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人類の歴史が始まって以来、私たちの信仰、科学、芸術、資源の源として存在し続けている鳥類。精神と生命を支えてきたその生物を、人はどのように捉え、利用し、そして保護しようとしているのか。鷹狩りの歴史、ダ・ヴィンチが興味を引かれたキツツキの舌、鳥が部位ごとに持つとされた薬効、海鳥の利用と個体数減少など、1万年以上にわたる人間と鳥の関わりを、イギリスを代表する鳥類学者が語り尽くす。
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Posted by ブクログ
鳥類の扱いと、鳥類学の歴史を、現在に至るまで辿る一冊。 人類の歴史の中で、鳥類もまた身近な生物であり、生きるための狩猟、家畜化から遊びでの狩猟に至るまで多くが殺され、気候変動の拍車もあって絶滅させられてきた分類の一種である。少し前まで鳥類の科学といえば標本剥製の収集が全てだと信じられており、かつ銃の...続きを読む誕生と精度の向上、宗教的背景が収集と狩りを加速させてきた、他の動植物の例にもれず現代の視点からするとなかなかに黒い歴史を経てきた分野だなと感じる。 ずいぶん前に読んだ「大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件」の話も出てきたり、歴史の中でフォーカスされた鳥類たちがどのように扱われてきたかを垣間見て、今の人と鳥の関わり方を改めて考えていかねばならない。
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