築地書館作品一覧

  • 植物に学ぶギフトエコノミー
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    植物生態学者としての知見と先住民長老としての知恵をよりあわせ、 自然との互恵的関係と相互扶助に基づく経済システムへの刺激的なビジョンを提示する。 NYタイムズで発売直後からベストセラーに。 北米先住民の長老であり、植物生態学者でもある著者は、 実をついばむ鳥たちと一緒に「サービスベリー」の実を収穫しながら、 贈与経済の中心にある相互関係の倫理について考察する。 先住民の知恵と植物界から、 私たちが最も大切にしているものを見つけるにはどうすればよいのか---- 私たちの経済は、希少性、競争、資源の貯蔵に根ざしており、 私たちは愛するものを積極的に傷つけるシステムに価値観を明け渡してきたのではないか。 一方、サービスベリーの実と自然界の関係は、 相互関係、相互のつながり、感謝の気持ちを体現している。 「豊かさとは自給自足という幻想からではなく、人間関係のあり方から生まれる」 ◎Scientific American誌、Forbes誌 、Library Journal誌で年間最優秀図書に 経済思想史家 斎藤幸平氏の推薦帯付き! 「先住民の知恵は資本主義の常識を覆す。 新しい贈与経済のマニフェスト!」
  • だから植物は面白い
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    1巻2,200円 (税込)
    植物園管理人と一緒に、植物の不思議な暮らしぶりを覗きませんか。 自然の中に広がる、驚きと発見の連続。 樹木と共に生きる現場から見えてきた、植物の不思議・たくましさを、 植物園の栽培員が現場目線で語り尽くします。 植物は、光と水だけでなぜ育つのか? 樹木はどうして空を目指すのか? 本書は、国立科学博物館・筑波実験植物園の栽培員として 30年以上にわたり樹木の剪定や園地の管理に携わってきた著者が、 日々の仕事を通して見えてきた植物たちの驚くべき姿を、 「現場目線」で綴ったエッセイ&サイエンス読本です。 植物の生態や進化、水や光との関係、土の中の循環、 さらには人と植物の歴史や、剪定・栽培技術の裏側まで、 幅広く深く、しかし軽やかな語り口で紹介。 科学的な知見と、自然への畏敬の念が融合した一冊です。 「植物が動き出すとしたら?」 「根はどんな世界を知っているのか?」 「自然に逆らわずに剪定するには?」 そんな問いと向き合いながら、本書は読者を植物の奥深い世界へと誘います。 読むほどに、木々に話しかけたくなる。身近にある植物を見る目が、きっと変わります。
  • 自然に倣う広葉樹の森づくり
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    1巻2,640円 (税込)
    今、日本中の広葉樹林は再び太くなり、伐りはじめられている。 しかし、我々は本当の森の姿を知らない。 本来の日本の広葉樹林は、さまざまな樹種が混ざり合う多種共存の森だ。 時に針葉樹とも混ざり合う巨木の森だったのである。 広葉樹の森づくりでは、全層間伐と天然更新で地域固有の多様性をもつ巨木林をめざす。 樹木の寿命に合わせ、数百年にわたり利用しながら、年々大径化していく木々は、 数世代にわたり山里の人びとの暮らしを支えていくだろう。 森の恵みをていねいに引き出しながら、 森と山里を真の意味で豊かにする森づくりと林業のあり方を提案する。
  • 「しない」が子どもの自力を伸ばす
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    子どもの自力を自然と育み、親子関係をハッピーにしてくれる育児術 癇癪持ちの娘の育児に行き詰まった、科学者でありジャーナリストでもあるマイケリーン・ドゥクレフ博士。 いま主流の育児法に疑問を抱くようになった彼女は、 娘を連れてマヤ族やイヌイット族などの伝統的な子育て文化を訪ね歩き、 怒鳴らず・押しつけず・信頼と協力に満ちた育児の知恵に出会います。 そこで見つけたのは、親も子も心地よく過ごせる"シンプルでポジティブな子育て"。 子どもを管理しすぎず、自然に自立を促すヒントが満載の子育て術とは。 現代の育児にモヤモヤし、自信をなくしている親にこそ届いてほしい一冊です。
  • 実証実験・保持林業
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    1巻2,750円 (税込)
    単一の林分内で木材生産と生物多様性保全の両立を目指し、 北海道有林のトドマツ人工林160ヘクタールで、 保持林の大規模実証実験を行って12年。 一連の成果を、研究者、林業事業体、企業、行政の担当者たちが紹介。
  • 香りの起源を求めて
    4.0
    花、果物、樹皮などから、職人技を駆使して栽培、収穫、蒸留され、最大80種類もの異なるエッセンスを組み合わせた香水の世界。香水業界で貴重な原料について、その産地、文化的・歴史的重要性を、自身の人生と仕事に関する思い出や考察を織り交ぜながら、文学的表現で美しく語る。希少なエッセンシャルオイルの原料となる植物がどのように育ち、調達されているか、香りの謎を解き明かす1冊。
  • しあわせな会社
    -
    事業承継、ビジネスモデル、業務参画、 プロフィット・シェアとチェレンジ・シェア、 パワハラ・モラハラのない融和的経営――― 事業環境の変化で、確かな潮流になりつつあるビジネスモデルを、 コーオウンド研究の第一人者が本格紹介。
  • 虫といっしょに!オーガニックな庭づくり
    -
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 無農薬・無化学肥料で庭づくりをしてきた植木屋さんが、 長年の経験と観察をもとにあみだした 農薬を使わない虫対策のコツを豊富な虫の写真とともに紹介。 ●庭の虫たちは、どんなところに、なぜ発生するのか、何を食べているのか ●ほうっておいていい虫なのか、気をつけたほうがいいのか ●庭にいてほしくない場合はどうしたらいいのか オーガニックな庭づくりをするには、虫を知ることがいちばんの近道だ。 虫たちの名前や生態を知り、どう対処すべきか判断できるようになれば、 庭づくりがもっとおもしろくなる! 自然農薬のつくり方・使い方、オーガニックガーデナーのためのマメ知識も掲載。 17年前に刊行した旧版を全面改版、オールカラーで出版。 ますますパワーアップした、虫とのつきあい方のコツを教えます!
