香山リカのレビュー一覧

  • 就職がこわい

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    就職がこわかったので買った。読んでも就職は怖いままだった。
    この本は、就活生じゃなくて今の就活生の心理を知りたい人向け。
    読んでて共感は出来るけど、解決はしなかった。

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    2011年08月21日
  • 貧乏クジ世代

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     世代論は難しい。その世代が自ら語るのは一法だけれども、実のところ一番大事なものを見逃しがちになる。別の世代から語れば、当事者には響き難く、また世代間の確執や憧憬が邪魔をする。香山リカさんが精神科医であるがゆえに、読者からの視線の屈折は強くなる。何か、誰もが納得するような分析をしてくれて、人生の処方箋をさらさらと書いてくれるような期待のもと、この本を読まれてしまうと、あまりにハードルが高いというものです。
     他の著作などとあわせて読むと、香山さんの最近の方向性は、こんな感じです。
    「若い世代が社会と上手くやっていけない状況は、本当によく分かるけれど、でもそれでも社会と向き合っていかなくちゃなら

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    2011年08月07日
  • 親子という病

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    論理性や議論のもっていき方に強引さが見受けられ、「?」と思う箇所もいくつかあった。しかし、彼女が言う通り情緒的で批判しにくい「家族」というものを敢えて「病気」と捉えてその複雑さや難しさを説いた点はとても面白いと思う。

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    2011年07月26日
  • 世の中の意見が〈私〉と違うとき読む本 自分らしく考える

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    人気作家ということで一冊読んでみた。
    世の中の意見が~ということだが、精神論的な展開を予感していたが、
    意外と実際の社会の風潮を理屈的に説明するものだった。

    その意味では、残念ながら悪いほうで期待を裏切られた。
    大半はすでに言われている内容で目新しいことがなかったため。

    期待通りの切り口だったのは後半部分の一部で、
    「私(主体)」の考えだけは参考になった。
    私の選択や存在、考えはそもそも正しいのか、
    それ自体が他者から成り立つものなのか。
    この本の主題ではないので説明が足りなかったが、
    この点だけ気になった。

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    2011年07月25日
  • 「だましだまし生きる」のも悪くない

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    ネタバレ

    香山リカさんの半生を鈴木利宗さんが取材してまとめた本です。
    香山さんの著作はだいたい読んでいますが、彼女自身のことだけが描かれている本はなかったので、新鮮でした。

    タイトル通り、そういうのも悪くないよね、って思えるような内容だと思います。

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    2011年07月15日
  • 「だましだまし生きる」のも悪くない

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    香山リカさんとは同い年である。
    だからどうということでもないのだが、やはり時代の影響というものは無視できない気がする。同じ時に同じ社会情勢を見ているわけだし。
    似たような感覚を持っているんだなと思う箇所がいくつもあった。
    白黒つけるのが苦手、と述べているところは笑ってしまった。私もまさに白黒つけるのが苦手で、いつもなんとなく成り行きでごまかしつつ生きてきたからだ。
    この人の書く物に救われたような思いがするのは、きっと彼女が外部に向けては力を抜いた姿勢で応対しているからなのだろう。
    内面はどうなんだか、弟さんが語っているような「実は熱い女」なのかもしれないが、それが反転してクールなふるまいになっ

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    2011年06月21日
  • いまどきの「常識」

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    個人の強さを中心に据えた最近の「常識」に対して、社会や価値の多様性、連帯といったものが本当に時代遅れなのか?を問うています。幾分の揺れ戻しはあるものの、その流れは事実。ただし、それでよいかは別問題。

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    2011年06月20日
  • 私はのんびり生きてきた。 最適化社会が不幸を生む

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    大まかに言うと、
    著者自身の体験や患者さんの例を取り上げて
    現在の社会の合理性の希求に対する警鐘を鳴らす内容の本である。
    この類の本を読んだことがある人にとっては
    慧眼と言えるほどのことは書いてないかもしれないが
    そうでない人には新鮮に映る内容だと思う。

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    2011年06月25日
  • キレる大人はなぜ増えた

