杉井光のレビュー一覧

  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    7つの短編集

    新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。

    わかってるようでちゃんと理解していなかった
    「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました

    どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には
    『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました

    人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ

    と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。

    初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます

    あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じました

    =======本の概要======

    『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語!

    彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録!

    これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる? 
    信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。

    かわうそをかぶる(浅倉秋成)
    人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。

    まぶしさと悪意(大前粟生)
    信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。

    霊感インテグレーション(新名智)
    訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。

    ヤリモク(結城真一郎)
    三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。

    あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)
    権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。

    タイムシートを吹かせ(石田夏穂)
    月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。

    君がため春の野に(杉井光)
    前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。

    0
    2025年11月10日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    まぁまぁ面白かった。
    ビブリオ書店に続編が出ていたとは驚いた。
    最初のシリーズは全部読んだけど、今回の短編を読んで改めて思ったけど、そんなに好きなだけ文体じゃないので、続編は読まなくていいか笑

    近江泉美さんの話が良さそうなので読んでみよう。
    あとやっぱり、神様の御用人は良き!

    0
    2025年10月28日
  • 楽園ノイズ7

    Posted by ブクログ

    真琴はいずれPNOを抜けるつもりなのが何度か描写されている。

    ちょっとした出会いから始まったPNOだが、文化祭ライブ、本格的なライブ、アルバム作成と、どんどん影響力が大きくなっていく。

    このバンドと、凛子達メンバーはこれからどうなっていくのだろう。

    0
    2025年10月15日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    予想外のある意味素晴らしい結末で、ものすごく満足感のある一冊だった。中盤からは怒涛のタイムリープ連続で、クライマックスへ近づきながらも謎が深まっていく展開が面白い。まさに青春ミステリ。

    0
    2025年09月29日
  • 楽園ノイズ7

    KPL

    購入済み

    物語は進んでいく

    面白くて続きが気になります!!

    現実の音楽家もこんな感じなのかな、と思いを巡らせることが出来るストーリーです。主人公は振り回されながらも我が道を進んでいっており、そのこだわりがこの作品の面白さなのかもしれません。様々な思惑がある中、主人公がどう歩みを進めていくのか、今後も気になります。

    #笑える #切ない #エモい

    0
    2025年08月16日
  • 神様のメモ帳9

    Posted by ブクログ

    やはり結末を知ると悲しくなってしまう…
    けれど知れて良かった!そんなオチでした。
    もっと皆の活躍が見たい!と思いつつも、
    これからも物語が続いていく様を妄想していける良い最終巻だったと思います!

    0
    2025年07月06日
  • 神様のメモ帳8

    Posted by ブクログ

    素晴らしいの一言。
    最初は4代目周りの軽い事件が起こり、中盤からはエンジェル・フィックスを巡る事件を解き明かし、、、その過程でそれぞれの「過去」に向き合うという構成が良かったです。
    今までの話で、それぞれの登場人物が己の「過去」に向き合ってきましたが、その集大成ともいえるお話で、オチがそこまで壮大な話でもないというのがこの作品らしいなと思いました。

    0
    2025年06月21日
  • 楽園ノイズ7

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    音楽面だけではない『DEAD(デッド)』という文言がキーワードになった今回。久しぶりに杉井さんの美しい文章に浸らせて頂きました。ライブ続きだった一学期が終わり、夏休みに入った真琴たちの姿が描かれる今回。冒頭から前半までは真琴の女装やらヒロインたちとの交流に和みましたが、中盤以降アルバムのレコーディングに苦悩しながら臨むひたむきな真琴の姿と、「自分はいずれ楽園を捨て去るのだ」という未来予想への言及が多いことからくる緊張感にハラハラさせられましたね。続きが楽しみです。

    0
    2025年06月17日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    ビブリアの新作を目当てに購入したものの、どれも楽しく読めて満足度の高いアンソロジーでした。
    シリーズ物のスピンオフ的なお話もありましたが、シリーズ未読でも読めましたし、逆にシリーズも読んでみたい!と強く思うようになりました。
    各々にとっての「神様の本」の違いが面白く。聖書という"みんなにとっての神様"をテーマにしたものから、"私にとっての神様"を描いたものや、シンプルに"神様"というワードのパワーで物語を引っ張っていくもの…同じテーマでも雰囲気が違っていて、それぞれが味わい深かったです。
    個人的には、杉井光さんが刺さりました。なるほどセンスがいい!というのが率直な感想です。編集という過程や本の形態を活かして書くのが上手い、得意な方なのかなぁという印象。

    0
    2025年05月24日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    神様に関する短編を集めた一冊。ビブリア古書堂シリーズの新作が読めると聞いて購入。未見のシリーズもあったが、読み進められた。最古の日本語訳聖書の在処を探す「ビブリア」、記憶喪失の男の謎を解く「栗丸堂」、パパ活する女子大生と太宰治を巡る「神様は待ちぼうけ」元作家が宮沢賢治の世界に入り込む「深夜0時の司書見習い」まさに神が原稿を書くように求められる「ハレルヤ出版編集部」源氏物語の巻名だけで本文が存在しない雲隠れを巡る神と人間、そして猫「神様の御用人」一番、描写が詳細で推理の行き届いていたのはやはり「ビブリア」だ。鎌倉の旧宅の様子や物の配置など描写が見事でイメージしやすい。切なさというかやりきれなさを感じるのは「神様は待ちぼうけ」だ。現代社会のグレイな部分を生きる女性達の悲哀や虚しさを淡々と描いている。「深夜0時の司書見習い」は神秘的な宮沢賢治の世界観を現代側から見つめていると言っていいだろう。「神様の御用人」は最後に紫式部の原稿だとわざとらしく思わせるシーンが少々鼻につく。それぞれのシリーズの入門というか試し読みにもいいかも知れない。