  • 雨を操る
    5.0
    森林はいかにして降雨をもたらし、循環させるのか? 3世紀に及ぶ森林と気候変動の科学史 地球温暖化に関する議論が始まるはるか以前から、人々は森林の重要性に気づいていた。 近世初頭の気候に関する思想史、ヨーロッパの科学界に 「森林破壊で降雨量が激減する」という考えが広まった経緯、 農民や地主を苦しめた帝国主義時代インドの林業改革、 森林と降雨をめぐる議論で引き起こされた政治的対立、 気候を人工的に制御する気候工学の出現、 雨水の循環における森林の重要性が軽視されるようになった時代、 そして水分子の測定技術向上によって森林が再評価されるようになった現代の科学界――。 国家・市民・科学者それぞれの立場から 時に支持され時に否定されてきた森林の気候寄与説と、 その復活の軌跡を余すところなく描く。
  • 魚の耳で海を聴く
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 クジラやイルカが音でコミュニケーションを取っているのは、よく知られているが、 音でコミュニケーションを取る水中生物は多く、海の中は賑やかな会話にあふれている。 一方、大型船のスクリュー音、海底資源探査のエアガンなど、ヒトが発する音のために、 生き物たちのコミュニケーションや生態が脅かされていることがわかってきた。 魚たちと音の関係、海中騒音の現状と解決策、 ふだん、私たちが気にとめることの少ない海中の音の世界を、 最新の研究と取り組みを通して、身近に捉え直す。
  • 都市林業で街づくり
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    山奥で行うイメージのある林業ですが、実は都市にも街路樹や公園木、庭木など木々がたくさん存在しており、これらの樹木を使って、緑を社会に役立つものにしようという「都市林業」の取り組みが始まっています。 これまで都市にとっての樹木は「景観」という側面が強く、近隣の問題などから伐採された木々は木工で扱える質ではなくほとんど活用されてきませんでした。 そんな都市の木々をゴミではなく活かす方法とは。 都市林業の可能性と、都市の木々を循環させ街の暮らしを豊かにするヒントがわかる1冊です。
  • 生物界は騒がしい
    4.0
    2023年ピュリッツァー賞一般ノンフィクション部門 最終候補作品 2023年PEN/EOウィルソン文学科学執筆賞 最終候補ト作品 2023年アメリカ音響学会科学コミュニケーション賞 受賞作品 きらめく散文によって世界の音の聴き方が変わる本。 歴史、生態学、生理学、哲学、生物学をシームレスに融合させながら、鳥や昆虫、風や海、人の声や楽器が作り出す美しい音を紹介。 同時に、人間を孤立させ、生態系を断片化し、進化の創造性を弱める「自然破壊による生態系の沈黙」について、説得力ある警告を発する。 音は目に見えず、はかないものであり、失うには貴重すぎるのだ。
  • 先生、イルカとヤギは親戚なのですか!
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    自然豊かな小さな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件を、人間動物行動学の視点で描く。学長就任にともない、先生最後の参加となった「ニホンモモンガが棲む森の生物調査実習」で目撃したニホンモモンガの珍しい行動や、幼い頃に飼っていた愛犬トムとのエピソードなど、今回も動物への"気づき"が盛りだくさん。
  • 湿原が世界を救う
    -
    1巻2,420円 (税込)
    いままでにない、湿原のすべてがわかる本! 湿原は多くの生き物を育むだけでなく、未来の地球環境をも左右しうる重要な機能を備えた水と炭素の貯蔵源です。他の場所では生きづらい動植物を育み、保水機能によって洪水被害を軽減し、膨大な炭素を泥炭として抱え込んで人間の生活と地球環境を支えている湿原。そんな湿原について、その形成過程から動植物相、直面している問題、そして保全・復元の展望までを楽しく解説しました。
  • ここがすごい!水辺の樹木
    -
    1巻2,640円 (税込)
    洪水などの撹乱を利用して更新してきた「水辺林」は、 河川開発によってその貴重な更新機会の多くを失った。 在来種が少なくなった水辺には外来樹種が侵入し、 その伐採に多くの手間と時間が割かれている。 豊かで健全な水辺環境を未来に残すためには、 まず、水辺に生きる樹木たちがいかにして水辺環境を生き抜き、 子孫を残すのかを知らなければならない。 本書では、100点近いカラー写真とともに、個々の樹種の生態から水辺林保護のポイントまで、 水域と陸域のつながりを取り戻すための理論と実践をやさしく解説します。

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  • 立体と鏡像で読み解く生命の仕組み
    -
    1巻2,640円 (税込)
    地球の生命は、L-アミノ酸のみによって構成されている 「ホモキラリティー」という現象に助けられて誕生し進化してきた。 地球上で繁栄する生命は、どのようにして生まれ、繁栄してきたのか。 その仕組みの一つであるホモキラリティーや、 生命活動に重要な役割を果たすアミノ酸やタンパク質の構造と働き、 医薬品の三次元構造と作用機序の関係、 動くために必須である動物の対称構造などを、化学の視点から解き明かす。
  • ネコ学
    3.0
    野生動物のまま人間と同居する――――猫ほど個体差が激しい動物はいない。 だからこそ、行動、しぐさからトイレ、食事まで、 いっしょに暮らす猫について、あなたが知っておくべきことは多い。 英国の慈善団体インターナショナル・キャットケアの 最高責任者を28年にわたって務めた著者が、 科学的かつ現実的なアプローチで、そのすべてを、1冊にギュッと凝縮。
  • 森のきのこを食卓へ
    -
    1巻2,640円 (税込)
    野性味あふれるきのこを自分で育てて食べる!売る! 日本全国の森で野生きのこを集めてきた研究歴約40年の著者が、 小規模でもキラリと光る、味わい深いきのこ栽培のノウハウを大公開。 大型施設での大量生産体制によりきのこが価格・流通両面で身近なものになってきた一方で、 家族経営などの中小規模生産者は次々と閉業している。 多様なきのこを未来へつないでいくために、研究者として何ができるのか? きのこが秘める可能性への熱いまなざし、試行錯誤を重ねながら一歩ずつ進んでいく堅実さが、 実践可能で持続可能な栽培法を見出していく。 おいしさとは何かという根本的な問いから消費者においしく届けるための流通・販売法まで、 綿密な調査研究から導き出された「楽しくておいしい」きのこ生産の手順を徹底解説。
  • 饒舌な動植物たち
    4.7
    1,000キロ先まで届くクジラの歌、 対ミツバチ警戒音を持つゾウ、 孵化する前から親子で呼び交わすカメ、 人間の産業活動が発する音で傷つくタコや海草…… ヒトには聴こえない音を聴き取り、意味を解析する研究が進んでいる。 その結果、動物の交流における音声の役割に加え、 聴覚器官を持たない植物やサンゴまでもが音を頼りに活動していることがわかってきた。 デジタル音響技術が明らかにした動植物の知られざる生態から、 人間の経済活動が発する音に影響される陸上・海中の生態系まで、 生命が奏でる音の多様性と未来を描く。 【原著書評】 美しい文章で描かれ、隅々まで研究が尽くされている。数々の洞察が詰まった書物である。 聴くという行為をさらに押し広げていくことへの素晴らしい招待状だ。 ――D.G.ハスケル(『木々は歌う』『ミクロの森』著者) テクノロジー起業家であり大学人でもあるカレン・バッカー氏は、音響を明らかにするデジタル・テクノロジーを視覚における顕微鏡の働きに匹敵するものであると美しい文章でつづる。 人間の聴覚能力を拡張することによって、テクノロジーは世界中の、そして系統樹の遠く離れた場所にある「新しいサウンドスケープ」に私たちを出会わせてくれる。 ――アンドリュー・ロビンソン(ネイチャー誌) 入念な研究と、生き生きとした描写。 さまざまな側面から専門外にもわかりやすくまとめ上げた、この分野では初めての書物。 動物の生態系や科学の実践活動の物語、未来志向、先住民族の知恵に関する解説が、 学際的に配されており、素晴らしい出来栄えだ。 ――ベンジャミン・ゴッテスマン(サイエンス誌)
