香山リカのレビュー一覧

  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    この本で言いたいことはとってもよくわかる。
    なんでもかんでも精神の領域に持ち込んでいいのかい?って話だよな。
    でも本当に辛い人もいるのもわかる。
    ある人が言ってたけど、本当にいい精神科医っていうのは、
    「私って心の病なのかも…」
    って思った人が病院に行った時に
    「あ、私って病気じゃなかったんだ」
    って思って何事もなく帰らせることができる人らしいよ。なるほど。

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    2010年09月07日
  • なぜ日本人は劣化したか

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    なぜ日本人は劣化したか。活字,モラルなどの角度から書かれていたり、劣化していないものを挙げてあったりします。劣化したと考えられている例を挙げながらも、劣化ではなく「深化」したのではないか?と書かれてある部分もあり印象的でした。

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    2010年08月22日
  • なぜ日本人は劣化したか

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    香山リカのなぜ日本人は劣化したかを読みました。現在の日本人は劣化している。変化などと言うあいまいな言葉に逃げるのではなく、日本人が劣化していることを直視しよう、という主張の本でした。日本語の読解力の劣化:日本語の文章を読んで、その内容を理解することができない。考える力が劣化:情報を集めることはできるが、それらを統合して考えることができない。他人の心を想像する力の劣化:自分の身勝手な主張を声高に言うだけで、他人の気持ちを思いやることができない。モラルの劣化:常識や法律に反していても、自分さえ良ければよい、ばれなければよい、と考えて行動する。体力も辛抱強さも劣化:じっと一つの姿勢を続けることができ

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    2011年07月18日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    仕事柄よく経験する内容が多く,マイ「あるある本」だった。
    具体的な対処法がほしいところだが,現状ではやはり難しいか?

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    2010年07月09日
  • しがみつかない死に方 ――孤独死時代を豊かに生きるヒント

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    「生き方」の方は読んでない。読もうと思ってるうちにベストセラーになって、そうなると読みたくなくなるという全く天の邪鬼としか言いようのない悪癖が出て未読なのであった。これは二番煎じ?(一番は知らんけどさ)と思いながら何となく読み始めたら、いやあこれが面白くって一気読み。

    最近話題になった「孤独死」についての考察である。一人暮らしの女性の間で孤独死に対する恐れが広がっているという。そもそも「孤独死」とは何か。その実態は。人はどう死んだらいいのか。自らの経験を交えて実感的に語られているので非常に読みやすく、死というものをあらためて考えさせられた。

    結論的なものは特に目新しくはないと思うが、私はた

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    2011年12月06日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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     香山リカの本が好きなのは、わかりやすい文体とか、材料と説明のバランスがいいことにくわえ、その本に1カ所かそれ以上、実はものすごくちゃんと調べたり読んだりしたものの説明が入っていることだ。今回は信田さよ子のスピリチュアル・ブームの分析や、荻上チキのサイバーカスケードやネット言説についての分析がかなり丁寧に紹介されていた。日本人はウツ病でもないのにみな自責的に振る舞う、と言われていたのが崩れていることについて、なんだか崩れているよね、じゃなく、著者が実際に見聞きした事例も使って具体的に示され、ウツ病患者までがときに他責的になっている(新型ウツ病とか呼ばれることも)、昔はもっと「牧歌的」だったのに

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    2010年04月27日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    『他罰』

    自分が悪いかもしれないのに
    それはいっさい考えず
    人のせいだと
    他人や社会を責めること

    さらに
    自分が犯人にされる前に
    「悪いのはあいつ」と声を上げる

    いる!こういう人
    ってまず感じた

    もしかして、自分も!?
    って次に感じた

    けっこう認められなくて
    人のせいにすることある気がしちゃう

    会社でも
    成果主義が導入されて
    評価する立場と
    評価される立場にわかれ
    何となくぎくしゃく感が前よりある

    「あの人より出来る!」と
    認めてもらうために
    出来てない人のことを
    声高にまくし立てる人もいる

    そんなに他人を蹴落とさなくても
    頑張りは見えてるし
    必要としてるから大丈夫なのに

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    2010年04月25日
  • キレる大人はなぜ増えた

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    大変読みやすいし、共感できる。
    表面的なとらえかた方かもしれないが、コミュニケーションを考えされられる。

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    2010年04月10日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    息子には「人のせいにしない。原因があって結果がある」と言い聞かせていますし、周囲を見回して、心の病気は被害妄想からはじまると感じていたのですが、やはり自分にも当てはまるケースなどもあって、身につまされる内容でした。

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    2010年03月28日
  • スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

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    この本を読むまで2年間近く怪しげなスピリチュアル関連の本をむさぼるように読んでいた。でもいまひとつスピリチュアルな本に書かれていることに信用を置けなかった。だって、だれもが同じことをしたら誰もが幸せになっちゃう。世の中そんなに公平にはできていないと思う。で、香山さんからスピリチュアルの中から引きずり出してもらった感じだ。

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    2011年04月23日
  • うつで困ったときに開く本

