「私はうつ」と言いたがる人たち

「私はうつ」と言いたがる人たち

770円 (税込)

3pt

――ある日の診察室。「私うつ病みたいです。休職したいので、診断書ください!」。この思い込みにまわりは迷惑、ほんとうに苦しんでいる人が泣いている。仕事を休んでリハビリがてらに海外旅行や転職活動に励む「うつ病セレブ」、その穴埋めで必死に働きつづけて心の病になった「うつ病難民」。格差はうつ病にもおよんでいる。安易に診断書が出され、腫れ物に触るかのように右往左往する会社に、同僚たちはシラケぎみ。はたして本人にとっても、この風潮は望ましいことなのか? 新しいタイプのうつ病が広がるなか、ほんとうに苦しんでいる患者には理解や援助の手が行き渡らず、一方でうつ病と言えばなんでも許される社会。その不自然な構造と心理を読み解く。

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「私はうつ」と言いたがる人たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    精神的な病気は、どう診断されているのか?を知れました。具体的な事例も書いてあり、納得する内容が多かったです。本当の「うつ病」がどれほど辛い病気なのか?を知る手立てにもなりました。

    0
    2019年06月02日

    Posted by ブクログ

    自称うつについて知りたくて読書。

    大連にも東京にも自称うつという人を多数見てきた。うつというキャラ、アイディンティティ、プロフィールとして演じる人たち。同情を集めて、注目してもらい、やさしくしてもらうための手段に利用している(意識的かどうかは別として)。

    その多くが周りのエネルギーをチュルチュル

    0
    2011年06月27日

    Posted by ブクログ

    全ての社会人に読んでもらいたい本。
    「うつ」とひとことで言っても、いろいろある。

    うつ病セレブ
    うつ病難民

    わかっているようでわかってない
    メンタルヘルスは奥深い。
    でも、もう見て見ぬふりは絶対にいけない。

    0
    2010年05月29日

    Posted by ブクログ

    他人と異なる自分のアイデンティティとしてのうつ。
    うつと診断されることにより、自分が置かれている
    立場の現状を正確に認識せず、言い訳にしている
    のではないかとの分析。これらは何となく同じ様な
    想いを持った。

    その陰で実際にうつで苦しんでいる人達がいる。
    精神病というのは診断が極めて困難

    0
    2011年10月23日

    Posted by ブクログ

    私の嫌いなタイプの人間がきっちり記されていてスッキリした。すぐ、「鬱だわ〜」とか「病む〜」と言う人、迷惑です。ちゃんとしっかり悩みなさい!・・・と自分にも戒める。

    0
    2012年03月15日

    Posted by ブクログ

    うつだといえば、ある程度なんでも許されてしまう世の中になりつつある日本、ほんとうにうつなのか、うつという表現をすることで、楽な立場に立とうとしていないか、最近の傾向について警鐘をならしていますまあ、精神科の医師がそんなことを言っていいのか、など自分で書いていますが、最近の傾向としてその通りかもしれな

    0
    2011年09月04日

    Posted by ブクログ

    この本で言いたいことはとってもよくわかる。
    なんでもかんでも精神の領域に持ち込んでいいのかい?って話だよな。
    でも本当に辛い人もいるのもわかる。
    ある人が言ってたけど、本当にいい精神科医っていうのは、
    「私って心の病なのかも…」
    って思った人が病院に行った時に
    「あ、私って病気じゃなかったんだ」

    0
    2010年09月07日

    Posted by ブクログ

    この本では「うつ」が社会的に市民権を得たことで理解を得、病気休暇ののちのポジションについても結果的に希望が叶う例もあると言及している。一方で「うつ」と診断されたら、職を失う状況もなお多くある。格差がここにも広がっている。

    「うつ」の多発については「悩みを悩みとして抱えることができずに、すぐに気持

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    うつに対する普段から思っていた疑問を
    専門家によって明文化・整理された
    という感想をもった。
    よみやすい。
    現代社会の状況を報告したのみ。
    どう改善していくかは課題としたように
    よみとれたが、
    専門家が冷静に鬱をとりまく社会を
    淡々と分析しているのが面白い

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    うつという概念が社会に広まり、うつそのものの幅も広くなった。うつにも色々ある。
    筆者は、社会に広まったうつ病概念を、本当のうつ病と言われる「大うつ病」、躁うつ病の一種と言われる「双極性障害II型」、そして「うつ病になりたがる人たち」の3つに分けている。(ほか、パーソナリティ障害をうつと誤診するケース

    0
    2022年03月19日

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