  • いえに戻って、最期まで。
    3.8
    最前線のプロ、13人に聞いた! 長野で一人暮らしをしていた父が倒れて入院。 経過が良好であれば2週間くらいで退院できるはずが、誤嚥性肺炎を発症。 そこからみるみるうちに、「寝たきり」状態になり、最期は医療施設で息を引き取った。 母親の介護以来、万全の介護体制を築いていた著者でも、 高齢者が入院後、自宅に戻ることの厳しさに突き当たる。 高齢者が自宅に戻るためには、何をするべきか、何ができるか。 当事者の視点で、各プロフェッショナルに取材。 【お話を伺った方々】 訪問診療医、メディカルソーシャルワーカー、ケアマネジャー、ヘルパー、訪問看護師、 福祉用具専門相談員、訪問リハビリ専門職、訪問歯科医、管理栄養士ほか
  • 互恵で栄える生物界
    -
    ダーウィン進化論以降、適者生存、競争に勝ったものが生き残るとされてきた。 しかし、土壌微生物、植物、昆虫など、生物同士がいかに緊密に協力しあっているかが、 近年の研究で次々と明らかになっていく。 自然への理解と関わりを深め、 行動を起こした各地の研究者、農場主、牧場主、市民たちを訪ね歩き、 生物界に隠された「互恵」をめぐる冒険を描く、驚きと希望のリポート。 アウトドアウェアメーカーパタゴニア書籍部門、 パタゴニア・ブックスで刊行された 話題の本の翻訳書です。
  • 土と脂
    5.0
    今も売れているベストセラー『土と内臓』の著者による最新作!! 内臓にある味覚細胞、健康な土、 身体に良い脂肪・悪い脂肪から、コンビニ食の下に隠された飢餓まで、 土にいのちを、作物に栄養を取り戻し、食べものと身体の見方が変わる本。 前著に続き、目からうろこが落ちる記述が満載! ◎相乗的に作用しあうファイトケミカル、ミネラル、脂肪。 ◎植物は、体外に胃袋を持つ。 外部の胃袋としての根圏マイクロバイオームによって、体外で消化を行うのだ。 ◎非菌根型菌類は有機物を分解し、植物が吸収できる形で栄養を放出する。 ◎育種のベクトルを、収量から菌根菌、細菌との協力関係にシフトさせる。 ◎農業政策は、公衆衛生と医療の重要な一分野。 [ 推薦文 ] 免疫システム、つまり土壌と人間のマイクロバイオーム(細菌叢)は平衡する。 土井善晴(『一汁一菜でよいという提案』著者/料理研究家) 健康に育った食を選ぶ、この当たり前のことができない現実を知ろう。 金子信博(土壌生態学者)
  • 一寸の虫にも魅惑のトリビア
    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    虫が苦手な人こそ読んで欲しい、虫が愛おしくなる一冊! なぜそこにいるのか? なぜその姿をしているのか? なぜそのような行動をとるのか? 身近な虫もレアな虫も、小さな体にきらめく進化の妙。 むずかしくはないが深い話、知る人ぞ知る虫知識を、 世界的なザトウムシ研究者が虫への愛情たっぷりに紹介。 生殖・分布・形態のふしぎに魅せられる、 人生をちょっとだけ豊かにする虫のトリビア60話。
  • ザトウムシ
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    森で見かける、クモのようでクモでない脚長の生き物、ザトウムシ。 乾燥に弱く移動力が低いため、山や川を越えるだけで、 同じ種でも体の色や形,染色体の数などに違いが生まれる。 単為生殖をしたり,雄が子を守ったりする種類も。 そんな不思議な生き物、ザトウムシの研究に50年を捧げた 世界的なザトウムシの権威による、ザトウムシの本。
  • ネイティブアメリカンの植物学者が語る10代からの環境哲学
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【パブリッシャーズ・ウィークリー ベストブック2022ヤングアダルト部門受賞!】 豊かな言語、文化、そして家族や土地との強い結びつきをもつ 先住民の子孫であり科学者でもある著者が、 あらゆる「つながり」が破綻し欲望が暴走する社会に警鐘を鳴らしつつ、 科学的世界と伝承的世界を行き来しながら 地球からの贈り物にどうお返しすべきかを詩的に語りかける。 ジョン・バロウズ賞を受賞した著者による 『植物と叡智の守り人』を若い読者のために再編した、 用語解説や熟考のための質問によって 私たちを地球と自分に対するより深い理解へ導いてくれるガイドブック。
  • 再現!古代ビールの考古学
    -
    古来、人類が発酵を利用して醸造を始め、堪能してきたアルコール飲料。 一体いつ頃から、どんな方法や材料を使って造られてきたのか? 世界各地の遺跡に残る器に付着した残渣の化学解析結果を手がかりに、 探究心に溢れる考古生化学者と型破りなクラフトビール醸造家がタッグを組んで、 かつて飲まれていた様々な地の超絶発酵アルコール飲料の再現に挑戦していく。
  • 広葉樹の国フランス
    -
    1巻2,640円 (税込)
    まさかの森林大国。 一人当たりの森林面積では日本を超えたフランス林業、奇跡のカムバックを描く! 国土の1/3を森林に覆われたフランス。その木々のうち、7割は広葉樹である。 修道院による大開墾や度重なる戦火によって荒廃し、 一時は10%台まで低下した森林率を、フランスはいかにして取り戻し、 植生の多様性を大切にした、本来の自然を模倣する森づくりを成し遂げたのか。 ヨーロッパの歴史と森林政策、伝統から未来へとつなぐフランス林業のあり方、 人々の広葉樹への愛と、拡大造林の影響が続く日本との比較から、 全体最適の森に向けた広葉樹林業を紹介する。 日本初のフランス「森林の書」。
  • 脳科学で解く心の病
    4.3
    私たちの脳内には860億個のニューロンがあり、 ニューロン同士が正確に繋がることで、コミュニケーションを取っている。 ニューロンとニューロンの繋がりは、ケガや病気によって変化してしまう。 また、成長の過程で繋がりが正常に発達しなかったり、全く形成されなかったりすることもある。 そうした事態に陥ると、脳機能に混乱が生じて、 自閉スペクトラム症、うつ病、統合失調症、パーキンソン病、 依存症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など 精神疾患の原因となる。 こうした脳の混乱がどのように生じるかを研究し、その治療法の可能性を探ることは、 私たちの思考、感情、行動、記憶、創造性がどのようにして脳で生み出されているのか、 その解明にも繋がっていく。 神経科学者たちの研究成果、精神疾患の当事者や家族の声、治療法の歴史を踏まえながら、 ノーベル賞受賞の脳科学の第一人者が心の病と脳を読み解く。
  • 都市に侵入する獣たち
    3.3
    【日本でも街中に出没するクマが話題になっている今、非常にタイムリーな1冊】 『スミソニアン・マガジン』の2022年お気に入り本に選出! 都市はいかにして野生動物たちにとって魅力的な住みかとなったのか? 道を横切る二足歩行のクマ、 巣のライブ配信中に子猫を獲ってきてヒナに与えるワシ、 動物園のコアラを連れ去ったピューマ――。 リスやコウモリなどの小型動物から大型猛獣まで、 人工的なものの象徴である都市が 思いがけず野生動物を引き寄せることになった理由を歴史的に振り返り、 駆除か保護かの二元論ではない共生への道を探る。
  • 脳を開けても心はなかった
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    分子生物学、脳科学、量子論、複雑系、哲学、さらに最先端のAIまで、 意識研究の過去から近未来までを展望。 「意識」に代表される生命現象のすべては、物質レベルで説明できるのか。 意識研究に挑んできた世界の天才・秀才科学者たちの心の内を、 日本を代表する科学ジャーナリストがインタビューや資料から読み解く。 ノーベル賞科学者に代表される正統派科学者が、脳と心の問題にハマるのははぜか。 その理由から浮き彫りになる現代最先端科学の光と影。
  • 先生、シロアリが空に向かってトンネルを作っています!
