杉井光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
十数秒先の未来を見ることが出来る主人公が、家出をしてトラブルに巻き込まれたところを刑事に助けられる。その刑事に連れられて、能力者の集う一軒家でシェアハウスをすることに。
その刑事は、男子高校生が頭と股間を滅多打ちされて殺害される連続殺人事件を追っていた。
シェアハウスの住人たちが個性的で、みんな能力を持っている。能力ものなので、すぐに能力が明らかにされるのかと思いきや、意外とみんな話さない。なので、事件はもちろん、能力も気になるから一気に読んでしまった。
住人はみんな明るいのに、能力が本当にエグい。住人たちの過去も、事件の真相も、それに繋がるある人の結末も、全てが重い。重すぎる。
でもかなり自分好みのお話だったので、シリーズ化希望します。 -
Posted by ブクログ
3冊作品。いちおう締めた感じ。
退魔巫女なんですが、重い話し。巫女さんいっぱいで嬉しいけど、とても残酷なので辛い。
メインヒロインの伊月はカッコいい系。巫女服はもちろん可愛いけど、この娘の十二単で恥ずかしがっている姿に恋に落ちる。胸のことでからかわれてるけど、風呂シーンのイラストみると結構なもの。
裏のヒロインの佳乃は黒髪ロング巨乳お淑やか。だけど怖い。好き。
二人の互いに互いの命を預けあっているような触れあい、至高。百合関係じゃないかも知れないけど百合巫女ラノベです。良かった。
他はロリ巫女さん沢山。3巻の、この娘達へのかわいそうな仕打ちに憤る。
作品通して何度も出るある問いかけが、巫女という可愛いい存在を通すと、答えられなくなる。巫女さんは全員幸せになって欲しい。
巫女さんを堪能しました。
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Posted by ブクログ
自分の推し作家によるミステリの技巧に特化した小説の書き方指南書。
ただし別にミステリを書くための指南書ではなく、どんな分野の物語にもミステリの技巧を用いることによって一段上の驚きや感動をもたらすことが出来ると言う趣旨である。
確かに作者は青春ものやファンタジーものの作品でもミステリ要素を上手く活かしたお話を書いているので、どんな物語にもミステリの手法を取り入れることが出来ると言う主張はあながち嘘ではない。
冒頭の一文でこの本は小説を書いているが公募の二次辺りから進めない人に向けて書いている云々とあって趣味のお話書きの自分としては上手く活かせれば良いなあと思うけれど、まあ、そう上手くいかないよね笑
作者自身が書いた例題の短編が二つ掲載されていて、ふだんの作風とはかなり違うけれどなかなか面白かった。
あとミステリの伏線は初読で伏線と分かってはいけないと言う話はなかなか難易度高いなぁと思った。
そうそう「世界で一番透き通った話」の解説もあって、あのフォーマットを作る苦労話が面白かった。文頭の字下げね!確かに!危うく企画倒れにならなくてよかったです! -
購入済み
アクロバティックな前作の続きはどうなるのか?…という期待で読んだ。
面白かったです。
ミステリとしてはこちらが上だと思う。
前作は文章がライトノベルっぽくて読みづらいと思った表現もあったが(後から真相というか作者の真意・目的を知って読むと必要だったんでしょうね)、今作はそういう部分もなく(多分…)、作中作もまとまっていて良かった。
相変わらずの主人公の童貞臭が気になるが、担当編集者とのコンビもいいのでシリーズ化を期待します。
なお、電子書籍化不可能と言われた前作のレビューです↓
京極夏彦とか泡坂妻夫とか倉阪鬼一郎とかの、「うわー、細かいなーよくやるなー」的なのが好きな人おすすめです。 -
Posted by ブクログ
