香山リカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いじめや差別 特に子供が受けてるいじめなどは親は気付きにくい。他所から見れば 親なのにって思うかもしれませんが 子供は親に心配かけたくないという思いから必死に隠すようです。
だから 周りが 親なのに気付かないなんて ということはあるそうです。
いじめてる 当事者はいじめの自覚が無いこともあるそうです。そういう現場を見た時は 周りから 声かけして アドバイスのようなものをしてあげると良い。
いじめや差別はしてる人が 気付かないこともあるので してるという 気付きが大事。
自分が嫌がらせやいじめに気付いても すぐに 正面から立ち向かわずに 誰かに助けてもらうのが良い。
というような内容でした。
学生さんたちにもわかりやすく書かれていたので 多くの人が読んで いじめや差別のない 世界になると良いですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々に香山先生の著作を手に取り。タイトルが現代社会の息苦しさを表わしていますね。
…で。どうも文体が気になり。「かもしれない」「気がします」「思います」がすごく多く感じられました。うーん、それだと論としては弱い感じが…と思っていたらあとがきで語りおろしとあったので、しゃべりから文を起こしたためだったのだなとわかりました。
内容について。患者さんや教え子という身近な例をたくさん引いているのは分かりやすいと思いますが、結局そういう事例多いね、という羅列でそこからほんとうに「どう逃げるか」という主題に対する答えが、どうも世間話レベルのように私には感じられてならなかった。(すみません、わかりやすく簡単に、と考えられてのことなのかもですけど)
逃げられない、逃げてはいけないと思いこんでしまっていて、まずは逃げたっていいということに気づくことが大切だ、という指摘は本当にそのとおりと思うけれども…。何かから本気で逃げたい人にとってはあんまり参考にできないのではと私は感じました。
追い詰められたときの心の逃がし方というか、もう誰も頼れないと思ったときに自分をいっとき救う方法というか、私は少なくとも本書で自分の抱えている問題から逃げられるとは感じられなかった。
逃げ方指南というよりは最近の世の中の話題に関する読み物として楽しめるかなと思います。 -
Posted by ブクログ
もう一周忌。プロレスをこれまでも語ってきた論者たちの一年遅れの弔辞集です。ターザン山本の「プロレスについて考えることは喜びである。」というキャッチフレーズは大嘘だ、って言い放ち「猪木について考えることは喜びである。」とヤバすぎるエピソード連発する遅れてきた猪木ファン吉田豪。日本が世界に誇る三大偉人として空海と宮沢賢治と猪木と並べる妄想マックス夢枕獏。猪木を1000万人に通じる言葉を求めた人として、村上春樹の横に置くアカデミズム松原隆一郎。久々のターザン節がなんとなく旬じゃない感じのターザン山本。猪木、たけしだけじゃなく、村松友視、古舘伊知郎、ターザン山本に洗脳されまくりの人生突き進み、そして傷つく水道橋博士。今や、なんかそうなのかな…???と思える日本人論を展開する馬場派の香山リカ。「壁抜けしつつ、どこへも越境せずに留まっている」と猪木を謎に哲学する入不二基義。こうやってプロレス猛者たちの、なんか言いそうだな…という猪木論を読んでいると全体に既読感を覚えてこちらもそうとうに古参であること感じちゃってしまいました。いつも変化を見せてくれきた猪木の不在によって、これから新しい視点の新しい猪木論者出て来るのだろうか?と心配になりました。死ぬってことは過去になるってこと?猪木をノスタルジーで消費したくない!猪木は常に新しい、ってことで求むZ世代猪木論!
-
Posted by ブクログ
人は本当に逃げられないのか?「逃げる」という言葉が「恥」を想起させてしまうが、そんなことないはずだ。
他人から「逃げていいんだよ」と言われることで、当人にとっては救いになることがある。
とかく現代は、頑張り過ぎな世の中だし、他人に対して攻撃的な社会だ。
確かに昔のパワハラなどと比べれば、多少は改善しているのかもしれない。
しかし、新たなツールであるSNSなどを通じて、見えない相手からの攻撃は、肉体的というよりも精神的なダメージの方が大きい気がする。
「目の前の敵」であれば、見えているだけに対処のしようがある。
相手が誰か分からずに、しかも24時間いつ攻撃されるか分からない状態では、精神的には相当に辛くなる。
やはり「逃げたっていいんだよ」と言いたくなる。
そんな辛い思いをして耐える必要はない。
著者は精神科医であるが、診断し「問題だ」と思えば、通常は2ヶ月間の休暇を推奨しているという。
これもすごく分かる。
結局1ヶ月間程度の休暇では、ゆっくり休んだことにならないということなのだ。
最初の1ヶ月間は、通常落ち着かないという。
仕事の事が気になってしまうし、チーム内で自分の抜けた穴を誰かがフォローしていると思うと、申し訳なく思ってしまうのも理解できる。
ついつい不安に感じて、メールなどを見てしまうということもあるらしい。
確かに、それでは休んだとは言えないだろう。
会社制度上の「休暇」と、「心を休める」とは全く違うのだ。
本当の意味で、身体を落ち着かせ、心を落ち着かせないと、休んだとは言えない。
それで1ヶ月経過して、ようやく2ヶ月目くらいになって、落ち着き出すのだという。
申し訳ない気持ちではなく、「自分が居なくても、何とかなっている」ということに気が付けばそれでいい。
決して存在が否定された訳ではない。
所詮、会社と言うのはそういうものなのだ。
結局誰かがフォローし合って、お互い様で何とかなるものなのである。
それこそ、もしどうにもならなくて、部門が大きな損害を被ったり、仕事そのものが無くなったとしても、それは休んだ人のせいではない。
部門を預かる上司の責任であるし、どこまで行ってもそれは会社の責任なのだ。
つまり心が病んで、それでも休まず、自分を犠牲にして働くことは本当に「無意味」なことなのである。
そもそも使いきれないほど有給休暇が余っているならば、それは普通に権利を行使すればいい。
大手を振って、逃げればいいのである。
現代の日本であっても、そんな単純なことが未だに出来ないでいる。
本当に経済大国で先進国なのか?とすら感じてしまう。
この時代にあって、今でもセクハラ、パワハラが存在し、ブラック企業が根絶されていないという状況はどういうことなのだろうか?
