香山リカのレビュー一覧
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茂木健一郎さんや香山リカさんなど、9名の方々が、
タイトル通り、
「考える力を作る筋道」を教えてくれます。
それは、脳の使い方だったり、マーケティングのヒントになる具体的なものだったり、
毎日の生活スタイルに関することだったり。
あらためて思ったのは・・・
早寝早起きしよう!
ってことでした。
うん、それが一番、自分に身近、っていうか、
すぐにでも実行出来そうなことだったので。
最後の香山リカさんだけ、新型うつに関する記述(説明)が多くて、
他の人は、「手法・方法」を書いていて、
それがこの本の趣旨にものとっていると思われるのに、
何故この人は思考の手法ではなく、
現代の現象をつらつらと(若干感情的に)語っているのだろうと
違和感がありました。
しかもそれが本書の最後で、それまでが
「ほうほう、そうすれば新しい思考回路が開かれるかも」
と、肯定的に読んでただけに、
最後の最後にこれで、なんか、読後感悪かったです。 -
Posted by ブクログ
いろんな場で橋下代表の反対派で登場する香山さんの、橋下批判。
独裁政治についての論ではなく、あくまで橋下代表の手法、発想の問題点を指摘する。
ツイッターでの短い表現によって、発言の背後にある状況やニュアンスを切り取り、短絡的な部分だけが歩いて行くというのは納得。
小泉さんの時もそうだっが、二者択一で迫ることの危険性もわかる。
一方で、グレートリセットを否定したり、文楽、児童館の補助金廃止が「利益至上主義」だというのは首をかしげる。
膨大な赤字で、必要な公共福祉がままならない現状なら、文化部分にある程度の負担、ないしは自立を求めるのはしかたのないことだと思う。
また、中頃で「カメラを入れた公開討論」に対して批判的に述べていたのに対し、終盤で「ムラ的な閉鎖性」も批判していたのは矛盾に感じられた。
ツイッター、ネット、TV、新聞問わず、自分の意見や着想点を一つに限定することは危険だと思った。
そういう意味では、七三一部隊やナチを引き合いに出して「渦中にいる人達が信じる正当性」について論じてた部分は面白かった。 -
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キレる大人が増えている。つまり、自分の正義感を見境なく振りかざす人が増えた。その原因について具体例を挙げながら、脳科学的側面、また社会的側面から考える本。
キレる大人の具体例はおもしろかったですが、個人の意見として脳科学を使ってまでキレることを分析することが必要かどうか疑問に思いました。
自分の正義感を振りかざしてキレたあとの自分を客観視できない人が増えているのは事実としてありますが、正義感を振りかざさなければならない状況が増えていることが忌々しきことがと思いました。
昔はこんなマナー違反がなかったのか、ただ我慢していたのかよく考えて、どちらにしろ昔に立ち返ってみたく思いました。 -
Posted by ブクログ
ハイペースで本を出している筆者らしく、粗製乱造の感は否めず、あまりまとまりが良い本とはいえない。若年層の賃金が低下して雇用が不安化しているなかで、「結婚したくてもできない」という声が聞かれたり、「家族」の絆を見直そうとする傾向が見られることに対する視点もなんだかヘンだ。驚いたことに、保守系の政治家の発言やイギリスのサッチャリズムを例にあげ、こういった傾向は「家族の面倒は家族でみろ」といわんばかりの社会保障費削減につながるものとしているのだ。言いたいことは分からなくもないが主張があまりにも一面的なような気がする。ここに、筆者が結婚していないことの限界を見てしまうのはうがち過ぎだろうか?
私にはむしろ、最後の第6章が興味深く読むことができた。アメリカでは製薬会社と保険会社の巧妙な陰謀によって「病」が捏造され、極端な効率主義や二項対立などのシンプルで分かりやすい理屈が歓迎される社会性と相まって、さらにその病理を加速させているという。こういった陰謀論の妥当性は容易に判断しにくいとろこがあるが、ありそうな話ではあるので興味深く読むことができた。
このアメリカ社会が抱える病理を説明するうえで、筆者は「スプリッティング」という概念をあげ、「この病的なメカニズムを用いている人は、対象には『良い面』と『悪い面』の両方が混在、併存していることを認識できず、目の前にある対象や心の中にある対象を『良い対象』と『悪い対象』のどちらかに分割(スプリット)して『完全によい、大好き』『まったくダメ、大嫌い』といった極端な価値判断をしてしまう」と説明。「アメリカ社会あるいはアメリカ精神医学会は、ある種の複雑さや困難を回避するというメリットを、知らないうちに得ていたということだろう」と述べている。
この流れのなかで、手間のかかる精神分析は時代遅れのレッテルのもと排除され、DSMの操作性診断によるシステマティックな診断によって安易な薬物治療が横行。本書では、「しかし操作性診断では、多軸評定という手法を採用しているため、うつ病の根底にどんな性格が原因にあるのか、もちろんどのように関係しているのかは問われない。DSMでは、臨床疾患と人格の特徴は、別の次元(軸)ととらえられることになる」と説明している。そうなると、心の病の一部は自己責任で解決する必要があるのに、「私はうつ病だから直してちょうだい」というリクエストになってあらわれ、その原因にあるパーソナリティや性格などからは目をそらすことになり、患者の責任放棄を助長してしまうというのだ。
