あらすじ
天才ピアニストにしてピアノを弾かず、人を寄せ付けない蛯沢真冬をギタリストとして迎えた民俗音楽研究部は、自称革命家の部長・神楽坂響子の独断と独走により海へ合宿にいくことになる。海といえば海水浴!と妙にはりきる幼なじみ・千晶、珍しく思い悩んでいる様子の神楽坂、そしてやっぱり部活に馴染みきれない真冬。そんな三人との合宿で波乱がないわけはなく、ナオはすっかり翻弄されるが――。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、第2弾。
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Posted by ブクログ
評価:☆4.5
おかしくて少し切ない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガールストーリー、第2弾。
自分がバンドにいる理由がない、いていいのか分からないと悩む真冬。
それは自分が成り行きで誘われた、不純な動機でバンドにいるから。
その不純な動機って言うのは言うまでもなくナオの側にいたいからっていうやつで何その青春ふざけんなこのやろ(ry
杉井さんの書く小説の主人公は鈍感じゃないといけない法則でもあるんですかね?w
あれだけ言われても気づかないとか最早ファンタジーの領域だと思うんだけどw
「そう。わたしは、洗い物もさせてもらえなかった。なんにもできない」
「だから、どうしていいのか、よくわからない」
そんな台詞を放つ真冬。
溺愛されて色んなことから遠ざけされてきたから、人との関わり方もよく分からなくてナオ達に遠慮しちゃうんだろうな。
どこか底知れぬ強い存在だった先輩の過去が明かされ、より人間味が増したかと。
『デスペラード』に込められた想いにはじーんときた。
ナオが真冬を連れてくるまでの間、ソロで場を盛り上げて待っていた千晶がカッコ良すぎて惚れそうだったw
次巻も期待。
「うるせえ。今はもういないとだめなんだよ」
「もう一回言って」
「ん?」
「今はもう、なに?」