香山リカのレビュー一覧

  • 悪いのは私じゃない症候群

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    2011/12/18ドキッとさせる題名。事例を挙げながら、以前は「私のせい」と自分を責めた日本人が、いつから 題名のようになったのか!を分析します。たとえば、
    ◆学生が論文の宿題でネットをコピペして「公共のものを利用してなにが悪い」と開き直ったり
    ◆占い師に前世の霊のせいと言われた(=自分のせいではない)と安心したり
    ◆赤の他人のブログ炎上に正義と信じて加担したり。
    ◆前任の担当者の引き継ぎ資料がお粗末だからと訴えたり?
    非常に納得させられました。
    自分は関係無いがと棚にあげるこそ気を付けましょうね(笑)★3
     

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    2019年09月02日
  • ノンママという生き方 子のない女はダメですか?

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    本書でちょっぴりノンママの切ない気持ち、とまどい、現実の壁、これからの夢などを確認したら、後はママ、ノンママ、シングル、既婚などに関係なく、垣根を越えて女性どうしフォーメーションを組んで、この現実に立ち向かっていこう。

    母親とのくだりを読んでいて、ノンママでも親は必ずいるんだってことを再認識しました。

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    2019年07月22日
  • すぐに実行できるのに誰も教えてくれなかった考える力をつくるノート

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    脳科学者の茂木健一郎、クリエイティブディレクターの箭内道彦などその道のトップランナーが考える力をつけるためのメソッドを紹介している本。

    個人的には茂木健一郎が書いた部分がわかりやすく、自分の仕事においてヒントを得ることが多かった。

    人は知識、経験だけではダメで、意欲が大事。
    反対に意欲だけあっても知識や経験がなければだめ。

    この世の中で最も強く賢いのは誰か?
    それは意欲を持った高齢者。
    高齢者は知識、経験は豊富である。
    そこに意欲を伴えば最強!

    高齢者ケアに携わる者として、高齢者は弱者ではないということの説明に使える!と思った。
    また、意欲を引き出すことの重要さを意味付けしてくれた。

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    2019年07月07日
  • 比べずにはいられない症候群

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    香山リカ氏の本の中ではある程度、的が絞られていることもあって、読みやすい。他人と比べることは社会システムの中で生きていくためには避けられないことだろうが、立ち止まって、一歩下がって落ち着いて考えると、これからの生き方が非常にラクになる。

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    2019年06月27日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    古い本だが、「勝間和代を目指さない」というフレーズが印象的なこの本。
    昨今、小林よしのりからもディスられており、印象は低い段階から入った訳であるが、
    精一杯努力しても期待した通りならないし、恋愛やお金や仕事にしがみつかない方が良いということを延々と語った本。
    諦めている人には慰めになるかもしれないし、心が楽になるところもあるかもしれないが、なかなかそのような人がこの本を読むのだろうか?(この本はかなり売れたらしいのでニーズはあったようだが)
    その後、勝間和代と対談で全く噛み合わない本を出したのはある意味滑稽。

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    2019年03月31日
  • 「発達障害」と言いたがる人たち

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    発達障害そのものについて述べたものでなく、近年の発達障害ブームともいえる社会的現象について論じた本。
    著者の香山リカ氏の指摘によると、発達障害の診断したがる人たちが増える要素としては、①発達障害の診断基準の問題(胃がんや脳梗塞のように腫瘍マーカーやレントゲンで変異が客観的に判定できるものではないので、医師による恣意的な判断によらざるを得ない。そもそのもDSM-5の判断基準が改定の度に基準や範囲が変わる)、②性格の問題ではなく脳神経系の「障害」と判断されたがる人々の心理的ニーズ(努力不足のせいではなく機能障害という言い逃れたい心理)、③製薬業界側のニーズ(発達障害の受診促進によって処方薬発行を増

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    2019年03月13日
  • 「いじめ」や「差別」をなくすためにできること

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    いじめは自分は絶対にしない。誰もがそう思っている。
    いじめはいけないこともわかっている。
    している人はそんな気はない。
    殆ど同じで少しだけ違う人をなぜか気にしてしまう。
    そんなちょっとした事から始まる。

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    2019年02月06日
  • 「わかってもらいたい」という病

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    精神科医の香山リカによる、現代の精神科医とそれを取り巻く状況の話。

    毎回彼女の本は明確な結論がなく、今一つスッキリしないのだけど、今回も同様の結果に。

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    2019年02月03日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    どんなに頑張ってもうまくいかないことはある。あるいはうまくいかない人がいる。そういう人たちに対して心を軽くしてくれる、現実的なアドバイスが書かれている。例が具体的でそういう考えもあるなと納得感はある。


    しかし著者の言うことの表面的な部分を鵜呑みしてはいけない。
    こんな考えの人ばかりになったら世の中どうなってしまうのかと思う。

    他人が作った人生ではなく、自分の人生を歩むことが重要ということだと読み取った。
    自殺者が増加し続けている現代社会に対して警鐘を鳴らしている点では著者の狙い通り。

    気に入ったところ

    ・成否が相手にかかっているものより、自分の努力で手に入れる成功の方が貴重(p43)

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    2018年12月30日
  • 「わかってもらいたい」という病

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    ネタバレ

    精神科医の香山リカの本
    ひとの「じぶんをわかってもらいたい」という欲求のもとに起こる、
    様々な現代社会の心の問題を解いている。
    ・SNSに振り回され、見て傷つくのに止められない。
     それが本当かウソかも分からないのに一喜一憂して、自分を追い込んでいく
    ・女友達・親子での「わかって欲しい」「わかってくれるはず」の幻想
     恋人やパートナーなら丸ごとの自分を受け止めてくれるハズ・・・なのに
     理解してくれてない。(夫の方は以心伝心夫婦と思っている人が多い そうだが)
    ・わかってもらいたい願望から陥る 洗脳・霊感商法・占い・・・etc
     自分自身が「自分をわからない」からこそ 誰かにそれを決めてもらい

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    2018年12月28日
  • ノンママという生き方 子のない女はダメですか?

