香山リカのレビュー一覧

  • 弱者はもう救われないのか

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    社会的弱者救済を実現しようとしてきた戦後日本が、世界的潮流およびグローバル化の流れの中で、弱者切り捨て、弱者の自己責任へと、舵を切ろうとしている、と著者は指摘する。
    そして、内外の著作を取り上げ、弱者救済の理屈付け、理論づけを探求するが、いずれも正解といえる答えは見いだせない。
    最後は、理由なんてない、と爽やかに言い切る覚悟を持てるかどうかだ、と結論付ける。
    常に、社会的に弱い立場の人、努力しても報われることの叶えられない人、の心情を忖度して発言する著者の姿勢に、敬意を表したい。

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    2014年08月07日
  • 弱者はもう救われないのか

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    古今の思想・宗教に弱者救済の根拠を多方面から探り、
    リベラルな立場から、個人の自由と 市場経済と多数決を乗り越える新しい倫理を模索するわけであるが、結局明解な結論は示せていない。
    それほど難しい問題でもあるということだろう。
    中でも個人的にはローズルの「格差原理」や「集団的資産」の紹介は参考になった。

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    2014年08月01日
  • イヌネコにしか心を開けない人たち

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    現在、トイプーを溺愛中の自分たち夫婦にとってはその通り!と思えることばかり。
    ペットを溺愛する夫婦には子どもはいないか、いてもせいぜい2人まで。というのも納得。
    ペットが少子化を助長している説もあながち間違いではないかも。
    うちも、子どもは1人でゆくゆくはイヌを2匹飼いたいと思っているし。
    今後こわいのはペットロスだ。
    ペットに依存してしまうのは良くないが、もはやかけがえのない存在だなーと感じる。
    喋らないから癒される。というのも納得。
    2014/07/01

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    2014年07月02日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    2009年出版の本。
    確か当時本屋さんでもベストセラーになっていて、勝間和代vs香山リカという形でやんややんや取り上げられていた印象があって記憶に残っている。BOOKOFFで目に入ったので、購入。

    読んで全体的に感じたのは「周りの価値観に踊らされずに、自分なりの価値観を大事にほどほどに生きればいいんじゃない?」というメッセージ。
    まぁしかしそれがなかなかできないと思う。
    何故って、多様性が受け入れられた上に情報化社会となって、勝間さん流にせよ、香山さん流にせよ、いろんなライフモデルが日常的に山程目に耳に、入ってくる世のなかだから。

    ライフモデルの多様性が受け入れられてよい社会にはなったと思

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    2014年05月24日
  • 親子という病

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    ネタバレ

    母への感謝をどストレートに歌った歌に、若干鳥肌が立ちつつも、それが売れる背景なんかに興味があったので読んでみました。
    家族に感謝という歌が売れる一方で、親殺し子殺しが未だにあるという事実を対比させながら、そのどちらにも「親子という病」が潜んでいるのだと筆者はいいます。
    診察室でのエピソードなども興味深いです。

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    2014年04月26日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    どこで自分と折り合いつけるか。
    どこでしがみつかなくても満足できるようにすれば
    いいのか。
    もうこれで十分と思う反面、もっともっと頑張らなくちゃと
    思ったり。
    すぐに白黒つけない、長い目で見てみる。
    10年後、20年後の自分。
    「魂の傷」河合隼雄さんのことば、からだのことだけじゃなく、すべてに共通する言葉。

    いくつか読んだことない本が紹介されていたので、
    読んでみよう。

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    2014年04月06日
  • 若者のホンネ 平成生まれは何を考えているのか

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    大学でいつも若者と接しているからわかる
    さいきんの事情をレポート
    やっぱ若者がいきずらい世の中のようです

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    2014年03月21日
  • しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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    ネタバレ

    勝ち組キャリア女性カツマーと対極を張る、女性心理カウンセラーの本。
    読んでいて答えが出るわけではないのだが、タイトルに肩の力を抜いた人も多かったのでは。独身女性としてのいびつな思いもやや反映されている面もあるけれど。

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    2014年03月09日
  • スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

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    ネタバレ

     昨今、占い全般、風水、パワースポット、パワーストーン等々、スピリチュアリズムに関する本が、ほぼ毎日刊行されている。
     元々文化的にそういうモノを受け入れ易いのだろうが、それでもなぜこうも書籍やイベントが氾濫しているのか。
     既存宗教や新興宗教や自己啓発セミナーとはどう違うのか。
     ちょっと調べてみると、そこから見えてきたのは過去の流行や健康食品や美容法等との共通点、そして「幸」に対する捉え方……?