ブラック企業が、社員の犠牲によって生き延びているとしたら、そういう企業は市場から退出すべきだと思う。
従業員が健全に働いて、それで会社として利益が出せないのは、完全に経営者の責任なのだから。
もっと気軽に精神科医の先生に相談ができる状態になるべきだし、気軽に休んで心を落ち着かせることが出来るようになればいい。
そうして結果、今までよりも生産性が上がればいいと思う。
嫌な気持ちで、鬱々と仕事していて、能率が良い訳がない。
「逃げたっていいんだよ」という言葉を自分自身が持っているだけで、ほんの少し気が楽になるのではないだろうか。
やはり心と身体の健康が、人生で一番大切なのである。
(2023/8/13日) -
Posted by ブクログ
親ガチャ、という言葉は刺激が強い。けれど、どこか、中空だ。親は選べないけど、こうした私がいるのは、先祖から延々とつないできた命の営みの必然だったりする。問題は、この言葉が一見生まれによる不運さ、を切り取っているようで、強烈に親ガチャで決まるような社会は生きるに値するのか? という問いを内包しているのではないか、ということだ。生まれに着目すれば、次にでてくるのは育ち。育ちとは何か。環境と引き継いだものの影響の及ぼしあい。
しかし、親ガチャで決まるということは、この間の一切合切が、省略されたレールの上に載っているということか。透明カプセルのなかで、社会そのものをスルーする。そこにあるのは、うまくやっていくために意図的にコントロールする仮面をかぶった自己と、そうでない自己の強烈な解離がおそらくあるのだ。
この本は池田清彦、中島義道、和田秀樹、室井佑月、森達也、香山リカ、土井隆義さんの小論集。視点が、それぞれ少しづつ違っていて、不思議なトートロジーの尾を踏むような現象が同時多発的にみられているようだ。これは何を意味するのだろうか。たぶん、突破力の圧倒的な不足なのではないだろうか。 -
Posted by ブクログ
精神科医の香山リカ先生が2016年に出された本。
「ノンママ」という言葉は造語みたいだけど、あんまり流行らなかったみたい。アルテイシアさんの「選択的子なし」の方がしっくり来るかな。
「ノンママ」には、仕方なくそうなった人も、自分で選び取ってそうなった人も含むようだ。ただ、私は子どもを持たないぞ!と確固たる意志を持って子なし人生を歩む人って実は少なくて、香山先生がそうだったように、仕事を頑張る空気に流されてたらいつの間にかそうなってたとかで何となくそうなっちゃった、みたいなケースも多い。
未婚の人は、相手に恵まれなかったのかな、なんて勝手に解釈してもらえるけど(それも嫌かもしれないけど)、私みたいに既婚で子なし、かつ不妊でもないってなると、子を持たない理由みたいなものがない限り、子を作ろうとしないことがすごく不自然に感じる。ご時世的に「子どもはまだなの?」なんて無神経に聞いてくる人はほとんどいないんだけど、そういうことを聞かれるんじゃないかって常にすごく身構えている。そんなに仕事を頑張りたいわけでもない。なのにちっとも子どもが欲しいと思わないのは、私に何か欠陥でもあるのだろうか?
そういう悩みを抱えていた私にとって、この本は打ってつけのテーマだった。ただ、結局のところ、香山先生は未婚だし、お医者さんという立派な職業をお持ちで、執筆業もされてて…ってなると、香山先生がそうだからって安心材料にはならなかった。統計を見ると、少子化の要因はほぼ非婚化が原因で、結婚してるのに子どもを作らない夫婦ってすごくイレギュラーな存在。大っぴらに「子どもを作らないって選択もアリだよね!」とはやっぱり言いづらい世の中だ。子どもが欲しくてもできない人もいる中で、子どもを欲しいと思えないという悩みとどう向き合えばいいのか、その答えにはならなかった。