香山リカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新書、題名に惹かれた中二病患者。
恐らく此の名の病にもかかっているのだろうと言う予想から。
アダルトチルドレン、気になっていて知りたい話題だったので嬉々。
スピリチュアルや音楽、経済仕舞には社会に対するメッセージを発していて高一が読んでみても興味深いお話でした
精神科医の方ですが、スピリチュアルについても余り否定的ではなく江原さんが紹介されていたり。
親と言う、一番身近で一番理解し合える筈の、一番小さな家族と言う社会を共生する人間。
依存だとか拘束だとか、
自分の現状と将来について考えてしまう、
多分結婚なんてしない、そんな自分が親とどう付き合っていくのか。
そんな難しくメンドクサ -
Posted by ブクログ
「キレる」は、今や若者だけに当てはまる言葉ではなく、大人だってすぐキレる。電車の中で、病院で、飲食店で…。
著者はその理由を3つ挙げている。
(1)人々の価値観の変化
(2)社会の要請
(3)個人の病理
この中でも、特に(2)社会の要請が引っかかった。この中にも、2つ理由がカテゴライズされている。
・24時間リアルタイムの世界
ネットなどの氾濫で、世界は24時間、何時でもリアルタイムになった。待つことは、悪いこと。不愉快なこと、ストレスになること。
現代人は、我慢することが苦手になってしまったようだ。
ゆっくり考えて、相手のことを考えて、反応する。というのでさえも、「我慢している時間」に -
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Posted by ブクログ
読んでいて呆れるお話。
かなり乱暴に要約してしまうと、
「うつ病」の診断書をずる〜く利用する人たちが増えてきていて、
もー、みんなモンスター化してるよ〜
本当に治療が必要な人が治療をうけられないような状況になっているよ〜
っていうお話。
朝青龍にしたって、
皇太子妃にしたって、
「心の病気」っていうだけで周りは腫れ物に触るような扱い。
「そうじゃないんだよ。うつ病って、”心の風邪”なんだよ。フツウの病気なんだよ。」
って筆者は言っています。
たしかにまぁー‥
香山リカの本って、
まとまらない、っていうか、
書きたいことつらつらーっと書いただけ感は否めないんです -
Posted by ブクログ
いまどきの「常識」をよくよく考えてみると、そこにいまの社会そのものがが表れていることがわかる。権力や財力を持っていない「得をしていない人」までが自己責任を語るのは、問題を個人的次元に矮小化することで「現実を見据えて深く考えること」の厄介さや恐ろしさに向き合わなくて済むし、「私はこうではない」と、とりあえずは自分の身の安全を確保できるからだ、という。社会の中になんとなく広がる「足並みをそろえること」にも不気味さを感じる。「人は、自分が信じたいことしか信じない」という心理学的な特性や、「ひとつのこと、とくに身近なことを考え出すと、もうほかのことには目が向かない」という最近の傾向も興味深い。
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Posted by ブクログ
近年、当たり前となりつつある
いまどきの「常識」、新しい社会のルール
に対して、「コレっておかしくない?」
と問い掛けた本。
現実主義の項では、
「(略)誰かが捩じ曲げた現実や既成事実に無理やり自分を合わせる、という人生を生きなければならない。しかし、(略)最低でも「これっておかしいんじゃないか」と疑問を持つことは許されるだろうし、あまり理不尽さを感じるときは「やっぱりこんな現実、おかしいよ」と現実を否定して声をあげることだって当然、あっていいはずだ。」
(P.45)と言う。
「当然」だと思っていたことが、
本当にそうなのかな?と思えるようになった。
その意味で、目が覚め -
Posted by ブクログ
結局のところ
日本人は
劣化したのか、進化したのか
どっちだ?という新書
そして最終的には
保守かリベラルかという本
つまり筆者は
日本人は
活字、モラル、社会すべての面で劣化が始まってるという。
今は
フェミニズムの運動にしても
逆に「フェミニズム」を問題として挙げる方が
差別なのではないかと考えるほど。
つまり「寛容」に対して劣化したのではないかという指摘。
寛容の劣化というのは
強者が弱者に対して寛容する心がなくなってきたということ。
その例に挙げられるのは
格差社会やワーキングプア、派遣社員など
結局強者が弱者を弱者として扱っている今現在。
最終的に
リベラルの劣化となるのはいか -
Posted by ブクログ
『「ゲーム脳」にしても「テレビは子供に危険」という提言にしても、信じる人はその科学的根拠や正当性など、実はどうでもいいのかもしれない。自分がなんとなく「あやしいな」と思っていたことが、専門家によって裏づけされた。「やっぱり私は正しかったのだ」という快感はあまりに大きく、たとえその後で「科学的に正しくないことが明らかになった」と発表されても、もはやそれを受け入れることはできないのだろう。』
ただ序盤にある『「私は、その病気になったことがないので、患者さんの気持はわかりません」』と回答する学生の言葉を『自分とは少しでも異なる立場や状況にある人の心情を想像する気が、はじめからないのである。』と解釈す