学術・語学 - 講談社作品一覧

非表示の作品があります

  • DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか
    値引きあり
    3.6
    これまで生命が存在しないと思われていた「海底地下の世界」。 しかし、そこには地上を超える豊かな「生命圏」が広がっていた! 海底下の掘削調査で採取された「地質コア試料」から発見されたさまざまな微生物群。 ・微生物たちはいつからそこにいて? ・なにから栄養を摂っているのか? ・なぜ超高温・超高圧(アッチアチのカッチカチ)の世界に耐えられのか? これらの謎を追っていくと、そこには、これまで考えられていた生命観とは違った「生命システム」が見えてきます! 海底下深部からの地質コア試料から培養された古細菌(アーキア)には、御年・数千万歳を超えるものも!! 120度以上の高温、海底下2000メートルの高圧世界でも生き続ける! 食べるものがない「超貧栄養状態」を微生物たちは、どのようにサバイブしているのか!? 微生物の生命維持の限界はどこにあるのか? 地球科学はもちろん、生命の起源やその存続の謎へと迫っていくサイエンスのおもしろさを、実際に行われた「海底下生命圏科学掘削調査」の歴史とともに臨場感あふれる筆致で紹介していきます。 著者は、大学院生時代に出逢った科学誌「science」に掲載された「海底下地質サンプルからの微生物発見」の論文に衝撃を受け、その後、さまざまな科学掘削調査に参加、さらに海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」の調査航海を指揮しながら、極限環境に生きる微生物の調査を行っている研究者です。 海底地下の世界から「生命とは何か」という根源的な問いをもとに、「地球-生命システム」という大きな展望へと広がっていく、サイエンスのフロティアを紹介します!
  • 思い出せない脳
    4.3
    頭の中には「ある」のに、なぜ出てこない? 最新脳科学が明かす「記憶のミステリー」 「記憶を食べる」脳細胞とは? 驚きの記憶研究最前線! 人の名前を思い出せないとき、ふっと思い出せたとき、 脳内ではいったい何が起きているのか。 日常的な「記憶の謎」のメカニズムから、 記憶という能力の本当の意味まで、 最先端の知識を分かりやすく解説する。 記憶とは、未来を決める「人格」であるーー 本書の内容 ◎「思い出せない」5パターンで、記憶の全貌が分かる ◎記憶が消えるとき、脳の中で何が消えているのか ◎思い出そうと頑張るほど思い出せない理由 ◎日中に学んだことを睡眠中に脳が「復習」している ◎お酒を飲みすぎると記憶を失う仕組み ◎なぜドラマの「記憶喪失」は重要なことだけ忘れる? ◎記憶の「いい加減」さこそが人類を進化させた ◎認知機能を保持できる「認知予備能」とは何か 脳とは、こんなにも自由奔放だったのか!
  • 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史
    4.2
    神武天皇、教育勅語、万世一系、八紘一宇……。 右派も左派も誤解している「戦前日本」の本当の姿とは? 神話に支えられた「大日本帝国」の真実。 「国威発揚」の物語を検証するーー! 「筆者はここで、同じく昨年、凶弾に斃れた安倍元首相が唱えた「日本を取り戻す」「美しい国」というスローガンを思い出さずにはおれない。それはときに戦前回帰的だといわれた。  だが、本当にそうだっただろうか。靖国神社に参拝しながら、東京五輪、大阪万博を招聘し、「三丁目の夕日」を理想として語るーー。そこで取り戻すべきだとされた「美しい国」とは、戦前そのものではなく、都合のよさそうな部分を適当に寄せ集めた、戦前・戦 後の奇妙なキメラではなかったか。  今日よく言われる戦前もこれとよく似ている。その実態は、しばしば左派が政権を批判 するために日本の暗黒部分をことさらにかき集めて煮詰めたものだった。  つまり「美しい国」と「戦前」は、ともに実際の戦前とはかけ離れた虚像であり、現在の右派・左派にとって使い勝手のいい願望の産物だったのである。(中略)  このような状態を脱するためには、だれかれ問わず、戦前をまずしっかり知らなければならない。」 (「はじめに」より) 【本書の構成】 第1章 古代日本を取り戻す   明治維新と神武天皇リバイバル 第2章 特別な国であるべし   憲法と道徳は天照大神より 第3章 三韓征伐を再現せよ   神裔たちの日清・日露戦争 第4章 天皇は万国の大君である 天地開闢から世界征服へ 第5章 米英を撃ちてし止まむ  八紘一宇と大東亜戦争 第6章 教養としての戦前    新しい国民的物語のために 【本書の主な内容】 ・「新しい戦前」と「美しい国」の共通点 ・「神武創業」に新政府がこだわった意図 ・「建国記念の日」が生まれた背景 ・君が代はなぜ普及したのか? ・明治維新は「中世キャンセル史観」 ・神武天皇に似ている「あの人物」 ・フェティシズムとしての教育勅語 ・女子天皇・女系天皇を排した井上毅 ・忘れられる神功皇后と理想の女性像 ・神社参拝は軍国主義的なのか? ・「東京」の名付け親・佐藤信淵 ・天地開闢とイザナミ・イザナギ神話 ・「弱小国家コンプレックス」が生んだ妄想 ・戦意高揚に貢献した北原白秋と山田耕筰 ・実証なき物語は妄想、物語なき実証は空虚   ……ほか
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙
    値引きあり
    4.0
    世界的ベストセラー『エレガントな宇宙』著者の最新作 なぜ物質が生まれ、生命が誕生し、私たちが存在するのか? 進化する宇宙は私たちをどこへ連れてゆくのか? ビッグバンから時空の終焉までを壮大なスケールで描き出す! 素粒子から星や銀河まで、生命誕生から意識の謎まで、さまざまな秩序と構造をもたらす物理的な原理を見ていきながら、宇宙の年表に沿って読者を時空の旅へといざなう。人の寿命は限られているが、宇宙における生命と心という現象もまた、限られた時間しか存在しない。そしてはるか先には、物質すら存在できないときが訪れる。この進化する宇宙の中で、ほんの束の間、まったく絶妙な瞬間に存在する私たち人間を基点に、時間の始まりであるビッグバンから、時間の終わりであるこの宇宙の終焉までを、現代物理学の知見をもとに、「存在とは何か」という根源的な問いから描き出す。第一級のポピュラーサイエンス! 〈著者紹介〉 ブライアン・グリーン Brian Greene 理論物理学者。ハーバード大学を卒業後、オックスフォード大学で博士号取得。現在はコロンビア大学物理学・数学教授。超弦理論や宇宙論の分野で数々の業績をあげ研究者として第一線で活躍するかたわら、科学の普及のための活動にも力を注ぐ。超弦理論を解説した一般向けの著作である『エレガントな宇宙』は各国で翻訳され、全世界で累計100万部を超えるベストセラーとなった。続く『宇宙を織りなすもの』『隠れていた宇宙』も全米ベストセラーとなる。 〈訳者紹介〉 青木 薫(あおき・かおる) 1956年山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学大学院修了。理学博士。2007年度日本数学会出版賞受賞。訳書にサイモン・シン『フェルマーの最終定理』(新潮社)、 ブライアン・グリーン『宇宙を織りなすもの』(草思社)、スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン』(NHK出版)、ジェームス・D・ワトソン他『DNA』(講談社)など。著書に『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』(講談社現代新書)がある。 〈目次〉 第1章 永遠の魅惑 始まり、終わり、そしてその先にあるもの 第2章 時間を語る言葉 過去、未来、そして変化 第3章 宇宙の始まりとエントロピー 宇宙創造から構造形成へ 第4章 情報と生命力 構造から生命へ 第5章 粒子と意識 生命から心へ 第6章 言語と物語 心から想像力へ 第7章 脳と信念 想像力から聖なるものへ 第8章 本能と創造性 聖なるものから崇高なるものへ 第9章 生命と心の終焉 宇宙の時間スケール 第10章 時間の黄昏 量子、確率、永遠 第11章 存在の尊さ 心、物質、意味
  • DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【知られざる発達障害】 転びやすい、着替えができない、なわとびがとべない、自転車にのれないなどは、子どもと過ごす生活のなかで、日常的によくある光景です。 しかし、そうした動作のなかにとりわけ「極端なぎこちなさ」を伴う子どもたちがいます。 本人が努力しても、親がどんなに教えてもうまくできない子どもたち。 そのような子どもたちは「DCD:発達性協調運動障害」のある子どもなのかもしれません。 DCDは、極端に不器用で、日常生活にさまざまな困難さを抱える発達障害の1つです。 協調運動の不具合で起こるため、診断がつかずに困難さを抱えたまま学童期を迎えることが多く、周囲からは理解されず、生きづらさを抱えているケースも少なくありません。 本書では、DCDという疾患がどんな症状を呈し、どんな生きづらさを伴っているのかを解説するとともに、 実例を多くあげて本人・家族が抱える困難さの現状、支援方法やアドバイスを紹介していきます。 【本書の内容構成】 プロローグ「DCD」という発達障害を知っていますか? 第1章 「不器用」では片づけられない「極端なぎこちなさ」 第2章 まだ知られていない「DCD」という発達障害 第3章 幼児期の「極端なぎこちなさ」に気づいてほしい 第4章 学校でいちばんつらいのは体育の時間 第5章 学校生活のあらゆる場面で困りごとを抱えている 第6章 大人になっても就労や家事でつまずきやすい 第7章 自分なりのライフスタイルをみつける ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 和訳と英訳の両面から学ぶテクニカルライティング
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主語や動詞の選択、無生物主語の取り扱い、品詞の活用方法など、有用な翻訳技法を詳しく解説。正確、簡潔、明確に文章を書けるようになる。翻訳業務に従事する人必携の指南書。 《 目 次 》 プロローグ 日本語と英語の両面から理解する 第1章 主語の選択 第2章 動詞の選択 第3章 無生物主語 第4章 品詞の活用方法 第5章 読み手のための文体 第6章 誤解を生まない語順 第7章 情報の提示順序 第8章 文どうしの結束性 巻末付録 日本語と英語のチェックリスト ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 熱力学・統計力学 熱をめぐる諸相
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 透徹した論理のもとに「熱」の現代的描像を説き明かす、至高の雄編。熱力学と統計力学を統一的に論じ、豊富な演習で理解を深める。 ◇主な目次◇ 第 I 部  熱力学 第 1 章  熱力学とは 第 2 章  熱力学系と熱力学的状態 第 3 章  熱力学の法則 第 4 章  熱機関と Carnot の定理 第 5 章  エントロピー 第 6 章  熱力学関数の微分形式 第 7 章  変分原理と熱力学関数 第 8 章  相転移 第 9 章  熱力学の応用 第 II 部  統計力学の基礎 第 10 章  統計力学とは 第 11 章  確率論 第 12 章  熱平衡状態 第 13 章  ミクロカノニカル分布 第 14 章  カノニカル分布 第 15 章  基本的な例 第 16 章  古典統計力学 第 17 章  情報とエントロピー  第 III 部  統計力学の応用 第 18 章  相互作用のある系 第 19 章  Ising 模型 第 20 章  格子振動 第 21 章  空洞放射  第 IV 部  量子統計 第 22 章  グランドカノニカル分布 第 23 章  同種粒子 第 24 章  Fermi 分布と Bose 分布 第 25 章  Fermi 粒子系の性質 第 26 章  Bose 粒子系の性質 第 V 部  相転移と臨界現象 第 27 章  相転移の統計力学 第 28 章  平均場理論 第 29 章  臨界現象 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 室町幕府論
    4.0
    〔あなたはまだ、義満の"本当の凄さ"を知らない〕 朝廷権力の「肩代わり」から「主体」の政権へ――室町幕府を読み直す画期的論考! かつて京都には百メートルを超える巨大な塔が建っていた。この「大塔」、眩く輝く金張りの仏閣、華やかな祭礼― 首都京都の強大な経済力を背景に空前の「大規模造営」を為した室町幕府は、朝廷を凌ぐ威光を確立したのである。 弱体政権論を覆し、足利政権が「権力」と「権威」を掌握してゆく過程とはいかなるものであったか。 絶頂の義満時代を軸に、鋭い筆致で描き出す! 【本書より】 「当時の人々は相国寺大塔を見上げ、また北山第の意匠に驚かされつつ、新たな天下の到来を実感していたのである。」 【本書の内容】 はじめに 第一章 天龍寺―足利尊氏・義詮の時代  1 軍事政権としての室町幕府   2 荒廃する朝廷社会  第二章 相国寺―足利義満の時代2  1 後円融朝の失政   2 足利義満の朝廷改革 第三章 相国寺大塔と北山第―足利義満の時代2  1 相国寺大塔   2 北山殿足利義満   3 財政史から見た義満の権力 第四章 南北朝期の公武関係―研究史的考察  1 「京都市政権」という罠   2 権限吸収論批判 第五章 復興期の社会―足利義持の時代1  1 復興ビジネス   2 室町時代の首都圏 第六章 守護創建禅院―足利義持の時代2  1 守護による寺院創建   2 足利義持の政治   3 公武統一政権  おわりに―虚空を突く大塔  あとがき  参考文献一覧  索引 *本書の原本は、2010年に講談社選書メチエより刊行されました。
  • 日常性の哲学 知覚する私・理解する私
    -
    日常は哲学的な問いに満ちている――日常的観点からは当然のように思われることでも、哲学の歴史をひもとけば、これをめぐって多くの紛糾した議論がなされてきた。 何の変哲もない代わり映えしない風景。昨日も今日も変わらない出来事の繰り返し。それらを見て聞いて普段通りと感じる〈私〉の繰り返し。私たちの日常は、日々繰り返している物の知覚と出来事の理解から成り立っている。 本書は、このように私たちの日常の秩序を支える純然たる物としての物の知覚と、物の世界での出来事の理解を、哲学史にでてくる概念や専門用語を使わず、日常の言葉で哲学的に省察する。世界の見え方を刷新する画期的論考。 *『知覚する私・理解する私』(勁草書房、1993年)を改題・増補して文庫化。 [主な内容] はしがき 第一章 知覚における対象性成立の論理 第二章 知覚的質と本当に在るもの 第三章 因果的理解と行為 第四章 法則の概念と出来事の始まり 本文の哲学史的背景についての注解 注 あとがき 学術文庫版あとがき
  • 藤原道長 「御堂関白記」 (上) 全現代語訳
    5.0
    1~3巻1,485~1,540円 (税込)
    平安時代最大の権力者・藤原道長が、絶頂期に記した日記を読む! 『御堂関白記』は、平安時代中期いわゆる摂関政治の最盛期を築いた藤原道長の日記である。 長徳元(995)年、30歳で関白に准じる職・内覧に任じられたときから始まり、豪放磊落な筆致と独自の文体で描かれる宮廷政治と日常生活の様子が記されている。 平安貴族が活動した世界とはどのようなものだったのか。 自筆本・古写本・新写本などからの初めての現代語訳。
  • 中華を生んだ遊牧民 鮮卑拓跋の歴史
    4.0
    中国の歴史は、統一王朝時代と分裂時代の繰り返しである。そして、漢族と北方遊牧民との対立と融合の歴史でもある。なかでも、秦漢帝国が滅亡した後の「魏晋南北朝時代」は、それまでの「中華」が崩壊し、「新たな中華」へと拡大・再編された大分裂時代だった。この「中国史の分水嶺」で主役を演じたのが、本書の主人公、拓跋部である。 拓跋部は、モンゴル高原の騎馬遊牧集団・鮮卑に属する一部族だった。3世紀、部族国家を築いて歴史に登場し、386年には拓跋珪が北魏王朝を開いて、五胡十六国の混乱を治めた。 北魏では、皇太子の母が死を賜る「子貴母死」や、亡き父の妃を息子が娶るレビレート婚など、遊牧社会の伝統を残しつつ、雲崗・龍門の石窟寺院で知られる仏教文化や、名君・孝文帝の漢化政策により文化の融合が進み、「新たな中華」が形成された。北魏の首都・洛陽の平面プランは、唐の都・長安に受け継がれ、さらに奈良・平城京へともたらされるのである。 北魏は6世紀に東西に分裂するが、その後、中国を統一した隋王朝、さらに大唐帝国の支配層でも拓跋部の人々は活躍し、「誇るべき家柄」となっていた。「夷狄」「胡族」と呼ばれた北方遊牧民の子孫たちは中国社会に溶け込みつつも彼らの伝統を持ち込み、「中華文明」を担っていったのである。 目次 はじめに――分裂と夷狄・胡族の中国史 第一章 拓跋部の故郷――遊牧と伝説                             第二章 部族を集めろ――「代国」の時代 第三章 部族を再編せよ――北魏の成立 第四章 中華の半分を手に――胡漢二重体制 第五章 中華の中心へ――孝文帝の「漢化」 第六章 胡漢融合への模索――繁栄と分裂 第七章 誕生! 新たな中華――隋唐帝国の拓跋 おわりに――なぜ中華文明は滅びないのか あとがき 参考文献 索引
  • 恋愛の授業 恋は傷つく絶好のチャンス。めざせ10連敗!