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    子モモンガの協力で「フクロウに対する忌避反応」を証明し、野球部スカイラークスの部員がヒバリを救い、ヤギの群れのリーダーが意外なヤギに決まり、地球を模した「ミニ地球」内でヤマトシロアリを発見し、怪我をして飛べなくなったユビナガコウモリを世話して、登山演習で学生のために奮闘する全6章。 疲れていてもクスッと笑える動物エッセイに、 今回は教授の「考察」も加わって、何やら新しい雰囲気。 自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。
  • 計測の科学
    4.0
    「タイムズ」紙サイエンスブック・オブ・ザ・イヤー選出! 「ニューヨーカー」誌2022 年ベストブック選出! 「ロサンゼルス タイムズ」紙 書籍賞 科学 & テクノロジー部門ファイナリスト! キュビットからキログラム、ミリメーターから光の速度に至るまで、計測することは、人間が世界を理解するために発明した強力なツールだ。 科学と社会史に関するこの啓示的な作品で、著者はその隠された世界に飛び込み、 ナイル川の年間を通しての深さを測定することが重要な任務であった古代エジプトから、 フランス革命におけるメートル法という知的起源にまで読者を誘う。 そしてメートル法とインチ・ヤード法との間の驚くほどの対立から、現在のGoogleなどによる「数値化された自己」の時代まで、あらゆる場面で計測がもたらす政治的影響を鋭く捉えており、測定が抑圧と統制のツールとしてどのように使用されてきたかを科学的に探求する。 本書は、計測が、私たちの世界経験とどのように深くかかわっているかだけでなく、計測の歴史が、人類の知識の探究をどのように包み込み、形作ってきたかを、余すところなく描く。
  • オーガニック植木屋の庭づくり
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 庭を使いやすく! 自然の力を活かして! つながりをつくる! 庭で実現するオーガニックな生き方。 無農薬・無化学肥料で暮らしと自然をつなぐ庭をつくるオーガニック植木屋が教える、 あると便利な庭の設備、庭をもっと楽しむコツ、「いざというとき」への庭での備え。 ベランダガーデニングから地域をつなぐコミュニティ・ガーデンまで、 あなたの庭がもっと輝くデザインを提案します。
  • CBDの科学
    -
    本書は、CBDの潜在的な医療効果に関する科学文献の包括的なレビューであり、 前臨床研究とヒトを対象とした臨床研究の双方からの結果を解説する。 CBD(カンナビジオール)は、大麻草およびヘンプから採れる陶酔作用を持たない化合物で、 ローションやスムージーからグミやペット用おやつに至るまで、さまざまな製品に含まれている。 精神症、不安、疼痛、さらにはがんなどの病状の治療法として宣伝されているが、 これは必ずしも科学的に立証されているわけではない。 本書では、大麻研究の第一人者である3人の研究者が CBDについての科学的なエビデンスを取り上げて その潜在的な医療効果に関する科学文献の包括的なレビューを提示し、 前臨床研究とヒトを対象とした臨床研究の両方から得られた知見を解説している。 結果的に、現在のCBDブームは、 CBDに医療効果がある可能性を示す前臨床動物研究の結果によって、 ある程度裏付けられていることがわかった。 一方、臨床研究は、大麻を使った研究について規定する法規によって妨げられており、 基礎的な動物研究に後れを取っている。 著者らは、CBDの化学的および薬理学的側面、 および大麻に含まれる主要な向精神性化合物であるTHCとの 相互作用について研究が示していることを検証し、 さらに、てんかん、がん、悪心、疼痛、不安、PTSD、うつ病、 睡眠障害、精神症、依存症の治療におけるCBDの有効性に関する最新の情報をレビューする。
  • もっと菌根の世界
    -
    1巻2,970円 (税込)
    80パーセント以上の陸上植物は菌根菌という菌類(カビの仲間)と共生している。 菌根菌が土の中に張り巡らせた菌糸で集めたリンやミネラルを植物に渡し、植物が光合成で作ったカーボンを菌に渡すというパートナーシップは、植物が陸上進出した4億5000万年前から続いていると考えられている。 しかしこの関係は、自分に利益をもたらさない相手には容赦なく制裁を加えたり、相手をだますことで「寄生」したりするシビアさももっているのだ。 次々に版を重ねている『菌根の世界』につづき、菌と植物のきってもきれない関係を気鋭の研究者12名が全10章とコラムでさまざまな角度から描き出す。
  • 僕が肉を食べなくなったわけ
    4.0
    タイムズ紙「今年(2021年)のベストブック」選出! 人間とすべての生き物の関係を、 畜産・食肉業、レストラン、漁業者、ハンター斡旋業者、 動物園経営者など動物と関わる多様な分野の人々への取材を通じて考える。 アニマルライツ、疫学、生態系保全の視点も踏まえた21世紀の非・肉食論。 英国で大きな反響を呼んだリポート。
  • 深掘り誕生石
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    2021年12月、63年ぶりに日本の誕生石に新たに10種が加わった。新しく誕生石となった宝石鉱物は、これまでと違い、ぐっと身近な石たちだ。これらはどのような個性を持っているのだろうか。美しさと希少性に加え、傷ついて美しさが損なわれない堅牢性を兼ね備えた鉱物である宝石たちを、地質調査所(現・産業技術総合研究所地質調査総合センター)で、長年鉱物の研究に携わってきた著者が、科学的な視点で解き明かす。
  • 自分の農地の風・水・土がわかれば農業が100倍楽しくなる
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    1巻1,980円 (税込)
    自分の農地の風・水・土を分析して「楽しくて作りやすい」農業を目指そう。生産高や甘味だけを重視した栽培法は、野菜と人の両方に無理を強いている作りにくい農業。家庭菜園を楽しむ栽培初心者からプロ農家まで、野菜づくりで悩んだことがあるすべての人におすすめの1冊。
  • 枯木ワンダーランド
    4.2
    1巻2,640円 (税込)
    樹木が枯れて土に還っても続く彼らの営みから、微生物による木材分解のメカニズム、意思決定ができる菌糸体の知性、林業や森林整備による林床からの枯木除去が生態系に及ぼす影響、倒木更新と菌類の関係、枯木が地球環境の保全に役立つ仕組みまで、身近なのに意外と知らない枯木の自然誌を、最新の研究を交えて軽快な語り口で紹介する。
  • びっくり!ふしぎ!海の求愛・子育て図鑑
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    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 卵をオスに産み渡すハナタツのメス、 孵化まで口の中で抱卵する魚、 卵を1ヶ月間抱え育てるカニ、 魚の頭に寄生し繁殖するカイアシ類、 岩に花弁状に産みつけられた巻貝の卵塊、 2匹が交互に交尾するウミウシと、 生殖器を突き刺すべく絡み合う雌雄同体のヒラムシ……。 海の小さな生き物たちの、求愛と交接、産卵・孵化から保育、そしてクローン繁殖まで。 想像を超えた驚きの繁殖行動をオールカラーの生態写真で紹介。
  • 樹盗
    4.0
    北米の原生林を守るための自然公園の拡張によって立ち退かされ、 追いやられる地域社会の奥深くに暮らす樹盗に寄り添って 口述史家として取材することで生まれた深掘りノンフィクション。 深く調べつくした取材、異彩放つ人物たち、森林伐採史、政策分析、最新の樹木科学。 陰謀、犯罪、そして森林の内部に隠された信じがたい複雑性へのスリリングな旅へ読者を誘う。
  • 完全攻略!鮎Fanatic
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    アユのことがここまでわかった! 天然アユを増やし、今より釣れるように、 これから先もアユ釣りを楽しめるようにするには、どうしたらいいのか。 川と海が分断され、現在、アユを取りまく環境はいいとは言えないが、 釣り人、漁協関係者、地元住民が一丸となって取り組めば、 天然アユの海からの遡上数向上は決して夢ではない。 アユとアユ釣りをこよなく愛する3人の研究者が、 日本列島の川で生まれ、海に下り、 また川に上って1年間で生涯を終える愛すべきアユの生態から、 アユが遡上する川作り、放流種苗ごとの特徴、 釣果が上がるテクニック、アユ増殖の成功事例まで、 アユに関する最新知見をあますことなく綴った、最強のアユ本。
  • 魚と人の知恵比べ
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    竿、よいライン、リール、ウェーディング、昆虫とフライ、作家たち。 英国、日本、北米、ロシア、中国――世界の川を釣行して、 答えのない問いを発し続ける悦楽を描き、「人生の時間」の意味を鮮やかに浮き彫りにする。 疑似餌(フライ)を使って魚と向き合うフライフィッシング。 紀元前に始まり今日スポーツとして親しまれるその歴史から、 竿やフライの進化、文学者が好んで描いた釣り、魚に与えるストレスの問題まで、 フライフィッシングがもつ奥深い世界に浸り、自然と深く関わる方法を探る。
  • 地域森林とフォレスター
    -
    1巻2,640円 (税込)
    自治体フォレスターとして、日本の林業を牽引する著者が、フォレスターの心構え、フォレスターとして必要な基礎技術、市町村林政の林務体制の作り方、林務政策方針の作り方を実務に即して書きおろした。市町村林務の具体的な先進事例や、国や都道府県レベルではなく、地元・現場に近い市町村林務独特の体制作りを詳述。これからの森づくりに欠かせない市町村フォレスターの仕事がこの1冊でわかる!