    0
    2025年05月06日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    タイトルに一目惚れ
    めっちゃ良作だったー!いただきものの有名焼き菓子と紅茶みたいな本だった!!
    読みたい本が増えました!
    ビブリア古書堂は久々に読んだけど、時間は進んでも空気が変わらなくて暖かい和紅茶みたいだった
    栗丸堂はちゃんと本編読んでみたくなった!優しくて美味しい!
    紅玉先生はやっぱり、好き。冷えた手で心臓掴まれたみたいな面白さ。美しいんだけど怖い。
    司書見習いもシリーズ読みたい。言葉が鋭利で色がある感じ。多分好きだと思う
    ハレルヤは大爆笑した笑笑 電車でよんじゃダメ
    御用人はもう1回最初からシリーズ追い直したいな、やっぱり面白いしあたたかいし、切なくて明るい

    0
    2025年04月05日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    神様にまつわるアンソロジー。
    全体的に豪華なアンソロジーで、大満足でした。

    お気に入りはビブリア〜と下町和菓子屋 栗丸堂。

    ビブリアは栞子と大輔が新婚の頃の時系列。
    短編ながら、読み応えあるキリストに纏わるストーリーでした。
    扉子は赤ちゃんながら、現在と変わらぬ本の虫の片鱗が垣間見えました。

    栗丸堂は、結婚後のエピソードで、まさか読めると思わなかったので嬉しかったです。
    今だに「栗田さん」呼びの葵がらしくて、それに耐えられない栗田とのやり取りが微笑ましかったです。しかし、なぜ「女豹」呼び希望なのか…
    続編希望です!

    0
    2025年03月27日
  • この恋が壊れるまで夏が終わらない(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    「世界でいちばん透きとおった物語」でブレイク中の杉井さんの作品。
    「世界で~」も読みやすいが、こちらは登場人物や掛け合いがよりライトノベル的な雰囲気。
    ネタバレになるので詳しく書けないが、展開の切り替えしや物語の色合いの変化が鮮やかなので、是非最後まで一気に通して読んで欲しい。

    0
    2025年03月08日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    ビブリアや栗丸堂、御用人など、シリーズで読んでいる作品があり、購入しました。はじめましての作家さんの作品も面白く、一気に読み進めました。
    短編なのでもう少し作品世界に浸っていたい思いもあり、初めての作家さんの作品も読んでみようかな。

    0
    2025年03月01日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    三上さんの話、栞子さんの勘が冴えわたって満足!
    注文の多い〜 が、とても奥深く面白かった。
    多くの本好きに読んで欲しい1冊でした。

    0
    2025年01月30日
  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    紅玉いづき先生目当てに購入。今回のお話も大変良い作品でした。やっぱり紅玉いづき先生の作品は全て蒐集したい。あと何年後かには、紅玉いづき先生作品の本棚が出来ているかもしれません。いつまでも応援しています。ずっと大好きな少女文学作家さんです。

    0
    2025年01月25日
  • 楽園ノイズ6

    購入済み

    相変わらずの良作

    主人公の真琴くんは相変わらずの鈍感さと言うか音楽バカでみててめっちゃやきもきさせられる。ヒロインたちも個性豊かで新たな学年となり物語も新展開へと突入して色んな意味で楽しみである。ただ最近新刊が出ないのでちょっと心配です。

    #感動する #泣ける #笑える

    1
    2024年11月27日
  • 神曲プロデューサー

    Posted by ブクログ

    神曲を”かみきょく”だと思って読み進めていて、何やらタイトルと合致しないなーと思っていたのですが、”しんきょく”であったとあとがきで知って(そもそも表紙に書いてある!)、自分の不明を恥じる次第です。「しんきょく」であるならば納得。音楽による「天国」も「地獄」も描かれていて、まさに「神曲」でありました。「音楽」による悲喜交々は「音楽」でしか賄えない。そんな杉井さんの「音楽」を駆使した物語の構成の妙が光りますね。あらすじにある、「大人のボーイミーツガール」というのも納得。音楽と恋愛両面から楽しませて頂きました。

    0
    2024年05月06日
  • ブックマートの金狼

    Posted by ブクログ

    同作者の『世界でいちばん透きとおった物語』を読んだので、続けて作品を探して読みました。
    世界で…とは全く違うテイストでしたが、主人公の男の子がどちらもとても魅力的でした。
    ブックマートの方はバトルもので、あまり読まないジャンルでケンカのシーンは痛そうで続けて読めなかったです。臨場感ありすぎて。
    昔の仲間がまた出てくるような続編とかあったら読みたいです。

    0
    2024年01月27日
  • 楽園ノイズ2

    Posted by ブクログ

    相変わらず、文章から音楽が聴こえてくるような読書体験だった。
    凛子の家庭のことだったり詩月の祖父のことだったり、高校生だけでは解決しようのない出来事は山ほどあって、それでもなんとか足掻いて頑張る姿が眩しいなぁ。
    プロデューサー候補とのやり取りとか真琴の悩み事とか、色々抱えたまま文化祭ライブに集束する終盤が最高にかっこいい!!

    0
    2023年09月12日