杉井光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本編の後日談とサイドストーリーの短編集。
なんと言ってもナオの真冬へのプロポーズが見れたのが幸せ。
幸せな二人のその後が読めてよかった。
それにしても相変わらずナオは鈍感だ(笑)
一辺死ぬべきだと思う(爆)
その他の話は、どれもすごく切なかった。
橘花の想いも、
神楽坂先輩の過去も
ユーリの恋も
みんな、苦しいほどに真剣で、そのくせ、自分を誤魔化したり隠したり出来なくて、そして、傷ついても前に進もうとする。
うん。どれも心に響く話だ。
オヤジさんは相変わらずだけどね(笑)
それにしてもこのシリーズの登場人物はみんな魅力的。
その中でも神楽坂先輩はほんとすばらしい! 惚れる!
十分満足した後日談だったけれど、ただ一つ心残りなのは、
いつか実現するであろう大人になった4人の(橘花を加えて5人でもいいけど)フェケテリコライブ。
その時は、絶対ナオのプロデュースで(演奏ではコーラス担当だな)みんなが飛ぶところをを見たかった。
それだけでも、ぜひ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋と音楽の青春物語最終巻。
緩やかに温かくホッとする終わり方だった。
自分の恋する気持ちを自覚したナオ。
けれど真冬の気持ちがわからないくて、それでもなにかを期待してしまう。
だから、今までよりもずっと関係がぎこちなくなってしまうのだ。
ああ、この感じ。青春だなあ。
恋する気持ちを持て余して、告白したくて、でも出来ない怖さ。
ナオは確かにへたれだ。
けれど、その怖さは実によくわかる。
その一言を告げることがそれまでの関係の終わりを意味する。
その恐ろしさ!
そして、そんな中、先輩の行動と気持ちに振り回されて、そればかりか、真冬が現実にいなくなるかもしれない事態に翻弄される。
物語は苦しく切なく絶望へと転がり落ちようとする。
この場面で、ナオはほんとにへたれだ。
並のライトノベルの主人公ならもっと底力を見せたり、超展開が待っていそうだけど、でも、ここでの展開は、実に等身大だ。
だから、小さな奇蹟から始まったこのお話は、けれど、最後は本当に等身大の高校生の青春物語に回帰していく。
そしてだからこそ、真冬の真意を知った後のナオやバンドの仲間たちの決断に胸が熱くなる。
ラスト、出会いの場所でもあるその場での再会はある意味奇蹟。
けれど、それは二人にとって当然の再会でもあるのだ。
そしてそこまで迷って迷って、ようやく進むことが出来たナオ。
ほんとにあんた遅いよ!(笑)
でも、その再会に祝福を。
心にホッとした安心が広がった。
うん。ほんとによかった。
さて、後日談も楽しみに読みたいな。 -
Posted by ブクログ
読み終わってちょっと感動してしまった。
ラストの真冬の動揺からの流れがジーンと来る。
シリーズ三冊目は、最初、いくつものエピソードの寄せ集めに見えて、実はナオの本当の気持ちと真冬の復活へ道程だった。
そのきっかけは、やっぱりライバル(?)ユーリの登場が大きい。
彼の登場でナオは真冬のことを、彼女の傍にいたいという気持ちを
絶望の中で強く自覚する。
だから、ようやく自分の気持ちに気づけたんだ。遅いよ!(笑)
でも、真冬たちの気持ちにはまだ気づけてないけどね(バカ・笑)
そして、ラストの真冬がピアノを再開した真実と、再び傷ついた彼女を立ち直らせる事の出来た二人の絆。
うん。心が震えた。
よかった。
でも、最後ライブ場面は見てみたかったけど。
それにしても神楽坂先輩がステキすぎる!
もうね、その言動で何度笑いを吹き出させてもらったことか。
いやあ、好きです先輩(爆)
ナオが気持ちを自覚したこと。
真冬が再びピアノを弾けるようになったこと。
そのことで、この巻はまさしくシリーズの『転』の巻だ。
次回、最終巻の結末がもうほんとに楽しみ! -
Posted by ブクログ
音楽と青春の物語、第二弾。
今回は端的に言うと、『囚われの少女を助け出す少年』という王道の変形バージョン。
いや、違うか?(笑)
でも、まあ、消えた少女を少年が捜し出す話……だな?
バンドに加わった元天才ピアニスト少女・真冬。
仲間たちと熱いセッションを奏でながらも、彼女が心を開いているのは、たぶん、ナオだけなのだ。
そして彼女がバンドにいる理由も、また。
表面わがまま三昧な彼女は、でも本当はただ人付き合いが苦手で、自分がバンドにいる理由の身勝手さに後ろめたさを感じているのだ。
そんな彼女がバンドから逃げ出した時、彼女がその場にいる理由を肯定し、強引にでも引っ張ってこられるのもまた、ナオだけなのだ。
なんだろう? この特別な感じ。人が恋に落ちるには十分な理由。
ああ、やっぱり青春だなあ。
だから、ナオが真冬を探し回って、見つけ出す場面にはドキドキと胸が高鳴った。
溢れそうになる想いが胸を震わせた。
こういう場面、すごく好き。
そして、お約束だけど、ナオは鈍感だ。
でも、それに過度のわざとらしさは感じなくて、真冬に対するその感情を彼はまだ自覚していないだけなんだ。
それにいつ気づくのか?
それは今後の楽しみではある。
物語的にはこの巻は「起承転結」の「承」だろう。
次回、物語の「転」が訪れるのか?
期待したい。 -
Posted by ブクログ
なんというか、すごく引き込まれる青春物語。
こういうの自分の好みだ!
筋立てや登場キャラはとても王道的。
印象的な出会い。
突然の再会。
なにかを抱えている少女。
一癖も二癖もある先輩。
反発。競い合い。共鳴。
そして小さな奇蹟。
そんな典型的なエピソードの、けれど、その一つ一つがとても印象的で、どんどん物語の中に引き込まれてしまう。
表現も非常に豊か。
クラシックやロックの調べを語る言葉が印象的だ。
自分が元の音楽を知らなくても、じゅうぶん音が鳴り響いた。
ラスト、次へと繋がる展開の中で、おそらく物語の行く末としては、傷ついた少女の本当の復活へ向けて進むことになるのだろう。
その続きをぜひ読んでいきたいと思う。