、好きな小説でした!

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    Posted by ブクログ 2022年07月11日

    主人公の職業が高層ビルの窓掃除。
    今まで見ていなかったり
    見えていなかった人たちの話。

    人との出会いも一生も儚いものだと感じた。

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    Posted by ブクログ 2021年04月26日

    色んな人がいて、色んな生き方がある。同じ世界なんだけど、ちょっと見方をずらした世界。なんとなく、全てを肯定しているように思えた本。

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    Posted by ブクログ 2021年03月19日

    もう少し盛り上がりがほしかったけど、淡々とした感じが古市さんっぽいなあと。
    前作同様、固有名詞の使い方もグッとくるところが多くてさすがです。デサントの水沢ダウンとか。
    主人公と同年代として共感できる部分も多かった。

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    Posted by ブクログ 2020年05月31日

    社会学者の古市さんらしいと言えばそれらしく、社会格差だったりがみえますが、登場人物の醸し出す不思議な雰囲気で現実感のない(いい意味で)不思議な感じのお話でした。

    読後感も悪くなく、前作より、作者を意識することなく小説として読みました。

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    Posted by ブクログ 2020年04月24日

     木村友祐さんの『天空の絵描きたち』のパクリと言われていたけど全然違う。同じくビルの窓清掃員が主人公だけど、大きな要素ではあるもののどちらかというと物語の背景として扱われていて、本筋は老婆との交流だ。とても奇妙な話で面白かった。おばあさんが、痴呆症なのかコミュニケーションが成立しているのか定かでない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月15日

    これが芥川賞候補作かぁ。
    帯にあるように、確かに「青春小説」な感じがする。
    何者にもなれない自分から旅立ち。

    ただ、「これ、結局、何のために・・・?」が残る。
    途中で、「ふーん、そういうことか」と分かるけど、
    「で、何のために?」がどうしても残る。

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    Posted by ブクログ 2019年12月18日

    老女の依頼は 部屋の盗撮なんですが
    犯罪や好奇心というよりは
    記録のためというのが 
    現代の気分によく合ってる気がします
    インスタの切り取りみたいでしょ
    さらっと飄々としてでも明るさもある
    なかなか面白い小説でした

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    Posted by ブクログ 2019年12月02日

    全体的に内容が薄いように感じた。
    展開があまりなく、画竜点睛も粗雑である。
    しかし、自分の心の中で聞こえる声とを折り重ねながら書いていたのは新鮮であった。

    0

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