杉井光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
メディアワークス文庫創刊後第一弾の作品の中の一つですね。
装丁に惹かれて、ちらっとあらすじ見て、
これは決まった!と思って購入し、
読んでから、やっぱり買って間違いじゃなかった!と思った作品です。
たぶん読む方によってかなり評価が変わってくる作品かと思いますが
私はとても気に入りました。
話の展開はもちろん、最後のネタあかしも良かったし
私自身この作品のテーマはわりと普段考えることに似ているので
うなずかされるところも気づかされることも多く、
とても印象の強い作品だったなあと思います・・・
何度も読み直してみればみるほど味が出てくる作品だと思うので
読まれる方は一度読んで投げてしまわな -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結。いや素晴らしかった。
杉井の描く主人公はとことん鈍感で、イライラさせられっぱなしで、もちろん直己もその例に漏れない。それどころか1番ひどいかもしれない。
今回だって千晶の気持ち察しなさすぎだし。ほんと「デリカシーが1グラムでもあったら」と思った。
けれども、それゆえに最後真冬に気持ちを打ち明けるところでのカタルシスは大きかった。
ユーリに啖呵切るところ、テツローが語るところは特に名シーンだったと思う。
これだけの感情のぶつかり合いを読まされて、沸いた感情を上手く言葉に出来ない自分の語彙力を呪う。
陳腐な言い方だけど、感動で涙が出そうになった。
とにかく素晴らしい小説だった。今年読んだ -
Posted by ブクログ
とにかく面白かった。
確かに、この前作である「世界でいちばん透きとおった物語」のギミックといったら、超えるものはないと思うけれど、この作品もまた素晴らしかった。
何気ないところから始まったこの話は最後はだいぶ騒々しい感じになる。
作中で霧子さんが言った「謎だと思っていたことはそもそも謎ではないことがある」という技法。
私はミステリを読む人間ではないからこの手の技法とやらはよく知らないけれど、この技法がまさにここで使われていたんじゃないか?とも思った。
情報を整理しながら読むのに少し苦労することはあるけれど、終盤での霧子さんの語りは非常に爽快だった。
作中に何度も前作のことを登場させてくるから、 -
Posted by ブクログ
この表紙、前面に居る伽耶に注目してしまうけど、よくよく見たら後ろの真琴ってメイド服姿?女装をメインに扱う作品でもないのに、女装姿の主人公が4度も表紙を飾るって本当にみょうちきりんな話だと思いますよ?
音楽要素をメインにした作品で『竹取物語』なんて今年公開された某作品を想起してしまうけど、本作は『竹取物語』を全く別の切り口から扱って見せたね
現状、PNOはアルバム制作に取り掛かっているけど、制作途中の音作りに現れていたようにPNOの終わりは既に予見されている。いずれ訪れる滅びを緩やかに待っているような状態。それは喩えればかぐや姫が月に戻る自分の運命を知った上で地上での日々を過ごしていたような -
Posted by ブクログ
ミステリを書いている人向けに書かれた指南書でもあり、ミステリ読みに向けて書かれた構造書でもある本。思いもよらぬ作品をこれはミステリですと、説明されて、なるほどなぁと感心したり、実際にミステリ技法を使って書いた短編と(解説つき)、叙述トリックの超短編もあり、計2作読めます。また、「世界でいちばん透きとおった物語」メイキング文章か読めます。想像していたより興味深く読めました(解説書だから、もっとつまんないと思ってました)。世界でいちばん~を読んでからじゃないと、ネタバレになるのと、ページの何割かを面白く読めないので、読後間をおかずに手に取ることをオススメします。
世界でいちばん~を読んだ小学生なら -
Posted by ブクログ
1作目とは打って変わって本自体仕掛けはなく、話自体も主人公は同じだが別のコンビ作家の話。一人が亡くなって、連載が終わってしまったことで始まる物語。1作目のような驚きはないが、人のために行ったミステリという部分は同じで、1作目は何も出来なかった息子に対しての作品であれば、こちらは唯一共に時間を共有してくれていた姪に対しての優しさの為に嘘を共犯した人達の作品。
1作目と同じく心温まるけどもう故人が残したことという少しやりきれない切なさが残る作品だなと感じた。どうかこの嘘に姪が気づかないように、それに主人公も加担するという形で締めくくる綺麗な終わり方だと思う。霧子さんとの関係はまだまだ気になるものの