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    駅や病院など公共の場で暴れる人、対応が悪いとトップに直訴する人、なにがなんでも自分だけが正しいと思い込む人…。
    いつから、どこから、日本人は、こんなにもキレやすくなったのか。
    希代の「世相ウオッチャー」である精神科医が、臨床での経験をもとに現代社会の病理を読み解き、キレないための処方箋を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 見て見ぬふりをしない人
    第2章 泣き寝入りをしない人
    第3章 「それでも私は正しい」人
    第4章 いきなりトップにメールする人
    第5章 昔の怒りを抑えられない人
    第6章 ネット上だけ「正義の人」
    第7章 キレる脳のメカニズム
    第8章 キレなければ生き残れない社会とは

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    2011年06月07日
  • スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    いまスピリチュアルが大ブーム。
    かつてはアヤシイと思われていた「守護霊」「前世」「魂」の話題が、軽く明るく普通に語られるようになったのはどうしてなのか?
    そこには「人は死んでも生き返る」と信じる子どもの増加、「科学のお墨付き」を売りにした「脳トレ」「健康食品」ブーム、「自分の幸せ」だけが大事な内向き志向との隠れた共通点があった―。
    時代の空気を読むスペシャリストが、ブームの深層にひそむ、日本人のメンタリティの変化を解き明かす。

    [ 目次 ]
    序章 私の前世を診てください
    第1章 人は死んでも生き返る?
    第2章 スピリチュアルのカリスマたち
    第3章 江原啓之という現象
    第4章 ス

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    2011年06月05日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    新型うつ、モンスターペアレントにモンスターペイシェント、クレーマー、アダルト・チルドレン、児童虐待、「前世が悪い」のスピリチュアル・ブーム…日本人はいつから「悪いのは私じゃない、あなたが全部、悪いんです!私は犠牲者、被害者です!」と言いつのるようになったのか。
    「それは自己責任だ」と他人から責められないためには、自分のほうから他人を攻撃する“先制攻撃”しかない。
    この先制攻撃合戦の悪循環の中で、この国は一体どうなってしまうのだろう。
    今、インフルエンザに匹敵する伝染力の国民病―「悪いのは私じゃない症候群」は怖ーわいぞ。

    [ 目次 ]
    プロローグ―他罰の時代がやって来た!
    第1章

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    2011年06月05日
  • 就職がこわい

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    就職できない学生の心理構造がかかれており、納得できると同時に考えさせられることも多かった。一例は以下の通り。

    香山氏は自己評価が低いため、なかなか就職活動に踏み出せなかったり、始めてもすぐに挫折してしまう学生が多数いると述べた上で、一方「いつ来るともしれない“名指しでの辞令”を待つ心理がある」と書いている。

    今のマイナビ、リクナビ等の新卒求人サイトによるスカウトメール機能はこのような学生の「待ち」の姿勢をより促進しているように思える。
    自己評価が低く、主体性を放棄してしまっている学生は、ブラック企業が誰もに送っているスカウトメールを“名指しでの辞令”と受け取り、半ば宗教的な説明会に感銘を受

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    2011年06月04日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    ちょっと疲れた時に読むと、気持ちが楽になりそうです。
    『仕事に夢を求めない』という指摘に納得。好きな仕事でも、時にモチベーションが下がってしまうこともある。そんな時、「向いてないのでは?」と悩むより「パンのため」と割り切って乗り切る方がずっと健全だ、と思いました。

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    2016年04月15日
  • しがみつかない死に方 ――孤独死時代を豊かに生きるヒント

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    孤独死をそこまで忌避する風潮があるのかー
    私は死にたいのに延命される方がよっぽどこえーよと思う。
    なので孤独死に対する考え方云々は興味薄かったけど
    死ぬ準備の情報も色々あった。
    長くて引用できないけど島村麻里さんを偲ぶ
    楽しい「サヨナラシマムラ大宴会」の趣向と
    その招待状の文面の気を使わせなさがすんばらしいなー。

    近しい人に確実に大きな負担をかけるんだから
    自分が死んだらささっと片付ける準備をしておきたい。

    ところで佐野洋子さんといいこの本といい
    タイトルだけ見てるとなんだか精神状態を心配されそうだ。

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    2011年05月13日
  • 「むくわれない生き方」を変える本

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    社会で生きて行くには、常に周りには他者が居て、その関係性の中に自分も居なくてはならない。
    ついつい、仕事が出来るヒト、自分には無いものを持っているヒト、容姿の美しいヒト、賢いヒト、経済的に余裕のあるヒト、、、などを羨み、妬み、嫉み、なのに私は、、、と思ってしまう。その心理をわかりやすく、実症例を脚色しながら解説し、ほどほど、そこそこの自分の人生を肯定しよう、となだめてくれる良書。
    さすがは精神科医。カツマー対決はもうやめたのかな?

