香山リカのレビュー一覧

  • 「むくわれない生き方」を変える本

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    どれだけ自分が望むような自分になったとしても、常にむくわれないという気持ちはなにかしら持ってしまう…言われてみれば確かにそうだな…と思った本でした。輝いている芸能人も、すごくお金持ちな経営者でも、幸せなのか。自分の夢がかなったとしても、本当に満足するのか?むくわれていると思えるのか?とても考えさせられました。

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    2011年08月02日
  • 親子という病

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    たくさんの著書をもっている香山リカさんの書。

    親を殺す子ども達や、なぜ生まれたかを問い続ける子ども達、母娘の依存関係、母性愛は幻想であることなど、近代以降の家族の仕組みが変化したために、かつてよりも柔軟性がなくなっている家族関係、親子関係に焦点を当てている。

    結論は、親子関係は健全なものはなくすべて病的であると判断していることが興味深い。このような形で親子関係を認めることも、時には必要ではないだろうか?

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    2011年07月17日
  • 世の中の意見が〈私〉と違うとき読む本 自分らしく考える

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    最後の終章を読むだけでもいいかもしれない。(終章の為には全章読んだ方が良い。)「世の中の意見」とタイトルにあるが、科学って何?医学って何?みたいな部分も大きい。著者が悩んでいることを書いているような気もする。人から感情を無くせない以上、科学ができる範囲って限られているし、科学は一つの指標でしかないと思う。それとどう付き合うかは人それぞれなんだろうけど、その為には科学の限界を知っていかなければならないのかもしれない。

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    2011年06月21日
  • いじめるな! ――弱い者いじめ社会ニッポン

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    副題が
    ー弱い者いじめ社会ニッポン

    そこかしこに
    この「いじめ」を助長し温床してしまう
    「日本の今」が語られていく

    我々が
    今、できていないことが
    何なのか
    我々が
    今、できることは
    何なのか

    新書の形だから
    語れることもある

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    2011年06月14日
  • うつで困ったときに開く本

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    [ 内容 ]
    あなたや、あなたの家族や部下が、「うつ」になってしまったら…?
    いまや、7人に1人がかかるともいわれる「うつ」。
    その症状や治療については、まだまだ理解が不足している。
    泣かないためにはどうすればいい?
    満たされぬ人々に寄り添い続ける気鋭の精神科医が贈る、悩める人のための「読む常備薬」。
    読めばココロが軽くなる。

    [ 目次 ]
    第1章 うつの症状と診断―うつかな?と思ったら(うつなのに、眠りすぎ、食べ過ぎになるなんて、おかしくない?;気持ちが落ち込んでいるわけでもないのに、診断は「うつ」。何かの間違いでは? ほか)
    第2章 うつの治療と薬―うつをしっかり治すために(うつの治療で

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    2011年06月07日
  • 「むくわれない生き方」を変える本

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    自分の今の人生が「むくわれている」か「むくわれていないか」を決めるのは自分自身ではない。

    私達にとって大切なのは今自分が歩んでいるこの人生である。

    むくわれなくても「仕方ない」という香山さんの考え方は一瞬冷笑的に移るかもしれないが、そんな事は決してない。

    香山さんは必ず読んでいる我々への優しい言葉を最後に投げかけてくれる。

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    2011年05月24日
  • きびしい時代を生きぬく力

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    いい本だった。香山さんと江川さん。意外なのか珍しくないのかどんなとり合わせなんだろう。香山さんの精神医学者としてのまなざしには共感をいだく。

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    2011年05月22日
  • 〈不安な時代〉の精神病理

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    彼女の過去の著作は彼女自身のぼやき?的意見も多かったと感じていたが、本書は精神科医としての豊富な知識、大量の参考文献などを駆使し''精神医学の「経済と心」''を理論的に説いている。とても興味深かった!今回の震災直後の出版。震災にも少し触れている。

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    2011年05月05日
  • 〈不安な時代〉の精神病理

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    日本は「国家的うつ病」にかかっている。誰も信頼できず、「自己の矮小化」「自己の砂粒化」し、人と人とのつながりが希薄になっている。つながりがあったとしても、ものすごく狭い世界に、もしくは自己の中に完結していて、モンスター○○なるものが登場しているのではないかという話や、精神医学と経済の関係の話がなるほどなぁと思った。震災をとおして日本の進むべき道をもう一度考える岐路にたっている。今、何が必要か、何が大切なことなのかを考えていこう。再生の道を歩んでいこう。そんな希望を最後に述べる筆者に共鳴したい。それにしても、震災から約ひと月後に出されたこの本に、もう震災が日本社会に与えることを言及している香山さ

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    2011年05月04日
  • いのち問答 ――最後の頼みは医療か、宗教か?

