香山リカのレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
あなたや、あなたの家族や部下が、「うつ」になってしまったら…?
いまや、7人に1人がかかるともいわれる「うつ」。
その症状や治療については、まだまだ理解が不足している。
泣かないためにはどうすればいい?
満たされぬ人々に寄り添い続ける気鋭の精神科医が贈る、悩める人のための「読む常備薬」。
読めばココロが軽くなる。
[ 目次 ]
第1章 うつの症状と診断―うつかな?と思ったら(うつなのに、眠りすぎ、食べ過ぎになるなんて、おかしくない?;気持ちが落ち込んでいるわけでもないのに、診断は「うつ」。何かの間違いでは? ほか)
第2章 うつの治療と薬―うつをしっかり治すために(うつの治療で -
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日本は「国家的うつ病」にかかっている。誰も信頼できず、「自己の矮小化」「自己の砂粒化」し、人と人とのつながりが希薄になっている。つながりがあったとしても、ものすごく狭い世界に、もしくは自己の中に完結していて、モンスター○○なるものが登場しているのではないかという話や、精神医学と経済の関係の話がなるほどなぁと思った。震災をとおして日本の進むべき道をもう一度考える岐路にたっている。今、何が必要か、何が大切なことなのかを考えていこう。再生の道を歩んでいこう。そんな希望を最後に述べる筆者に共鳴したい。それにしても、震災から約ひと月後に出されたこの本に、もう震災が日本社会に与えることを言及している香山さ
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うつだといえば、ある程度なんでも許されてしまう世の中になりつつある日本、ほんとうにうつなのか、うつという表現をすることで、楽な立場に立とうとしていないか、最近の傾向について警鐘をならしていますまあ、精神科の医師がそんなことを言っていいのか、など自分で書いていますが、最近の傾向としてその通りかもしれないと思いました。うつだといって、休暇をとっている時に。気分転換として海外へいく方や、ボランティアではとても活躍される方などが紹介され、ほんとうに苦しんでいる患者が別の目で見られてしまう可能性もあるかもしれない、などと思ってみました。DSM-?の2週間うつな気分という診断基準がうつを大量に発生させてい
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ネタバレ教養や実用書ではなく「孤独死」を恐れる人々について、また、自分の死について著者の思うところを生き生きと描いたエッセイ(なんじゃないかな)。
今までの著者の本が「言ってることはわかるんだけど」という感じだったのに比べると、この本はずいぶんと実用的で生々しい、著者が、「他者」ではなく「自分」のことととらえ、思うところを書いているからなんだろうな。
面白かった。
ところで、孤独死をはじめとして、死んだ後のことを恐れるかたがたが幾人か出てくるのだけれど「現在の生活」に不安はないのかな? 現代の実生活に不自由しなくなって初めて悩むことかと思ってたけど、ちがうのかな? -
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ネタバレ◎外の環境は変えられないので、それならばと、自分のきわめて私的な世界を限りなく拡張使用との無意識の欲望から出てくる行為か。-清水真砂子
◎身の回りにしか関心が無いという、ある種の新しいリアリズムに急激にかたむきつつある。
◎自分に起きたことをすべて認め、その上で自分の特になることだけに関心を持つ。という現状追認にしてもあまりにも視野の狭い価値観や生き方、と定義したほうがいい。
◎「非常に狭量にして刹那的な損得主義」
「自分にかかわりのある身近な問題への関心のみにもとづく実用主義」
◎個人としていい人で満ちた国であるアメリカが、国家としての意思、社会総体としての方向性を見せるとき -
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親子という関係を改めて考えさせられる本です。よく考えると親子って不思議な関係なんだというのが分かります。
目次
第1章 親を殺す子どもたち
第2章「なぜ生まれたのか」と問い続ける子どもたち
第3章 母に依存する娘、娘を支配する母親
第4章 母の愛は無償なのか
第5章 母性が加害性を持つとき
第6章 理想の家族にひそむワナ
第7章 「親子という致命的な病」への処方箋
第8章 親子という病のために「まだできること」
親から子へ、子から親へ、それぞれの思いは様々である。誰でも、親子関係で悩むことはあるはずです。著者もあとがきで、親の期待に答えられなかった自分に対して、自責の念をずっと抱いていたよ