杉井光のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
メディアワークス文庫創刊後第一弾の作品の中の一つですね。
装丁に惹かれて、ちらっとあらすじ見て、
これは決まった!と思って購入し、
読んでから、やっぱり買って間違いじゃなかった!と思った作品です。
たぶん読む方によってかなり評価が変わってくる作品かと思いますが
私はとても気に入りました。
話の展開はもちろん、最後のネタあかしも良かったし
私自身この作品のテーマはわりと普段考えることに似ているので
うなずかされるところも気づかされることも多く、
とても印象の強い作品だったなあと思います・・・
何度も読み直してみればみるほど味が出てくる作品だと思うので
読まれる方は一度読んで投げてしまわな -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結。いや素晴らしかった。
杉井の描く主人公はとことん鈍感で、イライラさせられっぱなしで、もちろん直己もその例に漏れない。それどころか1番ひどいかもしれない。
今回だって千晶の気持ち察しなさすぎだし。ほんと「デリカシーが1グラムでもあったら」と思った。
けれども、それゆえに最後真冬に気持ちを打ち明けるところでのカタルシスは大きかった。
ユーリに啖呵切るところ、テツローが語るところは特に名シーンだったと思う。
これだけの感情のぶつかり合いを読まされて、沸いた感情を上手く言葉に出来ない自分の語彙力を呪う。
陳腐な言い方だけど、感動で涙が出そうになった。
とにかく素晴らしい小説だった。今年読んだ -
Posted by ブクログ
2026.8.17
★4.0
新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだった。小説に残された故人の想いとは、、、
こういうのってたいてい1の方が面白かったってなるけど、そんなことなくて新しいミステリーの在り方だなって思う。ビブリオミステリと言うみたい。今回は悲しくてでも愛のあるお話。
無垢の罪というか、知ることで苦悩が生まれるなら、透明にしてしまえばいい。そういう意味では今回も透き通ってた。
解決編も遜色ないくらい面白かった!
それにし -
Posted by ブクログ
山間の小さな村、早蕨部村では12年に一度未年にだけ執り行われる祭りがある。祭りでは村に繁栄をもたらすおひつじ様をお迎えするため、未年生まれの12歳の女子が巫女を務める。
主人公の祥子を含めた6人の巫女たちは祭りの準備を進める中でおひつじ様と村の暗部を知ることになり、祭りを壊すことを決意する。
そして次の未年にまた6人で早蕨部村で会う約束をした。
おひつじ様のおかげで田舎ながらも景気のいい村だけど、未年の子供は何故か女の子だけだったり、山では惨殺死体が発見されたりと、だいぶ怪しい雰囲気。
24歳になり祭りを見るために村に帰ってきた現在の祥子と、巫女として祭りに参加した12年前のことが交互に語ら -
Posted by ブクログ
ネタバレ「殺導線の少女」が翠川双輔によって完結することはもうないって分かったあとに、筆者の手によって物語が結末を迎えることができたという展開。
真の答えは用意されてないので読者が自由に考察してください系の本や映画があまり好きでないので、「殺導線の少女」の結末は翠川双輔の2人にも分からないのだという霧子さんの推理を聞いたときに正直がっかりした。
けれども菊谷先生が生きていた世界線とは違う結末を迎えてたとしても、こうやって「殺導線の少女」という作品が綺麗にラッピングされたのは私にとっても、琴莉ちゃんにとってもよかったんだと思う。
もう一回1も読み直そうかな
-
Posted by ブクログ
いきなり殺人現場から始まるのですが、これがかなりグロい(多分男性は痛い)。なので、小学校NGです。あとは、能力や個性的な面々が事件を解決に導く感じとかが、ラノベを文学的に昇華させたような印象を受けました。推理小説だけど、考え過ぎずに、サラサラと読み進められます。キャラクター設定がおもしろく、続編でそうな終わり方をしています。面白かったけど、内容が暗い!めちゃくちゃ救われない人もいるし、主人公も暗いし、能力も重い人いるので、スカッとしない系です。謎が解けるのは、あー、なるほどあれがこう、これはあの回収、みたいにスカッとします。
湊人は十数秒先の未来が見える、しかし、それだけの力はあまり役にたたず