香山リカのレビュー一覧

  • いまどきの「常識」

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    香山リカのエッセー集、のようなもの。いまや常識となっているような30の「常識」に対して、時には皮肉も交えながら、疑問を投げかける。エッセー集(のようなもの)なので電車でも気楽に読める。

    全体を通して感じることは、住みにくい世の中だなあということ。別に政治、経済の状況がまるっきり異なる過去と比較して言うわけじゃないんだけどさ。特に印象に残ったのはジェンダーフリーに言及した「男は男らしく、女は女らしく」。あまり聞かない論調で新鮮だった。

    政治に関してはあまり言及したくない。本人だって、おそらく気楽に書いてるんだし、そうした本に向かってあーだこーだ言ってもしょうがないでしょうに。ただ敢えて一つ言

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    2010年08月02日
  • 母親はなぜ生きづらいか

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    子育ては母親がするものだという考え方が、近代社会のなかで作られたものだということがわかりやすく説明されている。しかし、根拠については、著者の身の回りの事例で説明されていることが多く、疑問も残る。

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    2010年07月31日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    日本社会を席巻する「うつ病」という現象を通じて、「甘え」と「病」の境界線に迫ろうとした興味深い一冊。著者の本はこれが初体験だったが、文体も軽くかなり読みやすくて、この少ないボリュームでここ数年来の「うつ病」騒ぎをざっと簡単に見直すことができる。社会において「精神病」が取り沙汰される時、臨床の場に身を置く専門家は、メディアからこういう要請を受けるのだなぁとか、こんな風に事件を切り取って見ているのだなぁということを知れる意味でも面白い本だった。

    初めは単なる憂鬱な気分に始まり、いずれは自殺という最悪の結末にも至りかねない社会的危機としての従来の「うつ病」から、「五時までうつ」「軽症うつ」と呼ばれ

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    2010年07月07日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    相変わらずの読みやすさと、明快な主張。
    日々なんとなく思っていたことを、香山リカはいつも明文化してくれる。

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    2010年07月06日
  • しがみつかない死に方 ――孤独死時代を豊かに生きるヒント

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    年間3万人の「孤独死」があるという。
    香山先生の知人女性2名も、そのようななくなり方をしたとか。

    大原麗子、飯島愛・・などの著名人も多い。

    先生の診療室にはシングル女性の「孤独死恐怖症」が多々現れるようになった。恐ろしさから逃れるために結婚を考えるとか(それは相手に失礼だろうとワタシは思うけれど・・)

    でも、人間一人で生まれ、一人で死ぬのは当たり前となぜ思えないのだろうか。心中しても事故で一緒に死んでも、個人の死は死でしかないのに、甘えた考えではなかろうかと私は思ってしまうけれどね。ほんとに「しがみつかない死」でありたい。



    それよりも先生の言うところの自分の死というより
    家族などを

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    2010年07月04日
  • しがみつかない死に方 ――孤独死時代を豊かに生きるヒント

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    「しがみつかない生き方」は巷でかなり評判になっていたが、読まないうちに「〜死に方」が出ていて読んでみることにした。「しがみつかない」という言葉が使ってあるように「こうでありたい」という気持ちが強くなりすぎて「こうでなければならぬ」になると苦しくなってくるのではないかな。そんなに思い煩っても思い通りの『死』を迎えることなんてほとんどないわけなんだから、毎日を生きる、ことを考えよう。そして、自分をよく見せるべく見栄をはったりしないで、なるべくあるがままの自分でいられるようにしていれば、「あんな人だったなんて・・・」度数も低くなるであろう、と思った次第です。  

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    2011年07月17日
  • 母親はなぜ生きづらいか

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    ちょっと強引さも。
    歴史的側面から母親のあり方を理解、考える機会を持てて良かった。
    気張らずに行くー

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    2010年05月29日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    この本は自分が「モンスター被害者」になってないか、
    検証できていいと思う。

    しかし、それらが増えていることは述べられていても
    具体的な対処方法はあまり書かれていない。

    著者自身もそれは自覚しており、あとがきで書かれている。
    お医者さんだからしょうがないのかな。

    こっちはフリー仕事でモンスターなクライエントについて、いつまでも
    内省したり、うらみごとを言ったりしていたら失職してしまう。

    理不尽なことなど腐るほどある。
    自分が他者に理不尽なことをしたことも腐るほどある。

    自分が正しいか被害者かの思考に酔いしれるのは時間の無駄だ。
    真実は、いずれわかる。もしかして真実はないかもしれない。

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    2010年05月18日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    本書終章「ほんとうにうつ病でくるしんでいる人のために」で紹介される、自己を客観的に、7つに分けて問題を考える方法は、セルフコントロール以外にも使い道があるような気がする。例えば物語を作る時などだ。