    4.0
    「恋愛作法の達人になるのは、ふふ、無理だろうけど、「恋する私」や「失恋した私」をながめる眼鏡くらいは、手に入るかも」(「シラバス(2019前期)」より) 「恋愛学」と学生の間で呼ばれた都立大学の人気授業を書籍化!  恋愛に正解はない――だからそれは自分や他人について考える絶好の機会になる。 オペラ、文学、哲学、映画、ドラマなど多彩な素材から繰り出される問いの数々と、出席者の等身大の声でつくりあげられた異色にして極上の授業の報告。 金曜4限の「ドイツ語圏ドイツ文化論」、学生たちがつけたまたの名を「恋愛学」。2010年頃に始まったこの授業は、「彼(彼女)にも受講してほしい」と口コミで広がり、ついには参加者200名超にも及ぶ人気講義になりました。 《カルメン》や《ドン・ジョヴァンニ》などのオペラ、太宰治の恋文、ヴィトゲンシュタインの哲学、『存在の耐えられない軽さ』にドラマ『あまちゃん』まで、多彩な素材をもとに恋愛について考えます。 授業を彩るもうひとつの重要な要素が授業のリアクションペーパー、通称「紙メール」。「草食化」、「恋愛離れ」というレッテルを貼られがちな20代の等身大の声を導きの糸に、授業は縦横無尽に展開していきます。 恋は、がんばったからといって上手くいくものではありません。相手の気持ちはもちろん、自分の気持ちもコントロールできない。「私は、私という家の主人ですらない」(フロイト)のが人間です。コントロールできない局面でどうふるまうか――。恋愛に正解はありません。だからこそ恋について考えることは、「私」やコミュニケーションについて考えを深める、またとない機会でもあります。 「パルラ・バッソ(低い声で語れ)」、「捨恋」、「オイラー図」、「136問題(「伝えたいことが10あったとする。文字情報で伝わるのは1。声の調子や表情や身ぶりなどで伝わるのは3。残りの6は伝わらない」)」……ユニークで一度聞いたら忘れられない合言葉の数々。思わず自分の恋も語りだしたくなる? 感情揺さぶる〈実況中継〉講義。 【本書の内容】 「あしたの天気は、晴れか曇りか雨です」――反証可能性 モテる男は叫ばない――136問題 「カタログの歌」――ドン・ジョヴァンニの哲学 めざせ10連敗!――ヴィトゲンシュタインの教え 「さあ聞け。男(女)が思ったが、言わなかったことを」 自分の無力に思い上がるな 手紙に書いたキス 恋愛のピリオド奏法 ふりをする――世界は舞台/そして男も女も役者にすぎない? なぜドン・ジョヴァンニはトリスタンになったのか 非接触系の愛――1対(1) 「絶望するな。では、失敬」 ……など。
  • ブルーバックス解説目録 2023年版
    無料あり
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2023年2月刊行分まで収録の「ブルーバックス解説目録2023年版」を電子化! 書目一覧、部門別既刊書目一覧、既刊全書名、著者・訳者名索引、書名索引を収録しています。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • こども百科ミニ はたらくくるま
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ハンディサイズの子ども向けの百科事典シリーズ「こども百科ミニ」に「はたらくくるま」が登場! 工事現場、消防署、警察、空港、港、農業ではたらく車から、バスなどの町ではたらく車まで、たっぷり100種類! ご家庭でも、おでかけでも楽しめます。 〇3~6歳向け。全かな。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ブッダのおしえ 真訳・スッタニパータ
    -
    「いかに生きるのが、この上ない人生なのですか?」生きるとは、老いるとは、そして死とは?問答であきらかにされる人生の真実。答えはすべてブッダの教えの中にあった。 詩を読むように日常語で読む最古の仏典。 こんなにもわかりやすかったブッダのことば。 仏教最古の経典「スッタニパータ」の和訳完全版。 最新研究の翻訳と、解りやすい解説で、初めて知るブッダの言葉の真実! 「いかに生きるのが、この上ない人生なのですか?」 生きるとは、老いるとは、そして死とは? 問答であきらかにされる人生の真実。 答えはすべてブッダの教えの中にあった。
  • 無限とはなんだろう 限りなく多く、大きく、遠いふしぎな世界
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 無限=∞、この究極的に不思議な概念をとらえることはできるのか? 古代哲学から、情報社会の暗号理論にまで顔を出す、奥深く、そして有用な∞に、現代数学で迫る! 数学の見方が変わる深遠な無限の世界を楽しもう!
  • 摂食障害がわかる本 思春期の拒食症、過食症に向き合う
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【ひと目でわかるイラスト図解】 【太る恐怖、飢餓がまねく食への執着、過食の衝動】 摂食障害は、心にかかえている問題が「食べ方の問題」として現れる病気です。 現れ方の違いでいくつかのタイプに分けられますが、ストレスが大きくかかわっている点はみな共通しています。 近年、小中高校生の摂食障害、なかでも食べられずにやせていく「神経性やせ症(いわゆる拒食症)」が増えています。 本人は、やせたままでいることに大きなメリットを感じています。 どんなにやせていても太ることを恐れ、極端なカロリー制限を続けたり、食べても吐いたりして体重増加を抑えようとします。 家族が「なにかおかしい」と思い始める前に、学校生活のなかで、子どもの変化があらわになることも多いものです。 学校として対応を考えていかなければならないことも少なくありません。 食べる量が増えて体重が戻ったあとも食べ吐きが止まらず、「過食症」に転じていくこともあります。 高校生、大学生では、極端な低体重の時期はないまま「過食症」が始まる例も少なくありません。 摂食障害の患者さんを支える家族の負担はとても大きいですが、家族の支えは、摂食障害から回復する大きな力になります。 本書では、摂食障害の原因、経過、治療法などをわかりやすく解説。 周囲ができる回復に結びつく働きかけ、そこから抜け出すヒントを紹介します。 【本書の内容構成】 第1章 神経性やせ症の始まり方 第2章 やせてもやせても、まだ足りない 第3章 やせすぎからの回復をはかる 第4章 過食がみられる摂食障害 第5章 家族の悩みが深いとき 【主なポイント】 *摂食障害は、心にかかえている問題が「食べ方の問題」として現れる病気 *子どもの摂食障害は神経性やせ症(拒食症)がほとんど *家族が「異変」に気づくのは遅れがち、学校は早期発見の場となりうる *やせるほど強まる太る恐怖。過剰なまでに活動的になる *家族が説得しようとするほど本人との対立は激しくなる *医療機関への受診を考える状態の目安と、受診の促し方 *神経性やせ症の回復過程でみられる過食は正常な反応 *神経性過食症(過食症)、よくある「食べすぎ」とどう違う? ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 〈絶望〉の生態学 軟弱なサルはいかにして最悪の「死神」になったか
    4.5
    人間は、意図せず大量絶滅を引き起こそうとしている。その絶望的状況が明らかになってきた。生物多様性の喪失と大量絶滅の先に、希望はあるか? 絶望的な未来を回避する術はあるか?――その答えは生態学が教えてくれる。 ●絶望的な事実 2022年、世界人口が80億人を超えた。人間は生物多様性の恵みを享受し、数を増やし続けている。 一方で、人間以外の生物の多くは個体数を減らしている。3万種以上の動植物が絶滅危惧種と認定されており、絶滅リスクが未評価の種までふくめると、絶滅危惧種の数は100万を超えるという推定もある。この生物多様性の喪失は、人間が引き起こしている。しかも、現在進行中の生物多様性の喪失は史上最大級の大量絶滅につながる、という。 この絶望的な事実は、絶滅危惧種だけの問題ではない。 ●避けなければならない悲劇 すべての生物は相互に影響し合いながら「生態系」を形成する。小さな綻び(種の絶滅)が生じたとき、運が悪ければ生態系全体が崩壊する。一種の絶滅が生態系を崩壊させなかったとしても、多くの種の急速な絶滅はさらなる絶滅を招き、人間もこの連鎖に巻き込まれる。 たとえば、昆虫は植物の送粉を担い、分解者として働く。その経済効果は80兆円に上るという試算がある。また、仮に昆虫が地球から消えれば、人間は数ヵ月と生き延びることができないだろう。 生物多様性の喪失に続く大量絶滅は、避けなければならない悲劇だ。 ●なすべきこと 大量絶滅を避けるには、効果的な対策を考案し実践しなければならない。そのために、生態学にもとづき、なぜ絶滅が起きているか理解する必要がある。まずなすべきは、「学ぶこと」だ。 本書の目的は、人間活動がいかにしてほかの種にダメージを与えるかを明らかにすること。人間のどの活動が、なぜ多くの種の個体数を減らすのかを示す。 そして、どんな種が人間活動の影響を受けやすいかを学ぶ。たったひとつの保全活動ですべての種を守ることはできない。保全対象の種に最適な対策を検討する必要がある。 本書は絶望的な事実を示す。しかし、絶望では終わらない。具体的な事例を交えて、人間活動がほかの生物におよぼす影響と、絶滅危惧種の保全の意味(希望)を解説する。学び続ける意志がある限り、絶望は私たちに追いつけない! ●おもな目次 序章 環境問題の元凶は人口増加か? 第1章 環境問題の構造 第2章 4000倍 vs. 6分の1 第3章 4つの禍い 第4章 マンモスが絶滅した理由 第5章 メスだけになったキタシロサイ 第6章 ラッコが消えれば海も死ぬ 終章 絶望するしかないのか?
  • テンソルネットワーク入門
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 画像認識などの情報処理、数値解析、ニューラルネットワーク、量子コンピューター、半導体といった様々な分野に跨って活躍しているテンソルネットワークを基礎からていねいに解説する。身近な問題から始めて、テンソルの計算手法の基礎を解説し、画像認識や量子物理の例を用いて、少しずつ理解を深めていく。物理系・情報系の入門者に最適の一冊。 第1章 テンソルネットワークを身近に 第2章 テンソルのダイアグラム表記 第3章 畳で学ぶ転送行列 第4章 角転送行列 第5章 特異値分解とエンタングルメント 第6章 角転送行列繰り込み群 第7章 高次特異値分解・木構造・行列積 第8章 手書き数字の見分け 第9章 行列積演算子と制限ボルツマンマシン 第10章 テンソル繰り込み群 第11章 ディスエンタングラー 第12章 量子系の状態変化を追う 第13章 変分法 第14章 再発見の歴史から未来へ ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • むし300
    -
    1巻825円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 300体もの昆虫の姿を標本写真などで収録し、説明を排し名称だけのシンプルに構成にしました。コンパクトのサイズで字が読めない子でも一人で楽しめる図鑑の決定版! ※本書は、2020年に刊行された『げんきスーパーかんさつ絵本 むし300』をもとに再構成したものです。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • きょうりゅう200
    -
    1巻825円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 200体もの恐竜の姿を美麗なイラストで収録。説明を排し名称だけのシンプルに構成にしました。コンパクトサイズで、字が読めない子でも一人で楽しめる図鑑の決定版です。 ※本書は、2020年に刊行された『げんきスーパーかんさつ絵本 きょうりゅう』をもとに再構成したものです。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで
    4.7
    複雑系は、科学が築きあげてきた「近代のパラダイム」を根底から覆した。人間の予想とはかけ離れた、しかし自然のなんらかの真理を表している複雑系が、科学の王道からこぼれ落ちた人々によって発見されていくさまを物語仕立てで描き、複雑系の本質を誰にもわかりやすく解き明かす!