  • 人類を熱狂させた鳥たち
    3.0
    人類の歴史が始まって以来、私たちの信仰、科学、芸術、資源の源として存在し続けている鳥類。精神と生命を支えてきたその生物を、人はどのように捉え、利用し、そして保護しようとしているのか。鷹狩りの歴史、ダ・ヴィンチが興味を引かれたキツツキの舌、鳥が部位ごとに持つとされた薬効、海鳥の利用と個体数減少など、1万年以上にわたる人間と鳥の関わりを、イギリスを代表する鳥類学者が語り尽くす。
  • 先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    脱走ヤギは働きヤギに変身し、逃げ出した子モモンガは自ら"お縄"になり、砂丘のスナガニは求愛ダンスで宙を舞う……コバヤシ教授の動物センサーは今日も絶好調! 自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。どの巻から読んでも楽しめる、大人気、先生!シリーズ。
  • 流されて生きる生き物たちの生存戦略
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    渓流の中を覗いてみると、さまざまな生き物たちの多様な暮らしぶりが見えてくる。 呼吸のため、自ら水流を起こして酸素をつくる。 流れに乗ってより餌の多い場所に移動する。 絹糸を使って網を張って餌をとる、巣をつくる。 渓流の生き物たちと、彼らが暮らす渓流の環境について理解が深まる1冊。
  • 苦しいとき脳に効く動物行動学
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    生きにくさの正体を動物行動学の視点から読み解き、生き延びるための道を示唆する。 家族は病気。頭がまわらず、たまっている仕事は進まず。 こんなことが同時にやってきたら………。 かなりへこむ。怖い。不安になる。 そんなときこそ、動物行動学・進化心理学の出番だ。 その不安や恐れは"生存・繁殖にとって有利"に作用するのか? という視点から考えてみる。 この思考方法を知っているだけで、気持ちがラクになる!
  • 土の文明史
    4.3
    土が文明の寿命を決定する! 文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か? 古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。
  • 旅する地球の生き物たち
    3.0
    2020年ライブラリー・ジャーナル誌BEST BOOK選出(サイエンス&テクノロジー部門) 2020年パブリッシャーズ・ウィークリー誌ベスト・ノンフィクション選出 地球上の生物は、常に動いている! 季節ごとに渡りを繰り返す鳥や昆虫、気候変動で生息地を変える動植物、 そして災害や紛争で移動を繰り返す人類。 生物はどのように移動し、繁栄・衰退してきたのか。 その移動は地球環境にどのような影響を与えてきたのか。 彼らの移動は妨げるべきものなのか。 地球規模の生物の移動の過去と未来を、 気鋭の科学ジャーナリストが、 生物学から分類学、社会科学的視点もふまえた広い視野で解き明かす。 ――――― [原著書評より抜粋] 絶えず移動している私たち人間を素晴らしく独創的に活写。 ――ナオミ・クライン(ジャーナリストで作家。『ショック・ドクトリン』の著者) 移民・移入・侵入種に関する誤った物語を暴き、 ヒトの遺伝子には移動しようという他の生き物と共通の衝動が書き込まれている とするすばらしい研究。 ……対象をあくまでも追跡する推理小説であり報道記事であるこの作品は、 著者シャーを世界の果てまで、また歴史の彼方まで連れ出す。 ……話を巡らせながら、ヒトがなぜあちこちへ動き回るのかを語るこの本は ……数ヶ月後の予言も、数年後の予言も等しく的中させそうだ。 なぜなら、本書は何が人類を移動させるのか、 そして、こうした大量移動はより多数が定住しているコミュニティや国家に利益をもたらすのか、 という二つの疑問を発しており、 これらの疑問は私たちの地政学的活動をすでに具体化しつつあるのだから。 ――ガーディアン紙 思慮深く示唆に富む移動擁護論。 ――サイエンス誌 読者を夢中にさせる本書は、ヒトだろうとヒト以外だろうと 今日の移動は地球規模の危機を表すのだという概念に逆らい、 歴史や取材や広範な科学研究をよりどころとして、 移動は「普通に続いている現実」であることを示している。 ――ニューヨーカー誌 反移民政治家たちが不必要で残酷な防壁を造るために データをゆがめ、また誤用している、 そしてまた、私たちが社会的、政治的、生態学的に 大幅に変化した世界に直面するのは避けようがないに違いない、 そうシャーが主張するのはもっともだ。 その結果変化したコミュニティは単に変わるだけでなく、 多くの場合温暖化する世界によりよく適応して繁栄することだろう。 ――ネイチャー誌
  • 83歳、脱サラ農家の終農術
    -
    1巻1,980円 (税込)
    累計10万部突破の『農で起業する!』シリーズ著者の最新作!海外からの団体ツアーのルートにも組み込まれた観光果樹園の経営をやめたあと、家庭菜園と貯蓄と年金でどう暮らすか。後継者への引き継ぎはどうするか。理論派脱サラ百姓が、リタイアメント・ライフを楽しく愉快に健康におくるコツを語る。
  • 一人ひとりを大切にする学校
    -
    これまでの学校で「勉強が苦手」だと思われていたり、「落ちこぼれ」というレッテルを貼られてきた生徒が、自ら学び、卒業後も成長し続けられるようになる学校の理念とはどのようなものなのか?アメリカの小規模公立学校でありながら、全米および世界の100校ものモデルとなったMETの共同創設者がその理念と実践を語る。
  • 採集と見分け方がバッチリわかるアンモナイト図鑑
    -
    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アンモナイト王国ニッポンの超レア化石をカラーで紹介!写真とともに科ごとのアンモナイトの同定ポイントを詳しく説明。これを読めばアンモナイトの見分け方がわかるようになる。巻末には国内外の関連文献を掲載。化石界のレジェンド、堀田良幸氏も『アンモナイトコレクターには必読書だね。』と大絶賛!!