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    やはり香山さんはタダものでない。
    このまとまり方、読みやすさ、読者のニーズの捉え方、は「パない!」

    主体・客体にとらわれず、当事者になったときに、
    この本を開けば、即座に対処法を練る作業に入ることができる。
    素晴らしい良本。

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    2009年12月30日
  • 女はみんな「うつ」になる

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    個人的には、この本のタイトルがどうも気に入らないのですが・・・。

    それはさておき、本書は、
    女性のうつ病、あるいはうつ病に類似の症状、及びその要因等について、女性のライフスタイルや身体的特徴、社会における女性に対する偏見等をを十分に考慮に入れた上で、網羅的かつ的確に説明がなされた好著だと思う。

    もちろん、この本に書かれたことに必ずしも当てはまらない事例・症状もあると思われるので、その点は考慮して読む必要があると思われるが。

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    2009年11月25日
  • いじめるな! ――弱い者いじめ社会ニッポン

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    すごくためになった、私には。
    わかっていたけれど、「(学校の)先生だからって全員の子供に等しく愛情を注げるわけじゃない」っていうのを言ってくれたっていうのは大きいと思うよ。
    その上で「仕事として子供たちに関わっていくことはできる」という。
    なるほどって思いました。
    あと、儒教的考え方って意識していないけれど、はびこっているんだと思ったので、儒教をお勉強しようかと思いました。

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    2009年10月18日
  • 就職がこわい

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    香山リカさんは女性誌などの連載などを昔から読んでいて
    今回もまた的をいたことを言ってくれてました

    親との自分との関係に疑問を抱くきっかけもくれたし
    就職をどう捉えたらいいかも分からせてもらえた

    とても現実を見据えていてシビアな分析をされている
    さすがです

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    2009年10月07日
  • 就職がこわい

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    まさに今の気分にぴったりのタイトルに惹かれてしまいました(笑

    さすが著者は精神科医だけあって、現代の若者の心理を的確に捉えているなと感じました。

    著者が最近の若者の傾向として挙げている、自分の中にある無駄に低い自己評価と、無駄に高いプライドに気づかされました。

    さらに、面接=人格の審査ではなくあくまで仕事が出来るかどうかの審査である、という当たり前の事実も改めて認識することができました。

    タイトルにビビっときた人にはぜひオススメです。

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    2009年10月04日
  • スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

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    この香山リカさんって前からテレビとかラジオで見たり聞いたりしておもしろそうな人だなって思ってたけど、本を読んでみるとなるほどやっぱりおもしろい。
    この冷たい視線が、好きな人にはほんとたまらないと思う。

    スピリチュアルブームを通して見る現代の社会について、
    科学的正当性を求めるハードルが低くなっている、だとか
    あえてイスラム原理主義を引き合いにだし、「どうやらイスラム原理主義者といわれる彼らは、「私さえ変われれば」「私さえ幸運になれば」という内向き志向、個人主義の現代日本のスピリチュアル派とは全く反対の存在、ということもできそうだ」
    などと、指摘されるとやはりドキッとさせられてしまう。

    散々

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    2009年10月04日
  • 親子という病

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    日本において家族という存在はなんと尊いものとされてきたんだろう。知らず知らずのうちに環境や社会通念の中で親子の意義を定義づけられていることを痛感させられる1冊。生きづらいなーなんて思っている方に一度読んでいただきたいかな

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    2009年10月04日
  • 貧乏クジ世代

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    ちょうど自分と同世代の人々について著された本です。

    「第2次ベビーブーマー」や「団塊ジュニア」という言葉がほぼあてはまる
    70年代生まれ、いま20代後半から30代前半我々を「貧乏クジ世代」と
    揶揄するむきもあるそうです。

    確かに、この世代は生まれたときからオイルショック、受験戦争、就職
    氷河期と様々なイベントにおいて、そのピークを経験してきています。

    生まれた瞬間から競争を宿命づけられているのでしょうか(笑)

    この世代より少し上の世代はバブルを謳歌し、
    この世代より少し下の世代は、少子化と景気回復から、そう過酷な競争
    環境にさらされなくなっており、
    過酷な競争にさらされ続けるのはこの世

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    2009年10月07日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    この本では「うつ」が社会的に市民権を得たことで理解を得、病気休暇ののちのポジションについても結果的に希望が叶う例もあると言及している。一方で「うつ」と診断されたら、職を失う状況もなお多くある。格差がここにも広がっている。

    「うつ」の多発については「悩みを悩みとして抱えることができずに、すぐに気持ちの落ち込み身体のだるさといったに変えてしまう」傾向があるのでは、と指摘する。時間をかけて「悩み」や「迷い」に向き合うよりも「病気」や「症状」など医療に転換していく傾向は、時間をかけずに結果を出そうとす現代社会の反映だという。

    姜尚中の『悩む力』を思い出した。

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    2009年10月04日
  • 親子という病

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    読みやすい。
    なかなかの名著です。
    「病」という表現が強烈なので
    びっくりするが、
    内容は、精神科医からみた実例がたくさん。
    説得力がある。

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    2009年10月04日