香山リカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんかいろいろストレスに感じることがあって家族の問題が中心なのではあるけど連鎖して自分の仕事のキャリアプランを考えたりする中で問題から逃げちゃいけない、無責任に放ってはいけないとか思っていたらえらく窮屈に頑張っている状況に感じてきてしまいそんな中で出会った本 。精神科医の香山リカ氏の著書はたぶん初めて読むが、メディアに出演していたときのイメージとはちょっとキラキラしてないかな(かなり個人の独断と偏見だと思うけど)という印象だった。
「逃げたっていい」という表現を「いかにストレスフリーに生きるか」と置き換えると、逃げる罪悪感を取り払うということに重きを置きすぎるノイズを除去して、著者が言いたい本質に近いのかもしれないと感じた。仕事の転職、年を取ってきたときに頑張らない人生の過ごし方(例えば二拠点生活とか、自分に変化を与える趣味や仕事とか)など。年齢層での生まれ育った価値観や背景を否定して変えましょうというよりも肯定した上でアップデートしようという表現が合いそうな感じ。いくつか自分でも考えたことがあったので確かにそうだなぁと思うことがいろいろあり、いかにストレスから逃げるかについてアイデアを再認識させてもらえる本だった。
著者に強く共感したのが、最近の若い人は・・・というと老害な物言いだけど、自分の意見を持ち、これが好きだ!ということを大事にする。また、自分で決めて行動することが大事。失敗したとしても成長するために逃げない方がよいと思うのは逃げずに戦うべきだというところ。特に行動という点ではあきらかに頭の中で考えて終わらせてしまう人が多く、実行を他者に委任してしまう人が多いと感じることを指摘している点だ。それから自分を蔑ろにされているのに「まぁいいか」と思ってしまうのはやめよう、という指摘ににはハッとさせられた。けっこう言い返した後の相手の出方を想像したりして心理的安全性が低下したり、かなり面倒なことになるので「まぁいいか」、といった心理的なコストと効果を考えてしまってそのままにしまいやすいと自覚していたのだが、やはりそれはよくないなと強く感じた。アサーティブコミュニケーションとかアンガーマネージメントとかツールはいろいろあると思うが、うまく活用しながらストレス減らしたいものだと思う。 -
Posted by ブクログ
20年前に書かれたものであるが、今でも十分通用する「いまどきの常識」。
6章から構成されているうちの『仕事・経済篇』では、
現実にそぐわなくなっているという憲法問題にも絡め、「現実」とは絶対的な絶対的な価値を持ち、何よりも優先すべきものなのだろうか、と。
『国家・政治篇』では、
かつて「国益」=国民の利益と安全だったはずが、いまでは国家の利益とすり替えられているのでは、と。
『社会篇』では、
反抗する若者が少なくなったことに関して、政治家や政府、あるいはマスコミなど権力を持つものに、疑問を持たずに感謝することには、気をつける必要があるのでは。偉い人に利用されている、いつの間にか支配され、自由を奪われているのではないかと、疑ってみる眼は持っていた方が良いのでは、と。
『メディア篇』では、
20年前に書かれたものなのに、現代を批評するかのような文章に出会う。
「『外国人、精神障害者は犯罪予備軍』、『個人主義の行き過ぎをやめて、国を愛する心を育てよ』などと言った強い主張や過激な意見ばかりが勢いよく語られている」なんて、まさに現代のことだろう。
さらに、「不変であるべき自分の価値や基本姿勢がすたれ、現実重視が多数派になったのはいつからなのだろう」と、述べている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ発刊は2016年。香山先生このような本も書かれていたのですね。ノンママという呼称は流行りませんでしたが意味は伝わるし言いたいこともわかる。
p104、105 経験しないとわからない、子どもいない教師や医師は頼りにならないのか?という話が出てきます。
確かに経験しないとわからないこともあるでしょう。それは実感として体験してるかどうかという話なので体験できない人にはどうにもできないことです。
でもそれを言ってしまったら全て話は断ち切られて何事についても「わからないから話しても考えても仕方ない」というある意味思考停止、関係性の分断になると考えます。
自分も若い頃、早くに子どもを持った友人に「子供を産まなければ人として成長しない」と言われて激怒したことがあります。
少しずつそのような考えや風潮はなくなってはきていますが、まだ表面的なもので根は「子どものいない女性は⋯」的な差別はあると感じることも多々あります。
臓器移植の話のなかの母娘一体の考え方で、娘には臓器をもらうのは当然だけど息子からは万一のことを考えるとできないという母親の話には驚きました(p148)
