杉井光のレビュー一覧

  • 天嬢天華生徒会プリフェイズ

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    王の図が高いのは、いざ頭を下げた時に大きな意味を持つから。
    凰華のこの言葉には納得。生徒会長の権限がデカすぎるけど、王は民の奴隷だという価値観はまた新鮮。それなら独裁は起こらないな。

    緋奈乃の価値900億円には驚き。兆の額が動いた事件を引き起こしたくらいだから、それでも安いくらいかも。

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    2025年07月02日
  • 楽園ノイズ7

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    ネタバレ

    久々の学園ノイズ。
    いやあ相変わらず楽しい。のっけからボケツッコミが炸裂してそうそう作者の物語はやっぱりこれだよねと思った笑 

    今回はアニメで言うところの水着回なのだけど、嬉し恥ずかしの展開になるかと思いきや、さすがに音楽バカの真琴では何をやっていても音楽の話になっていくんだなあ。

    今作を読んでて二つのことを強く思った。
    一つはこれってがっつり神曲プロデューサーのエピソードだなあという事。蒔田さん(の影)は前から出て来ていたけれど、ヒロイン海野リカコも登場し、彼の遺した音をめぐるミステリー仕立てになっている。
    作者のファンとしてはこういうの良いよね。
    もちろんキョウコさんやチアキはさよならピアノソナタだし、作者の物語には同じ時空で繋がっているものがいくつもあって、さよならピアノソナタ、神様にメモ帳、神曲プロデューサー、そして学園ノイズ(あとなんなら楽聖少女も)。
    別のお話の中で懐かしいキャラに会えるのは嬉しいものだ。学園ノイズは特にそう。この作品がさよならピアノソナタと神曲プロデューサーを繋いでいる。

    もうひとつ思ったのは、もしかしたらこの巻が最終巻かもしれないなという感覚。
    真琴はPNOの終わりを予感していて、もしそうならPNOの終わりが物語の終わりじゃないかなと思った。
    そしてラストまで読んで、PNOの終わりではなかったけれど、でも、これで最終巻でも良いんじゃないかな?とちょっと思った。いや、もちろんまだまだ続いてくれるのは嬉しいんだけど。なんというかそろそろ作者も終わりに向けて話の準備を始めたように思った。

    それにしても真琴は難儀な性格だよなあ。音楽に妥協がないのに、世間体を気にして悩んだりして、でも結局音楽のことに関しては人でなしなのだ。でもだからこそ音楽に関しては信頼できる。それでも真琴が音楽を裏切りそうになる瞬間に、伽耶が言う、そんなのは先輩じゃないです、と言う言葉はなんて強い言葉なんだろうと思う。なかなかひどいことを言ったりするんだけどでも真琴の本質を突いているんだよね。

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    2025年06月26日
  • 楽園ノイズ7

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    PNOのアルバム作りのお話。
    当然のように女装から始まり、夏合宿にレコーディングで、ヒロイン達との楽しい掛け合いが魅力の作品。

    今回は詩月がラッキースケベを発動させ、心情を吐露もしたし、頑張った♪
    真琴が「僕の人生、どんどん邪魔してほしい」が印象に残った。

    自分の人生もいろんな影響を受けて来た! そして これからも、
    この作品もその1つだ。

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    2025年06月22日
  • 神様の本

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    ネタバレ

    ビブリア古書堂の事件手帖が含まれていたので。

    「神×本」をテーマにしたアンソロジー。
    ビブリア古書堂は安定の面白さだったが、
    神様の御用人が含まれていたのは嬉しかった。
    下町の和菓子屋さんの話は刺さっても良かったと思うが、
    ちょっとちがった。

    個人的には聖書をテーマにしていた「ハレルヤ出版編集部」が面白かった。
    アダムとイヴの息子、カインとアベルの捧げもののうち、
    アベルの方しか受け取らなかったことを
    「肉好きだからな!」と神が一言で切って捨てたのとか。
    「俺は二次創作には寛大だから」と発言したり、
    全知全能なのに金に困っているとか。
    矛盾だらけの聖書について突っ込むのは野暮なことと思いつつ、笑えた。

