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Posted by ブクログ
動物行動学・人間比較行動学を専門とする著者が講師をする、鳥取環境大学においての活動を記した「先生!」シリーズ第六弾。
今回は、大学周辺での生き物の調査に加え、豊かな森の保全活動にもふれられている。
「自然を守ろう」美しいスローガンであり、とても大切なことである。それは十分に承知しているが、豊かで便利な生活も際限なく追い求めてしまうのが人間なのである。特に地元の人にとっては、自分の生活もかかっているのである。
で、著者が取り組んでいるのが、保全活動と地域活性化を合わせたものなのである。ここの森の象徴になりえるモモンガを前面に押し出し、グッズ販売などを含んだ地域活性化に繋げていくのである。
守るべきものをよく知ってもらい、恩恵も受けられることでより守る意識も高まるという。これが上手く行けば素晴らしいだろうな。このような取組が広まることを期待しています。
Posted by ブクログ
今巻のもくじ
・忽然と姿を消した幻のカエル
・イワガニはなぜ頻繁に脱皮するのか
・ヒキガエルのオタマジャクシを食べる芦津のアカハライモリ
・下から私をにらみつけた母モモンガの謎
・先生、モモンガの里に「ももんがの湯」ができました!
・「ほーっ、これがモモンガですか!」
もうなんといっても愛くるしいモモンガのお顔。
しかしこの顔には理由があった。
夜、弱い光の中で行動するので、目がでかい。
弱い光の中で木から木へ飛び移るので、距離感をつかむために視野が重なるよう顔の前についている目。(リスとかはもっと顔の横に目がついている)
樹に飛びついたときに強打しないように、低くなっている鼻。
下からにらみつけてきたって、愛くるしいものは愛くるしいのだ。
顔だけじゃあない、行動も可愛らしい。
小林先生の登場にビビった子モモンガが、隣の樹に向かって滑空!
…したかったのだろうけど、まだ滑空する技術がないため、被膜を拡げた滑空姿勢のまま真下に落下。
でも自力で樹によじ登り、無事巣の中に避難した由。
その場面を想像するだけで、爆笑もの。
山の洞窟で、鳥取の磯で、芦津の森で、先生の行くところ常に笑いあり驚きあり。
日本のあちこちに、まだ守ることのできる自然は残っている。
ごくごく当たり前のように自然と共存していけたら、人間社会はもっと平和になるのではないかしら。
Posted by ブクログ
読書録「先生、モモンガの風呂に入ってください!」4
著者 小林朋道
出版 築地書館
p97より引用
“そして仮説は、探求への入り口であり、特に自然科学では対象
を見る目を敏感にしてくれ、なにより面白さを増してくれる。”
動物行動学者である著者による、人と自然の精神的なつながり
について考え、その為の大学での研究や実習を記した一冊。
コウモリの洞窟でのハプニングについてからモモンガの住む森
についてまで、登場する動物や風景写真とともに書かれています。
上記の引用は、イワガニの脱皮について書かれた章での一文。
あらゆる事象に対して仮設を立て、自分なりに考察することで、
世の中を楽しく見る為のアンテナが出来上がるのかもしれません。
著者の場合は、特に動物に対しての感度がいいようで、動物行動
学者の鑑のような方ではないかなと思います。
モモンガの森がこれからもいい形で維持されるように、遠くに
いる私としてはせめて祈ることとします。
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