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実験に使う魚は自分たちで釣ってくる。実験器具はほぼ手づくり。研究の現場は、常に汗と涙にまみれている。トビハゼの機嫌をとり、イイダコをけしかけ、魚が考えていることを知りたい先生と学生たちの、ローテクだけど情熱あふれる、広島大学「こころの生物学」研究室奮戦記。
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Posted by ブクログ
<目次> 第1章 サカナの脳は小さいか 第2章 サカナは臆病だけど好奇心もある 第3章 ゼブラフィッシュは寂しがり 第4章 サカナの逃げ足 第5章 恐怖するサカナ 第6章 サカナも麻酔で意識不明? 第7章 各方面に気を配るトビハゼ 第8章 眼を見て誰かを当てるの術 第9章 サカナい...続きを読むろいろ、脳いろいろ 第10章 ハゼもワクワクするか 第11章 飼育は楽し 第12章 スズキだって癒やされたい <内容> 広島大学のサカナ研究室の吉田先生と学生、院生の活動記録だね。鳥取環境大の小林先生とか、生物系の大学の研究室の活動記録って、結構面白い(当のメンバーは苦労して実験してるんだろうけど)。低予算でさまざまな実験機材を作ったり、とても地道に観察記録をつけたり。でもその成果が世の中のいろいろな発見につながっているのだと思う。サカナの世界はまだわからないことが多いようなので、頑張って欲しい。
私もかつて修士課程の学生として ゼブラフィッシュを使った研究を していた。魚に思考があるか、とか 考えたこともなかったが、当時そんなこと も考えながら研究をしたらもう少し 楽しんで取り組めたかもしれない。 それはさておき、 読んでいて面白いなと思ったところは サカナの逃げ足の項目と 眼を見て誰かを...続きを読む当てるの術の項目 サカナは敵を見てあっちに逃げようと 考えているわけではなく、反射で 動くらしく、人間が網ですくう スピードなんて目じゃないくらい 早く反応することが実験で実証されていた。 また、お金のない研究室でも有効な 各魚の個体識別をどうやってするかを サカナの眼の虹彩の観察をすることで ほぼ100%可能にしたらしい。 うちでも淡水魚を数匹飼っている。 今日は観察してみよう。
傷から警報物質としてフェロモンを出していると知って驚いた。他の個体を守るための機構として効率が良い。 わずかな殺虫剤や重金属、pHの変化はシグナルへの感度を低下させると知って、改めて化学物質は適切に処理しないといけないなって思った。 脳の分野の大きさによってその種が何に秀ているか(嗅覚、視覚など)が...続きを読むわかる
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