  • イラストで楽しく学ぶ! 食中毒の知識
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 急にお腹が痛くなったり、下痢をしたり、急性の胃腸炎を起こしたり…という状況になったことはありませんか?  実はその原因は飲食に伴う「食中毒」。つまりウイルスや細菌が原因であることが大半です。 でもこの「食中毒」は原因をきちんと学んで、ほんの少し注意をすれば減らすことができます。 ぜひこの本でイラストとともに楽しく学び、食の安全を手に入れてください。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 歴史学の始まり ヘロドトスとトゥキュディデス
    -
    ヘロドトスとトゥキュディデスは、ともに紀元前5世紀のギリシア、最盛期のアテナイに生きた歴史家である。しかし二人はいずれも、自らを「歴史家」とみなしてはいなかった。この時代、まだ歴史というジャンルは存在しなかったからである。ギリシアの文学的伝統のなかから「歴史叙述」という新たなジャンルを創設し、さらに「歴史学」への一歩を踏みだした二人の実像を描き、今後の課題を考える歴史学への入門書。 ペルシア戦争を主題として、ギリシアからオリエントの地理・歴史と伝承を網羅し、「歴史の父」と呼ばれるヘロドトスの著述は、東地中海世界を自由に飛翔するかのように想像をふくらませ、時に荒唐無稽なエピソードも盛り込まれる。一方、ヘロドトスより一世代ほど若いトゥキュディデスは、「先輩」のこうした手法を批判し、近代歴史学にも通じる史料批判で確かな事実を重ねて、アテナイとスパルタが覇権を争ったペロポネソス戦争を記録した。しかし、ヘロドトスは本当に、後世の歴史家が批判するように「嘘つき」だったのか? そして、トゥキュディデスが書かなかった事柄のなかには、どんな史実が隠されているのだろうか? 個性豊かな二人の天才歴史家に、再び教えを請うべき時が来ている。 [原本:『ヘロドトスとトゥキュディデス――歴史学の始まり』山川出版社2006年刊] 目次 1 二人の歴史家と二つの戦争 2 ヘロドトスは嘘つきか? 3 新しいヘロドトス像 4 ヘロドトスの描いた史実 5 トゥキュディデスの「ヘロドトス批判」 6 トゥキュディデスが書かなかったこと 7 歴史叙述から歴史学へ あとがき 学術文庫版あとがき
  • 自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか
    3.4
    ・「自律神経のバランスが乱れている」ってどういうこと? ・皮膚を刺激すると自律神経の活動が変わる? ・瞳を見て、自律神経の活動を確認する方法 ・「気持ち」によって内臓の動きが変わるのはなぜか ・じつは「自律神経失調症」の定義はない? ・交感神経と副交感神経、それぞれの異常で生じる症状とは ・深呼吸で気持ちがやわらぐ理由 ・緊急時に馬鹿力が出るのはなぜか ・怒ると心拍が上がり、嫌悪感を抱くと体温が下がる仕組み ……など ーー自律神経が心身を巧みに調整していた! 【全身を調整する自律神経のしくみがわかる】 「心身の不調は自律神経が原因かもしれない」「自律神経のバランスが乱れている」などとよく耳にします。 そもそも、自律神経とはどのような神経なのでしょうか? 簡単に言えば「内臓の働きを調整している神経」。 全身の臓器とつながり、身体の内部環境を守っています。 自律神経に関わる歴史的な研究を辿りながら、交感神経・副交感神経の仕組みや新たに発見された「第三の自律神経」の働きまで、丁寧に解説していきます。
  • からだの錯覚 脳と感覚が作り出す不思議な世界
    3.0
    「からだの錯覚」を通して人の身体や脳の実態に迫る、認知科学研究者である著者が、からだに起こる不思議な現象を徹底解説します。「自分」という、もっとも身近にありながら、つかみどころのないもののイメージが、脳や五感などによってどんなしくみで作られているのかが語られていくと共に、錯覚を感じるさまざまな方法も紹介。読者も簡単な方法で、不思議な錯覚の世界を体験をできるかもしれません。 自分が感覚としてとらえている自分の体と、実際の体が乖離していることを感じたりすることは、誰にでもあること。また、ケガで体の一部を失ったときにないはずの部分に痛みを感じたり、拒食症の人が実際にはやせているのに自分は太っていると感じていたり――そんな例も聞いたことがあると思います。それ以外でも身近にあまり意識しないところで、ちょっとした錯覚を感じることは、実は多いのです。乗り物酔いも、金縛りも、自分の感覚と意識の不一致のようなことから起こる錯覚の視点から説明できます。こういったことがどうして起こるのか、その謎に迫ってみると、生きるために必要な脳の働きなどが見えてくるのです。心と体が離れる「幽体離脱」も科学的に説明できる現象です。オカルトではなく誰しもリラックスしたりするときに起こることがあり、ここでも脳と体に備わったくみが関係しています。 そのような事例を紹介しながらからだに起こる不思議を解説していく1冊。読み進めると、自分が「錯覚」の産物であるように思えてくるのではないでしょうか。身体とはなにか、感覚とはなにか、自分とはなにか、についてふだんとは違った見方で考えるきっかけに。 序章 錯覚体験 第1章 「からだ」とはなにか~自分として感じられる身体と物体としての身体 身体と触覚がバラバラ/身体の感覚とはなにか/自分の「からだ」はどこまでか ほか 第2章 目で見る視覚と頭の中にある視覚――目を閉じることで広がる「からだ」の感じ方 錯覚しやすいかどうか、試すならこの2つの方法/触覚だけで「自分の身体を見つける」!? ほか 第3章 弾力のある身体――空想の世界にも想像しやすいものとそうでないものがある アバターを自分の身体のように感じる錯覚/腕や脚が伸び縮みするVR錯覚 ほか 第4章 からだの錯覚は思い込みと何が違うのか――錯覚が生まれる、その時脳は…… 第5章 「身体」なのか「モノ」なのかーー自分のような自分じゃないような「きもちわるさ」の由来 外傷のない痛み/スライムハンドの衝撃 ほか 第6章 幽体離脱を科学する――不思議な現象が導く、さまざまな可能性 多角的な視点からイメージできる人は、幽体離脱が起こりやすい/リセットされる夢、リセットされない幽体離脱/とりかえしのつかない遊び ほか
  • 予言者の研究
    3.0
    政治は腐敗し、外交は失敗、 弱者は迫害され、正義は堕落した。 救いなき国に「予言者」、現わる! 急激な国力膨張、不自然な繁栄の反動で社会が歪み、傾国の途についた紀元前九~八世紀のイスラエル。抗えぬ苦難の日々の中、命を賭して予言者が起ち上がる! 旧約の宗教思想上、特筆すべきエリヤ、アモス、ホセア、イザヤ、ミカ、エレミヤを取り上げ、その生涯や、神・罪観を比較検証。経済・思想的に多難な今こそ手にしたい一冊。 目次 まえがき エリヤの宗教改革 1 序言  2 予言者エリヤの時代的背景  3 対カナン文化の問題  4 アハブ時代の宗教および道徳問題  5 エリヤの宗教改革運動  6 結語  アモスの宗教 1 彼の人物  2 彼の時代  3 神観  4 祭儀の問題  5 罪観 6 審判  ホセアの宗教 1 彼の人物と時代  2 彼の家庭  3 神観  4 罪観  5 審判  6 結語  イザヤの贖罪経験――イザヤ書第六章の研究 1 彼の見た幻  2 神観  3 贖罪  4 召命  5 審判  ミカの宗教思想 1 序言  2 彼の人物と時代  3 彼の神とイスラエルの罪  4 審判と希望  5 結語  エレミヤの召命経験――エレミヤ書第一章の研究 1 序言  2 彼の生い立ち  3 万国の予言者  4 あめんどうの枝  5 煮え立っている鍋  6 結語  神とエレミヤ 「主の僕」の歌 〈付 録1〉旧約聖書の方法論について 〈付 録2〉政治の世界における預言者の論理と倫理 解 題  田島 卓(東北学院大学准教授) *本書の原本は1997年3月、『豫言者の研究』として、新教出版社より刊行されました。 文庫化にあたり、読みやすさに配慮して、豫言を予言と新字に代えるほか、旧字を随時、常用漢字に置き換えています。またルビの追加を行い、明らかな誤植は訂しています
  • 教育勅語と御真影 近代天皇制と教育
    -
    教育勅語・御真影から「日の丸・君が代」、元号法まで。明治維新から令和に至る、日本の近代教育と天皇制の関係性を考察する。 「御真影」を救うため火中に飛びこみ「殉職」した校長――単なる「紙切れ」は、いかにして「神聖」とされるに至ったのか? 「教育勅語」と「御真影」が当初の目的を逸脱し、「絶対視」されてゆく戦前の過程を丹念にたどる。また、敗戦によりいったん無効と公的に宣言された「教育勅語」が、にもかかわらず、既成事実の積み重ねにより復権を果たしてゆく戦後の過程も客観的に叙述する。教育への国家介入の危険性に警鐘を鳴らす力作。
  • ゴルギアス
    -
    プラトン初期対話篇の代表作、練達の訳者による決定版新訳が完成! 本書では、当時を代表するソフィストであるゴルギアス、その弟子ポロス、気鋭の政治家カリクレス、ソクラテスの崇拝者カイレポンの四人を相手にしてソクラテスが対話を展開します。その中心的な主題は「弁論術とは何か」です。 ただ雄弁に語り、聞く人を説得するのが理想的な弁論術ではありません。大した内容もなく、正しい知識を与えることもないのに、相手を論破したり、耳障りのよいことを訴えたりするだけの言葉が今もよく聞かれます。言うまでもなく、そのような言葉を語る人が政治的な意図を隠しているなら、聞く者は気づかぬうちに意図された方向に導かれ、特定の政治的な主張を支持するようにもなるでしょう。古くは「プロパガンダ」と呼ばれ、今日では「フェイクニュース」や「ポルトトゥルース」、「オルタナティブファクト」などと呼ばれる現象には、そのようなからくりが含まれています。 では、正しい弁論術とはどのようなものなのか? ソクラテスは、ゴルギアス、ポロス、カリクレスの順に濃密な対話を交わし、その答えを明らかにしていきます。それは最終的に「正しさ」とは何かを知ることに行き着くでしょう。何が正しいのかを知っている人にしか正しい弁論術は使えない――当たり前に思えますが、その当たり前のことを残念ながら人類はプラトンの時代よりよく理解し、実践していると言えるでしょうか? 価値の基準が崩壊したと言うしかない現代世界の中で、道徳的であること、正しくあることとは何か、という問いは、ますます重要性を増しています。練達の訳者によって蘇ったプラトン渾身の対話篇を手に、今と未来を考えていただけるなら幸いです。 [本書の内容] [プロローグ ゴルギアスとは何者か] [第一幕 ゴルギアス対ソクラテス] [第二幕 ポロス対ソクラテス] [第三幕 カリクレス対ソクラテス] [エピローグ 死後の裁きについて]
  • 非有機的生
    -
    「非有機的生」とは何か? 言うまでもなく、人間も含めた生物は有機体であり、その本質は「有機性」にある。しかし、人間がすべて有機性によって説明されるのかといえば、決してそんなことはない。 例えば、自然の中には有機性をそなえた生物もいれば、有機性をもたない鉱物もある。しかし、人間が自然の中にあるものを加工し、改変を加えてみずからの有機的生のために利用するとき、それらの対象は総体として非有機的な「自然」として捉えられている。その結果、その「自然」の一部である人間もまた非有機的なものとして捉え返され、政治はそのような対象としての人間を操作し、駆動していくだろう。ここにあるのは「生政治」と呼ばれる問題にほかならない。 このように単純な二項対立としては捉えられない有機性と非有機性は、技術や政治のみならず、思想や文学、芸術など、どこにでも見出される。目次を見れば明らかなように、本書をなす各章で扱われる対象は実に多様である。そこには、西洋/東洋、精神/身体、概念/図像、制作/生成、樹木/リゾーム、自我/魂、戦争(war)/闘争(combat)、権力/力、超越性/内在性、二元論/一元論、物質/理念、実体化/非実体化といった幾多の二項対立が広がっているが、それらはすべて有機的生/非有機的生という二項対立と交錯し、重なり、ずれながら、一つの巨大な問題系を照らし出していく。 これまで身体、知覚、イメージといった問題を中心にして哲学や思想を、歴史や政治を、そして文学や芸術を多彩に、細やかに、そして大胆に論じてきた著者は、みずからの思索の全体を「非有機的生」という言葉を携えて俯瞰し、整理し、編み直してみせる。本書は、長年にわたる執筆活動を経てきた著者の集大成にほかならない。 [本書の内容] 見取り図──なぜ非有機性か 序 章 (非)有機性についての混乱を招きかねない註釈 第I部 総 論 第一章 東洋、生成、図像 第二章 芸術と器官なき身体 第三章 人間あるいはシンギュラリティ 第II部 各 論 第一章 倒錯者のエチカ 第二章 ブランショの革命 第三章 知覚、イメージ、砂漠――仮説的断章 第四章 顔と映画 第五章 映画の彼方、イメージ空間 第六章 時間の〈外〉とタナトス 第七章 反〈生政治学〉的考察 第八章 知覚されえないが、知覚されるしかないもの 終 章 問いの間隙と分岐
  • 今を生きる思想 西田幾多郎 分断された世界を乗り越える
    5.0
    電子メディアの発達に貧富の差の拡大、戦争によって世界中で分断が起きている現代において、「私」と「あなた」はどう繋がることができるのか。西田幾多郎の哲学から見る今を生き抜くためのヒント。 本書のおもな内容 ●日本初の哲学書『善の研究』が生まれるまで ●人生とは、いつも悲劇的である ●美しい夕日を見た瞬間の感動こそが「純粋経験」 ●愛とは他者の喜びや悲しみに共感すること ●形なきものの形を見て、声なきものの声を聞く ●苦悩の果てに辿りついた境地「歴史的世界」 ●世界は私たちの行為によって作られていく ●「今、ここ」の現実を生き切る 西田の哲学的思索は、世界の真の姿を見極めようとする実在の探究であり、それは一つの根本的立場から世界のすべてを説明しようとする努力であった。それはまた、近代日本における個の自覚――個人としての自己の自覚――の思想という性格をもっていた。その内実は〈自己と世界の関係〉の思想として読むことができる。自己と世界の関係は、特定の時代のなかで具体的な表れ方をとるものであり、人々の分断が進む現代において、私たちの自己と世界との関係を西田哲学から捉え直してみることが本書のテーマとなる。このことはまた、視点を変えてみれば、現代に通じる西田の思想のアクチュアリティ(現実性)を問うことでもある。まさに「今を生きる思想」として西田を読み直すこと、それが本書の課題であるといってもよい。                                       ――――「はじめに」より ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 100ページで教養をイッキ読み! 現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!! 1:それは、どんな思想なのか(概論) 2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景) 3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用) テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、 「一気に読める教養新書」です! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  • やさしい家庭電気・情報・機械
