杉井光のレビュー一覧

  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    続きだからとはいえあえて「2」にしているのだから、と相当の期待を持って読んだ。実際、「透きとおっ」てはいなかったから不満が出るのも理解できるが、物語の完成度には全く文句はなかった。『殺導線の女』に隠された真意は衝撃的だったし、燈真がその物語を、それに託された嘘ごと完成させるというラストも後味が良かった。全体として、優しい想いが遺された作品の謎を燈真と霧子が解き明かして燈真が完成させるというプロットは前作と同じで、そういう意味では透きとおった物語だともいえると感じた。

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    2025年12月04日
  • 羊殺しの巫女たち

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    ネタバレ

    読み応えたっぷりでした。羊というキーワードが最初から示されていたことに気がつかず、驚きと悲しみの感情が押し寄せました。

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    2025年12月03日
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    前作のような驚きを期待してしまうが、方向性が違った。とはいえ、別の方向で清々しく透き通った話という印象を持った。

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    2025年11月29日
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    小説の中に小説がある、前作品とはまた違ったかんじだけど、さらっと読みやすかった。
    1人のための優しい嘘と、作品。
    ワトソンみたいな主人公。

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    2025年11月28日
  • 羊殺しの巫女たち

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    ネタバレ

    妖が出てくる類のファンタジーホラー。
    と言っても怖さと言うより、切なさが勝る、胸に迫るお話だった。

    12歳の6人の少女たちが巫女として参加する12年に一回行われる村の祭りのおぞましい正体に気づき、それをなんとか終わらせようとする12年前と現在のお話が並行して語られる。

    途中から”羊”の正体はなんとなく分かる、と言うか最初から明かされていると言えばいるのだけど、それでもラストに向けてどんどん胸がきゅうと高鳴っていくのがすごく良かった。

    驚いたのは、いつもの作者の語りとは全然異なっている事。
    いつも見せる作者特有の笑いの要素はほとんど感じられず、シリアスの雰囲気をずっと保っていた。
    けれど、

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    2025年11月25日
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    めっちゃ面白かった!!!個人的に1より面白かったかも!
    作品の中に出てくるミステリーの連載も面白かったし、その連載が完成した第4回伏線回収されて良かった。

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    2025年11月24日
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    本編は前作同様な感じで楽しめました

    途中に本格ミステリの描写があり⋯⋯ミステリはやっぱり苦手だなと再認識


    ⋯⋯今作の霧子さんは可愛いですよ〜

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    2025年11月16日
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    1は仕掛け本みたいな感じだったので、2はどんな本?と興味津々で読み始める。
    藤阪燈真くん作家になってるじゃないの!

    霧子さんも登場して、前作の登場人物のその後が読めるのは嬉しい。
    霧子さんの丁寧な言葉遣いがすごく好き。

    作中作も興味深くて、未完の物語に終わるかと思いきや、主人公が完成してくれてよかった。

    作中作の暴力とかの描写は苦手だけれど、それでも読後感がよかったのは、みんなで守った優しい嘘の温かい気持ちのおかげかな。

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    2025年11月15日
  • 世界でいちばん透きとおった物語2(新潮文庫nex)

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    最初の「世界でいちばん透きとおった物語」と同様、とても良かった。
    個人的にはこっちの2の方が好きかもしれません。

    読みながらこの本自体の話もですし、中にある作品、「殺導線の少女」の話も気になって気になって…!こんな感じのミステリならわたしも読んでみたい!と、思いつつ、これはセカスキ2(勝手に略しました)の中のお話なんだ…、と何度も思いました。

    途中、冷たくない?とか、え…、と思うことも多かったのですが(あんまり書くとネタバレになるのでこのあたりで…)結局は最後、とても優しくて温かいお話でした。やはりこういう人の温かさ、わたしは大好きです。
    自分が他者をどれほど思っているのかひけらかすことも

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    2025年11月07日
  • 羊殺しの巫女たち

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    呪われた村で起こるホラーミステリー
    少女達は呪われた村で力を合わせて戦う
    最後まで誰が味方なのか分からないまま、クライマックスまで突き進む
    非常にストーリーが練られた作品で、単なるホラーに止まらない面白さが詰まっていた
    衰退していく村で、大人達は神頼みしかせず、子供達を生贄にしていく
    物語はリアルでは無いのだが、大人の醜さと子供の純粋さを巧みに描いていてスッキリする作品だった

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    2025年10月22日
  • 楽園ノイズ

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    会話がめちゃ好き
    こんなテンポで話できたらいいのに
    頭いいんだよね
    じゃないと、こーはいかない
    音の表現の半端なさ!!

