杉井光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ完結。いや素晴らしかった。
杉井の描く主人公はとことん鈍感で、イライラさせられっぱなしで、もちろん直己もその例に漏れない。それどころか1番ひどいかもしれない。
今回だって千晶の気持ち察しなさすぎだし。ほんと「デリカシーが1グラムでもあったら」と思った。
けれども、それゆえに最後真冬に気持ちを打ち明けるところでのカタルシスは大きかった。
ユーリに啖呵切るところ、テツローが語るところは特に名シーンだったと思う。
これだけの感情のぶつかり合いを読まされて、沸いた感情を上手く言葉に出来ない自分の語彙力を呪う。
陳腐な言い方だけど、感動で涙が出そうになった。
とにかく素晴らしい小説だった。今年読んだ -
購入済み
アクロバティックな前作の続きはどうなるのか?…という期待で読んだ。
面白かったです。
ミステリとしてはこちらが上だと思う。
前作は文章がライトノベルっぽくて読みづらいと思った表現もあったが(後から真相というか作者の真意・目的を知って読むと必要だったんでしょうね)、今作はそういう部分もなく(多分…)、作中作もまとまっていて良かった。
相変わらずの主人公の童貞臭が気になるが、担当編集者とのコンビもいいのでシリーズ化を期待します。
なお、電子書籍化不可能と言われた前作のレビューです↓
京極夏彦とか泡坂妻夫とか倉阪鬼一郎とかの、「うわー、細かいなーよくやるなー」的なのが好きな人おすすめです。 -
Posted by ブクログ
ひつじと呼ばれる不穏な怪異が蔓延る地域、早蕨部村は大人はみなその存在を認めながら知らぬふりをして過ごしている。未年生まれの女子は未年に巫女として12年に一度の神社の祭でひつじさまのために舞い、祝詞を奏上する。なぜか未年生まれは男子がいない。そして、毎回未年生まれは数人しかいない。……というように、ヒタヒタと隠された真実が解っていきます。民俗学風のホラーで、怖さを楽しみながら読めました。ちょっとずつ真相が明かされていき、ん?これはどういうこと?という展開がなかったのも良かったです。
遠田志帆さんの表紙も素敵でした。頭骨を持たせてる発想力!私なら羊歯の葉っぱとか麻袋とかになってしまいそう。あ、羊歯 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作のタイトル回収が感嘆すぎて、今回はそのトリックは使えないと分かっていても、何かこの本の構成自体にまたタイトルに関連付けたトリックがあるのではないかと期待してしまった…。
が、続編がためのタイトル。そりゃ、そうだ…。
物語自体はミステリーが得意でない私でも、楽しく読め、優しさ溢れる、好きだと思えるミステリー。
そんなミステリーのカテゴリーもあるのだと、気づかせてくれたお話。
だけどやっぱり前作の衝撃が強すぎて、一物語に終わってしまった残念感をどうしても感じてしまう。
それでも、また燈真と霧子の続編があるなら、読みたいと思い、前作の『いちばん大切な場面の中のいちばん大切な一ページ』を確かめてみ