仕事をしているママの肩代わりや穴埋めとして働いているノンママたちが「ママたちは少子化対策に貢献して立派だとか褒められるのはママばかり、褒められたくて仕事してるわけではないがワーママの分まで働いてるのにそっちばっかり褒められるとちょっと(p113要約)」という話が出てきますが、自分の周辺でも結構そういう声はこれまで聞いてきたし今も聞きます。
私自身が遭遇したのは、子供ができたからと職場の負担を考えず都合のいいようにばかり休んだり、退職したのにまた復帰したいと曜日や勤務時間まで指定して再就職を要望してくる驚きのツワモノママ。
そういう人に度々遭遇したせいもあるかもですが、子供の話が絡むと母親の話も子供の話も一緒くたにして「とにかく守らなければ」や「どうにかしてあげなくては」という空気になりがちな社会(職場)の空気がどこにも立ち込めてしまうことに、声を大にしては言いづらいけれども正直苛立ってきました。
それはそれとして大切だけれどもそのために段取りをやりくりしたり無理を押したり通常以上の配慮を多方面に行う現場の人間たちへの労いや実質的な考慮(補償であるとか手当であるなど)が必要なのではないかと常々思っています。(休むママは有給や手当など福利厚生がありますが穴埋めする人には何もないですよね)
何よりこのような状況における感情労働に対しての労いが職場からないことに疲れている人はとても多いのでは、と思いました。
本書の後半3/1はある程度年老いたノンママたちの介護を含む終末期の話に触れています。
どちらかと言うとこの章は「こう考えたら良いのでは?」という香山先生自身の考え方の提唱のようになっていると思います。
第7章の中に「優良な体質を持ち、それを子孫に伝えられる男女だけが幸福を得ることができる」という文言が紹介されています。
今完全にアウトなやつですね(笑)しかし長らくこのような考え方が最近までの日本のスタンダードだったのだなと心が冷える思いで読みました。
最後の方にまとめ的に「国から言われると思考停止してしまう不思議」という項目がありますが、そういう人が増えたように思います。
(教育の成果なのか?)
少子化問題だけてなく国の行う様々なことに無関心になったり鈍感になったり思考停止になって想像力を失う(p185)ようにはならないように生きていきたいですね。
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Posted by ブクログ
ネタバレ◆手に取ったきっかけ
タイトルの通り、考える力をつけたかった。
茂木さんをはじめ9名のその道のトップランナー、人生の先輩たちと対話できるような書き出しに惹かれた。
◆気になった項目
レクチャー2 箭内さん
流されるから遠くへ行けるという考え方
・自分の個性が分からない。つい、他人に合わせてしまう性格、相手を喜ばせたい性格が個性なのでは?という文章は自分に当てはまると感じた。
相手の言うことを全部聞いて、それを何倍にも膨らまして返す。クリエイティブ合気道
※合気道は相手の力が大きければ大きいほど相手を遠くに投げ飛ばすことができる。→相手の力を利用する!
・関係はつくるのではなく、好きでつくる
無理してでも楽しそうに仕事すると、楽しい仕事ばかりになる
レクチャー3 ①細谷さん②内田さん
頭がいい人の考え方とは?
①仮設思考≒結論から考える
始めからではなく終わりから
現在からではなく将来から
自分からではなく相手から
手段からではなく目的から
できることからではなくやるべきことから考える
②選択肢を捨てて、結論から考え、問題を見える化することが労力を最小限に問題解決のスピードを上げる
レクチャー4
その他大勢から抜け出す思考術
・能力に差はない→継続した努力ができるかどうか。努力とは自分が持っているDNAを開花させること。 -
Posted by ブクログ
いろんな母娘ケースを紹介し、
「あなたただけじゃないんだよ」
「結局他人は変えられないので、自身のとらえ方、変えてみようか」
を促す本。
個人的に母と確執・決して埋まらない溝があると思っているので
(本書にある通り、彼女は覚えてすらいないと思う)
ずっと脳裏に過去の恨みがちらつき、
気持ち悪くなるのであまりのめりこんでは読めなかった。
意図的にさらっと読んだ感じ。
そして、結局自分が努力するしかないのか、、と少し落胆。
これらの原因が
・母は娘を自身の分身のように無意識に考えている
・自身と同じ血を分けた存在、
自身の方が先を常に歩んでいる(年齢的に)事から、
常に自分の方が上位だと感じている
という思考からだ、という記述が腑に落ちた。
思えば、今娘がいるが、
なんとなく自分と似ている箇所がみてとれるので
「わかるよ~私も経験したことがある」という感情で
眺めている気がする。
自分が同じ道をたどっていることが恐ろしい。
彼女に対する侮辱だと、強く感じた。
自分とは全く別の存在として、
一個人として尊重してあげたい。
気を付けよう。