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    2025年10月10日
  • 羊殺しの巫女たち

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    ネタバレ

    1991年と2003年の未年。どこからどう見ても怪しい羊を信仰する祭を行う村を舞台に物語は進む。
    羊を殺すという約束を果たしに12年ぶりに故郷の村へ帰ってきた5人の少女と残って待っていた少女。彼女達が村で繰り広げる羊、そして村自体との戦いは、スリリングであり、夢中で先の展開を追っていた。
    別作品で申し訳ないが、少し似た要素があったので、中学生の頃に読んだAnotherを思い出した。いずれにせよ、非常に面白かった。

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    2025年09月20日
  • 羊殺しの巫女たち

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    最近は読書をサボっていたので久しぶりに何か読もうかと本屋を物色。
    装丁に惹かれて衝動買い。

    いや〜良かった!
    作品の雰囲気が自分好みだったのもあり満足いく内容でした!
    また良い出会いを求めて本屋を覗きます。

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    2025年09月15日
  • 楽園ノイズ7

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    ネタバレ

     表紙の女の子は誰だ、また新キャラ? とは思わなかった。
     そう何度も何度も引っかかるものか。さすがに僕にだって学習能力はある。
     肩・ヘソも露わな、デコルテラインの綺麗な子。でも、泳いだその眼と頬に浮かんだひとしずくの汗を、もう見逃すものか。

     冒頭、“死”について思いをめぐらす不穏なシーンから始まったが、あとはいつもどおりのイチャメチャとツッコミ。
     今作の主題はアルバム制作。そして、待望の水着回である。
     ああ。第1巻で描かれたあの夏から、せっかく打ちそろった美少女たちが水着姿を披露することもなく一瞬のうちに過ぎ去ってしまったあの夏からようやく1年が経つのか、と感慨深く思ってしまった。

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    2025年09月12日
  • 羊殺しの巫女たち

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    12年毎に山から降りて災禍と祝福をもたらすお羊様。残忍な描写と因習村あるあるの胸糞村人達
    そんな中でも輝きを放つ未年生まれの少女達を見ていると眩しすぎるぅぅぅー⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝
    過去と現在を行き来するように物語が進み。徐々に明かされていく、村に伝わる儀式とお羊様の正体
    結末はそこまで驚きは無いにしても、読み終えた後に、もう一度、冒頭を読み返すとなんとも言えない気持ちになってくる。

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    2025年09月10日
  • 羊殺しの巫女たち

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    ある田舎に纏わる因習ホラー。
    長編で読み応えも充実。
    12歳と24歳での視点でそれぞれ話が進んでいき、徐々に村の祭事が明らかになっていくストーリーで続きが気になり一気読みであった。

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    2025年09月04日
  • 天嬢天華生徒会プリフェイズ

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    叙述かよ!

    学園生徒会ものでミステリ要素ありと言う作者お得意に設定に、これまたヘタレな主人公と言ういつものキャラだった。
    でもそれが魅力なんだよなあ^^
    ただ今回は珍しく女王様キャラがメインヒロインだなあと思っていたら、なるほどそういう事か。

    途中まで主人公の出自がはっきりしなくてどういう事だろうと思っていた。
    作者の主人公が詐欺まがいの行為で事態を打開するにはよくある展開なのだけど、今回は本物の詐欺師だったとは。
    その割にはあまり大きな活躍がないなと思っていたら最後にそうきましたか!
    うん、まあ、騙されましたあ。

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    2025年08月31日
  • 生徒会探偵キリカ1

    匿名

    購入済み

    学園ミステリー×バトル×変人ヒロインの掛け合わせがユニークな1巻。冷静沈着なキリカと巻き込まれ型の主人公のやり取りが面白く、謎解き要素もきちんと練られている。学園の裏側に潜む陰謀が気になる導入編。

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    2025年07月27日
  • 天嬢天華生徒会プリフェイズ

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    王の図が高いのは、いざ頭を下げた時に大きな意味を持つから。
    凰華のこの言葉には納得。生徒会長の権限がデカすぎるけど、王は民の奴隷だという価値観はまた新鮮。それなら独裁は起こらないな。

    緋奈乃の価値900億円には驚き。兆の額が動いた事件を引き起こしたくらいだから、それでも安いくらいかも。

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    2025年07月02日
  • 楽園ノイズ7

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    ネタバレ

    久々の学園ノイズ。
    いやあ相変わらず楽しい。のっけからボケツッコミが炸裂してそうそう作者の物語はやっぱりこれだよねと思った笑 

    今回はアニメで言うところの水着回なのだけど、嬉し恥ずかしの展開になるかと思いきや、さすがに音楽バカの真琴では何をやっていても音楽の話になっていくんだなあ。

    今作を読んでて二つのことを強く思った。
    一つはこれってがっつり神曲プロデューサーのエピソードだなあという事。蒔田さん(の影)は前から出て来ていたけれど、ヒロイン海野リカコも登場し、彼の遺した音をめぐるミステリー仕立てになっている。
    作者のファンとしてはこういうの良いよね。
    もちろんキョウコさんやチアキはさよなら

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    2025年06月26日