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 身近にある電気のしくみをわかりやすく解説する教科書。 電気の基礎知識から始めて、エアコン、掃除機、電子レンジ、IH調理器、蛍光灯、LEDライト、 テレビ、パソコン、インターネット、送配電、感電、漏電、 都市ガス、プロパンガス等の全部のしくみがよくわかる! カラーで、見やすいわかりやすい! ぎゅっと詰まったタメになる一冊! 【目次】 第1章 電気の基礎知識 電気の用途 電気の長所と短所 電圧 電流 抵抗とオームの法則 いろいろな物質の抵抗率 電力 電力量 放電容量と電力量 直流と交流 交流の電力 エネルギーの単位 エネルギーの計算 電力のオーダー ショート 電気と磁気 第2章 送配電 送電 宅内配線 感電 コンセントの極性 漏電 電気による火災事故 テスタ 第3章 ガス ガスはパワフル ガスの種類 都市ガスの熱化学方程式 液化石油ガス 換気 エネルギーの単価 第4章 生活家電 エアコンと冷蔵庫 洗濯機 掃除機 電子レンジ IH調理器 換気扇 オール電化について 第5章 照明 光の基礎知識 白熱電球 蛍光灯 LED 効率の比較 今度の見通し 第6章 情報家電 テレビ カメラ パソコンのハード 光ファイバネットワーク スマホとネット ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』
    3.8
    名著、現代に復活! 世界を滅ぼす一神教の恐怖!!――世界を戦火に巻き込むキリスト教原理主義者=ブッシュ、アメリカの危険を100年前に喝破!! ●松原隆一郎氏「西洋の価値体系を徹底批判」 ●被告・キリスト教は有罪です。私はキリスト教に対して、これまで告訴人が口にしたすべての告訴のうちで、もっとも恐るべき告訴をします。どんな腐敗でも、キリスト教以上に腐っているものはないからです。キリスト教は、周囲のあらゆるものを腐らせます。あらゆる価値から無価値を、あらゆる真理からウソを、あらゆる正直さから卑怯な心をでっちあげます。それでもまだ、キリスト教会の「人道主義的」な祝福について語りたいなら、もう勝手にしろとしか言えません。キリスト教会は、人々の弱みにつけこんで、生き長らえてきました。それどころか、自分たちの組織を永遠化するために、不幸を作ってきたのです。 ●キリスト教が世界をダメにする ●仏教の素晴らしいところ ●イエスは単なるアナーキスト ●イエスとキリスト教は無関係 ●オカルト本『新約聖書』の暴言集 ●キリスト教が戦争を招く理由 ●キリスト教は女をバカにしている ●キリスト教が破壊したローマ帝国 ●十字軍は海賊 ●ルネサンスは反キリスト教運動
  • ティラノサウルス解体新書
    値引きあり
    3.7
    1巻1,193円 (税込)
    ティラノサウルスと小林快次博士という訴求力満点の最強タッグが贈る、知的好奇心にこたえる一冊! これまで二十数種が見つかっているティラノサウルスの仲間。しかし、その全貌は複雑で、全体を解説している本や図鑑はありませんでした。 本書は、これまでに発見されたティラノサウルス類のすべてを体系的に解説。ティラノサウルスは最も研究されている恐竜ではありますが、まだまだわからないことが多いのが実際のところです。たとえば「ティラノサウルスには羽毛は生えていたのか?」という一般的な問いにさえ、まだ確定した問いはないのです。 一方で、ティラノサウルスの仲間は、北極に近いアラスカや日本にも生息していたことが分かっています。新たな発見があるたびに新しいことがわかり、そしてまた新たな謎が出てくるのがティラノサウルス研究なのです。 本書では、第一部「ティラノ軍団の現在」で、ティラノサウルス類全種についての最新研究を紹介。第二部では、ティラノサウルスの特徴や生態について解説していきます。ティラノサウルスという一つのグループを扱ったものとしては、圧倒的な情報量を誇る本書では、ティラノサウルスだけでなく、恐竜研究の最新の歩みをつぶさに辿ることができます。
  • 迷走しない!英語論文の書き方 秘密は「構造」作りにあり
    5.0
    ◆◆英語論文執筆で迷走中のあなた! その論文に「構造」はあるか?◆◆ あの経済学者、成田悠輔が「『論理やデータを中心に、筋道だった英語を書く必要がある人』であれば誰にとっても役に立つ」と大絶賛した『THE LITTLE BOOK OF RESEARCH WRITING』がついに邦訳! 英語論文執筆の難関は「構造」作りにあった! なんとなく書き始めたけれど、筆が進まない。 どの段落に何を書いたらよいのかわからない。 なんとか書き上げたものの、よい評価が得られない……。 これって英語力の問題? いえ、「文章設計力」の問題です! 英語で論文を書く際には、文章全体の論理構造を作ることが重要なのです。 【推薦の言葉】 ライティングに必須な文章の構成力をこれほど簡潔に解説する本に出会ったことがない。表現力を磨くだけでは作文は上達しない。文章は構成によって輝く。「推し本」の日本上陸を喜びたい。 ――池谷 裕二(東京大学薬学部教授) 【本書の特徴】 ライティングの中で、「個々の文をいかにわかりやすくするか」に注意を払う人は多いでしょう。しかし、個々の文を磨く以前の、「パラグラフ、セクション、および論文全体をどのような形で構成するのか」に注力する人は多くありません。複雑な研究内容を、時間のない読み手にわかりやすく伝えるためには、英語ならではの文章構成をしっかりと組み立てる必要があります。 本書では、わかりやすい論文を書くための原則を、執筆の流れに沿って、実際の英語論文(全文和訳付き)の例を挙げながら丁寧に解説します。忙しい指導教員や同僚に、効率的にアドバイスをもらう方法までわかります。本書のメソッドを実践すれば、論文執筆で「迷走」することはありません。論文の読み手を「迷走」させることもなくなります。 【監訳者あとがき(抜粋)】 アイデアを論文の読者にズバッと伝えるためには、複雑な詳細や無関係な脱線を削ぎ落とし、できるだけ簡潔で明瞭な論旨を切り出す必要がある。そのための必要最小限の最も本質的な装備だけを本書は扱っている(中略)。 英語で論文やレポート・報告書を書くたび、この本を取り出して練習問題をやり直してみてほしい。どこに向かっているのかさっぱりわからない「迷走論文」を書いてしまう危険性が劇的に減るはずだ。 【主な目次】 本書について 手法:論文を組み立てるための3段階 第1段階 主張点を明確にする 第2段階 アウトラインを構築する 第3段階 パラグラフの執筆 RAPの枠組みを見直す 最後に、「いつ」書き始めるべきか
  • 自然法論 (歴史学叢書)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書はナチスの弾圧にも屈しなかった20世紀ドイツ最大の法制史家が、第二次大戦直後、その深刻な体験に裏づけられた豊かな法思想のすべてを語った講演の邦訳である。内容は簡潔な自然法思想史であると同時に、独自の現代自然法論であり、自然法=正義はけっして死滅しないという著者の信念が力強く表明されている。 【目次】 凡例 目次 自然法論 序論 一 自然法理念の現象形態 二 自然法の古典時代 三 自然法の現代的意義 訳註 訳者あとがき ミッタイス,ハインリッヒ 1889~1952年。ドイツの法制史家。ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学、ベルリン大学で教授を歴任。専門は、ヨーロッパの比較法史、法制史。 著書に『封建法と国家権力』『中世盛期の国家』『自然法論』『ドイツ法制史』『ドイツ私法史』 『法制史の存在価値』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ベルジャエフ 生涯と思想
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ロシアの哲学者ベルジャエフ(1874~1948)は、マルキストであったが、ロシア革命後転向し、反共産主義者となり、十月革命後にパリに亡命した。神秘主義に則って文化や歴史を考察した。その中心的な思想には、「反共産主義」(共産主義がユダヤ教の選民思想に基づいていると批判)、「歴史哲学」(伝統と記憶を重視する)、「進歩主義批判」「人権、国民主権批判」などがその思想の中心にある。特異な思想家の全貌に迫る。 【目次より】 序文 〔I〕生涯 一 幼年時代 おいたちと、家族 幼年学校生活 二 大学生時代 革命運動 ヴォログダ追放期 三 壮年時代 キエフ在住の頃 ペテルブルク在住の頃 破局の予感 革命の嵐の中で 四 亡命時代 〔II〕思想 一 思想概説 思想の要旨 思想の特色 思想の形成 二 社会論 人格と社会 社会批判 イデオロギイ批判 マルキシズムとキリスト教 三 歴史哲学 歴史批判 超歴史 時間論 他歴史観との比較 四 人間論 対象化 自由 悪 倫理 新しさ 不死 人格主義 五 キリスト教思想 キリスト教入信 神人論 「ソボルノスト」 終末論 六 ベルジャエフとロシア思想 ロシア宗教思想〔ホミヤコフ、フョードロフ、ソロヴィヨーフ、シェストフ〕 ロシア社会思想〔虚無主義、無政府主義、社会主義〕 ロシア文学〔トルストイ、ドストエーフスキイ〕 ベルジャエフ著書目録 ベルジャエフに関する著作 あとがき 田口 貞夫 1922~ 2020年。宗教学者、思想家。東京大学図書館、上智大学外国語学部ロシア学科講師。東京大学文学部宗教学科卒業。専門は、ロシア思想史。 著書に、『ベルジヤエフ 生涯と思想』『ロシア革命と正教 社会主義国における土着信仰の諸相』『ロシア宗教思想史』『解放神学』(共著)、 訳書に、ベルジャーエフ『ロシヤ思想史』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 技術とは何か
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 たくましい生活力に内的規律を! 原水爆という形で尖端的に現れた科学主義による野蛮化の危機がひしひしと世界に迫っている今日、われわれは深い反省をもって「現代の賢者」オルテガの所論に耳を傾けるべきであろう。文化的荒廃のなかで若き世代の人たちは、オルテガのうちにこそ生の方向決定に、己がよき助言者と導師を見出すに違いない。 『目次』 1 テーマとの最初の小競合い 2 「在る」ことと「よく在る」こと/陶酔の「必要性」/必要としての過剰/技術の相対性 3 努力を節約するための力は努力である/節約された力の問題 創作された生 4 技術の深層地帯をパトロールする 5 自己を製造することとしての生/技術と願望 6 人間の超自然的運命/人間を導いてきた存在の諸プラン/チベットにおける国家の起源 7 「ゼントルマン」という類型/その技術的要求/「ゼントルマン」と「ヒダルゴー」 8 事物とその存在/物以前/人間・動物・道具/技術の発展 9 技術の諸段階 10 手仕事としての技術/技術者の技術 11 人間と技術はいかなる関係にあるか/古代の技術者 12 近代のテクニシズム/科学と仕事場/現代の奇蹟 知識人と他者 訳注 あとがき オルテガ 1883~1955年。スペインの哲学者。マドリード大学で学士号、博士号取得。「生の理性」の思想を提唱。主著に、『ドン・キホーテをめぐる思索』『大衆の反逆』がある。 著書に、『オルテガ著作集(全8巻)』など多数ある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • レンブラントの世紀(歴史学叢書) 17世紀ネーデルラント文化の概観
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 17世紀のオランダは、レンブラント、スピノザ、グロティウスなどの天才が輩出した絢爛たる黄金の時代で、中世的市民文化発展のきわみであった。ホイジンガは、この時代の文化、とりわけ絵画が当時の社会で果たした役割を、概念や理論にたよらず、生き生きと描き出している。著者の芸術的天分が余すところなく発揮されている名著である。 目次 1 この国はいかにして、国家と国民の生誕するやたちどころに極盛に達した文化の地たりえたか バロック 位置と地勢 地域的不均等 海上航行および内陸水路という要因 都市的要素の優位 少ない大土地所有 農民と貴族 聖職者階級 首位にたつ商業 商人階級から都市費族へ 対スペイン戦争 陳腐な、然り、中世的な国民経済観 旧式な産業組織 重商主義を飛び越える 興隆する工業 ホラント州の優位 政治的には保守的な共和国 狭い範囲の統治・行政単位 南・北ネーデルラントの分離 ユトレヒト同盟 州主権 総督の地位 議会 福祉・平和政策 オラニエ家 他のヨーロッパ諸国に対する共和国の優越 優位の終焉 2 国民の社会的類型 稀薄な軍事的性格 外国人の多い陸軍 美術に反映せる陸上戦と海上戦 宮廷生活 オラニエ家と都市費族 土地貴族 都市貴族の生活 アムステルダム 都市美の喪失 都市の力と誇り 諸身分間の境界 依然として市民的なレヘント 文化の享受者と産出者 射撃団と詩人クラブ 人生を高尚にする古典主義 コンスタンテイン・ハイヘンス 画家と詩人 あまねくゆきわたっている絵画 3 教会生活は身分的境界線をかなり除去する 説教師と世論 カルヴィニズムの役割 宗教改革の進展 カトリックと(カルヴィニズム)以外のプロテスタント諸派 再洗礼派 ユダヤ人 反レモンストランス派の勝利 イギリスとの比較 教会と大学 教会と国民文化 カルヴィニズムと芸術I4 人間と事物 素朴と静寂 清潔好き 文芸 コンスタンテイン・ハイヘンス ヤコプ・カッツ ブレーデロー ホーフト フォンデル ヒューホー・デ・フロート 文学の意味と機能 自然科学の勃典 クリスチアーン・ハイヘンス 5 人は油彩画に何を求め、何を見るか 色彩と線への喜び 写生それ自体への関心 画題への関心 絵画作品の用途 蒐集 美的惑党の在り方 自然への忠実さ 含蓄の多い課題 聖害に基づく絵 リアリズムか フランス・ハルス フェルメール 風景画 版画 レンブラントとバロック 彫刻 建築術 教会建築 都市風景図  6 繁栄期の終焉 フランス文化の桟倣か 古典主義 嗜好と才能の衰弱 ぴどい衰退 散文 精神上の変化 信仰の枯渇 大いなる平安 田園生活 利子生活者 十八世紀のまどろみ 黄金の世紀か 訳者あとがき ホイジンガ,ヨハン 1872~1945年。歴史家、文明批評家。フローニンゲン大学卒業。フローニンゲン大学、ライデン大学で教授職を務める。ライデン大学学長。 著書に、『中世の秋』『ホモ・ルーデンス』『エラスムス』『わが歴史への道』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • イングランド法とルネサンス(歴史学叢書)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 近代法の二大流派の一つ英米法は、その独自性をいつどのようにして獲得したのか? イングランド独自の法体系をなすコモン・ローは大陸法のローマ法継受を始めとするルネサンスの波を受け、近代的に展開したとするメイトランドの画期的論文を中心に、コモン・ローは中世から近代まで一貫しているとする批判論文2篇を収録し、イングランド法の基本性格を浮き彫りにする。 【目次より】 凡例 F・W・メイトランド「イングランド法とルネサンス」 サー・W・ホウルズワース「新しい法準則 ローマ法の継受」 S・E・ソーン「イングランド法とルネサンス」 訳者あとがき 人名小解説・索引 メイトランド、F・W 1850~1906年。イギリスの法制史学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。ケンブリッジ大学教授。 著作に、『イギリスの初期議会』(Records of the Parliament Holden at Westminster, 28 February 1305)『英法史』(History of English Law before the Time of Edward I)『イングランド法とルネサンス』(English Law and the Renaissance)『イングランド憲法史』(The Costitutional History of England 遺稿)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 福音とアジア文化(長崎純心レクチャーズ) 韓国カトリック教会の歴史と課題
