杉井光のレビュー一覧

  • 楽園ノイズ

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    杉井光先生の作品を読むのはこれで2度目。というか、『さよならピアノソナタ』以来
    あらすじや表紙にどこか『さよならピアノソナタ』っぽさを感じてしまってどうにも読まずには居られなかったよ
    そして内容はあの懐かしい熱量を彷彿とさせる要素を含みつつ、現代における若者達の音楽の楽しみ方を上手く作品に落とし込んだ作品に思えたよ


    鬱屈とした想いを懐きつつも音楽に向き合わざるを得ない幾人もの少女達に寄り添う事になったのが本作の主人公・村瀬真琴
    凛子達が持つ音楽の才能が非常に判りやすく華美であるのに対して、真琴の才能は控えめであり陰に籠もるかのよう。この控えめというのは才能が無いという意味ではなく、一見して

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    2021年06月26日
  • 神様のメモ帳

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    全9巻完結。
    ハードボイルド的ライトノベル。麻薬、ヤクザ、賭け事等々、暴力と犯罪を描いて、他のライトノベルとはかけ離れて、汚い現実社会を読者に味わわせた。それでいて愉快な仲間たちのコミカルな会話が笑わせてくれた。楽しい作品でした。
    麻雀のシーンとか作者の特色が現れていると思った。

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    2021年11月29日
  • 恋してるひまがあるならガチャ回せ!

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    杉井作品には珍しい?喋りまくるハイテンション主人公だがネガティブ後ろ向きマンなのは変わらずで、いいキャラになっていた気がする。スマホゲーに絡めた台詞やギャグも良く機能してて面白かった。
    あとがきの出だしはちょっとやられた。10年か。

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    2020年12月01日
  • 楽園ノイズ

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    音楽×女子高生
    全体的に駆け足で進んだ印象だったけれど、杉井光らしい人の心の歪みを描くのがさすがだった。

    凛子のキャラがいまいち定まってないのと、相変わらず鈍感主人公だったのは残念。

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    2020年08月10日
  • 生徒会探偵キリカS1

    購入済み

    復活(?)おめでとうございます

    このラノベは前作からかなり好きでしたので、この再開は本当に嬉しいです。ただ今巻はそれを差し置いても気になる所がありました。
    今巻も色々事件が起こりキリカが捜査し解決するのですが、犯人の動機がかなりショボいです。とある事件簿みないな長年の因習とか強い恨みなどとは言いませんが、使ったトリックの大きさにしては動機が薄っぺらい印象です。ただまあ、待望の再開一作目ということで★+1です。

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    2019年12月13日
  • 神様のメモ帳8

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    このシリーズでは一番面白かった。
    単に麻雀の話題が出てきたから、ということもあり得るが、それだけではないだろう。

    軽めの文体、重苦しい出来事、ほとんどどうでもいいかもしれないことの描写の細かさ、ストーリーの構成は、きちんと「小説」のレベルだ。というか時々話が重すぎて「ぜんぜんライトじゃないよね、これ」と思う。

    続き物だから、これまでの話(17巻)を読んでいないと、うまく受け取れない場面も多々あるだろうが、その点を差し置いても完成度は高いと思う。

    エンターテイメントの部分と、小説のコアの部分。これからの物語作家はそのバランスを見つけないといけないのだろうと思う。

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    2018年10月09日
  • 東池袋ストレイキャッツ

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    ネタバレ

    前回まで読んでいたデュラララshと同じ池袋繋がり。 向こうでは一種の魔境みたいに見える池袋もこちらはミュージシャンを夢見る若者が集う音楽の町に様変わり。 うじうじした少年にツンな女の子といういつも通りの組み合わせの杉井さんの作品。 音楽関係の作品は「さようならピアノソナタ」「楽聖少女」に続いて三シリーズ目だけどこれは続編はなさそう。 どの作品でも色々な音楽の話題、楽器やバンド、曲などを使って話を展開していて面白い。 個人的にはキースの退場が結構早かったなと思っていたらあとがきの掲載順の話をみて納得できた。

