有栖川有栖の作品一覧
「有栖川有栖」の「女王国の城」「山伏地蔵坊の放浪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「有栖川有栖」の「女王国の城」「山伏地蔵坊の放浪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
同志社大学法学部法律学科卒。1989年『月光ゲーム Yの悲劇'88』で本格的に作家デビュー。『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。その他作品に『作家アリスシリーズ』、『空閑純シリーズ』、『幻坂』などがある。
Posted by ブクログ
約1ヶ月、毎日楽しんできた「国名シリーズ」も、とうとう現在最後の作品。
記憶喪失の青年が、唯一持っていたのは一本の扇。彼はどこの誰で、なぜ記憶を失ったのか。事件とどんな関わりがあるのか…。
登場人物それぞれの内面を、火村とアリスが丁寧に読み取っていく。
逃げ場のない密度の濃い人間模様は大好物。
今回は物語の対比で、火村の下宿先のおばあちゃんの優しさが際立った。一家に一人おばあちゃんのような温かい人がいてくれたら…としみじみ思う。
おばあちゃんの心尽くしの手料理も食べてみたい。3匹の猫たちの存在もほっこりする。
こういう細部が積み重なって、この作品の空気ができているんだと思う。
犯人がわ
Posted by ブクログ
米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない
Posted by ブクログ
読者の興味が、記憶喪失の男の正体、女性の恋愛の行方、有栖川の新作の構想、事件の調査と一気に増える関係者、と変わっていき、ちょっと読みづらいところがあった。プロローグが魅力的すぎたからだ。中盤からは一気に読めた。
犯人の動機が見当たらないことが事件の謎である。被害者が殺される理由が分からない。必然的に、記憶喪失の男、記憶のない過去の出来事、が怪しいのだが、行方不明になっている。
この男、事件には部外者なのか、中心人物なのか、よく分からず、事件の全貌がつかめない。家族に馴染めず、行方不明になっていても、またふらっとどこかに行ってしまったのだろう、と思わせてしまうのが本作の特徴である。そこから関係者
Posted by ブクログ
前作が番外編的だったのに対して、今作はバッチリ本格ミステリが楽しめる。
中でも表題作は抜群に面白かった。
『スイス時計の謎』
論理的に犯人を特定していく。
一つずつ可能性を消していく論理の組み立ては、ゴチャゴチャしていた頭の中が、火村の言葉によってどんどん軽く、きれいになっていくようでとても気持ちがいい。
火村が論理を積み上げ、NOとは言えない状況を作り出していく過程に痺れる。
このメンバーだったからこそ成立する設定も本当によく考えられている。
精密なスイス時計のようにすべてがカッチリとはまっていくような、完成度の高い大満足の作品。こういうのが読みたかった!
アリスの高校時代の切ない思い出も