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    2025年06月21日
  • 神様の本

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    読んだことあるシリーズも未読のものも混合していたが総じて面白かった。特に日本史をやっていたのでビブリアシリーズの話は勉強したことも多く、特にささった。

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    2025年05月25日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    SNSにうっすら蔓延る嘘をテーマにしたアンソロ。お気に入りは、炎上したVtuberの浅倉秋成「かわうそをかぶる」と、本当にホラーが起こるアプリの新名智「霊感インテグレーション」。石田夏穂「タイムシートを吹かせ」はらしさが凄い。これ絶対将来的読み直したい。

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    2025年05月04日
  • 神様の本

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    最近、アンソロジーは読まないことにしていたのだけど、タイトルに惹かれて読んでみた。

    三上延さん以外は未読の作家さんばかり。

    三上延さんの作品は、予想通り素晴らしかった!
    不信心で愚かな者の祈りにも神様は耳を傾けてくださる。
    奇跡は、それを信じる者の身にしか起こらないのだろう。

    そして全く想定外だったのだけど、杉井光さんの作品がめちゃくちゃ面白かった!!
    全知全能の万物の創造主がちっとも全知全能じゃなくて、これじゃ設定が破綻してるだろっ!と、ツッコミどころ満載で面白過ぎて、完全に冒瀆かも?www

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    2025年04月23日
  • 神様の本

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    神様×本をテーマにしたアンソロジー
    中でも杉井光氏によるハレルヤ出版編集部は秀逸だった
    聖書を校正するというシチュエーションでコメディが綴られる

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    2025年04月15日
  • 神様の本

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     <ビブリア古書堂の事件手帖>シリーズの書下ろし短編を目当てに読んでみた。最近はアンソロジーを多く読んでいるが、本書は神様をテーマにしたアンソロジーである。表紙カバーは、前述のシリーズの主人公の栞子さん。

     <ビブリア古書堂の事件手帖)、<神様の御用人>、<下町和菓子 栗丸堂>と<深夜0時の司書見習い>の四つの人気シリーズから一編づづ、書下ろしが二編の計六編からなる。気に入ったのは、巻頭と巻末をかざる<ビブリア古書堂の事件手帖)と<神様の御用人>の二つです。

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    2025年03月23日
  • 楽園ノイズ

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    ギター、ベース、ピアノ、ドラムを扱ったバンドもの(?)のライトノベル。ラブコメ要素もあり、ハーレム的な展開もところどころに見受けられた。
    ただ、このラブコメ展開が個人的にはハマらなかった。主人公がヒロイン(のうちの1人)と出会って間もないのにやけに好かれていたり、主人公がその好意に鈍感だったりといったいかにもラノベっぽい展開が、個人的にはあんまりこの作品には合ってないように感じた。このテンプレ通りのような安易なラブコメ要素を取り入れるくらいなら、この作品ならではの音楽を通した人間関係を深掘りしていけばいいのにと思った。
    その他の点に関しては、終盤暗い展開はあるものの、全体的には読みやすく、かつ作者のこだわりを感じる作品で楽しく読めた。続巻を買うかは検討中。

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    2025年03月21日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

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    よくある時間が戻る設定かと思いながら読み進め、徐々に明らかになってくることなどもあり、結構後半一気に面白く読んだ。

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    2025年03月02日
  • 神様の本

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    栞子さん目当てでしたがどの作品も面白かった。
    杉井光さん、「透きとおった物語」とはまったく別テイストで驚いた♪

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    2025年02月07日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

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    時間を巻き戻すことができるという現実味のない話でサスペンスが好きな人にはいいと思います!
    (表現がたまにリアルでグロいのでそこだけあまり想像しないようにしましたが、笑)