  • 極限大地
    4.0
    人間は、人跡未踏の大自然に身をおいたときに、 どのような行動をとるのか。 氷壁とフィヨルドの海岸に囲まれたグリーンランドで、 地質学者は、何を見、何を感じたのか。 地球科学とネイチャーライティングを合体させて 最高のノンフィクションとたたえられたジョンバロウズ賞受賞作。 [原著書評より抜粋] 美しい文学的文章には……真摯な内省と科学的知識の裏付けがある。 『極限大地』に登場するのは、ほぼ前人未踏の大昔の世界だ。 いまや地球の変化は加速する一方だが、太古の時代の神秘がここには未だに残されている。 本書は文学、科学、哲学、詩のすべての要素において、ネイチャーライティングの傑作の資質を備えている。 ごく繊細なタッチによって、美と学問が稀に見るほど絶妙に組み合わされている。 ――ジョン・バロウズ賞審査員評 著者は知覚の性質と人間の精神について熟考したうえで、 グリーンランドの構造のドラマチックな物理的特徴を描写しながら、 長期にわたる遠征で体験したスリリングな冒険を回想している。 ――サイエンティフィック・アメリカン誌 陸地と北極海の境界がぼやけ、凍るように冷たく澄みきった海が広がり、 その鏡のように滑らかな表面を流氷が漂い、静寂が支配する場所を、著者は見事に再現した…… 太古に関するこのストーリーの視点には、ただただ驚かされる…… グリーンランド東部について著者が抱いた鮮烈な印象からは、 サイエンスライターのほとんどとは無縁な試みに取り組んでいることがわかる。 すなわち、自らの快適な空間という領域にとどまらず、未知の領域にまで足を踏み入れている。 ――ネイチャー誌
  • 深海学
    -
    深海探索の歴史、次々発見される生物たち、新薬の可能性を秘める新しいバクテリア、多くの国や企業が欲しがる莫大な鉱物資源………。炭素の吸収源として人の暮らしや地球上の生物、気候・気象システムに大きな影響を与える深海の生態系。英国の著名な海洋学者が深海が地球上の生命にとっていかに重要かを、さまざまな研究者の証言や資料・研究をもとに語り、謎と冒険に満ちた、海の奥深く、不思議な世界への魅惑的な旅へと誘う。
  • オーガニック
    3.0
    高騰する化学肥料や、地球に負荷をかけない農業の在り方が注目される中で、過去70年の米国のオーガニックの歴史をまとめた。自然食品や有機農の虚像と実像、有機認証制度の発展や、反体制運動としてのオーガニック、アマゾンが買収した有機スーパーチェーンなど、農業者も、消費者もハッピーなオーガニックの在り方を描き、これからの日本の自然食の在り方を浮き彫りにするタイムリーな1冊。
  • 見て・考えて・描く自然探究ノート
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 好奇心と観察力が高まれば、散策がもっと楽しくなる。子どもから大人まで使えるネイチャー・ジャーナリング・ガイド。自然の中で、見たり聞いたり拾ったりした事や物を、絵と文章で綴るアメリカ発の自然観察記録──ネイチャー・ジャーナリング。ナチュラリストで芸術家、そして教育者という多彩な顔をもつ著者による、自然と向き合い、つながるための理論から、描き方の具体的な手法まで。
  • 樹木の恵みと人間の歴史
    -
    古来、人間は、木を伐ることで樹木の無限の恵みを引き出し、利用してきた。英国の沼沢地の萌芽更新による枝を使った石器時代の木道、スペインの12世紀の手入れされたナラの林、16世紀のタラ漁船のための木材づくり、野焼きによって森を育んだ北アメリカの先住民、日本の里山萌芽林。米国を代表する育樹家が、世界各地を旅し、1万年にわたって人の暮らしと文化を支えてきた樹木と人間の伝承を掘り起こし、現代によみがえらせる。
  • 土が変わるとお腹も変わる
    -
    1巻2,200円 (税込)
    日本の農地の25%を有機農業に、それ以外の全農地も化学肥料や農薬を削減する----日本でも生物多様性の激減と気候危機に適応した農政転換がおこっている。とはいえ、有機農業面積はわずか0.5%。病害虫や雑草が多い日本では、ゲノム編集技術やドローン、AIといったハイテク技術の実装がなければ不可能だというのが世間一般の見解だ。 実際には欧米はもちろん、日本以上に高温多湿なインドや台湾などでも有機農業は広まっている。そのカギは、4億年かけて植物と共進化してきた真菌、草本と6000万年共進化してきたウシなどの偶蹄類にある。 本書は、最先端の研究を紹介しながら、土壌と微生物、食べ物、そして気候変動との深い関係性を根底から問いかける。世界各地で取り組まれる菌根菌を活かした不耕起自然農法や自然放牧での畜産の実践事例は、「一度失われた表土再生には何百年もかかる。化学肥料や有機堆肥がなければ農業はできない」という通説を見事に覆していく。 腸活や健康を考えれば有機農産物はコスパがいい。川下の消費者意識がカギと、国をあげて有機学校給食を推進するデンマーク。森林、海、農地の循環と地域経済再生のコアに土づくりを据える大分県臼杵市。篤農家が在野で開発した農法を横展開して、流通や消費を総合的にガバナンスすればどうなるか。「有機」こそが、日本の食べ物を担う、あたりまえの農業であることがわかるだろう。
  • 太陽の支配
    -
    太陽のちょっとした挙動の変化で大飢饉が起こり、人類史が書き換えられてきた。 人びとが崇め、畏れ、探求してきた太陽とは、どういう星なのか。 太陽の誕生から、古代の人々の太陽崇拝と暦の作成、 観測技術の飛躍的な発達により明らかにされていく太陽の組成や活動、 太陽フレアの恐るべき威力、太陽の観測を続ける人工衛星、75億年後の太陽消滅まで。 NASAで任務に就いたこともある、小惑星ホワイトハウスにその名をつけられた英国を代表する科学ライターである著者が、 神話、民俗信仰から最先端の天文学まで網羅して、人類を支配してきた太陽を余す所なく描く。
  • 先生、モモンガがお尻でフクロウを脅しています?
