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Posted by ブクログ
香山さんの主張は、理論的構築はいつも雑(というのか想定しいるのか謎)ですが、病院での診察やメディアで流布されている言説などから経験的に導きだす意見は、現代の問題の本質をさっとひと突きしているような鋭さをときどき垣間見せるという印象がある。
この本では、恋愛にのめりこむことで他の生活や仕事や趣味は充実しているはずなのに自分は不幸だと陥ってしまう現代女性の悩みの増加、日本人は水に流す性格といわれるが幸せは思い出せないのに辛いことばかり記憶しているという傾向、パンのために働いてはいるだけではダメのか、生きている意味など分かるのかなど、すごく現代の人が囚われていることに対してもっと自由になって「こただわずに」「しがみつかずに」生きようというメッセージを発信している。この本を読んでみて、自分がこれらのものに気が付かない間に至上の価値観をおいてがんじがらめになっていたなと気が付かされた。
Posted by ブクログ
生き方について知りたくて読書。
勝間さんへの批判本として有名になった本。読んでみるとそれほどでもないっという感想。
社会人となった2000年以降の社会の動き、トレンドのようなものを知ることができ勉強させてもらった。
バブル崩壊後の長引く不況、目の前の現実になった社会不安、経済市場主義への支持、ホリエモン時代、そして、勝間さんの登場と続く。
著者のいうふつうの幸せすら分からなくなっているように思う。
p26のJFK大学生比較調査はショックを受けた。2005年の発表なので、彼らはすでに社会人となる。ここに日本の社会全体の縮図的なものを感じる。
人を信用できない、また、されてないと感じる。
日本人として悲しすぎる結果である。
今普通に生活はできているが、先々に起こるかどうか分からないことを想像して不安に感じる。不満、不安、寂しさ、空しさ、悲しさを覚える。
それが今の第何次か目の成功本ブームや勝間さんが支持される要因のひとつなんだと思う。
勝間さんも著者も自分は好きである。双方のいいところ、自分にとって必要だと感じることだけを取り入れさせてもらっている。それでいいと思う。
人間、自分に絶対の自信を持っている人はいないと思う。いるとしたらカルト信者か精神病の人と著者は述べている。
日々、自分の生き方や存在を考え、試行錯誤、好調もあれば不調もあり、人生という波を上手に波乗りしていくものだと思う。
読書時間:約1時間
昨日、堀江さんの本、そして今日は香山さんの本を手に取ったのは何の潜在意識からのメッセージなのであろうか?
Posted by ブクログ
精神科医として長年臨床の現場で働いてきた著者が現代の世の中で「当然」として考えられていることにそれってホントにそうなの?と疑問を呈するようなエッセイのようなもの。
系統立てられているわけでも、原因-結果系が書かれているモノではないので、何かを深く学び取るのは難しいかもしれないが、そういう考え方っていいかもと思えるところはある。
章立てもなかなか面白い
0.ほしいのは「ふつうの幸せ」
1. 恋愛にすべてを捧げない
2. 自慢・自己PRをしない
3. すぐに白黒つけない
4. 老病死で落ち込まない
5. すぐに水に流さない
6. 仕事に夢を求めない
7. 子どもにしがみつかない
8. お金にしがみつかない
9. 生まれた意味を問わない
10. 勝間和代を目指さない
しがみつかない生き方というのは仏教的だな~と思っていたけど、確かに言わんとしていることは仏教に通慈じるところは多かった。
いいなとおもった考え方
・恋愛は「この人に出会うために私は生まれた」と強く、そして簡単に生まれた意味を実感させてくれる「便利な手段」ではあるが、それは生まれた意味や生きる価値を確認する「唯一の手段」ではないのだ
・遊びや仕事に忙しい生活を送る人が生産や消費することが善、と考える社会が老いは悪という価値観を形成し、高齢者を追い詰める仕組みや制度を作っているのはないか
・これだ!と確信していたはずでも、人間の気持ちなど体調が悪かったり、ふと他人をみたりするだけで、簡単に変わってしまう。
・仕事でちょっとした失敗をしても「これはしょせん本当に好きな仕事じゃないんだから」という逃げ道ができる。パンのための仕事だからこそ、続けてこられた
・「このために生まれた」と生きる目的がはっきりひとつに決まっている人生などというのは、本人には大変なプレッシャーである。休むことも手抜きも許されない。
・「何のために生まれたのか?」に本当に答えが出ることはない。逆にこれだ、と答えが出た時は危険なのだ。
・私だって一歩間違えれば、大変な失敗者だったかもしれないと考える感覚
・人生には最高もなければ、どうしようもない最悪もなく、ただ、そこそこで、色々な生き方があるだけではないか
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