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 朝鮮半島において、キリスト教はどのように受容されたのか? なぜカトリックが受け入れられたのか? 済州島でのキリスト教の歴史も探る。 【目次より】 「長崎純心レクチャーズ」について  片岡千鶴子 第一日 韓国社会における福音受容の歴史と課題 朝鮮半島へのカトリック信仰の伝来 李乗薫 最初のカトリック信者 当時の社会的状況と思想的背景 朝鮮王朝による宗教政策 儒教的政治体制の行き詰まり カトリシズムヘの関心 朝鮮におけるカトリック教会の始まり 迫害の始まり 迫害の政治的・社会的背景 朝鮮王朝時代の身分制度とその崩壊 政治体制、社会秩序の崩壊とカトリック信仰 周文慕神父の殉教 朝鮮最初の司教区設立 朝鮮出身最初の司祭 大迫害時代 韓国カトリック教会の歴史 カトリック信者数の推移 カトリック信者の急増 その光と影 「冷淡者」の問題 小共同体運動 現代カトリック教会 第二バチカン公会議 四つの基本的憲章 これからの課題 四大憲章の精神の具体的実現 質疑応答 第二日 済州におけるカトリック教会 カトリック教会が直面する問題 済州島の歴史 建国の神話 古代国家・耽羅 高麗王国への従属(一一〇五~) モンゴル占領期(一二七三~一三七四) 朝鮮王朝への従属(一三九三~一九一〇) 朝鮮王朝以後 搾取と抵抗 アメリカ・イギリス・ソ連・中国による信託統治(一九四五~四八) アメリカ軍政下(一九四五~) 一九四七・三・一 軍政に対する抗議集会と抵抗運動の展開 四・三事件 一九四八年四月三日、南労党による武力闘争の発端 大韓民国軍による討伐作戦 四・三事件の最終段階 犠牲者三万人 ジェノサイド(大量集団虐殺)の問題 四・三事件と韓国政府の対応 全国民が謝罪する必要性 四・三の神学的省察 軍港建設問題 済州カトリック教会の対応 国家とは何か? 日本における国家意識の形成 アメリカの場合 国家対キリスト信者 「神の民」イスラエル 抵抗権の基礎 「神の民」イスラエルと預言者 政治による大規模河川工事(四大川事業)と教会の対応 済州海軍基地建設反対運動 政治的圧力 何故反対するのか キリスト信者と国家 現代の戦争、軍備拡張と教会の教え 質疑応答 補遺 済州島ガンジェオン村に始まるアジア平和 日本と韓国 文化の違いから見えてくるもの 解説 稲垣良典 あとがき 稲垣良典 姜 禹一 1945年生まれ。韓国済州教区司長。 著書に、『福音とアジア文化』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 三人の求道者(長崎純心レクチャーズ09) ソクラテス・一遍・レヴィナス
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学の祖ソクラテス、踊り念仏・時宗の創始者一遍、他者論の思想家レヴィナスという3人の求道者の生き方と思想をわかりやすく語る。 「長崎純心レクチャーズ」について  片岡千鶴子 目次 第一章 ソクラテスの神 反駁的対話と無知の知 はじめに 一 敬虔 二 ダイモニオン 三 生き方の吟味 四 反駁的対話 五 無知の知 質疑応答 第二章 一遍上人の信 一 浄土教の基本原理 二 一切を捨てる 三 信不信をえらばず 四 名号即往生 五 能所一体 質疑応答 第三章 レヴィナスにおける超越 苦しみと交わり 序論 ハイデガーとレヴィナスの問題 一 カントにおける要請としての神 二 悪 三 汝 四 神の顕現 五 無益な苦しみ 六 弁神論の終焉 七 対話 八 人間のうちなる神 九 さよなら 神に向かって、ア・デュー 質疑応答 あとがき 岩田 靖夫 1932~2015年。哲学研究者。東北大学名誉教授、仙台白百合女子大学名誉教授。文化功労者。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。専門は、古代ギリシャ哲学。 著書に、『アリストテレスの倫理思想』『神の痕跡 ハイデガーとレヴィナス』『倫理の復権 ロールズ・ソクラテス・レヴィナス』『ソクラテス』『神なき時代の神 』 『ヨーロッパ思想入門』『よく生きる』『三人の求道者』『いま哲学とはなにか』『アリストテレスの政治思想』『ギリシア哲学入門』『ギリシア思想入門 = Introduction to Greek Thought』『人生と信仰についての覚え書き』『極限の事態と人間の生の意味 大災害の体験から』など、 訳書に、『アリストテレス全集 16』(共訳)E・R・ドッズ 『ギリシァ人と非理性』(共訳)W・K・Cガスリー『ギリシア人の人間観 生命の起源から文化の萌芽へ』『ハイデッガー全集 33 アリストテレス『形而上学』第9巻1-3 力の本質と現実性について』『ハイデッガー全集 40 形而上学入門』(共訳)、プラトン『パイドン』など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ルネサンスと宗教改革(歴史学叢書) 15・6世紀における人間の把握と分析
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 イタリアに発したルネサンスが北欧の空に光芒を放ち、厳粛な宗教改革運動がドイツの一角から全ヨーロッパにひろがる絢爛多彩で壮絶な15~16世紀に、あらゆるタイプの独創的人間が雲のように群がり近代ヨーロッパを生誕させるドラマを、繊細な感受性と鋭い洞察力によって生き生きと蘇らせる精神史研究の古典的名著である。 【目次より】 凡例 第一章 根本動機からみた中世の形而上学 第一節 宗教的動機 第二節 ギリシア人の客観的形而上学 第三節 ローマ人の意志態度 第二章 ルネサンス 第一節 人間の分析と生活態度論 第二節 ペトラルカ 第三節 マキアヴェリ 第四節 モンテーニュ 第三章 宗教改革 第一節 エラスムス 第二節 宗教的=普遍的有神論と新しい宗教的生活理想 第三節 ルターとツヴィングリ 第四節 神学的合理主義と思弁神学 第五節 セバスティアン・フランク 訳注 訳者あとがき ディルタイ, ウイルヘルム 1833~1911年。ドイツの哲学者。ベルリン大学、バーゼル大学で教鞭を執る。ベルリン大学卒業。 著書に、『ディルタイ全集』(全11巻・別巻1)『体験と創作』 『近代美学史 近代美学の三期と現代美学の課題』『ルネサンスと宗教改革 15・6世紀における人間の把握と分析』『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『近代成立期の人間像』『青年時代のヘーゲル』 『精神科学序説』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 問題としての神(長崎純心レクチャーズ04) 経験・存在・神
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 神とは何か? 哲学、現代思想、スコラ学、近代経験主義、神秘主義、人間中心主義、形而上学などのさまざまな視点から、検討する。 【目次より】 「長崎純心レクチャーズ」について  片岡千鶴子 まえがき 第一日 経験と神 はじめに 神は「問題」となりうるか 哲学と神 現代思想と神 「反哲学」 「少数派」の見解? 「経験」と「存在」 神を問題とすることへの異論 「神について考える暇はない」 スコラ学的「討論」 異論 「反対異論」 「神の死」 「神の死」は自明のことであるか 哲学と神学の分離? 「神の死」をひきおこしたもの 近代は人間を解放したのか? 「経験」の意味 「存在」の意味 経験と「経験主義」 経験の「経験的」理解 「開かれた」経験 質疑応答 第二日 神と存在 「存在」の捉えにくさ 経験は神の探求を排除しない 神の探求と存在論 「否定神学」 「神秘主義」 「不可知」と「測り尽くしえない」 「人間中心主義」 「存在」をめぐる通念的理解 「存在忘却」 「存在」にたいする問い 「存在」への問いと「人間的」思考 「西洋的」思考? 人間の認識における「神的」要素 神的創造の視点 形而上学と偶像礼拝 「存在の類比」の問題 「存在」と「愛」 ペルソナの存在論 質疑応答 第三日 理性と信仰 はじめに 理性と信仰の問題 自由 真理 信仰 「哲学者の神」 パスカルと「哲学者の神」 デカルトと「哲学者の神」 パスカルにおける理性と信仰 理性と信仰 総合の試みとその破綻 トマスにおける理性と信仰の総合 「学」としての神学の問題 「存在」の神と「愛」の神 『神学大全』の構造 近代における理性と信仰との分離 回勅「信仰と理性」 神を「問題」にすることは可能か 神を「問題」にすることは人間にとってふさわしいことか 「神のかたどり」としての人間 質疑応答 資料 第一日 第二日 第三日 注 あとがき 稲垣 良典 1928年生まれ。東京大学文学部卒業。アメリカ・カトリック大学大学院哲学研究科にてPh.D.を取得。文学博士(東京大学)。九州大学名誉教授。専門は中世スコラ哲学。『神学大全』翻訳で第67回毎日出版文化賞、『トマス・アクィナスの神学』および『トマス・アクィナス 「存在」の形而上学』で第27回和辻哲郎文化賞をそれぞれ受賞。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 民衆と教会(歴史学叢書) フランスの初期「神の平和」運動の時代における
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 10世紀フランスにブルゴーニュ、アキテーヌ地方から起こった「神の平和」運動は、民衆と教会が連携して真の平和を確立しようとした世界初の宗教的民衆運動である。ドイツ中世史学界を代表する著者が、あらゆる同時代資料と文献を駆使して、その歴史的井意義を社会指摘に把握し、運動の中に結晶化されてくる社会生活全般を浮き彫りにした民衆運動史研究の名著。 【目次】 序 はしがき 第一章 諸前提 A 封建的分裂の時代におけるフランスの教会 封建的分裂 教会聖職者・修道士たちの時代批判 防衛手段としての破門 教会会議の意義 B プルゴーニュおよびアキテーヌにおける農民の状態 農民の経済状態の分化 貨幣経済 荘園の構造 農民の不安定な経済状態 南フランスにおける階級闘争の諸条件 第二章 教会と下級階層との関係 問題提起 “貧者“に対するクリュニー派の立場 修道院荘園の社会的機能 下級階層に対する教会のイデオロギー的感化 この問題に関する従来の研究 小教区の意義 聖遺物礼拝の発展 十世紀の聖遺物礼拝に対する修道院の態度 トゥールニュ フィジアク アンズィ=ル=デュク スヴィーニ コンク 修道院の民衆に対する働きかけ 異端 南フランスの位置 南フランスにおける聖人の胸像 教会建築 “宜伝文書“としての奇跡物語 教会財産の守護手段としての聖追物 世論の意義 第三章 初期の「神の平和」運動の経過 シャルー ナルボンヌとル・ビュイ リモージュ ポアティエ ヴェルダン=シュル=ラ=ドゥーブ エリ 北フランスヘの第一次拡大 アンス エルヌ シャルー リモージュ ポアティエ ルドルフ・グラバーの報告 オーセール、ル・ピュイ、ポアティエ 北フランスヘの第二次拡大 絶対的平和の要求 ブールジュ 神の休戦 第四章 民衆運動としての「神の平和」運動 「神の平和」運動に関する従来の研究 問題提起 神の平和の根本規定 “貧者“の保護 経済的動機 カロリング朝の国王罰令との関係 教会が用いた方法 宣督 聖務停止 平和部隊 各教会会議に関する叙述史料 平和教会会議の経過の特色 民衆運動としての平和運動 「神の平和」運動と巡礼運動 平和運動に対する修道院の関心 平和運動と十字軍運動 教会の階級的立場 原注(史料および文献の省略記号)・補注 訳註 訳者あとがき テップァー、B 1926~2012年。歴史家。フンボルト大学教授。専門は、中世の政治思想史。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 最適輸送の理論とアルゴリズム
    -
    ★まずは、この一冊から始めよう!★ 最適輸送は、ふたつの確率分布を比較するためのツールです。深層学習の勃興とGPU計算の普及により、機械学習分野でも最適輸送が広く用いられるようになりました。 本書では、線形代数・確率・最適化についての初歩的な知識を前提として、線形計画、エントロピー正則化、シンクホーンアルゴリズム、敵対的ネットワーク、スライス法などのさまざまな解法アプローチをていねいに解説します。 【主な内容】 第1章 確率分布を比較するツールとしての最適輸送 第2章 最適化問題としての定式化 第3章 エントロピー正則化とシンクホーンアルゴリズム 第4章 敵対的ネットワーク 第5章 スライス法 第6章 他のダイバージェンスとの比較 第7章 不均衡最適輸送 第8章 ワッサースタイン重心 第9章 グロモフ・ワッサースタイン距離 第10章 おわりに
  • 人に会う 自己に会う
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 愛とは? 幸福とは? 死とは? 自然とは? 芸術とは? 文学の主題となる哲学的テーマを、芭蕉、漱石から大江健三郎を通して読む。 【目次より】 愛について 一 愛の可能性 二 愛する苦悩、愛しえぬ苦悩 三 罪と蘇生 青春におけるデカダンスとモラル 一 モラルからデカダンスへ 二 倫理意識と人問失格 三 虚無との対決 四 懐疑と信仰 恋愛と幸福と倫理 一 恋愛と幸福 二 恋愛と倫理の形成 三 恋愛と性の問題 四 愛情の持続と倫理 文学における愛の諸相 一 愛の喪失と性 大江健三郎『われらの時代』 二 性による霊肉合一への試み ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』 三 疑似宗教的生と性の純化 三島由紀夫『憂国』 四 芸術に支えられた純愛 高村光太郎『智恵子抄』 五 愛の至福 良寛と貞心尼 自然讃歌 一 自然との対話 二 自然と童心 三 自然のなかの良寛 いのちの泉・読書 一 読書の楽しみ 二 人間の成長と読書 三 短歌の伝統と教養 四 読書による邂逅 死について 一 死について 二 死と詩魂 三 神の創造の極致・人間 四 漱石の自然への道 五 俳聖芭蕉 六 桃の花と霊雲の開悟 戦後派作家の愛の理解の変遷 椎名麟三から大江健三郎まで 一 敗戦への歩み 二 第一次戦後旅文学 椎名、武田、野問 三 第二次戦後脈文学 石原、三島 四 第三次戦後派文学 大江健三郎 人に会う自己に会う 一 川本臥風 二 田辺 元 三 唐木順三 四 橋本 鑑 五 亀井勝一郎 六 西谷啓治 あとがきに代えて(佐々木 徹) 久山 康 1915~1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 新しい倫理のために
