香山リカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
むくわれないと思うメカニズムが分かった気がして、とても、スッキリした。誰かと比べることで、むくわれないと思う。他人がいると必ず、むくわれないという感情が生じる。むくわれないと思う理由が分かって、今まで、もやもやしていたものが、スッキリした気がする。
むくわれないと思う事を解消するための考え方だったりを、書いてあって、とても為になる。読み終わった頃にはむくわれないという思いは無くなっていたようにも感じた。
むくわれないと思う心理だったり、むくわれたと喜びを感じるための考え方など、とっても、読みやすかった。たくさん、心に響くフレーズがあり、また、むくわれないと、思ってしまった時には、ぜひ読みた -
Posted by ブクログ
自律した生き方を望んでいる様に見えない学生たちに関する記述に始まり、文章の全体の意図を読み取らず、狭い部分を切り出して「短文」で主張を理解しようとする事の危険性、また「短文ソーシャルネットワーク」ともいえるツイッターを多用する橋本徹の傲慢さ、問題点を指摘するに至るという、一冊の中での流れが見事。
短文でも言ったもの勝ち、言う事を言ったやつが善である、文章の全体を捉えず一部をつまんで非難する、という橋本的思想に全く共感できない自分には、この本がまさに橋本徹に感じる危険性、問題点をピタリと指摘しており、香山さんの本の中でも稀にみる良作だと思う。 -
Posted by ブクログ
最近、著者の診察室を訪れる初診患者の多くが漠然とした不安感とイライラを訴えているらしい。
言われてみれば、「不寛容さ」が幅を利かせているような気がする。
ウラも取らずに公の場で人を名指しで批判する人(それも一般人でなく政治家)、過激な物言いや言葉尻を捉えて非難するなど。
本(特に新書)ではタイトルで「バカ」「アホ」(本来の悪口の意味で)を使う本が多くなってきたのも、その流れの一つなのか・・・。
(ちなみに、例外はあるが、そういう本は基本的にスルーすることにしている。)
歴史上、独裁者が使う手口は
・「敵」を作る。
・問題を単純化する。
例)悪い事は、すべて「敵」のせい。
○○さえ -
Posted by ブクログ
悪いのは私ではない症候群について知りたくて読書。
著者の本はあとがきが面白くまさに内容の要旨となっている。
悪いのは私ではない症候群の要因が本書で指摘してるものかどうかは別としても確かに例としてあげられているこの種の人たちは増えているように感じる(第7章の田母神氏の例は違うと思うが)。
心理的にも自分を棚に上げて人のせいにしたほうが楽で、自己対峙しなくていいから思考停止な状況でいられるから心地いいのだと思う。その代わり成長もしないという代償が発生する。
確かに新自由主義、市場万能主義も要因のひとつかもしれない。それも含めて将来の展望が見えづらい長期間の不況、デフレ状態が人々のメンタルへ -
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自称うつについて知りたくて読書。
大連にも東京にも自称うつという人を多数見てきた。うつというキャラ、アイディンティティ、プロフィールとして演じる人たち。同情を集めて、注目してもらい、やさしくしてもらうための手段に利用している(意識的かどうかは別として)。
その多くが周りのエネルギーをチュルチュルと吸い取るのでやっかいである。
著者の分析は鋭い。うつに対する理解が進んだがゆえにうつを利用する人が増えてきた。忙しくなったため自己客観視できない人が増えてきた。自分の内なる問題と対峙できない人たちが増えている。
確かに統計を見るとバブル崩壊後の不況と2000年以降の競争原理強化や派遣や契約社員 -
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生き方について知りたくて読書。
勝間さんへの批判本として有名になった本。読んでみるとそれほどでもないっという感想。
社会人となった2000年以降の社会の動き、トレンドのようなものを知ることができ勉強させてもらった。
バブル崩壊後の長引く不況、目の前の現実になった社会不安、経済市場主義への支持、ホリエモン時代、そして、勝間さんの登場と続く。
著者のいうふつうの幸せすら分からなくなっているように思う。
p26のJFK大学生比較調査はショックを受けた。2005年の発表なので、彼らはすでに社会人となる。ここに日本の社会全体の縮図的なものを感じる。
人を信用できない、また、されてないと感じる -
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何事にもしがみつかない…
苦しみを長引かせない方法かも。
努力してもまだまだ足りないと、辛くなった人たちへ。
じゅうぶん頑張ったし、それぞれに恵まれている面もきっとあるから。
なぜそんなに苦しむのか。
なぜそこから抜け出せないのか?
実際に接している患者の様子から感じたことを踏まえて、最近の様々なトピックや話題の本も取り上げ、手際よく整理して、率直に指摘していきます。
政治の間違いで、経済や医療や雇用に大きな問題が出てきたこと、それで苦しむ人が多いことは水に流すべきでない、ときっぱり。
それ以外の個人的なことは、過ぎたことは水に流し、成功はほどほどでいいと実感することが大事ではと。
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