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    コウモリは先生の手に包まれていないと食事をせず、イヌも魚もアカハライモリもワクワクし、キジバトと先生は鳴き声で通じあう。自然豊かな大学を舞台に起こる、動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。
  • 魚だって考える
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    実験に使う魚は自分たちで釣ってくる。実験器具はほぼ手づくり。研究の現場は、常に汗と涙にまみれている。トビハゼの機嫌をとり、イイダコをけしかけ、魚が考えていることを知りたい先生と学生たちの、ローテクだけど情熱あふれる、広島大学「こころの生物学」研究室奮戦記。
  • 雨もキノコも鼻クソも大気微生物の世界
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    大気圏では、多種多様な微生物が空を飛んで何千キロも旅をしている。彼らは、どこからやってきて、人間にどんな影響を与えているのか。気球や飛行機、ヘリコプターを使った独自の微生物採取手法を開発した著者が、実験・研究の工夫、苦労、成功談などをおりまぜながら、大気中の微生物の意外な移動の軌跡と、彼らの気候や健康、食べ物、環境などへの影響を探る、異色サイエンスノンフィクション。
  • カニムシ
    5.0
    1巻2,640円 (税込)
    英語ではブック・スコーピオンと呼ばれる、古書に棲みサソリのようなハサミを持つカニムシ。古書以外にも、木の幹や落ち葉の下など、私たちの身近にいるムシなのだが、ほとんどの人がその存在を知らない。カニムシについてわかっていないことも多い。この虫一筋40年の著者が、これまでの採集・観察をまとめた稀有な記録。
  • 海鳥と地球と人間
    5.0
    1巻2,970円 (税込)
    海上と陸地を自在に行き来する海鳥の、知られざる生態と人間活動との関わり。恐竜の時代から海洋に進出し適応してきた海鳥。漁獲量と同じ量を食べる海洋生態系の重要なメンバーだが、近年急激にその数を減らしている。海洋生態系を支える海鳥の役割と、漁業による混獲、化学物質やプラスチックによる海洋汚染、洋上風力発電への衝突事故など、人間活動が海鳥に与えるストレス・インパクトを、世界と日本のデータに基づき詳細に解説。
  • 家中・足軽の幕末変革記
    -
    1巻2,640円 (税込)
    明治維新を招く社会変革の兆候は、京・江戸から遠く離れた片田舎にも起きていた。家中人事が家柄重視から能力主義へと移り変わる様子、財政難に陥る領主と裕福な農民の関係性など、19世紀の地方社会の変化と闘争を、仙台藩前谷地村(現宮城県石巻市)で60年にわたり記された文書『山岸氏御用留』から読み解く。
  • 冷蔵と人間の歴史
    4.0
    世界各地で人々が編み出してきた冷蔵方法、天然氷から始まった氷ビジネスの軌跡、冷蔵庫ができるまでの科学者たちの奮闘の歴史。そして現在、冷蔵技術は宇宙ロケット、高層ビルの空調システム、MRI、スーパーコンピューターなどに応用され、将来的には不老不死、テレポーテーションも可能にするかもしれないという話もある。私たちの生活になくてはならない、冷蔵技術の存在の大きさをクローズアップする異色のノンフィクション。
  • 庭仕事の真髄
    4.2
    「サンデータイムズ」ベストセラー。タイムズ紙、オブザーバー紙「今年読むべき1冊2020年」に選出。人はなぜ土に触れると癒されるのか。庭仕事は人の心にどのような働きかけをするのか。世界的ガーデンデザイナーを夫にもつ精神科医が、夫とともに庭づくりを始めてガーデニングにめざめ、自然と庭と人間の精神のつながりに気づく。さまざまな研究や実例をもとに、庭仕事で自分を取り戻した人びとの物語を描いた全英ベストセラー。
  • 林業がつくる日本の森林
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    半世紀にわたって森林生態系と造林の研究に携わってきた著者が 生産林として持続可能で、 生物多様性に満ちた美しい日本の森林の姿を描く。 日本列島各地で、さまざまな条件のもと取り組まれている 森づくりの目指すべき道を示した。
  • 稼げる農業経営のススメ
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    若者の参入で持続可能な農業を作り出す! 長年にわたり農政当局の立場から農業経営者と関わってきた著者が、 持続可能な農業のあり方を、データと実例を用いて冷静に前向きに描く。 本書の特色 ①農業による地方創生を徹底解説 ②他産業との所得の比較--主業農家の所得は全世帯平均の1.5倍 ③今後10年以内に農業従事者の4割がリタイアする現実 ④若者の農村回帰と次世代の育成--農業中心の「半農半X」で稼ぐには ⑤生産者と消費者が直接つながれる時代を活かす ⑥ブランド化による需要拡大 ⑦複数販路・IT技術の活用によるコスト削減 ⑧女性の活躍する農業法人は収益力が高い ⑨持続可能な社会づくりに貢献できる農業という仕事
  • エビとカニの博物誌
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 オスからメスへと性転換するタラバエビ、ウツボの掃除屋アカシマシラヒゲエビ、満月の夜に旅立つオカガニの幼生たち、シオマネキが招くのは潮ではなくメス……原始の時代から海や川や陸上にまで生息し、生業や食料として人びとの暮らしと密接に関わってきたエビやカニなどの甲殻類は、その身近さから世界中で郵便切手に描かれて親しまれてきた。その生態や文化との関わりを、60年にわたって海洋生物研究を続ける著者が紹介。
  • 年輪で読む世界史
    5.0
    年輪年代学の第一人者である著者が、世界各地で年輪試料を採取し、年輪からさまざまな時代の地球の気候を読み解いていく。年輪には、気候が人類の文明に及ぼした痕跡が、はっきりと刻まれている。年輪を通して地球環境と人類の関係に迫る、全く新しい知見に触れる1冊。
  • 岩石と文明 上
    4.0
    地球が、この地面が、どのようにできてきたのか知りたい………… 富裕層の趣味から出発し、聖書の記述を否定し、 サイエンスとしての地球科学を築いた発見の数々と、 その発見をもたらした岩石や地質現象を25章にわたり描く。 古代都市を滅ぼした火山灰 アルプスで発見された古代人アイスマンが語る銅の時代 ナポレオンが考案した錫の缶詰 岩石の水成論と火成論に決着をつけた露頭 鉄隕石が示す惑星の核の組成 ジルコンの砂粒に含まれる初期海洋の証拠 無酸素の地球で形成された縞状鉄鉱層 どんな岩石にも物語があり、 地球の歴史を読み解く貴重な証拠に満ちている。 岩石や地質現象が秘めている魅力的な歴史的・文化的背景、 それらが人間の地球に対する考え方や暮らしをどう変えたのかを、 地質学の謎解きに魅入られ翻弄された人びとの逸話をまじえ、 主な岩石・有名な露頭・重要な地質現象に焦点をあてて解説する。
  • 地域林業のすすめ
    5.0
    大規模林業と小規模林業が共存して持続可能な森林経営を行なっているオーストリア。 そのカギは、徹底した林業専門教育、地域密着のエネルギー供給をはじめとする 土地に根ざした地域主体の小規模林業・林産業と多様な支援体制にあった。 日本の農山村が、地域の自然資源を活かして経済的に自立するための実践哲学を示す。 「森林豊かな長野県、そして日本。 そこには、林業の土台となる哲学が必要です。 学びと自治の力を育み、林業県を目指す長野県だけでなく、日本の森林・林業政策の参考になる一冊です。 森林・林業や山村地域で活躍している多くの実務者、行政関係者、学生の皆さんに推薦します。 長野県知事 阿部守一」
  • 土と内臓
    4.6
    肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ―― みんな微生物が作り出していた! 植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、 同じ働き方をしている。 マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、 土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。 農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、 地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。 微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。
  • 先生、頭突き中のヤギが尻尾で笑っています!