     精神科医がスピリチュアリズムが好意的に受け入れられる背景を考察した、現代社会論。

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    2014年02月02日
  • 〈じぶん〉を愛するということ 私探しと自己愛

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     読んでいてずいぶん前の本だと言うことにびっくりしました(今は,2014年1月1日)。もう10年以上も前の指摘なのだけど,内容は,たいへん濃いです。
     「私探し」をする風潮は,依然根強いものがあります。そのままの自分でいい…とはなかなか思えないですからね。
     アダルトチルドレンの本来の意味なんて,本書で初めて知りました。また,「秘密の自己愛者」と「陽性の自己愛者」に絡んだ話は,なんとなくドキッとしました。

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    2014年01月01日
  • 気にしない技術

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    こういう考え方もあるんですね〜といった一冊。
    「目標は、なるべく短期のもの、シンプルなもの、そして、たとえダメでもあまり落ち込まずにすむものに限る。高い目標でかえって目標に縛られてパフォーマンスが低下するという不健全な状態に陥ることを避けられるでしょう。」
    物事が気になり出したら改めて読むといいかもしれないですね。

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    2013年12月27日
  • すぐに実行できるのに誰も教えてくれなかった考える力をつくるノート

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    さまざまな分野の著名人が簡潔に解りやすい語り口で、物事に取り組むコツや、自身が心がけてきたことを披露していて、とても興味深く読めました。なかでも細谷功さんの「地頭力」が良かった。グーグルの入社試験に出るような問題へのアプローチも面白かったし、対人関係に置いて「対人感性力」というまったく逆の力が要求されるという指摘が鋭くて、うなされました。小山龍介さんの分類しない書類整頓術も、とっても理にかなっていて頷けました。矢沢永吉のカリスマ性溢れるエピソードも、なるほど!、って感じでした。

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    2013年12月23日
  • すぐに実行できるのに誰も教えてくれなかった考える力をつくるノート

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    考える力を作るには?

    →問題解決する人は、行動さは、気づき、受け入れる
    一人で解決できることは限られているからこそ、流されてみる

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    2013年12月18日
  • 私はのんびり生きてきた。 最適化社会が不幸を生む

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    タイトルどおり、「香山リカ」さんが、のんびり生きてきたといえる話。
    でも彼女は医師であり、その前提から、のんびり生きてきたと素直にとるのは少し難しい。
    ここでいうのんびり、とは、周りに流されないという意味である。
    私には、彼女がのんびり生きているようには思えなかった。

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    2013年11月07日
  • 雅子さまと「新型うつ」

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    精神科医の立場から、雅子様の症状と、いわゆる「新型うつ」についてつづった一冊。

    雅子様の症状はあくまで考察ではあるものの、「新型うつ」に関する知識が深まった。

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    2013年10月28日
  • 〈じぶん〉を愛するということ 私探しと自己愛

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    自分を愛することとは?

    →誇大自己の温存は、親側の失敗によって起こる、つまり子供が要求してくる写し返しや理想イメージに応えらないため
    ここにいる自分が本当の私ではないという自己否定の感情を見つめ直す
    本当の自分はいまの自分と地続きなもの
    誇大自己に向かうエネルギーをコントロールしているうちにしっかりした等身大の自己イメージがつくられていく
    全部を変えるのではなく、うまくいかないとこだけをちょっと変える

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    2013年10月14日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    「うつ」は今や富める者のステイタスになりつつあるのですね。
    しかし「私はうつ」と言いたがる人たちによって、うつ病を苦にしている人たちが詐病扱いされるのは、理不尽としか言えません。

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    2013年09月12日
  • 悪いのは私じゃない症候群

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    精神科医の著者が、自身の立場から他罰的傾向が強くなってきた昨今の日本を憂う本。
    精神分析というよりは単なるエッセイ。

    巻末のあとがきにある通り、「この著書自体、他罰的に思われたどうしよう」という著者の迷いが見えた一冊。

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    2019年04月20日
  • スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

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    スピリチュアルに対する批判、もっとスパッと厳しく言い切ってほしいところではあるが、香山さんもtvによくでておられる有名人だし、かなり遠慮がちなのは仕方ないのかなぁと思う。
    ともかく言いたいことを当たり障りない範囲で書きましたというところでしょうか。スピリチュアルに嵌っている人には是非読んでいただきたい。
    ブームが下火になった今なら冷静に読めるのではないでしょうか。(^_^)

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    2013年07月13日
  • スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

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    結局良く分からない本であったが、スピリチュアルなことが分かったことでまあ良しとしよう。目に見えない物をどのように解釈するかの方法論を、今までの自分より、広げることが出来たのは収穫だ。

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    2013年05月26日