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 善とは、人はどう行動すべきかを示すのが倫理である。宗教は権威を失い、道徳が廃れている現代社会で、新たな倫理を模索するために。 【目次より】 新しい倫理のために 序にかえて 道徳の危機 道徳の本質 道徳と宗教 自由とは何か 政治と倫理 世界政府の倫理 政治的ニヒリズムの克服 無神論的宗教と背徳の倫理 「家」の問題 家族国家観と社会意識 あとがき 大島 康正 1917~1989年。倫理学者、評論家。筑波大学名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒業。 著書に、『新しき人間像』『時代区分の成立根拠』『これからの倫理』『実存倫理の歴史的境位』『神人と人神』『新しい倫理のために』『道徳教育をめぐって』『ソビエトの今日と明日 私の旅行体験から』『花に思想があるか』『整風下の中共探検記』『時代区分の成立根拠・実存倫理』(大橋良介編)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近代日本文学とキリスト教・試論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 キリスト教は、日本の近代文学にどのように関係しているのか? 芥川、堀辰雄、大岡昇平、宮澤賢治、中原中也、遠藤周作などを検証する。 【目次より】 序 I 芥川龍之介 宗教と文学とにおけるひとつの問題 吉本隆明の「マチウ書試論」をめぐって 叛逆の倫理 堀 辰雄 「芥川論」をめぐって 「菜穂子」をめぐって 遠藤周作の「堀辰雄論」をめぐって 中原 中也 「朝の歌」をめぐって 「冬の長門峡」をめぐって 大岡昇平の「中原中也論」をめぐって II 感想 堀辰雄のこと 二つの作品の間で 「アルトナの幽閉者」と「海鳴りの底から」 宮沢賢治管見 「雨ニモマケズ」論争をめぐって あとがき 佐藤 泰正 1917~2015年。日本近代文学研究者、文芸評論家。元梅光学院大学学長。早稲田大学文学部卒業。文学博士(早稲田大学)。 著書に、『蕪村と近代詩』『近代日本文学とキリスト教・試論』『文学と宗教の間』『日本近代詩とキリスト教』『文学その内なる神 日本近代文学一面』『近代文学遠望』『夏目漱石論』『佐藤泰正著作集(全12巻別巻1)』『中原中也という場所』『文学講義録 これが漱石だ。』『文学の力とは何か』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 自然と人生
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学者にして宗教学者の著者が、日々の生活の中で出会う自然へと思いを馳せ、郷愁、憂い、歓び、悲しみなどを、滋味溢れる文章で綴るった珠玉のエッセイ集。 【目次より】 渋民に啄木をおもう 寂しき処 『愛のかたみ』について 秋の夜 野烏を飼う 早春の小鳥 ―つの思い出 夏の小烏 或る詩人の肖像 自然への道 甲山ロープウェー設置反対について 甲山を守る会の活動(一) 自然美の破壊と宗教 甲山を守る会の活動(二) 自然美というもの 顔について 野烏のさえずり ふるさとにて 祈りの伝統 自然への思慕 墳墓 自己確立の問題 内的必然性ということ 句集『城下』について 学園の自然 己が日を数うること 友の死 伝統の喪失 新しい人間の形成 シュトルムの世界 ヘッセの世界 享楽主義の風靡 人間を見る経験 放鳥記 死と学問 兄の死 春の花 あとがき 久山 康 1915~1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ヨーロッパ花の旅
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学者にして宗教学者にして植物愛好家の著者が、フランス、オランダ、ギリシア、ブルガリアなどを巡る。美しい写真と名文による紀行文である。カラー口絵15ページ付き。 【目次】 カラー口絵 1 球根の国(オランダ) 2 春の使者カウスリップ(フランス) 3 スイセン摘み(フランス) 4 ピレニーズのクリスマスローズ(アンドラ) 5 要塞跡のフレンチ・ラベンダー(スペイン) 6 ミュゲーの祭(フランス) 7 過去の遺跡、フィレンツェ大学植物園(イタリア) 8 カッコウ鳴くところクックー・ピント(イタリア) 9 太陽のもとウスベニアオイ咲く(イタリア) 10 ストックの花にアゲハチョウ(ギリシア) 11 城砦を飾るカンパニョーラ(ギリシア) 12 麦畑に火をつけるヒナゲシ(ギリシア) 13 ミモザのもとに憩う(トルコ) 14 カミルレ、ヤグルマギクのあふれる道(ブルガリア) 15 美少年アドニスの花(ユーゴスラヴィア) 16 桑の葉摘みの人(ルーアニア) 17 ベルベデーレ高原植物園(オーストリア) 18 家のアクセサリー、ゼラニウム、フクシャ(ドイツ) 19 サクラソウの咲く疎林(デンマーク) 20 ワタスゲの毛玉光る(スウェーデン) 21  マロニエの木の忍とリスと遊ぶ(ノールウェー) 22 戦争跡の苗床(東ドイツ) 23 オキバナノアツモリはオウシュウトウヒの林がお好き(ドイツ) 24 チロルのお花畑(オーストリア) 25 氷河を眺めるプリムラ・ヒルスタ(スイス) 26 酒樽の植木鉢(フランス) 付録 ヨ ーロッパの植物と植物園 ヨーロッパ原産の園芸植物 ヨーロッパと日本の野生植物 ヨーロッパから帰化植物 植物園と施設 あとがき ヨーロッパ植物園所在地 久山 敦 1947年生まれ。「咲くやこの花館」名誉館長。英国王立キュー・ガーデンズに学ぶ。兵庫県立淡路ファームパークの大温室やロックガーデンなどの設計を担当。咲くやこの花館勤務、同館長。 著書に、『ヨーロッパ花の旅』『六甲高山植物園(花の絵本)』『スイレンと熱帯の花(花の絵本)』『花のほほえみ(花の絵本)』『ヒマラヤの青いケシ(花の絵本)』(「花の絵本」は、解説)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 文学と宗教の間
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 キリスト教は日本の近代文学にどのような影響を与えたのか? 小林秀雄、宮澤賢治、島崎藤村、北村透谷、徳冨蘆花、堀辰雄を読み解く。 【目次より】 I 小林秀雄 小林秀雄とドストエフスキイ そのキリスト論を中心として 「芥川論」をめぐって 「パスカル論」をめぐって 宮沢賢治 宮沢賢治 その一側面 手帳をめぐって 「銀河鉄道の夜」をめぐって 島崎藤村 島崎藤村 その一側面 「新生」をめぐって 藤村 「若菜集」以前 II 透谷とキリスト教 評論とキリスト教に関する一試論 蘆花とキリスト教 「日本から日本へ」をめぐって 堀辰雄覚書 「聖家族」より「菜穂子」へ 太宰治と聖書 III 文学者のなかの神 二つの「沈黙」 漱石と宮沢賢治 植村正久と近代日本文学 濃情 透谷にふれて 八木重吉と草野天平 近代詩における求道的詩人の系譜 IV 大岡昇平 人と文学 佐古純一郎の芥川論をめぐって 小林秀雄 そのキリスト論 あとがき 佐藤 泰正 1917~2015年。日本近代文学研究者、文芸評論家。元梅光学院大学学長。早稲田大学文学部卒業。文学博士(早稲田大学)。 著書に、『蕪村と近代詩』『近代日本文学とキリスト教・試論』『文学と宗教の間』『日本近代詩とキリスト教』『文学その内なる神 日本近代文学一面』『近代文学遠望』『夏目漱石論』『佐藤泰正著作集(全12巻別巻1)』『中原中也という場所』『文学講義録 これが漱石だ。』『文学の力とは何か』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 悪の形而上学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「神の創造したこの世に何故『悪』が存在するのか?」古今東西の文学者、宗教家、哲学者たちは、この難問の解明に挑み続けてきた。本書は、真と善を存在の普遍的な属性と見なし、理性的絶対者が万物の究極的根源であると考える形而上学の立場から、人間の経験の枠を越える決定的な悪の可能性とその存在理由を深く考察し、悪の根本的解決の核心に鋭く迫る問題作。 【目次より】 第二版に際して はしがき 序論 第一部 予備的考察 一章 問題提起 二章 一般的な疑問 一 哲学的検討の正当性 二 エピクロスのジレンマ 三 神と人間の道徳律 四 積極的な理解の探求 五 神の全能について 六 ありうべき最善の世界 三章 悪の本質と存在理由についての予備的考察 人工的なものの場合 第二部 生物の諸種の悪とその存在理由 四章 動植物の自然的悪 五章 人間の被る自然的悪 六章 他人の不正による不必要な悪 第三部 罪悪とその存在理由 七章 罪悪の本質 八章 罪悪の存在理由 九章 決定的悪の可能性 十章 決定的悪の存在理由 むすび 付録一 戦争という悪について 付録二 決定的悪の解釈と人間観の根本的相違 文献目録 ペレス、フランシスコ 1922年生まれ。上智大学名誉教授。神学者。 著書に、『存在への問い 哲学の原点に根ざして』『存在の理解を求めて 形而上学入門『中世の社会思想』『人間の真の姿を求めて 存在をめぐる対話の断片』『悪の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ロシヤ思想史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ロシアの哲学者ベルジャエフは、反共に転向した後、神秘主義的哲学者として活躍したパリで、ロシヤの思想の特徴と歴史を纏め上げた。 【目次】 訳者序文 第一章 近代ロシヤ思想の淵源 ロシヤ国民類型の規定。東洋と西洋。第三ローマ・モスクワ。十七世紀の教会分裂。ピョートル大帝の改革。ロシヤ・インテリゲンチャの興隆。 第二章 スラヴ派と西欧派 歴史哲学の問題の決定的重要性。東と西。ロシヤとヨーロッパ。スラヴ派と西欧派。ロシヤ思想の二面性。ロシヤの普遍主義。国家と人民。ロシヤの歴史哲学。など 第三章 人格と社会 人格と世界調和との衝突の問題。ロシヤ思想史におけるヘーゲルの意義。その「現実」との関係。ドストエーフスキイの予言者的熱狂。など 第四章 ロシヤ人間主義 ロシヤには文芸復興的人間主義はなかった。ロシヤ文学の人間味。人間主義の危機。ドストエーフスキイにおける人間主義の弁証法。など 第五章 ロシヤ社会思潮 "ロシヤ思想の社会的色彩。ロシヤには資本主義的発達段階はない。サン・シモンとフーリエの主な影響。「何をなすべきか」。など 第六章 ロシヤ虚無主義 文化の正当性の擁護問題。完全な文化と完全な生活との矛盾。単純化。ロシヤ虚無主義。ラヴロフ。L・トルストイ。文明の不正と神的自然の正しさ。トルストイとルソー。無抵抗の意味。など 第七章 ロシヤ無政府主義 権威と国家。権威に対するロシヤ人の態度。。K・アクサーコフの無政府主義。スラヴ・メシヤ主義。クロポトキン。L・トルストイの宗教的無政府主義。無抵抗主義。ドストエーフスキイにおける無政府主義的要素。など 第八章 ロシヤ思想の宗教的性格 宗教的主題の決定的意義。思惟の全体主義的性格。理解力は精神諸力の調整であり、単に理性ではない。弁神論の問題。西欧合理主義批判。I・キレエーフスキイとホミャコフの哲学思想。ヘーゲル批判。ソフィア論。形而上学者としてのドストエーフスキイ。L・トルストイの宗教哲学。インノケント大主教。ブハレフ。ネスメロフの宗教的人間論。など 第九章 ロシヤ思想の終末論的要素 ロシヤ思想の終末論的予言者的性格。ドストエーフスキイにおける終末論とメシア主義。終末論的予言の条件付の性質に関するフョードロフの天才的観念。ソロヴィヨーフ、ロザノフとフョードロフにおける誕生と死の問題。正教における三つの流れ。など 第十章 二十世紀文化ルネサンス 二十世紀初頭の文化的文芸復興。インテリゲンチャの思想の変化。美意識の変化。哲学的関心。批判的マルクス主義と観念論。メレジュコーフスキイ。ロシヤ象徴主義とロシヤ詩の開花。神秘的なもの心霊学的なものへの関心。など ベルジャエフ 1874~1948年。ロシアの哲学者。専門は、神秘主義的な文化・歴史研究。 著書に、『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』 『近代世界に於ける人間の運命』『マルクス主義と宗教』『ドストイェーフスキイの世界観』『マルクス主義と宗教』『現代の終末』『愛と実存 霊の国とカイザルの国』『孤独と愛と社会』『現代の終末』『キリスト教と階級闘争』『ドストイェフスキイの世界観』『新しい時代の転機に立ちて 現代世界の危機とロシアの使命』『現代における人間の運命』『現代の終末』『真理とは何か 真理と啓示』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『孤独と愛と社会』『霊的終末論』『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』『ドストエフスキーの世界観』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 存在への問い 哲学の原点に根ざして
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 存在するとはいかなることか? 正義、幸福、愛、死、人間存在を徹底的に問い直した哲学的な考察。 【目次】 はしがき 1 哲学と人間存在 2 「ないものから何ものも生じない」 3 フェシスとノモス 4 人間は万物の尺度か 5 「汝自らを知れ」 6 正義の本質 7 正義と幸福 8 死後への希望とその根拠 9 愛に関する最古の哲学 10 プラトンのエロス論と『パイドロス』の主題 11 「学ぶ」ことの可能根拠 12 哲学の使命 あとがき 文献目録 ペレス、フランシスコ 1922年生まれ。上智大学名誉教授。神学者。 著書に、『存在への問い 哲学の原点に根ざして』『存在の理解を求めて 形而上学入門『中世の社会思想』『人間の真の姿を求めて 存在をめぐる対話の断片』『悪の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 現代ヨーロッパの歴史家