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    2018年07月10日
  • 生徒会探偵キリカ1

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    おもしろかった! でも22万円事件とキリカ父襲来事件が立て続けだったので、なんだか話がどんどこ進むなあ〜という印象もあった。神メモ読んでる感じだと、キリカ父襲来事件は1冊だけで出しそうなんだけど。短編二つくっついたみたいな印象?んん?多分22万円とキリカ父に関連がなかったからなんだろうけど、普通に考えたら個々の大事件にそんなに関連性あっても不自然だし、別にこの二つの事件が独立しているのはいいのか。ただなんとなく、一巻として出しているから何かしら関係あるのかなって勝手に想像してしまっただけだった! とにかく、キリカとの仲は深まってなによりだ。2巻も見つけないとなー!

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    2018年01月21日
  • 蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ

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    ノリは相変わらずでいつもの杉井光といった感じ。音楽の描写は他の作品同様素敵の一言。推理要素については出来はイマイチかなあと思う。

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    2017年12月15日
  • 蓮見律子の推理交響楽 比翼のバルカローレ

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    なんだかんだで今作で初対面の杉井光。    
    読みやすくて面白かった。    
    既視感ありありなキャラクター造形だけど、まぁそこはご愛嬌。面白いんだから問題ない。    
    シリーズ化してくれるとなお嬉しい。     


    って思ったけどそういえば生徒会探偵キリカ読んでましたわ。途中でやめちゃったから存在感が薄かったけど。   
    このシリーズなら追える気がする。

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    2017年10月28日
  • ブックマートの金狼

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    『デッドマン・ワンダーランド』の
    片岡人生、近藤一馬さんのイラストで迷わず買ってしまいました!
    初めて読むレーベル、初めて読む作家さんだったけれど、なかなか面白かった。

    元トラブルシューターの書店店長のもとに、
    久々にあるアイドルを巡るトラブルが舞い込んでくるというお話。

    主人公がとにかく格好良くて(ダメダメな感じも含めて)、
    周りのキャラクターもしっかりと立っています。
    少ししか登場しないのに、レイジの存在感がハンパなかった。
    昔の仲間との絡みがもう少し見たかったなぁ。続編希望。

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    2017年02月05日
  • ブックマートの金狼

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    別に面白くないとは全く言わないしむしろ面白いんだけど本屋である必要性が薄いのが作品全体の方向性としてどうなんだとは思う。

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    2016年08月06日
  • 神様のメモ帳8

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    4代目の父親の話が軽く書かれたあと、エンジェル・フィックス事件(第1巻)の後日談が書かれた巻。本巻を通じて、綾夏の記憶が少しずつ取り戻されていく様子が描かれたことが、たぶん重要なのだと思う。次が最終巻。

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    2016年07月18日
  • 六秒間の永遠

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    事件は起きる。人が死ぬ。点と点が繋がって真相に辿り着く。それでもこれはミステリーというよりもラブストーリーかも。

    色々と重い設定の割に主人公である紅藤が陰鬱な方向に向かっていないので読み易かった。
    氷室や署内の面々との会話が軽妙で時に笑える。

    終盤一気に畳み掛け過ぎてジェットコースターの様だったけれど、紅藤の警察官という職業の意味とか結末とか色々ジワッと引きずる切ない読後感。
    署長と氷室が花園署にいる理由や彼の能力等、明かされていないままの謎が気になる。続編が有るという事なのかな…?

