【感想・ネタバレ】アスク・ミー・ホワイ【文春文庫版】のレビュー

あらすじ

【この電子書籍は、2024年8月刊行の文春文庫版を底本としています。文春文庫版特別付録として「『港颯真』という生き方」を収録しています。】

傷を抱えた二人の男子、感動のラブストーリー

アムステルダムの街で恋に破れたヤマトは、出会ってしまった。元俳優の港くんと――。港くんはスキャンダル報道で、芸能界から姿を消していた。過去の傷を抱えながらも、互いの距離は次第に近づいていき……出会うはずのなかった二人が織りなす、切なくも感動的なラブストーリー。巻末に特別付録「『港颯真(みなとそうま)』という生き方」収録。


異国の地で出会ったのは引退したはずの人気俳優だった。彼に新しい世界を見せられた僕は――

「過去はね、変えられるはずなんだよ。もしかしたら、未来よりずっと簡単に」

『昭和元禄落語心中』『いとしの猫っ毛』の雲田はるこ 描きおろしイラスト満載!

【登場人物】
●ヤマト……彼女と一緒にアムステルダムに移住したが、浮気され失恋。飲食店で働きながら鬱屈した日々を過ごす
●港颯真……元人気俳優。薬物使用疑惑で芸能界を去る。マッチングアプリでヤマトと出会い、ゲイであると告白

単行本 2020年8月 マガジンハウス刊
文庫版 2024年8月 文春文庫刊

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

単行本の表紙も素敵でしたが、文庫版も良き。

文庫版で増えた後日談がとてもよかった。
物語はヤマトくん目線で語られているから、港くんはどう思っていたのかを数年越しで知ることができて感激。
ヤマトくん愛されてますね。

本編に挿絵が増えたのは良いのですが、文章が削られてる?
中居くん、劇団ひとりさん、柳澤さんの登場がなくなってますよね?
ちょっと残念。
気付いてないだけで、他にも変わってるのかな。

芸能界に復帰した港くんの映画はきっと素晴らしいものになったと思いますし、どんな映画が観てみたいなぁ。
2ヵ月ちょっとくらい?離れて、またアムステルダムに戻ってからの二人の生活とか、続編も是非読みたいです。

ところで、ヤマトくんの名字は未だに明かされてないのかな?
消去法でわかると言われてて、三択くらいまでは絞れてるけど、決定打がない。
わかる方がいたら教えていただきたいです。

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2024年09月02日

Posted by ブクログ

中居くんの「土曜な会」に出演してるときの古市さんが他の番組とは印象が違って好きになり、こちらを購入。まさかまさかでイメージと全然違ったのでびっくり。港くんの芸能界引退のきっかけやそのときの心情とか今の私には辛かった。真実は語られず週刊誌の書き立てたことがさも真実のように語られて信じられてしまう、そんな理不尽。まるで今のことを言ってるかのようだ。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

この方はこういう小説も書けるんですね。

めちゃくちゃ意外でしたが、古市憲寿がBLロマンスを描いていました。
正直なところあまり意外性はなくて普通、名作ではありませんが、読みやすい作品。
人に勧めるかといえばそうでもないあくまで自分自身が辿り着く分にはいいのかなと思います。
BLが好きな人ははっきりといえば期待するほどではないです。
人としての成長を描く過程においては良いかもしれないし、悪いことが起きないネガティブな感情になりにくいことからメンタル面ではすごく落ち着く。
ただ何度も言いますが意外性のない普通の作品です。

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2025年01月27日

Posted by ブクログ

古市さんの本を読むのはこれが2冊目。小説でフィクションなのだけど、古市さんは現代社会のネタを盛り込んでくるので勉強になるし、体験談かと思うほどリアル。
この作品は同性愛がテーマだけど、主人公が男が好きなのではなく、港くんが好きだといったセリフが心に残っている。私の周りには同性と付き合った子がたくさん居て、そういう性的志向の子が近くにいるのだから受け入れよう、理解しようと考えていた。私には「その人だから好き」「人として好き」というストレートな感情が欠けていた。あまり難しく考える必要は無かったんだな。古市さんはメディアだと言葉がキツイ印象があったけど、小説では心理描写が丁寧であたたかい。

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

古市さんって古市さん?
と思って読み始めて、
懐かしのルビー文庫…いや、ホワイトハート??
と読み進めて、
その印象のままエンディングを迎えて…

古市さん?と検索した。(合ってた。)

20年強前に、阿呆ほど読んでました。今も栄えているのかしら、あの界隈。

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2024年10月17日

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