ひつじと呼ばれる不穏な怪異が蔓延る地域、早蕨部村は大人はみなその存在を認めながら知らぬふりをして過ごしている。未年生まれの女子は未年に巫女として12年に一度の神社の祭でひつじさまのために舞い、祝詞を奏上する。なぜか未年生まれは男子がいない。そして、毎回未年生まれは数人しかいない。……というように、ヒタヒタと隠された真実が解っていきます。民俗学風のホラーで、怖さを楽しみながら読めました。ちょっとずつ真相が明かされていき、ん?これはどういうこと?という展開がなかったのも良かったです。
遠田志帆さんの表紙も素敵でした。頭骨を持たせてる発想力!私なら羊歯の葉っぱとか麻袋とかになってしまいそう。あ、羊歯の裏側って、種によりかなり気持ち悪くないですか。ぶつぶつ模様嫌いには忌避案件です。
巫女の純血などの話題がちょこちょことでてくるので、中学校以上。
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Posted by ブクログ
ネタバレ表紙の女の子は誰だ、また新キャラ? とは思わなかった。
そう何度も何度も引っかかるものか。さすがに僕にだって学習能力はある。
肩・ヘソも露わな、デコルテラインの綺麗な子。でも、泳いだその眼と頬に浮かんだひとしずくの汗を、もう見逃すものか。
冒頭、“死”について思いをめぐらす不穏なシーンから始まったが、あとはいつもどおりのイチャメチャとツッコミ。
今作の主題はアルバム制作。そして、待望の水着回である。
ああ。第1巻で描かれたあの夏から、せっかく打ちそろった美少女たちが水着姿を披露することもなく一瞬のうちに過ぎ去ってしまったあの夏からようやく1年が経つのか、と感慨深く思ってしまった。
いやぁ、作中じゃ1年だけど刊行年でいえば5年ぶりの夏なんだから嘆息もつきたくなるでしょ。シリーズとしても約2年ぶりの刊行。
杉井センセが「世界でいちばん透きとおった物語」でスマッシュヒット飛ばして続編の注文もこなしてたものだから、本作がいつになったら出るのか、一般文芸に軸足を移してこっちは立ち消え打ち止めになるんじゃないかと気が気じゃなかった。
蓋を開けてみりゃ別作品も同時刊行という悪魔の企画のためにさらに延びてたらしい。新規営業もまあ必要なんだろうけど、既存のファンにもちゃんとエサください。
さて、本題(?)の水着シーンだが、もう、ハーレム最高!!
マコト君、いつもなら言葉で表現しろと言われると途端にしどろもどろになってまともに見れない喋れないのに、今回は冷静にきめ細かく(文字どおり肌理こまかく?)描写している。
まあ、ぜんぶ音楽経由なもんだから、それぞれの視点はエロいはずなのに、視線がまったくエロくないという絶妙さ。
健康的な水着姿の美少女たちを前に何を考えてんだぁっ! て、音楽のことしか考えてないんだよなぁ。
“賢者”ならぬ一読者としては、詩月が試着を考えてた残り4着の水着がいったいどんなモノだったのか、とってもとっても気になってます、はい。
物語中盤のスタジオレコーディングのシーンでは、プロのエンジニアの手を借りながら夢中になって音を録り重ねてゆく真琴が、大好きな玩具を与えられた子供のようで羨ましくもあり、またその後の“スタジオの魔法”があまりにも魅力的だった。
そして後半の音探し。
浜名湖周辺ということだから、ヤマハ(株)のイノベーションセンターがモデルなんだろう。
人から人へ、そしてすべての音を呑み込んでしまうその場所へ。
蒔田シュンが遺した音を求める巡礼にも似たその長くて短い旅は、冒頭のシーンとも呼応して、まるで心の奥底に眠る迷宮に深く潜ってゆくかのような不思議な感覚だった。
次は、あんまり間をあけずに「神曲プロデューサー」を読んでみたいと思っている。
もう12年も前に書かれた物語だが、昨年になって文庫化されていたことがわかった。これも「~透きとおった物語」効果だろうか。
蒔田シュンを主人公とした連作短編集で、海野リカコや窪井拓人とのエピソードが含まれているらしい。