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    やっぱり香山先生は好きだなと思った。正直なところが。あと、「できるところまでは『ふつうの医学』のメガネで追い詰めていき、それでもどうしても語れないところを、例外的に超越的次元、宗教的次元でとらえるようにしたい」っていうスタンスにすごく共感。

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    2011年09月18日
  • 親子という病

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    自分の性格は家庭環境に影響されたところが大きいと感じたので読んでみた。また親子について考えたり、これから親になる方にお勧めしたい。自己分析の参考にもできると思います。薄いのでサラっとよめますよ。

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    2011年04月13日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    私の嫌いなタイプの人間がきっちり記されていてスッキリした。すぐ、「鬱だわ〜」とか「病む〜」と言う人、迷惑です。ちゃんとしっかり悩みなさい!・・・と自分にも戒める。

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    2012年03月15日
  • しがみつかない死に方 ――孤独死時代を豊かに生きるヒント

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    幸いにも健康である今、どのような死に方をするかは実際なってみないと分からない。それは30年後かもしれないし、もしかしたら明日訪れるかもしれない。
    死ぬことへの恐怖に慄きながら限られた人生を過ごしてしまうのではもったいない。死を恐れず逃げようとせず、それでいて心豊かに生きるためには?死への不安を和らげるためには?
    そんな人に。

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    2011年04月02日
  • 〈じぶん〉を愛するということ 私探しと自己愛

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     なぜ「じぶん」を探さねばならないのか。
     著者が自分の過去を振り返りながら、時代と自分とのかかわりを紐解いていく一冊。

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    2011年02月27日
  • いまどきの「常識」

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    常識とは何でしょう。
    お金、コミュニケーションなど、いくつかのテーマで、著者の思いが語られます。それに感心させられたり、共感したり、反論したくなったり。
    自分の思いが頭をよぎり、読むのには時間がかかりました。
    いろいろ考えるきっかけになり、満足な一冊でした。

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    2011年02月11日
  • 「私はうつ」と言いたがる人たち

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    うつだといえば、ある程度なんでも許されてしまう世の中になりつつある日本、ほんとうにうつなのか、うつという表現をすることで、楽な立場に立とうとしていないか、最近の傾向について警鐘をならしていますまあ、精神科の医師がそんなことを言っていいのか、など自分で書いていますが、最近の傾向としてその通りかもしれないと思いました。うつだといって、休暇をとっている時に。気分転換として海外へいく方や、ボランティアではとても活躍される方などが紹介され、ほんとうに苦しんでいる患者が別の目で見られてしまう可能性もあるかもしれない、などと思ってみました。DSM-?の2週間うつな気分という診断基準がうつを大量に発生させてい

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    2011年09月04日
  • しがみつかない死に方 ――孤独死時代を豊かに生きるヒント

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     教養や実用書ではなく「孤独死」を恐れる人々について、また、自分の死について著者の思うところを生き生きと描いたエッセイ(なんじゃないかな)。

     今までの著者の本が「言ってることはわかるんだけど」という感じだったのに比べると、この本はずいぶんと実用的で生々しい、著者が、「他者」ではなく「自分」のことととらえ、思うところを書いているからなんだろうな。
     面白かった。

     ところで、孤独死をはじめとして、死んだ後のことを恐れるかたがたが幾人か出てくるのだけれど「現在の生活」に不安はないのかな? 現代の実生活に不自由しなくなって初めて悩むことかと思ってたけど、ちがうのかな?

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    2011年01月07日
  • 〈私〉の愛国心

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    ◎外の環境は変えられないので、それならばと、自分のきわめて私的な世界を限りなく拡張使用との無意識の欲望から出てくる行為か。-清水真砂子


    ◎身の回りにしか関心が無いという、ある種の新しいリアリズムに急激にかたむきつつある。


    ◎自分に起きたことをすべて認め、その上で自分の特になることだけに関心を持つ。という現状追認にしてもあまりにも視野の狭い価値観や生き方、と定義したほうがいい。


    ◎「非常に狭量にして刹那的な損得主義」
    「自分にかかわりのある身近な問題への関心のみにもとづく実用主義」


    ◎個人としていい人で満ちた国であるアメリカが、国家としての意思、社会総体としての方向性を見せるとき

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    2011年01月06日
  • 親子という病

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    親子という関係を改めて考えさせられる本です。よく考えると親子って不思議な関係なんだというのが分かります。

    目次
    第1章 親を殺す子どもたち
    第2章「なぜ生まれたのか」と問い続ける子どもたち
    第3章 母に依存する娘、娘を支配する母親
    第4章 母の愛は無償なのか
    第5章 母性が加害性を持つとき
    第6章 理想の家族にひそむワナ
    第7章 「親子という致命的な病」への処方箋
    第8章 親子という病のために「まだできること」

    親から子へ、子から親へ、それぞれの思いは様々である。誰でも、親子関係で悩むことはあるはずです。著者もあとがきで、親の期待に答えられなかった自分に対して、自責の念をずっと抱いていたよ

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    2011年09月06日
  • 〈じぶん〉を愛するということ 私探しと自己愛

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    精神医学とサブカルに精通している、香山さんならではの視点。やっぱ、深く掘り下げて興味を持てる分野が複数あると、ユニークでいいな。全然本の主旨と関係ない考察だけど。

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    2010年09月07日