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 西洋史の泰斗による、近代ヨーロッパの歴史家の重要書や歴史観を一冊に纏め上げる。ドーソン、ホイジンガ、トレルチなど英蘭独墺の重要な歴史家を紹介し、その歴史観を解説する。 【目次より】 I イギリス トレヴェリアン雑考 ドーソン追想 トインビー史学に関する二、三の感想 II オランダ ホイジンガの遺産 没後三十年にあたって III オーストリア エンゲル=ヤーノジの『近代の歴史叙述』 付録 十八・九世紀ヨーロッパにおける世界史叙述の試み(エンゲル=ヤーノジ) ヴォルテールからシュペングラーまで IV ドイツ ブールダッハの『宗教改革・ルネサンス・人文主義』 マイネッケの自伝 トレルチの『ドイツ精神と西欧』について トレルチの書簡 ハンス・フライヤーの歴史観 生ける過去 故リッター教授のこと 現代ドイツ史学の二つの記念碑 ザイドルマイヤーの『ヒューマニズム研究』について ドイツ史学の過去と現在 付論 現代社会と歴史学の課題 あとがき 西村 貞二 1913~2004年。西洋史学者。東北大学名誉教授。東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。 専門は、ルネサンス期、近世・近代ヨーロッパ。 著書に、『歴史』『ルネサンス精神史序説』『フンボルト』『教養としての世界史』『現代ドイツの歴史学』『神の国から地上の国へ 大世界史 第10巻』改訂版『ルネサンスと宗教改革』『マキアヴェリ』『歴史から何を学ぶか』『レオナルド=ダ=ヴィンチ』『現代ヨーロッパの歴史家』『歴史観とは何か』『マキアヴェリズム』『マキアヴェリ』『マイネッケ』『悪人が歴史をつくる』『ヴェーバー、トレルチ、マイネッケ ある知的交流』『フンボルト』『トレルチの文化哲学』『ブルクハルト』『リッター』『歴史学の遠近』など、 訳書に、ブランデンブルク『近代ヨーロッパ史 世界史の成立』フンボルト『歴史哲学論文集』レッシング『人類の教育』フンボルト『人間の諸問題』トレルチ『近代世界とプロテスタンティズム』『ヨーロッパ精神の構造』『アウグスティヌス』リッター『権力思想史』『ドイツのミリタリズム』『宗教改革の世界的影響』ディルタイ『ルネサンスと宗教改革』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • キリスト論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 マルコ、パウロ、ヨハネらは、イエス・キリストをどう見ていたのか? という問いに対して、聖書学の立場から学問的水準を保ちつつ、真のイエスの姿を新約聖書の中に把握した問題提起の書。 【目次より】 目次 序論 問題の選択 信仰の立場 学問の立場 人の子 問題をめぐって 旧約の背景 「人の子」出所一覧 試金石の箇所 来たるべき「人の子」 受難の予告 地上の「人の子」 キリスト論上の結論 マルコ 序論 メシヤの秘密 復活とその前触れ 受難の記述 権威あるイエス 結論に代えて パウロ パウロの生涯 パウロの”福音”(ロマ1・2-4) 終末のキリスト 信者からキリストへ 普遍性 万物の支配者 御子 ヘブル人への手紙 手紙の概況 メルキゼデク型の大司祭 兄貴としての大司祭 ヘブル書はわれわれに何を教えるか ヨハネ 序論 イエスの時 栄光 真理 父と子 ヨハネ福音書の序言 先在 アンチオケのイグナチオ アレイオス カルケドーン公会議 現代の視座に立って 受肉について 時間におけるキリスト あとがき ネラン,ジョルジュ 1920~2011年。カトリック教会司祭。スナックバー・エポペ(美しい冒険)創立者・顧問。フランス・サン・シール陸軍士官学校卒業。 著書に、『我ら人生を論ず』『キリスト論』『盛り場司祭の猛語録』『おバカさんの自叙伝半分―聖書片手にニッポン40年間』『キリストの復活』『ま、飲みながらでも―貴方にキリストをご紹介します』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 英国経験論とロック哲学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人間は白紙(タブラ・ラサ)で生まれ、あらゆる知識は私たちの経験によっているとする立場が、経験論である。特に、英国ではジョン・ロックがその代表的な思想家になる。17~18世紀に、近代哲学の認識論において、経験論と合理論の二大潮流が生まれた。本書は、その経験論をロックの哲学とともに解明する。 【目次】 序 第一章 英国経験論の性格と市民社会の原理 一 英国経験論の性格 二 英国経験論と市民社会の成立 三 市民社会の原理 第二章 近代革命における「自由」と「平等」――その系譜と性格―― 一 序 二 ロックの政治思想 三 独立革命「独立宣言」 四 フランス革命と「人権宣言」 第三章 ジョン・ロックにおける認識の問題――その体系の統一的把握について―― 一 序 二 『自然法論』における認識の問題 三 『政府二論』の基本問題 四 『人間悟性論』の問題性 五 「自然的啓示」と「直接的啓示」 第四章 『寛容に関する書簡』の考察 跋 人名索引 服部 知文 哲学者。専門は、英国経験主義哲学。 著書に、『英国経験論とロック哲学』『青春の虚像』など、 訳書に、J・ロック『教育の関する考察』J・ロック『キリスト教の合理性・奇跡論』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 色の和名抄
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 赤・茶・緑・青・紫・灰の系統に沿って、日本語の色の名前を紹介する。見る事典。驚くほど微妙な色の表現があることに驚きます。また、工業色としての呼称も収録しました。詳細は、目次をご覧ください。 【目次】 色名 赤系 赤(鴇、小豆、小豆茶) 燕脂 茜 紅(濃紅、唐紅、淡紅、退紅、中紅) 紅梅(薄紅梅、今様、梅染) 桃 桜(灰桜、桜鼠) 緋(猩々緋、深緋、浅緋、真緋、蘇比、緋褪) 朱(淡朱) 丹(銀朱、辰砂) 赭(真朱) 肉(しし色、肌) 黄丹 茶系 茶(焦茶、金茶、白茶) 弁柄(錆) 柿 栗(栗梅) 代赭(褐、胡桃、飴) 蒲(鳶、雀) 香(浅香、濃香、赤香) 丁子 木簡 黄櫨(枯葉) 朽葉(青朽葉、黄朽葉) 檜皮(榛) 憲法(媚茶) 柴(路考茶、生壁) 疑冬 黄系 黄(練、刈安) 萱草 柑子(蜜柑) 卵(鳥の子) 山吹(紫磨黄金、玉虫、黄金) 欝金 藤黄(雌黄) 黄土 支子(桑) 黄蘗(菜種、油) 緑系 緑(翆、深緑) 浅緑(若緑) 白緑 鶸 萌葱(千草) 苔(草) 柳(若苗、裏葉) 鶯 麹塵 松葉(常盤) 千歳緑 海松(海松藍) 木賊 緑青(青竹、若竹、老竹) 青磁 青系 青(蒼、白青) 碧(紺碧) 浅黄(浅葱、花浅葱、鉄) 水 納戸(翡翆) 空 藍(藍白) 二藍 縹(深縹、浅縹) 瑠璃(紺瑠璃) 勝(褐) 紺青(群青) 紺(茄子紺) 花 紫系 紫(濃紫、浅紫、鈍紫) 半 江戸紫(若紫、藤紫) 減紫 薄紫苑(楝 竜胆) 桔梗(菫、鳩羽) 藤 菖蒲 牡丹 葡萄(紅海老茶、赤紫) 蘇芳 灰系 灰(鼠) 鈍(青鈍、薄鈍、空柴、椎鈍) 橡 利久鼠 墨(濃墨、薄墨) 黒 白(素) 金色他 禁色 禁色(当色、許色) 和色の色幅 工業用色名 色立体に於ける色票 あとがき 三浦 寛三 画家。色彩学者。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 民法綱要1:総論(新版)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 法学をこころざす人必携の「民法」の概説書。財産や家族や権利や紛争解決のための法律の複雑な体系をわかりやすく解説する概説書。 【目次】 新版第一巻への序 凡例 第一章 民法の意義 第一節 予備的説明――市民社会に成立する基本的諸秩序 第一款 序説 第二款 「財貨秩序」及びその外郭秩序  ・1定義・2財貨の帰属および帰属主体の意思に基づく移転――「財貨秩序」・3財貨獲得に関する競争――「競争秩序」・4労働力の売り手の団結権 第三款 「人格秩序」およびその外郭秩序  ・1定義・2人格的利益の帰属――「人格秩序」・3環境からの生活利益の享受――「生活利益秩序」 第四款 「権力秩序」――次節への序として  ・1定義および論述範囲の限定・2「権力秩序」の一環としての法的サンクション・3補説――「権力秩序」と他の諸秩序との関係、「公法と私法」の問題 第二節 民事裁判とその規準 第一款 民事紛争の解決と裁判  ・1民事紛争解決のための諸制度・2民事裁判の機能 第二款 民事裁判の規準を取り出すべき源泉(法源)  ・1総説・2制定・3慣習・4「条理」 第三款 民法(制定民法)とその適用  ・1制定民法の概観・2民法の適用範囲・3民法適用の前提たる民法解釈・4民法適用の対象たる「事実」の認定 第三節 実質的意義における民法 第一款 伝統的なアプローチの問題性  ・1「私法の一般法」という説明の問題性・2「財産法および家族法」という二分法の問題性 第二款 市民社会に成立する基本的諸秩序からのアプローチ  ・1実質的意義における民法――その一般法的性格・2実質的意義における民法の内容――伝統的二分法の再検討 第四節 民法の体系 第一款 実質的意義における民法の体系化のための素材の整理 第二款 民法典の体系(日本民法典略史) 第三款 実質的意義における民法の体系化――本書の編成 第二章 権利 第一節 権利の意義および種別 第一款 権利の意義 第二款 権利の種別  ・1序説・2地位的権利・3道具的権利 第四 附説――管理機能 第二節 権利に関する民法一条の規定 第一款 「公共の福祉」への「適合」 第二款 信義則  ・1信義則の適用による紛争処理(本来的機能)・2信義則の利用による法形成(欠缺補充機能) 第三款 権利濫用法理  ・1権利濫用法理の適用による紛争処理(本来的機能)・2権利濫用法理の利用による法形成(欠缺補 広中 俊雄 1926~2014年。法学者。東北大学名誉教授。専門は、民法、法社会学、財産法、契約法、日本の公安警察など。東京大学法学部卒業。法学博士(東京大学)。 著書に、『日本の警察』『契約法の研究』『債権各論講義(3巻)』『法と裁判』『借地借家判例の研究』『戦後日本の警察』『市民と法と警察と』『法と裁判』『民法論集』『警備公安警察の研究』『契約とその法的保護』『法社会学論集』『農地立法史研究 上』『借地借家判例の研究 2』『物権法 第2版 増補版』『言葉の新鮮さについてなど』『民法綱要 第1巻 (総論 上 民法の意義・権利) 新版』『国家への関心と人間への関心 ある法学研究者の歩み』『ある手紙のことなど』『民法解釈方法に関する十二講』『戦争放棄の思想についてなど』など、 訳書に、ハインリッヒ・ミッタイス『ドイツ私法概説』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 初期キリスト教とローマ帝国
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 64年のローマ大火の犯人として多くのキリスト教徒が処刑された。またかの皇帝ネロもキリスト教徒(ユダヤ教徒もふくめ)を迫害した。当時、新興宗教であったキリスト教はいかにして、ローマ帝国に根付いたのかの歴史を探る。 【目次】  序 第一章 原始キリスト教の一考察 第二章 初期キリスト教とローマ帝国との出会い 第三章 ローマ帝国のキリスト教弾圧の理由――皇帝崇拝の否定―― 第四章 キリスト教迫害と護教運動 第五章 二世紀におけるキリスト教の内的整備とその背景 第六章 コンスタンティン革命 索引 井上 智勇 1906~1984年。西洋史学者、浄土真宗の僧侶。京都大学名誉教授。京都帝国大学卒。文学博士。専門は、西洋古代史。 著書に、『プラトンの国家論』『西洋史概説 第1 (地中海世界史)』『新制高校西洋史』『ヨーロッパ成立期の研究』『ローマ経済史研究』『京大西洋史 10 近代西洋文化』『新書西洋史 第2 古典古代』『対話近代精神と宗教』『地中海世界史』『親鸞とわが生活』『わが大学生活五十年』共編著『京大西洋史 1 西洋の起原』(共著)『高校世界史』(共著)『西洋史辞典』(共編)『新講世界史』(編)『世界史の完全研究 事項解説・テーマ学習』(共編著)『現代人と真宗』(共著) 『中学社会 歴史的分野 研究と資料』(共著)など、 訳書に、ブランデンブルク『世界史の成立』ヨゼフ・サルヴィオリ『古代資本主義 ローマ経済史に関する研究』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 色彩学概論(再訂版)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 色とは何か? 文化的、生理学的、光学的視点から、「色彩」について論じる。本書は初学者から専門家までをカバーする格好の一冊です。 【目次】 はしがき 第1章 文化と色彩 我々の生活と色彩 文化と色彩 色彩感覚 第2章 光と視覚 光 視覚の諸説 色帯 基本色 第3章 物体色 表面色 透過色 色の恒常 光のエネルギー 色環 第4章 色彩の三属性 三属性 色相 明度 彩度 第5章 表色法 表色系 オストワルト方式 マンセル方式 CIE方式 色差 UCS方式 第6章 原色と補色 原色 加法混色 減法混色 中間混色 併置混色 補色関係 第7章 色彩の対比と同化 視覚の対比 継続対比 同時対比 同化現象 膨張性、収縮性 進出性、後退性 明視性 第8章 色彩の表情 連想 寒暖性 色彩の表情 嗜好性 第9章 調和色 配色と環境 配色論 第10章 色彩と構成 色彩の面積 軽重感 物質感 第11章 色の和名 赤系 橙系 黄系 緑系 青系 紫系 灰系 禁色 第12章 工業用色名 一般色名 慣用色名 クレヨンおよびパス、水彩絵の具 第13章 色料 絵具 顔料  三浦 寛三 画家。色彩学者。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 教育の哲学 人間形成の基礎理論
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ディルタイ、フッサールの専門家による教育哲学の入門書。人間形成、世界観、倫理、権威と責任など、教育をめぐって深く考察を加えた力作である。 【目次】 序 序論 課題と方法 第一章 人間形成の哲学と古典的教育哲学 第二章 人間形成の場としての教育的現実 第三章 哲学的態度 第四章 研究方法とその問題領域 本論  序篇 教育概念の解釈 第一章 教育の日常的意味 第二章 教育の専門的意味 第一篇 教育的存在論 第一章 方法論的前提 第二章 教育的人間論(個としての人間形成) I 本能的行為様式 II 習慣的行為様式 III 知性的行為様式 IV 理性的行為様式(生を超えるもの) 第三章 教育的環境論 I 自然的環境(風土) II 精神的環境(文化) III 人間的交渉 IV 教育的交渉 第四章 人間形成の場としての学校 第二篇 教育的世界観論 第一章 教育的世界観論の意義と方法 第二章 教育的世界観の構造 第三章 教育的世界観の類型 I 類型設定の方法  II 教育的世界観の三つの類型 第四章 教育的世界観の評価(教育的価値論) 第三篇 教育的行為論 第一章 教育的現実における教育的行為の位置 第二章 教育的行為の特性 I 政治的行為と教育的行為 II 行政的行為と教育的行為 III 研究的行為と教育的行為 第三章 教育的行為の論理 第四章 教育的行為における権威と責任 I 権威の問題 II 責任の問題 終章 方法論的回顧 細谷 恒夫 1904~1970年。教育哲学者。東北大学名誉教授。東京帝国大学文学部教育学科卒業。専門は、ディルタイ、フッサール。 著書に、『ディルタイ ナートルプ 大教育家文庫』『認識現象学序説』『世論と教育』『教育の哲学 人間形成の基礎理論』『教師の社会的地位』(編著)『哲学史要説』(編著)など、 訳書に、ナトルプ『フッセルの「純粋現象学考案」』フッサール『ヨーロッパの学問の危機と先験的現象学』『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 若きヘーゲル