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    2011年04月30日
  • いまどきの「常識」

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    [ 内容 ]
    「反戦・平和は野暮」「お金は万能」「世の中すべて自己責任」…。
    身も蓋もない「現実主義」が横行し、理想を語ることは忌避される。
    心の余裕が失われ、どこか息苦しい現代のなかで、世間の「常識」が大きく変わりつつある。
    さまざまな事象や言説から、いまどきの「常識」を浮き彫りにし、日本社会に何が起きているのかを鋭く考察する。

    [ 目次 ]
    1 自分の周りはバカばかり-人間関係・コミュニケーション篇
    2 お金は万能-仕事・経済篇
    3 男女平等が国を滅ぼす-男女・家族篇
    4 痛い目にあうのは「自己責任」-社会篇
    5 テレビで言っていたから正しい-メディア篇
    6 国を愛さなければ国民にあらず

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    2011年04月28日
  • 若者の法則

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「何で電車の中でお化粧したり、ものを食べたりするんだ?」「あいさつは「どうも」しか知らないのか」「怖くて声がかけられない」…
    今どきの若者の、一見理解不能・非常識とも思える行動の奥には、彼らなりの論理にもとづく真剣な思いや悩みが隠されている。
    精神科医・香山リカがその「法則」を読みとき、つき合い方を指南する。

    [ 目次 ]
    1 「確かな自分をつかみたい」の法則
    2 「どこかでだれかとつながりたい」の法則
    3 「まず見かけや形で示してほしい」の法則
    4 「関係ないことまでかまっちゃいられない」の法則
    5 「似たものどうしでなごみたい」の法則
    6 「いつかはリスペクトしたい、された

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    2011年04月24日
  • イヌネコにしか心を開けない人たち

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    言葉を話さず、それなりに反応を感じて、自己洞察の機会を与えてくれることが、日常にもっと必要なのかもしれない。傾聴することの大切さを感じずにはいられない。
    偏愛に走ってしまう心について、気持ちを理解しつつ、自分を客観視して自制できるのかと問われれば難しいと思う。
    加えて、無償の愛・無邪気な愛は性愛を薄れさせるのかという話題は対談などで深めた考察が待たれる。考えさせられるテーマだと思う。
    あいかわらず現代病理について、香山さんの洞察は興味深い。

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    2011年04月21日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    仕事を休んでリハビリがてらに海外旅行や転職活動に励む「うつ病セレブ」、その穴埋めで必死に働きつづけて心の病になった「うつ病難民」。
    格差はうつ病にもおよんでいる。
    安易に診断書が出され、腫れ物に触るかのように右往左往する会社に、同僚たちはシラケぎみ。
    はたして本人にとっても、この風潮は望ましいことなのか?
    新しいタイプのうつ病が広がるなか、ほんとうに苦しんでいる患者には理解や援助の手が行き渡らず、一方でうつ病と言えばなんでも許される社会。
    その不自然な構造と心理を読み解く。

    [ 目次 ]
    序章 一億総うつ病化の時代
    第1章 うつ病セレブ
    第2章 うつ病難民
    第3章 「私はうつ」

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    2011年04月20日
  • 貧乏クジ世代

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    その数、なんと一九〇〇万人!
    「第二次ベビーブーマー」「団塊ジュニア」と称される一群を含む70年代生まれ。
    いま二十代後半から三十代前半の彼らは、ひそかに「貧乏クジ世代」とも揶揄される。
    物心ついたらバブル景気でお祭り騒ぎ。
    「私も頑張れば幸せになれる」と熾烈な受験戦争を勝ち抜いてきたが、世は平成不況で就職氷河期。内向き、悲観的、無気力…“自分探し”にこだわりながら、ありのままの自分を好きになれない。
    「下流社会」「希望格差社会」を不安に生きる彼らを待つのは、「幸運格差社会」なのか。
    その数1900万人!70年代生まれに幸せは訪れるのか?
    「第二次ベビーブーマー」「団塊ジュニア」

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    2011年04月19日