あらすじ
天才ピアニストにしてピアノを弾かず、人を寄せ付けない蛯沢真冬をギタリストとして迎えた民俗音楽研究部は、自称革命家の部長・神楽坂響子の独断と独走により海へ合宿にいくことになる。海といえば海水浴!と妙にはりきる幼なじみ・千晶、珍しく思い悩んでいる様子の神楽坂、そしてやっぱり部活に馴染みきれない真冬。そんな三人との合宿で波乱がないわけはなく、ナオはすっかり翻弄されるが――。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、第2弾。
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過去のトラウマから、真冬は自己肯定感がとても低いから、自分がバンドにいていい明確な理由がないと安心できないんだろうな。
響子先輩のいつもの周りを揶揄う振る舞いは昔の出来事が関係していたのか。ことごとく自分の周りから人がいなくなっていくのは確かに辛いと思う。
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音楽と青春の物語、第二弾。
今回は端的に言うと、『囚われの少女を助け出す少年』という王道の変形バージョン。
いや、違うか?(笑)
でも、まあ、消えた少女を少年が捜し出す話……だな?
バンドに加わった元天才ピアニスト少女・真冬。
仲間たちと熱いセッションを奏でながらも、彼女が心を開いているのは、たぶん、ナオだけなのだ。
そして彼女がバンドにいる理由も、また。
表面わがまま三昧な彼女は、でも本当はただ人付き合いが苦手で、自分がバンドにいる理由の身勝手さに後ろめたさを感じているのだ。
そんな彼女がバンドから逃げ出した時、彼女がその場にいる理由を肯定し、強引にでも引っ張ってこられるのもまた、ナオだけなのだ。
なんだろう? この特別な感じ。人が恋に落ちるには十分な理由。
ああ、やっぱり青春だなあ。
だから、ナオが真冬を探し回って、見つけ出す場面にはドキドキと胸が高鳴った。
溢れそうになる想いが胸を震わせた。
こういう場面、すごく好き。
そして、お約束だけど、ナオは鈍感だ。
でも、それに過度のわざとらしさは感じなくて、真冬に対するその感情を彼はまだ自覚していないだけなんだ。
それにいつ気づくのか?
それは今後の楽しみではある。
物語的にはこの巻は「起承転結」の「承」だろう。
次回、物語の「転」が訪れるのか?
期待したい。
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音楽とラブコメを文字で楽しめるボーイミーツガール作品、第2弾。合宿で海に駆り出される主人公「ナオ」。バンドの練習が順調にいくかと思ったら相次ぐハプニング!ナオは真冬との関係をさらに深めていけるのか・・・?
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評価:☆4.5
おかしくて少し切ない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガールストーリー、第2弾。
自分がバンドにいる理由がない、いていいのか分からないと悩む真冬。
それは自分が成り行きで誘われた、不純な動機でバンドにいるから。
その不純な動機って言うのは言うまでもなくナオの側にいたいからっていうやつで何その青春ふざけんなこのやろ(ry
杉井さんの書く小説の主人公は鈍感じゃないといけない法則でもあるんですかね?w
あれだけ言われても気づかないとか最早ファンタジーの領域だと思うんだけどw
「そう。わたしは、洗い物もさせてもらえなかった。なんにもできない」
「だから、どうしていいのか、よくわからない」
そんな台詞を放つ真冬。
溺愛されて色んなことから遠ざけされてきたから、人との関わり方もよく分からなくてナオ達に遠慮しちゃうんだろうな。
どこか底知れぬ強い存在だった先輩の過去が明かされ、より人間味が増したかと。
『デスペラード』に込められた想いにはじーんときた。
ナオが真冬を連れてくるまでの間、ソロで場を盛り上げて待っていた千晶がカッコ良すぎて惚れそうだったw
次巻も期待。
「うるせえ。今はもういないとだめなんだよ」
「もう一回言って」
「ん?」
「今はもう、なに?」
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1巻と同様にとても面白かったのだが、ライブのシーンが少し都合が良すぎるかなぁと思った。相変わらず合宿のシーンなどは甘酸っぱくてとてもいい作品だと思う。
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活動し始めた民族音楽研究部。
今回は夏合宿と初ライブ。
音楽をほっぱらかして海水浴をしないでちょっとほっとしました。
合宿のパターンって着替えを除いちゃっただとか、溺れて人工呼吸とかがテンプレでそんな展開はもう飽きていたので、真面目に音楽に打ち込むのは好感をもてましたね。
この巻で若干ヒロインの性格がちょっと好きではなくなってきた感じがありますが、雰囲気がすごく好きな作品です。
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キャラクターを掘り下げながら、バンドとしての形を作っていくオーソドックスな展開。
全体的に文体が落ち着いているので、比較的俯瞰してストーリーを追うことができました。また、今後のストーリーの主軸も捉えることのできる大事な巻だったのではないでしょうか。
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真冬を含め4人となった民音部がライブに向けて夏合宿をする話。
相変わらず鈍感な主人公に、夏合宿で見せた革命家の新たな一面、波乱な合宿にいろんな意味で緊張の走る初ライブと話が進むにつれてテンポアップし、ぐいぐい引き込まれる。
続きも楽しみ。
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読むのが止まらなくなり次の展開がどうなるのかというワクワク感が堪らない。
内容はようやく結成されたバンドが初ライブをするため、そこを目指して一波乱も二波乱もある今作。前作でのテーマが『自分はどこに居たいのか』だったのならば、今回は『どうして自分はここに居るのか』だったのではないかと思う。ハーレム性の強い作品なら登場キャラごとにメイン巻があり前巻で目立っていたキャラが脇に回ってしまうという事があると思うのだけれど、この作品では一巻に引き続き直巳と真冬の関係がメインとなっている。
思い返せば前巻で作った絆はかなり脆い面があったのだからフォロー的な意味合いでもこういう話を持ってくるのは巧いと思った。
個人的には未熟な人物達が何かしらに向けて一生懸命になっているストーリーにはどうにも弱い気がする。何か『青春』に対して思い入れでもあったっけ?
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相変わらず主人公の鈍感さがひどい。
生じた出来事が、ほぼ全て主人公の鈍感さによるものなのでいらいらしてしまうのかな。
まだまだ二人の仲は進展しそうになさそう。
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真冬面倒くせええええ。
ここまで面倒くさいヒロインはわりと久々に読んだ気が。
いやまトータルではまあ悪くないなというかけっこう好きだったりするんだけどさ、やっぱ音楽モノはいいよなあとあらためて思ったことであるよ。
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ハーレム状態で夏合宿というラノベでよくあるような感じのお話。とはいえ、神楽坂の過去や、真冬との関係が掘り下げられ、割と重要な巻じゃないでしょうか。
それにしても直巳が鈍すぎる。
Posted by ブクログ
ラノベでお約束のシチュエーション、海で夏合宿。
水着出したいのかもしれないけど、筋を考えると、この作品にはちょっとミスマッチな感じがする、、せめて高原とかの方が良かったのでは。