    時間を巻き戻す力を持っているけれど、副作用があるとか巻き戻せる時間が決まっているのが面白い。

    巻き戻せたとしても変えられないこと(変えるのが難しいこと)があるのは、結局はその現実を受け入れて、うまく向き合っていかなければならないということで、それは時間の巻き戻し関係なく私達が生きているこの現実にも言えることだなと感じました。

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    2024年11月13日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    今時のネット社会がテーマの短編集。

    七人の若手作家達が書いているのだけど、その中に若手ではないが^^自分の推し作家である杉井さんが入っていたのでそれを目当てに読み出したのだけど他の作家さんのお話も面白かった。

    題材的にはVtuber、tiktok、マッチングアプリ、押し活などいかにもなもので、内容的にはミステリあり青春ものありサスペンス調のお話ありとバラエティがあって、なかなか面白かった。

    個人的にはtiktok絡みの青春ものが読後感が良くて好き。

    杉井さんのお話は「世界でいちばん透き通った物語」の後日談なのだけど改めて霧子さんがホームズで燈真くんがワトソンなのだなと納得した。

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    2024年09月04日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    この現代に潜むゾクゾク感がたまらない!
    SNSはやっぱり恐くて、でもこんなに温かいものだったなんて、今まで知らなかったなぁ。

    特に好きな話は、
    自分の娘がパパ活?をしている可能性があり、それを止めるべく取る父の行動に鳥肌が止まらない、結城真一郎「ヤリモク」。
    YouTubeの配信に熱を注ぐ変人な同級生を裏で支える主人公。果たして彼女たちの行く末はー。佐原ひかり「あなたに見合う神様を」。
    PCを使えない上司の指導係になり、不満を募らせる女性。その女性はその腹いせにその上司の管理下にあるタイムカードの数字をいじり、自分の残業時間をいじるというゲームを行っていた。最後の彼女の言動にに思わず胸を打たれる、石田夏穂「タイムシートを吹かせ」。

    現代は、数多の嘘が溢れている。
    その嘘に振り回されることもある。
    でもその中で救われることがあることも
    忘れたくない…
    少しずつ人を傷つける嘘や言動が減って、
    誰かを温かい思いで包むような
    SNSの世界で溢れるといいなぁ

    p.220 暴力は…(あなたに見合う神さまを)
    「人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ」

    p.238 最強の人(あなたに見合う神さまを)
    「すごい。最強じゃん、この人。
    神さまの首なんて、
    いつでもすげ替え可能ってことでしょ?
    すげ替えて、自分を磨き続けるってことでしょ?
    そんなの、もう、一生、幸せじゃん。」

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    2024年08月19日
  • さよならピアノソナタ

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    先に『楽園ノイズ』を読んでいたので音楽の描写がとても上手い作家さんということは分かっていたけど、やっぱり本作も行間から音が聞こえてくるような表現が素晴らしい。
    先輩がいいキャラしてる。

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    2024年08月13日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    SNSが題材なだけあって「ありそう…」と怖さとふむふむが混同した読後感。

    笑ってよいのか怖がった方がよいのか…。
    さまざまな切り口のアンソロジーならではの楽しさもありました。

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    2024年06月17日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    画面の
    向こうに
    隠された

    秘密と嘘
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    仕事帰りの書店で見つけて購入しました。
    「世界でいちばん透きとおった物語」のスピンオフがあるということで。

    7作品中、6作品が平成生まれの作家さん。
    時代感じます。笑
    昭和生まれの私…おののきました。笑

    「かわうそをかぶる/朝倉秋成」
    人気VTuberへ楽曲を提供していた音楽クリエイターが殺された。
    犯人は、VTuberの熱心なファン。
    自分はあてがわれた役を演じてるだけなのか。

    「まぶしさと悪意/大前粟生」
    Tipshotというショート動画SNSでバズって神格化された女子高生。
    彼女とのコラボ、動画目当てで入学してくる学生たち。
    そんなときに彼女が突然動画投稿をやめた。
    教師と彼女とのやり取り。

