香山リカのレビュー一覧
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ネタバレ教養や実用書ではなく「孤独死」を恐れる人々について、また、自分の死について著者の思うところを生き生きと描いたエッセイ(なんじゃないかな)。
今までの著者の本が「言ってることはわかるんだけど」という感じだったのに比べると、この本はずいぶんと実用的で生々しい、著者が、「他者」ではなく「自分」のことととらえ、思うところを書いているからなんだろうな。
面白かった。
ところで、孤独死をはじめとして、死んだ後のことを恐れるかたがたが幾人か出てくるのだけれど「現在の生活」に不安はないのかな? 現代の実生活に不自由しなくなって初めて悩むことかと思ってたけど、ちがうのかな? -
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ネタバレ◎外の環境は変えられないので、それならばと、自分のきわめて私的な世界を限りなく拡張使用との無意識の欲望から出てくる行為か。-清水真砂子
◎身の回りにしか関心が無いという、ある種の新しいリアリズムに急激にかたむきつつある。
◎自分に起きたことをすべて認め、その上で自分の特になることだけに関心を持つ。という現状追認にしてもあまりにも視野の狭い価値観や生き方、と定義したほうがいい。
◎「非常に狭量にして刹那的な損得主義」
「自分にかかわりのある身近な問題への関心のみにもとづく実用主義」
◎個人としていい人で満ちた国であるアメリカが、国家としての意思、社会総体としての方向性を見せるとき -
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親子という関係を改めて考えさせられる本です。よく考えると親子って不思議な関係なんだというのが分かります。
目次
第1章 親を殺す子どもたち
第2章「なぜ生まれたのか」と問い続ける子どもたち
第3章 母に依存する娘、娘を支配する母親
第4章 母の愛は無償なのか
第5章 母性が加害性を持つとき
第6章 理想の家族にひそむワナ
第7章 「親子という致命的な病」への処方箋
第8章 親子という病のために「まだできること」
親から子へ、子から親へ、それぞれの思いは様々である。誰でも、親子関係で悩むことはあるはずです。著者もあとがきで、親の期待に答えられなかった自分に対して、自責の念をずっと抱いていたよ -
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香山リカのなぜ日本人は劣化したかを読みました。現在の日本人は劣化している。変化などと言うあいまいな言葉に逃げるのではなく、日本人が劣化していることを直視しよう、という主張の本でした。日本語の読解力の劣化:日本語の文章を読んで、その内容を理解することができない。考える力が劣化:情報を集めることはできるが、それらを統合して考えることができない。他人の心を想像する力の劣化:自分の身勝手な主張を声高に言うだけで、他人の気持ちを思いやることができない。モラルの劣化:常識や法律に反していても、自分さえ良ければよい、ばれなければよい、と考えて行動する。体力も辛抱強さも劣化:じっと一つの姿勢を続けることができ
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「生き方」の方は読んでない。読もうと思ってるうちにベストセラーになって、そうなると読みたくなくなるという全く天の邪鬼としか言いようのない悪癖が出て未読なのであった。これは二番煎じ?(一番は知らんけどさ)と思いながら何となく読み始めたら、いやあこれが面白くって一気読み。
最近話題になった「孤独死」についての考察である。一人暮らしの女性の間で孤独死に対する恐れが広がっているという。そもそも「孤独死」とは何か。その実態は。人はどう死んだらいいのか。自らの経験を交えて実感的に語られているので非常に読みやすく、死というものをあらためて考えさせられた。
結論的なものは特に目新しくはないと思うが、私はた -
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香山リカの本が好きなのは、わかりやすい文体とか、材料と説明のバランスがいいことにくわえ、その本に1カ所かそれ以上、実はものすごくちゃんと調べたり読んだりしたものの説明が入っていることだ。今回は信田さよ子のスピリチュアル・ブームの分析や、荻上チキのサイバーカスケードやネット言説についての分析がかなり丁寧に紹介されていた。日本人はウツ病でもないのにみな自責的に振る舞う、と言われていたのが崩れていることについて、なんだか崩れているよね、じゃなく、著者が実際に見聞きした事例も使って具体的に示され、ウツ病患者までがときに他責的になっている(新型ウツ病とか呼ばれることも)、昔はもっと「牧歌的」だったのに
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『他罰』
自分が悪いかもしれないのに
それはいっさい考えず
人のせいだと
他人や社会を責めること
さらに
自分が犯人にされる前に
「悪いのはあいつ」と声を上げる
いる!こういう人
ってまず感じた
もしかして、自分も!?
って次に感じた
けっこう認められなくて
人のせいにすることある気がしちゃう
会社でも
成果主義が導入されて
評価する立場と
評価される立場にわかれ
何となくぎくしゃく感が前よりある
「あの人より出来る!」と
認めてもらうために
出来てない人のことを
声高にまくし立てる人もいる
そんなに他人を蹴落とさなくても
頑張りは見えてるし
必要としてるから大丈夫なのに
た -
Posted by ブクログ
この香山リカさんって前からテレビとかラジオで見たり聞いたりしておもしろそうな人だなって思ってたけど、本を読んでみるとなるほどやっぱりおもしろい。
この冷たい視線が、好きな人にはほんとたまらないと思う。
スピリチュアルブームを通して見る現代の社会について、
科学的正当性を求めるハードルが低くなっている、だとか
あえてイスラム原理主義を引き合いにだし、「どうやらイスラム原理主義者といわれる彼らは、「私さえ変われれば」「私さえ幸運になれば」という内向き志向、個人主義の現代日本のスピリチュアル派とは全く反対の存在、ということもできそうだ」
などと、指摘されるとやはりドキッとさせられてしまう。
散々