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    2016年07月10日
  • ブックマートの金狼

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    新しいレーベルの第一弾として書かれた杉井作品。
    題名や書店店長が主人公な所から、こんどは流通業界を巡る口八丁な業界物語かなと思ったら、ちょっと違った。
    店長は元伝説の不良でその筋からアイドルのストーカー騒動の解決を依頼されるという筋書きの神メモ的軽ミステリー。
    いやこれ正直書店店長の設定要らなかった気がするな(笑)

    主人公が腕力に自信があるのはいつもと違うので、いつもより少しへたれ度は低い(笑)
    でもトーヘンボクなのはいつも通り。
    吉村さんも苦労するなあ。

    謎解き的には半分ぐらいは分かったけど、最後までお兄さんの正体には気づかなかった。
    やっぱりかわいい探偵役が必要かも(笑)

    この一冊で

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    2016年07月03日
  • さよならピアノソナタ2

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    音楽とラブコメを文字で楽しめるボーイミーツガール作品、第2弾。合宿で海に駆り出される主人公「ナオ」。バンドの練習が順調にいくかと思ったら相次ぐハプニング!ナオは真冬との関係をさらに深めていけるのか・・・?

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    2016年06月25日
  • 生徒会探偵キリカ6

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    イベント満載の学園に、ついに生徒会選挙の時期がきた。
    今こそ、反旗を翻すべき時。

    無敵にしか見えない生徒会長に勝つために! が
    全員の合言葉。
    それはそれで間違ってないと思いますが
    口を開くと憧れやら、認めてほしいやら。
    動力源にはなると思うのですが、何か違う?

    どうすれば勝てるか、どうしたらいいのか。
    右往左往していますが、どうしてこうなったのか、の
    ニュースソースが…どういう事ですか?!w
    黒幕と言っても、案外間違ってない気がします。

    打倒、を掲げているので、学園生活(?)はシリアス。
    情報を得るためだけに出て行った先では…頑張れ…w
    何かこう…読んでいて、政治のシステムに
    詳しくな

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    2016年04月13日
  • さよならピアノソナタ4

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     熱い。ホント熱い。
     作中の季節は冬で雪とか降っているのにめちゃ熱い。上手く表現することはできないけれど、この作品で書かれていることは心に深く突き刺さるのだ。少年漫画のような熱さではなく彼らの置かれている状況が青春風景の中に居るからなのだ

     それにしても直巳の鈍感さは何なのだろうか。正直言って読んでいて全力で殴りたくなる程に鈍感である。ようやく相手の想いに気付いてからも全く動けず極度の優柔不断っぷりを披露している点にはもう賞賛さえ贈りたくなる。だからこそこの巻では皆の想いが溢れ出し直巳に心労を負わせることになるのだが。
     直巳は徹底的にぶちのめされる。何度も傷付き涙を流し倒れてしまう。ある

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    2016年04月05日
  • さよならピアノソナタ3

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    ネタバレ

     最後のライブシーンを敢えて見せないなんて作者はなんて憎たらしいことをするのだろう。

     恋愛モノには王道展開とも言える主人公よりもヒロインのことを知っているライバルキャラ登場。これにより直巳の心は大きく揺れ、謎の失意に襲われてしまう。こういった時には更に事態をややこしくするような事件が起きたりものだけれど本作ではそんな展開にならないばかりかライバルであるはずのユーリまでもが直巳に惚れてしまいある意味スッキリした展開に!何でだ!?

     正直言って作中に登場する音楽用語や作曲家の名前はさっぱりだったりするのだが、それでも気にならず物語の雰囲気にのめり込めるのは流石だと思う。
     ラスト数十ページは

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    2016年04月05日
  • 放課後アポカリプス 2

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    前巻で風呂敷を広げておいて、
    2巻目ではその縮小再生産になるのではないかと心配していたが、杞憂でした。
    風呂敷は、外にも内にもさらに広がっていきました。なんて残酷な虚構。
    ラストも意外性たっぷり。まさかそんな伏線が前巻で貼られていたとは。

    いや確かにその疑問は感じたことはあったのだが、
    エヴァの世界の「使途」と同じで、そういうもんなのかと思い込まされていた。
    次はいつ読めるだろう?

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    2016年03月30日