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    2010年05月15日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    ネタバレ

    駆け足で読んだので、内容はおぼろげになってしまっているのですが・・・
    勝間さんの主張とよく比較されますが、比較する場合は、筆者が精神科医でストレスに弱い人たちと常時接していると言う背景を押さえてから比較するべきかなぁと思いました

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    2014年03月06日
  • 若者の法則

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    書かれている「若者像」と自分がほとんど重なる部分がなくて、これは自分と彼らのどちらが特殊なのだろう、と思った。僕もいちおう若者のはずなのだが。
    分析の材料としているのが、若者の言動の一部だけを切り取られたものという印象が拭えず、もっと深い事例を欲しいと感じた。でもこれは本書の性質上難しいだろうから、「もっと知りたいという人は専門書に入ってみてくれ」ということと理解する。
    各項目の最後で、「その若者をなんとかするために、まずは大人がこうならなくちゃね」という書き方をしているのだが、それがいちいち鼻につく。大人がいまの若者と付き合っていくための本だとするが、これを実際大人たちが読んでいくには、かな

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    2010年03月12日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    詳細は後ほど。


    悩み多き不惑ボブ…
    予備校や専門学校の若者たちとの対話に役立てば…と購入。
    アウトラインは分かりました。
    対処法などありましたら教えていただきたい今日この頃です。

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    2010年01月30日
  • いまどきの「常識」

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    小論文の模試に出題されていてびっくりした覚えがあります。
    あと、聞くところによると内容的には色々賛否両論があるみたいですね。

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    2010年01月24日
  • 女はみんな「うつ」になる

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    自分がうつかもしれないと思ってしまうことがよくありますが、女はうつになりやすいというのが良くわかる本。
    どの側面を切っても、うつに陥ってしまう状況に囲まれやすいのだと思います。
    その状況を打破するのはむずかしいので、じゃあ対処療法を知るというのがいいのかなぁと。
    できるだけ「うつにならない」ように自分自身を促していくと。
    でも、生きづらいのですけれどもね。

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    2010年01月23日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    「悪いのは私じゃない」
    思ったことがない、言われたことがない、なんて人はいないはず…
    自分は正しいと思っている人ほど陥りやすい社会の溝。

    読んで反芻してみては?何か自分の行動が変わるかもしれません。

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    2009年12月09日
  • いまどきの「常識」

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    常識と言われているものに対しての著者の疑問、警告。
    全体を通して共通して言えると思われることは、
    現代の日本人は若者に代表されるように
    自分という概念が非常に狭く他人の立場に立つということが苦手ということ。
    またまず現実ありきで考える癖があって、
    理想や理念に合うように現実を変えていこうという線ではなく
    現実に合うように理想や理念を変えていこうという線が濃厚。
    確かに自分はどうだったかということを考えてみると
    一見自分の意見を持てているようで実はメディアなどによって流されていたかもしれないと思った。

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    2009年11月29日
  • 若者の法則

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    大学教員をしている著者が日々接している学生の行動を例に、
    一見無秩序に見える若者の行動言動の根底には実は一定の理念や考え方が存在することを指摘している。
    若者に対して好意的な見方をしていると思われる著者には若者である自分は好感を抱いたが、
    現実にはこの「若者らしさ」を全て備えている若者は存在しないと思った。
    もちろん著者もそんなことは主張していないが。
    若者はこの若者らしさをいくつか備えながら存在しているのだろう。

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    2009年11月27日
  • 貧乏クジ世代

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    香山リカってテレビでみかけるけど、どんな本を書いているんだろう?と興味がわいたので読んでみました。

    貧乏クジ世代って、丁度自分たちの世代。

    気になった言葉
    「人は人、自分は自分」
    「見た目は成功している人も、心まで幸福かどうかはわからない」

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    2009年11月11日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    他罰の時代か・・・

    自分にもそういう部分はあるが、そこまで極端な人もいるんだ。
    モンスターなんとかも、これですね。

    香山先生の患者さんの具体的な話をいくつか例に挙げていたが、
    大丈夫なのか(汗)
    大変な仕事だな・・・

    自分をどんどん責めるのもいけないが、
    人のせい人のせい、ってのもうどうですかね。
    その合間を、うまい具合にコントロールしていかないと、
    生きていくのはつらいな。

    ただ、責任感は大事だと思います。
    だれが悪い(責任の所在)というのも大事かもしれないけど、
    それを引き受けることが一番大変なわけだから。

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    2009年10月25日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    微妙。同じことばっかり言ってる感じあり。
    でも日本人が自己責任論ダイスキなのはちょっと変よねたしかに。

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    2009年10月24日