あらすじ
「あの人は幸せそうなのに、自分は……」「私の人生、こんなはずじゃなかったのに……」――自分にないものを他人が不自由なく持っているように見えたときに襲われる、「みじめ」「悔しい」「私ってダメだ」の感情。さらに、嫉妬している自分にも嫌悪感。そして、鬱々とした状態へ……。そんなスパイラルにハマっていませんか?
結婚・恋愛、子ども、友人・親子関係、お金、仕事、向上心、メンタルの強さなどなど、日常で巻き起こるさまざまな「比べあい」を考察。周りの雰囲気や他人の基準に振り回されずに、肩の力を抜いていろいろな視点から考えてみましょう。必要以上に「自分のせい」だと思わされる〈比べあい地獄〉から脱出するだけで、あなたのココロもきっとラクになりますよ。
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比べずにはいられない症候群。香山リカ先生の著書。幸福感も不幸感もすべては比べずにはいられない症候群から来ているのかも。自分絶対主義を貫けば、他の誰かと比べて劣等感も嫉妬感情も感じないし、ましてや自分が不幸だなんて思わないはず。香山リカ先生の言うところの比べずにはいられない症候群を克服するのが幸せへの第一歩なのかも。
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大人の比べ合いの虚しさを淡々と解説する本。就職の話や結婚の話など大卒後に急に現実的になる話題を何をそんなにこんつめて考えなくてもと言ってくれている感じがする本。
比べ合いにならないための法則5つ
自分にないものは実際以上によく見える
比べ合う相手は心の中もハッピーだと思う
いましか見えない、見たくない
全部、私が悪いのよ
自分と比べるのはまったくの無意味
自分と比べるのも無意味と言っているのが斬新でした。
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人はどうしても比べてしまう生き物。
自分がどれだけ恵まれているか、自分よりも不幸な人がどれだけいるかには目を向けず、友人や知り合いからの「結婚しました」「海外に行ってきます」「一軒家に住むことになりました」 という報告に、「幸せそうでいいな、それに比べて自分は…」と悲観する。
具体的にどんな人と結婚するのか 、なぜ海外に行くのかという内容を知る前に、「あの人はきっと素敵な人に恵まれてお金にも困ってなくて…」と短絡的に決めつけ 、羨ましがる。
自分の価値は自分で決める、比べる必要なんてない、と悟り開ける心を持つのが理想だけど、なかなか難しそう。
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向上心がなくて、他の人と比べてしまう時に、向上心があるから偉いわけではないと言うことがわかりました。向上心がなくても、時間を持て余してだらだら過ごすのも悪いことじゃない。
男性でも色々と気づかされる本
この本は、女性の視点で書かれているので、男の私には、初め違和感がありました。
しかし、女性をそのまま男性に置き換えて読めるところが多いと気づきました。
また、女性から見た人生観や結婚観などは、男として大変参考になりました。
私には、毎日電話で職場の愚痴や親への不満を言ってくる友達がいて困っています。
大抵、愚痴を聞いて欲しいだけで、人の意見など求めていないのですが、たまに選択肢を丸投げして来ます。
そんな時、相手に自分で判断させるよう誘導するための指南書になると思いました。
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そして、この「過剰適応」はそれをする人にとっては、たいへんなストレスになります。
このように本当はただの幻でしかない「やりがい」がどこかにあるはず、と信じてそれを求めて右往左往したり、「あの人はそれを手に入れてる」とうらやましがったりする、というのはむなしいことです。
だからいま「やりがい」を感じていないからと言って、決してあせることはないのです。それどころか、もしかするとそれはもうとっくの昔に手に入っているかもしれません。
弱音は遠慮なく吐いたほうがいい。
特別なことをしなくても、人に大げさにほめられなくても、ふつうの日々を送っているだけで、それはたいへんなことです。
深呼吸は「6回」がちょうどいい、と言われています。しかも吸うより吐くほうに時間をかける深呼吸です。
このように、比べあい地獄にはいくつかの法則があるのですが、どれも言われてみれば、「なんだ、そんなもの、ただの思い込みじゃない」ということばかりではないでしょうか。
Posted by ブクログ
筆者の様々な体験に基づき、様々なタイプの比べ合いについて語られている。内容が内容なだけに、どうしても主観的になってしまうのは仕方ないと思う。その中で、一つでも共感できるものがあればいいといった感じか。基本女性目線での話である。
自分もいくつか当てはまることがあったので、考え方を変えてみようと思った。
Posted by ブクログ
香山リカ氏の本の中ではある程度、的が絞られていることもあって、読みやすい。他人と比べることは社会システムの中で生きていくためには避けられないことだろうが、立ち止まって、一歩下がって落ち着いて考えると、これからの生き方が非常にラクになる。