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    私もママになったばかりだから、ノンママ・ワーママどちらの気持ちもわかる。
    ハラスメントについては結局「触れない」のが一番なのかな。。
    自由でいいね、もダメだと思う。

    「産んでみなけりゃわからない」という経験主義も非難しているけど、確かに経験してみないとわからないというのは一理ある。私も子供がこんなに可愛いとは、まさしく産まなきゃわからなかった。子供を産むまで、いつまでも「子供」の立場であるということも産んだからこそ実感している。自分が親になってから、親との関係も変わってきた。ようやく一人前と認められたような感じ。当たり前だけど、親は全員ノンママではないので、ノンママの気持ちは理解しづらいのだ

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    2018年12月13日
  • 雅子さまと「新型うつ」

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    雅子様自身のご容態よりも最近増えている新型うつというのが気になりました。

    「つらくて仕事にはいけないのに、従来の鬱と違ってエネルギーがまたくなくなるわけではなく、趣味の活動など好きなことならできる」というような周りの人から見ると怠けてるだけじゃないかと思えるような状態。従来の鬱のように「自分が悪い。自分はダメな人間だ」というような思いにとらわれることもないらしく、むしろ、「自分は能力が高い」と思っている人が多いらしい。
    従来の鬱でさえ怠け病だと誤解されることがあったのに、新型うつを理解してもらうのはむずかしいだろうなあと思ってしまいました。

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    2018年11月23日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    この本を手に取った理由は、部下に元うつ病
    患者がいるから。

    詳細は控えるが、彼に関してワタシが相当な
    時間と労力をかけているのは紛れもない事実。

    本書の中には、その彼にぴったり当てはまる
    内容も述べられていて、「そうそう」と相づち
    を打ちながら読み進めた。

    どう対処したらよいのか、という問いへの答は
    なかったが、少なくともワタシと同じような
    ジレンマを抱えている人が少なくないこと、
    そしてワタシの認識・考え方は香山さんの
    指摘とかなり近いということは分かった。

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    2018年11月18日
  • キレる大人はなぜ増えた

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    本書の「キレる」とは、何年間も人を恨み続けたり、怒りにまかせて人を殺してしまうような精神病的な「キレる」とは違い、「ちょっと待たされたり肩が触れた程度で大声で怒鳴る」、「不当な要求が通らないことで異常に怒る」ような現象を指す。したがって今話題のモンスターペアレントもこの類である。本書前半では、このような分類を、症例を挙げながら説明する。後半では、なぜこのような事態になったのかをいくつかの仮説をあげて解説する。これによると、この現象は時代のスピードが生み出すストレスが起因しているそうだ。確かに納得できるが、これですべてが説明できるわけではないだろう。私は、豊かさとそれに伴う生命の根源的目的の喪失

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    2018年10月23日
  • 〈不安な時代〉の精神病理

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    勝間さんと香山さんの人間理解は違っているので対談をしても相互理解に至らない、という話が面白い。人間は効率だけで動けるわけではないことは明白だと思うのだが。3.11後、いままでの日本人の考えがこれからは変わってくるという。それの可能性もあるだろうけど、政治を見ると情けなくなるな。

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    2018年10月20日
  • 「発達障害」と言いたがる人たち

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    発達障害も色々な症状や程度があり、本当に生きづらさを感じ困っている人がいる一方で
    発達障害と診断されたい人や、発達障害と診断されてそれに依存したり
    性格なのか、発達障害なのか、他の病気なのか、二次障害なのか、、
    発達障害が原因で仕事や生活に困る人もいれば、それを強みにして仕事できて活躍できる人もいる

    心の病気は数値で判断できないのが難しい
    科学的に診断できるバイオマーカーがもっと進化すればいいと思うし
    周りもちゃんと理解していないと互いに影響がある。

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    2018年09月15日
  • 女性の「定年後」

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    ネタバレ

    20180824 S リクエスト
    著者は私より13歳歳上みたいでした、プロフィールによると。
    文中にも書いてあったが、歳上の同性の友達が大事で、少し先の自分のことを教えてもらうことができる、とのこと。私にとっては、香山リカさん然り、少し歳上の同性の文章から、教わることが多いので、未来をイメージできるのがありがたかった。
    誰でも老化が訪れる、それをガンや大きな病気だと決めつける「心気神経症」。

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    2018年09月19日
  • 「発達障害」と言いたがる人たち

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    確かに、最近大人も含めて、発達障害という人が
    多くなった気がします。
    昔息子が、そうであるといわれたときには、ショック
    だったし、嘘だろうと思ったのはよく覚えています。
    最近は、大人の中に自分の個性やアイデンティティとして
    発達障害であることを望む人がいるというのは
    非常にショックです。

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    2018年07月29日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    「悪いのは私じゃない」と抗弁する人は、近年確かに多い。しかし、そう人に限って、周りを巻き込み、周りに迷惑をかけ、周りを振り回し、自己中心的な人が多いような気がする、と感じ、本書を手にとってみた。
    結果、対処療法はあまり書かれておらず、いろんな場面での「悪いには私じゃない症候群」の事例が紹介されているといった印象。新自由主義と成果主義が背景にあるといった意見と、「悪いのは私じゃない症候群」、結局誰も得をしないというのが、結論か。

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    2018年07月24日
  • 振り回されない生き方

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    精神科医の著者による、人生を自分でコントロールしている感覚をもって生きるための本。内容は薄いが、読みやすい。

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    2018年04月16日