    「霊感インテグレーション/新名智」
    呪いのアプリ。幽霊から届くというプッシュ通知。
    本当に幽霊は存在するのか。

    「ヤリモク/結城真一郎」
    アプリで知り合った女性。彼女を持ち帰る。
    妻子ある身でありながら、やめられない理由。

    「あなたに見合う神様を/佐原ひかり」
    少し変わっている、痛いと思われそうな権藤さん。
    彼女は、大好きな動画クリエイターwataruのアクスタを持ち歩き、祭壇をつくる。
    大好きなwataruを感じたくて、GONチャンネルを始める。
    好きなものにまっすぐな権藤さんと、
    家族不和で父親から暴力を受ける私。
    権藤さんを馬鹿にする教師。
    権藤さんと私は学校の外で出会い話すようになる。

    「タイムシートを吹かせ/石田夏穂」
    私は、パソコンのできないおじさんたちのフォローをしている。色々教えている、サポートをしている。
    だから少しだけタイムシートを吹かせる。

    「君がため春の野に/杉井光」
    未だに動く亡き夫のアカウント。
    その謎に隠された秘密と嘘。

    どれもこれも「今」って感じで、
    じゃあ心に何が残る?と言われると
    まーまー私も年取ったなあと思わされます。苦笑
    転職当時の余裕のないなか、
    ただただ面白いという気持ちで読んでました。

    好きだったのは、
    「まぶしさと悪意」「あなたに見合う神様を」です。
    どちらも女子高生が主人公なのですが、
    成長していく自分と周囲の環境で、
    挫けそうになりながらも進もうとする感じが。

    私が高校生のときはまだスマホではなく、
    ドコモのiモード主流とかでしたが、
    とにかく小さい機械のなかで繋がれる感覚は
    今思えば依存していたかもしれないです。
    そう考えると今の世代は、どうなんだろう。
    スマホのない人生なんて考えられないんだろうな。

    青い空に独りぼっち。
    上を見上げず、スマホを見下ろす。
    読み終わった後に装丁を見ると、
    何とも言えない気持ちになります。

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    2024年05月06日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ⚫︎感想
    エンタメの短編集。全体を通して面白かった。
    石田夏穂さんの作品全部読みたい!という動機で読んだため、最初に読んだのは石田さんの「タイムシートを吹かせ」。石田ワールド全開、しかもちょっといい話で終わっていて良かった。レジェンドはレジェンドたる歴史を持っていた。
    「かわうそをかぶる」浅倉秋成さん。「六人の嘘つきな大学生」以来。若者を描くのが上手いんだな〜と思ったし、今作は女の子のVtuberが主人公なので器用さを感じた。本音と建前と本当の自分ってどこ?…怖くて、でも、こんな世界もあるのかなぁと思える、漫画みたいに画像が浮かんでくる作品だった。
    「まぶしさと悪意」大前粟生さん。TikTokと思われる動画が有名になる女子高生の話。若さという眩しさが光る。
    「霊感インテグレーション」新名智さん。二つのアプリを巡る今どきなお話。短い中にスリリングな要素があり、一気に読めた。
    「ヤリモク」結城真一郎さん。あー、なるほど!そういう展開。
    「あなたに見合う神さまを」佐原ひかりさん。権藤さん最高。おもしろかった。青春もの。
    「君がため春の野に」杉井光さん。ミステリー仕立てのお話。




    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語!

    彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録!

    これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる? 
    信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。

    かわうそをかぶる(浅倉秋成)
    人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。

    まぶしさと悪意(大前粟生)
    信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。

    霊感インテグレーション(新名智)
    訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。

    ヤリモク(結城真一郎)
    三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。

    あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)
    権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。

    タイムシートを吹かせ(石田夏穂)
    月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。

    君がため春の野に(杉井光)
    前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。

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    2024年05月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    7人の作家のアンソロジー小説。
    VTuber、TikTok、位置情報を利用したアプリ、マッチングアプリ、YouTuber、Teams、故人のSNSアカウント・仮想通貨口座を題材にしており、令和の時代を感じる。

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    2024年04月15日