かくして、精神医療の現場から深い人間洞察が次第に姿を消していく。行きつくところは病が病を生み出す悪循環。これは、まさに新自由主義そのもので、アメリカ型の金融・経済のあり方が反映された結果とも言えそうだ。経済や精神医療ほど、そのときどきの社会の状況を如実に映し出すものはないと思う。 -
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ネタバレ最近、うつ病って良く聞くようになったと思います。私の職場にもそう診断された方がいらっしゃいます。
正直、どういうふうに接したらいいのかわからなくて、ちょっと参考になるかな・・と手に取りました。
著者はテレビでもおなじみの方。歯切れ良い文章はとっても読みやすかったです。
本の趣旨としては、うつ病といいつつ仕事を休んで海外旅行へいってしまうような人は、果たしてうつなのか?というようなところなのですが・・それに関しては専門家でも判断が難しいようです。
著者はうつ病と診断されて喜ぶようならうつ病ではないのでは?といわれていますが、それも確たる基準でもなさそう・・。
うつ病の人との接し方については、特別扱いせず、普通にしっかりとコミュニケーションをとることが大切のようです。
ちょっと難しそうですが、心がけて見たいと思います。
うつ病って良く聞くけど、実際どんなものなの?という疑問を持っているひとにはおススメできます。 -
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氏の精神科医としての経験から発せられる言葉には社会の常識にとらわれない、自ら考えだしたものを感じていた。一度、著書を読んでみようと思っていたが、やっと「これなら」と思えるものが見つかった。
バンクーバーオリンピックの聖火台が失敗したことに対する総合プロデューサーのコメントのエピソードが印象的。ゼロ・トレランスと似た考え方を導入しているのが会社。失敗を運のせいにしてしまうのは、なかなかいい考えだと思った。
著者が高校生の頃は、自然の中で独りきりでできる仕事、山奥の天文台や気象台や船の上で、空や天候を観察する仕事をしたいと思っていたとのこと。今までずっと気になっていたのは、物の見方に同じものを感じていたからだったのかもしれない。 -
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香山さんはタイトルをつけるのがうまいですね。いや、タイトルは出版社がつけてるのかな。思わず手に取りたくなるようなタイトルでした。
内容はうつが蔓延した社会について批評をしているもの。エッセイみたいにサラッと読めます。普通だったけどそれなりに面白かったかな。
鬱をアイデンティティにしたがるタイプの人には違和感を覚えていたので、そのへんについて言及されていた点については良かったです。
鬱をとりまく日本の社会(会社)の環境は、それこそ鬱ですねw
うちは中小だから自主退職かな・・・私の入社と入れ替わりでメンタル系の病で休職した人が居たんですが、二週間休みが一ヶ月休みに、一ヶ月が三ヶ月に、半年に、となったかと思えば、部署異動しての復帰。でも合わなくて結局退職。本当のことは知りませんが、いわゆる「使えない」社員さんだったらしく、会社も持て余していたのだろうか・・・と邪推してしまいます。
メンタルの病ってほんと難しいものがあるなと思います。
でも、本当に鬱で苦しむ人をフォローできる世の中であって欲しいし、あるべきだと思います。 -
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とにかく日本は、日本人は劣化したんだよと言うことが延々と述べられている本。
そろそろ香山さんも飽きてきたかなw
劣化って言うとなんだか悲しい・・・。
何をもって劣化とするのか、それは香山さんの感覚だけ。反論はいくらでも挙げられる。
例えば、若者の「生きる力」の劣化。すぐに死にたいとか言うのは、何も今始まったことではなく、明治時代だったか、大正時代だったか、ちょくちょく若者の間で自殺が流行った時期がありました。そんな簡単なこと(当人にとってはきっと重要なこと)で死んでしまうん?!ってレベルで。当時も問題になったりしてました。
めんどくさくて具体的なソースが挙げられないので、説得力に欠けますが・・・・w
要するに、反論の余地は多いにある本なんですが、単なるエッセイだと思って読む本です。ってことです。笑 -
Posted by ブクログ
新型うつや偽装うつをとりまく問題などを取り上げた本。
うつ病と普通の落ち込んだ状態は外側からは判別がしにくい。そのため、病気である特権を濫用する輩もいるということである。濫用は本当のうつ病の人までも貶めることになる
その意識は「マイナスの状態から這い上がっている状態を認めて欲しい」という承認欲求から発生する。病気である人間を責めることは難しいから、それを特権のように振りかざすことで保護されることになる。
成果が0以下の状態でも、行動に結果が出ないでも、責めずに見守って欲しいという心理が働く。人によっては通常のうつ病の人も十把一絡げ甘えと見えるかもしれない。
希望が見いだしにくい世の中だからこそ、努力してたどり着けるところを自分の中に生み出しているのだろう。各個人の意識においても、社会のありかたにしても改善の必要がある事象である。