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    裸のヤドカリが殻をよこせと腹でピタピタ威嚇し、ヤマネはフクロウの声を怖がり、手塩にかけた3匹の子モモンガは無事に森に帰る―― 自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を人間動物行動学の視点で描く。
  • 日本のアンモナイト
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 北海道から沖縄まで全国各地で採集できる化石・アンモナイトの中でも特に北海道で採集された化石を中心に、分類・時代・産地・サイズを明記してオールカラーで紹介した類書のない化石標本図鑑。化石一筋50年の著者の経験に基づくリアルな産地情報、化石採集の注意事項やクリーニング、保管・管理方法も掲載。一冊読めば、大きな博物館を訪ねたかのような充足感を味わえる。
  • きのこと動物
    -
    1巻2,640円 (税込)
    動物と菌類の食う・食われる、動物の尿や肉のきのこへの変身、きのこから探るモグラの生態、鑑識菌学への先駆け、地べたを這う研究の意外性、菌類のおもしろさを生命連鎖と物質循環から描き、共生観の変革を説く。放尿跡、モグラのトイレ、死体や巣の分解跡に好んで生えるアンモニア菌を、地道な実験と観察によって、世界で初めて発見した菌類学者が、地中で繰り広げられる動物と菌類のドラマを描いた幻の名著を改訂復刊する。
  • 食卓を変えた植物学者
    4.0
    大豆、アボカド、マンゴー、レモンから日本の桜まで。世界の農産物・食卓を変えたフルーツハンター伝。第一次世界大戦前のアメリカで、自国の農業と食文化発展のために、新たな農作物を求めて世界中を旅してまわった男、植物学者デヴィッド・フェアチャイルド。スパイと間違われたり、カニバリズムの残る地を訪れたり、苦労と驚きに満ちた旅を繰り広げ、エキゾチックな果物を世界に紹介した男の一代記。
  • 小さな学校の時代がやってくる
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    「学びの意味」が激変する現在、 学習指導要領に則った画一的な教育から離れ、 学びの深さが変わる異年齢集団学習を取り入れた、 生徒の主体的・対話的な学びができる、 民主的な小さな学校が、続々と出来ている。 世界の先進的な自由学校を取材し、 自らも大阪でオルタナティブスクールの運営に携わる著者が、 生徒数200人以下の小さな学校を実現するための 立法、制度作りから教育構想までを平易に解説する 「スモールスクール提言」。 [推薦のことば] ポスト・コロナ時代の教育はどんな教育になるのだろう? 「元に戻さない」と多くの人は言うけれど、 「どのように?」と問われると、途方に暮れてしまう。 しかし本書には、新たな時代に求められる教育の在り方と方向性が描かれている。 ユネスコ等がリードし、SDGsを実現するための教育でもある ESDの特徴である「変容」「統合」「刷新」のすべてがここにある。 ―――永田佳之(聖心女子大学教授) 8つの読者層 1 子育て中の親 2 小学校・中学校・高校の先生 3 教師になろうと思っている学生 4 自分たちで学校を創ろうと思っている人 5 過疎化や少子化で学校閉鎖に直面している学校の保護者や管理者 6 大学生の教育に携わる教員、教育学研究者 7 文科省、自治体の教育行政に携わる人 8 教育に関する立法に携わる政治家
  • 人に話したくなる土壌微生物の世界
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    畑に食卓、さらには洞窟、宇宙まで!? 植物を育てたり病気を引き起こしたり、 巨大洞窟を作ったり光のない海底で暮らしていたり。 身近にいるのに意外と知らない土の中の微生物。 その働きや研究史、病原性から利用法まで、この一冊ですべてがわかる。 家庭でできる、ダンボールを使った生ゴミ堆肥の作り方も掲載。
  • 地球を滅ぼす炭酸飲料
    4.0
    全米図書賞に輝く女性科学者が、農業の集約化、食生活の変化、人口増加、過去半世紀のエネルギー使用量など、さまざまなデータを集めて地球の変化の数値化に取り組み、今、一人ひとりが行動を変えることの意義をわかりやすく伝える快書。データが示す地球の現状と未来は明るいものでは決してないが、私たちひとりひとりが考え、今、ここから変えていけば、具体的な問題解決への道筋がみえると著者は説く。
  • 東大式癒しの森のつくり方
    5.0
    富士山麓山中湖畔に広がる、東京大学演習林「癒しの森」ここを舞台に人と森とをつなぐプロジェクトが始まった。楽しいから山に入る、地域の森の手入れをする、薪をつくる、「癒し」を得ながら森に関わる、誰でも親しめる森をつくる………。みんなでできる森の手入れが暮らしや地域を豊かにする。これまでの林業を乗り越えるきっかけとなる、森林と人をつなぐ画期的な第一歩。
  • コロナ後の食と農
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ジャンクフード大国アメリカでは、肥満と免疫力低下が大量の感染患者を産み、 世界の密飼される工業型畜産が病原菌や、ウイルスの潜在的な培養器となっている。 農業をオーガニックに全面転換すれば生産力が落ち、食肉の値段は跳ね上がり、 増加する人口を養えないと言われてきた。 コロナ禍を契機に、カロリー過多の飽食が問い直され、 農業政策を多品種・地産地消とオーガニック増産にシフトするEUが、 切り札として掲げる武器はハイテク農業ではなく、公共調達による有機給食だ。 栄養素と食物繊維たっぷりの食は免疫力をたかめてコロナ予防にも役立つ。 学習意欲もアップする。 本書は、こうした世界の潮流に逆行する奇妙な日本の農政や食品安全政策に対して、 パンデミックと自然生態系、腸活と食べ物との深いつながりから警鐘を鳴らす。 日本の有機給食の優良事例から一人ひとりが日々実践できる問題解決への道筋を示す本。
  • トラウマと共に生きる
    -
    子ども時代の性暴力被害サバイバー達の赤裸々な証言と、トラウマと共に生きる豊かな知恵と躍動するいのち。この問題に先駆的に取り組み続けてきた著者が、世界の最前線の視点と支援の具体的方法を提示する待望の書。
  • 菌根の世界
    3.3
    1巻2,640円 (税込)
    緑の地球を支えているのは菌根*だった。 陸上植物の8割以上が菌類と共生関係を築き、 菌根菌が養水分を根に渡し、植物からは糖類を受けとっている。 植物は菌根菌なしでは生きられない。 *---菌類と植物の根の共生現象のこと 内生菌根・外生菌根・ラン菌根など、 それぞれの菌根の特徴、観察手法、最新の研究成果、 菌根菌の農林業、荒廃地の植生回復への利用をまじえ、 日本を代表する菌根研究者7名が 多様な菌根の世界を総合的に解説する。 菌を食べてしまう植物 光合成をやめた植物と菌根菌 枯れ木を渡り歩くタカツルラン 森林土壌から放出されるCO2の鍵をにぎる外生菌根菌 成木と実生の根の間の菌糸ネットワークが実生の成長を左右する などなど、知られざる土の中の不思議な世界へようこそ
  • 時間軸で探る日本の鳥
    5.0
    1巻2,860円 (税込)
    鳥を巡るタイムマシンの旅に出よう。 海に囲まれた日本列島には、 どのような鳥類が暮らしてきたのか、そして人間にどう認識されてきたのか。 化石や遺跡で出土した骨から土器や銅鐸、埴輪で描かれた鳥たち、 江戸時代の博物図譜や現代の野外調査、 人の経済活動が鳥類に及ぼす影響まで、 時代と分野をつなぐ新しい切り口で築く――復元生態学――の礎。
  • 人類と感染症、共存の世紀
    3.0
    ヒトが免疫を獲得していない未知の病原体が、 突如として現れ人間社会を襲うようになった21世紀。 コロナウイルスに限らず、新興感染症の波が次々と襲ってくるのはなぜなのか。 獣医師、疫学者として世界の人獣共通感染症の最前線に立ち続けた著者が、 感染症の培養器となっている工場型畜産から、 感染症を運ぶエキゾチックなペット問題まで、 グローバル化した人間社会が構造的に生み出す 新興感染症とその対応を平易・冷静に描く。
  • ミツバチの会議
    3.6
    新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、常に最良の巣を選び出す。 その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。 こうしてミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、既に著者が大学の教授会で実践し、その効果を実感している。
  • 藻類 生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物
    -
    プールの壁に生えている緑色のものから、 ワカメやコンブといった海藻、 植物の体内の葉緑体やシアノバクテリアまで、 知っているようでよく知らない藻類。 だが、地球に酸素が発生して生物が進化できたのも、 人類が生き残り、脳を発達させることができたのも、 すべて、藻類のおかげだったのだ。 この1冊で、一見、とても地味な存在である藻類の、 地球と生命、ヒトとの壮大な関わりを知ることができる。

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