橋本治の作品一覧
「橋本治」の「双調平家物語ノート」「マンガ哲学辞典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「橋本治」の「双調平家物語ノート」「マンガ哲学辞典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京大学文学部国文学科卒。1997年『桃尻娘』でデビュー。同作で小説現代新人賞佳作を受賞し、映画化、テレビ放送化もされている。
Posted by ブクログ
江戸時代の江戸の歌舞伎の説明である。現在の歌舞伎と共通するところもあるが、かなり違っていて驚かされる。決まりごとが多いのに、守れないなら仕方ないというところ。昼間にしか興行しないので、時間切れになったら打ち切ってしまうところ。いい加減なようだけれど、江戸時代の人はそれも含めて、芝居を楽しんでいたのだろうと、少しだけわかった気がする。型があるからこそ、役者絵や芝居の絵が人気があったんだろうと、少し前に見た絵金の展覧会を思い出したりもした。
わかりやすく書いてあるのだけれど、時々、理屈っぽいなぁって思うところもある。格好良い挿絵は誰が描いているのかと思ったら、作者本人によるものだった。ニッチな内容
Posted by ブクログ
これは前代未聞の迷著の名著ではないだろうか。
著者の言い回しが、複雑巧妙で、冗談か本気かわからないところが随所にあり、正直言って、頭が悪い私は振り回されて、ついて行くのがやっとである。
何よりも、「じいちゃんと私」の一節を紹介したい。タイトルの「小林秀雄の恵み」の意味がわかる。
<たとえて言えば、小林秀雄は、私に親しい「じいちゃん」である。「また学校で、先生に怒られた!友達の笑われた!」と言って帰って来る孫の私に、「なんだ、そんなこと気にするでねェ。昔の人はな、こういうことしてたんだぞ」と言って、とんでもなく難解な例を持ち出した慰めてくれる――こんなへんてこりんな小林秀雄の読み方をした人間は
Posted by ブクログ
最初はあまりの「くどさ」にあえなく挫折。数年後、読み方を変え、再チャレンジ。今度は完読。読み方があるのだ(「くどさ」の理由を知るといいかもしれない)。
編み物のあの字も知らなかった橋本治、古文が苦手で『枕草子』をちゃんと読んだことのなかった橋本治。その彼がいかにして編み物の達人になり、清少納言になり通し、『男の編み物』や『桃尻語訳 枕草子』といった本を生み出したのか、そのメイキングについて語る。
周囲はわかっているのに、自分はどうしてもわからない。その「わからない」から出発するというアプローチ。先入観、定説や常道・常識をふり払い、ナイーヴに一から、自分が納得する形でわかることを積み上げてゆく(