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ドイツ観念論の巨人ヘーゲル(1770~1831)は、啓蒙主義の時代にあって、テュービンゲン時代の草稿に「主観的宗教」について執筆している。大哲学者は、そこに自らの理想に具体的形式を与えたとした。悟性によって、思い込みによる迷信や、感性、ファンタジーによる誤謬を乗り越えられると考えていた。 若き日のヘーゲルの思想を読み解く。 【目次】 目次  まえがき 序論 第一部 主観性の復権――テュービンゲンからベルンへ 一七八八―一七九六―― 第一章 頭脳と心胸 一 主観的宗教 二 理性宗教 三 民族宗教 第二章 カント実践哲学の受容と実定性批判 一 理性の優位 二 民族教育の課題とイエスの歴史 三 宗教の実定性 第三章 哲学への接近――シェリングのカント批判と出合い―― 一 若きシェリングと若きヘーデルにおける神の概念 (a)  絶対的自我 (b) 「秘教的」哲学 二 シェリングの「自我」の哲学と最高善の問題 (a)  実体としての絶対的自我 (b) カント哲学の「成果」に対するヘーゲルの態度の変化 三 神性あるいは「われわれのうちにおける永遠なるもの」 (a) 「われわれのうちにおける永遠なるもの」の知的直観 (b) 人間における「永遠なるもの」としての道徳性、および道徳性の顛倒 第二部 哲学と宗教――フランクフルト 一七九七―一八〇〇―― 第一章 宗教の新たな基礎づけ 一 合一哲学との出合い 二 有 三 「美しき宗教」の構想とカント批判 四 生 第二章 シェリング自然哲学の成立と「生」の概念 一 自然哲学の成立 二 個体性と生 三 世界魂と生 第三章 反省と宗教(一八〇〇年の「体系」断片) 一 反省によって固定化された生 二 無限な生と宗教 第四章 形而上学への道 第三部 反省と思弁――イェーナ 一八〇一―― 第一章 シェリング同一哲学の成立 一 同一哲学への道 二 絶対的同一性の思弁的認識 第二章 ヘーデルによる思弁的哲学の構想およびシェリングとの論争 一 哲学の必要 二 反省と直観の綜合としての思弁 三 同一性と非同一性の同一性 終章 文献 索引(人名・事項) 藤田 正勝 1949年生まれ。1978年、京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。1982年、ボーフム大学(西ドイツ)大学院博士課程修了。博士(文学)。京都大学文学部教授を経て、現在、京都大学総合生存学館名誉教授。専門は、ドイツ哲学・日本哲学。著書に、『現代思想としての西田幾多郎』(講談社選書メチエ)、『西田幾多郎』(岩波新書)、『西田幾多郎の思索世界』(岩波書店)、『哲学のヒント』(岩波新書)など。編著に、『シェリング読本』(共編、法政大学出版局)など。注釈・翻訳に、九鬼周造『「いき」の構造』全注釈(講談社学術文庫)、『シェリング著作集』第4a巻(燈影舎)など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • マックス・ウェーバー入門 西洋の合理化過程を手引とする世界史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀末から20世紀前半にかけて、西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者マックス・ウェーバーへの、格好の入門書。ウェーバーは代表作として『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などを残し、現代においても重要な社会学者として参照される。 【目次】 編者まえがき 略記法および訳者補遺 序章 第一章 合理的資本主義、資本主義的精神およびその宗教的前提についての比較構造分析 第一節 禁欲的プロテスタンティズムと資本主義的精神 余論:マックス・ウェーバーのプロテスタンティズム=資本主義=命題の批判に関連して 第二節 アジアの諸宗教とアジアの伝統主義 第三節 西洋の合理化過程にたいするイスラエルの予言の意義 第四節 後期ユダヤ教とイスラエル教の経済倫理 第二章 ヨーロッパの都市とヨーロッパの市民層の歴史についての比較構造分析 第一節 西洋の都市とアジアの都市 第二節 古代の都市と中世の都市 第三章 合理的国家の比較構造理論 官僚制化の普遍的傾向 第一節 カリスマ的支配のその「日常化」 第二節 伝統的な型の支配――家産制と封建制―― 第三節 合法的官僚制的支配の類型の代表としての近代国家 第四節 政党の官僚制化 第四章 マックス・ウェーバーの世界史的研究に有する現代的な展望と倫理的な動機 第一節 合理的装置の「外殻」のうちにおける人格的自由の問題 第二節 「魔術から解放された」世界における意味ある生き方の問題 合理的科学と責任倫理的行為 文献目録 訳者あとがき アブラモフスキー、G 著書に、『マックス・ウェーバー入門』など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ハイデッガー論攷
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀最大の哲学者・マルチン・ハイデッガー(1889-1976)の哲学の真髄に迫る。「有」「無」「世界」「歴史」などを解明する。 【目次より】 序 一 有の問と絶対無 序言 一 有の問の由来 二 有の問の展開 三 有の眞性絶対無 二 ハイデッガーに於ける世界の問題――『有と時』の時期に於ける―― 序言 一 世界分析と世界の指示性 二 世界経験と世界の非指示性 三 指示性と非指示性との関係 四 その関係の根拠としての「彼のために」 五 「彼のために」の根としての超越論的「意思」 六 「意思」の所在としての関心と絶対無の場所 七 結語。世界性Aと世界性B 三 ハイデッガーの根本経験 四 ハイデッガーに於ける歴史の問題――『有と時』に至るまで―― 序言 一 摸索期に於ける歴史の問題 二 『有と時』の時期に於ける歴史の問題 付録一 ブルトマンとハイデッガー――信仰と思惟―― 一 序言。問題の説明 二 出会の時 三 出会の前 四 ブルトマンとハイデッガーとの相違と相応 五 結語。信仰と思惟 付録二 カントとハイデッガー 付録三 ビンスワンガーとハイデッガー 辻村 公一 1922~2010年。哲学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部卒業。文学博士。 著書に、『ハイデッガー論攷』『ハイデッガーの思索』『ドイツ観念論断想 1』、 訳書に『ハイデッガー選集 第8 野の道・ヘーベル一家の友』(共訳)『根拠律 ハイデッガー』(共訳)『思索の事柄へ ハイデッガー』(共訳)『ハイデッガー全集 第9巻 道標』(共訳)『ハイデッガー全集 第2巻 有と時』(共訳)など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 日本国家思想史研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 江戸時代の水戸学、国学から説き起こし、第二次大戦後の「日本国憲法」成立後の現代まで、法学の泰斗が日本人の国家観を精査する。 【目次より】 I 法思想における「国体論」 1 法思想における「国体論」 一 「国体論」の生成と終焉 二 水戸学と国学 三 明治維新と「国体論」 四 国体と政体 五 上杉慎吉と筧克彦 六 「国体明徴」 七 「一億玉砕」 2  騎馬民族説と「国体論」 一 英雄・非常時・神話 二 政治神話としての「国体論」 三 「国体論」と記紀神話 四 騎馬民族説と国学 五 騎馬民族説と天皇機関説 3 日本社会と法 一 日本人の訴訟嫌い 二 中国人の訴訟嫌い 三 不足主義と最悪事態観 四 清く明き心 五 「タテ社会」論 六 縁社会 七 結び II 政治の中の憲法 1 昭和前期の法と政治 一 概観 二 「満蒙の危機」(一) 三 「満蒙の危機」(二) 四 法廷闘争 五 満洲国における王道・覇道・皇道 六 「東亜新秩序」 七 「国防国家」 八 天皇制と天皇 九 現代よりの回顧 2  憲法論争の幕切れ 一 宮沢俊義の改憲消極論 二 美濃部達吉の改憲消極論 三 美濃部の反象徴天皇制論 四 宮沢の「八月革命説」 五 最晩年の美濃部 3 「八月革命説」ノート 一 ポツダム宜言 二 八月―一日連合国回答 三 「権限通達」 四 日本国憲法 五 日本側の対応 六 「八月革命説」 4 ワイマール体制と戦後民主主義 一 昭和二十一年の危惧 二 ヴニルサイユとポツダム 三 小党分立 四 ワイマールの轍? 五 ファシズム 情念の支配 III 国学研究覚書き 1 『国意考』ノート 2 宜長考 3 国学と上代日本 あとがき 長尾 龍一 1938年生まれ。東京大学名誉教授。法学者。東京大学法学部卒業。専門は、法哲学・政治思想史・憲法思想史。 著書に、『ケルゼンの周辺』『日本法思想史研究』『思想史斜断』『遠景の法学』『法哲学入門』『日本国家思想史研究』『アメリカ知的冒険旅行』『アメリカ知識人と極東』『大道廃れて』『カール・シュミットの死』『政治的殺人』『神と国家と人間と』『法学に遊ぶ』『リヴァイアサン』『日本憲法思想史』『思想としての日本憲法史』『憲法問題入門』『法学ことはじめ』『西洋思想家のアジア』『文学の中の法』『争う神々』『純粋雑学』『されど、アメリカ』『法哲学批判』『ケルゼン研究』『古代中国思想ノート』『オーウェン・ラティモア伝』『ケルゼン研究II』『ケルゼン研究III』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 現代民主主義の憲法思想 フランス憲法および憲法学を素材として
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 フランスの歴史と事例を元に、憲法が現代の民主主義において、どのような役割を果たしているかを丹念に探究し、その変遷を辿る労作。 【目次】 はしがき 第一章 戦後フランス憲法思想における転換 はじめに 1 フランス近代憲法思想の主流的見解――議会中心主義 2 議会中心主義からの転換(その一)――行政権の優位への転換、および、主権者=国民の優位への転換 3 議会中心主義からの転換(その二)――遠憲審査制の強化の方向、および、憲法の優位の観念の登場 4 議会中心主義からの二方向への転換――その共存と矛盾 第二章 フランス立憲主義の伝統的思考における「憲法」の観念と人権 1 問題の所在――第三共和制における「憲法」と人権 2 一七八九年宣言の憲法に対する優越性 3 一七八九年宣言の憲法優越性の性質 第三章 第五共和制フランスにおける違憲審査制の最近の展開――憲法院判決における「憲法」観念の拡大傾向―― はじめに 1 一九五八年憲法前文、および、「共和国の諸法律によって承認された基本的諸原理」の憲法規範性――一九七一年七月一六日判決 2 一七八九年人権宣言の憲法規範性――一九七三年一二月二七日判決 3 一九四六年憲法前文の憲法規範性――一九七五年一月一五日判決 4 一九七四年の制度改革による申立権者の範囲の拡大 5 フランスにおける違憲審査制論議の特徴 第四章 「憲法慣習」の観念 はじめに 1 最近フランスにおける憲法慣習論 2 実効的憲法の変遷と憲法法源の変遷 3 ケルゼンと憲法変遷論 第五章 フランスにおける「憲法」のありかたとdirigismeの観念――フランス現代憲法学の検討のための予備的一考察―― 1 前提――フランス立憲主義の伝統における「憲法」の観念 2 ≪dirigisme≫の観念 3 ≪dirigisme≫の観念と「憲法」 第六章 「議会までの民主主義」と「行政権までの民主主義」――フランス憲法史における点検―― はじめに 1 「議会までの民主主義」 2 「行政権までの民主主義」 おわりに 第七章 「共同政府綱領」と議会制民主主義 はじめに 1 網領の憲法論的意義 2 一九七三年総選挙以後の展開 第八章 ルネ・カピタン先生の違法論 はじめに 1 法の効力論における直接民主主義の観念 2 統治機構論における直接民主主義の観念 3 経済・社会機構論における直接民主主義の観念 おわりに 樋口 陽一 1934年生まれ。法学者(憲法学・比較憲法学)。東北大学名誉教授、東京大学名誉教授。、東北大学法学部法学科卒業、同大学院博士修了。法学博士。、パリ大学名誉博士。 著書に、『近代立憲主義と現代国家』『議会制の構造と動態』『比較憲法』『現代民主主義の憲法思想』『司法の積極性と消極性』『比較のなかの日本国憲法』『権力・個人・憲法学 フランス憲法研究』『憲法概論』『自由と国家』『ほんとうの自由社会とは 憲法にてらして』『もういちど憲法を読む』『憲法』『憲法入門』『近代国民国家の憲法構造』『近代憲法学にとっての論理と価値』『「普通の国」を超える憲法と「普通の国」すら断念する改憲論』『転換期の憲法?』『人権(一語の辞典)』『憲法と国家』『先人たちの「憲法」観』『個人と国家』『憲法 近代知の復権へ』『国法学 人権原論』『日本国憲法 まっとうに議論するために』『「共和国」フランスと私』『憲法という作為』『いま、「憲法改正」をどう考えるか』『加藤周一と丸山眞男』など、 訳書に、M・デュヴェルジェ『社会科学の諸方法』カール・シュミット『現代議会主義の精神史的状況 他一篇』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • イタリアのヒューマニズム(名著翻訳叢書)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書はルネサンス市民社会に新しい「人間教養」として生まれたヒューマニズム思想を歴史的に究明し、当時の活動生活と瞑想生活をめぐる市民の会話を通して、人間思想の生きた姿を伝えようとする名著である。著者ガレンはこの人間中心の思想を、豊富な資料を通してみごとに浮き彫りにし、現代のメカニズムによって喪失されつつある人間性への反省を強くうながすとともに、従来、美術や文学を介してのみ知らされたルネサンスの人々の人生観、人間思想を明らかにする。 【目次より】 序論 ヒューマニズムと哲学と歴史とプラトニズム 新しい言語文献学の必要 ヒューマニズムの起源 ヒューマニズムと古典的古代 第一章 ヒューマニズムの起源 フランチェスコ・ペトラルカからコルッチオ・サルターティへ 内面生活の分析 自然科学にたいする攻撃 コルッチオ・サルターティ コルッチオ・サルターティにおける意志の優位 第二章 市民生活 サルターティ学派とベルナルディーノ・ダ・シエナ レオナルド・ブルーニ ポッジオ・ブラッチョリーニと地上の富の価値   ヴァッラと道徳科学 ジャンノッツオ・マネッティと人間の尊厳性の問題の始めての提出 レオン・バッティスタ・アルベルティ マッテオ・パルミエーリとプラトニズムへの移行 ポリツィアーノとバルバロの言語文献学 ガラテオとポンターノ 教育学に関する補足 第三章 プラトニズムと人間の価値 「自由」の危機とリヌッチーニの「自由論」対話  クリストフォロ・ランディーノにおける活動生活 マルスィリオ・フィチーノと「博識なる敬虔」の観念 プラトン神学 ピコ・デッラ・ミランドラと反修辞学論争 反占星学論争 プラトン的護教論の補足 第四章 プラトニズムと愛の哲学 フランチェスコ・カッターニ・ダ・ディアッチェートとフィチーノの正統 愛の形而上学 プラトンとアリストテレスの融合 ジャン・フランチェスコ・ピコの懐疑主義 第五章 アリストテリスムと霊魂の問題 ピエトロ・ポムポナッツィ ヤコポ・ザバレッラ アリストテリスムにおける宗教の問題 第六章 論理学、修辞学、詩学 論理学と方法論の問題 ザバレッラとパドヴァ論争 マリオ・ニゾリオ ジロラモ・フラカストロの「ナウゲリウス」 第七章 道徳の探求 アリストテレスの影響と「ニコマコス倫理学」への註解 第八章 自然探究 レオナルド・ダ・ヴィンチ ジロラモ・カルダーノ ジロラモ・フラカストロとデッラ・ポルタ アンドレア・チェザルピーノ ベルナルディーノ・テレジオ 第九章 ジョルダーノ・ブルーノからトマーゾ・カムパネッラへ 宗教改革 ブルーノにおける宗教と哲学 ブルーノの宇宙概念 トマーゾ・カムパネッラにおける新しい問題 ガレン、エウジェニオ 1909~2004年。。イタリアの哲学者、ルネサンス期の歴史研究家。フィレンツェ大学に学ぶ。専門は、ルネッサンス文化史。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • マルチン・ブーバー 人と思想
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ブーバー(1878~1965)は、ユダヤ系の宗教哲学者、社会学者である。ユダヤ教の教義に則った、対話によって世界が拓けていくという「対話の哲学」を説いた。本書は、ブーバーの生涯とその思想をまとめたブーバーの格好の入門書である。 【目次より】 第一部 ブーバー 人と思想 はじめに I 生涯 狭い尾根の道 一 時代的背景 二 少年時代 三 哲学的懐疑 四 大学時代前後 五 フランクフルト時代 六 エルサレム時代 七 使命 II ハシディズム ブーバーの思想的源泉 一 「ハシディズム」への道 二 「ハシディズム」の由来 三 「カッバーラー」との関係 四 「ハシディズム」の特質 五 「ハシディズム」と禅 III われとなんじ 対話の世界 一 対話的思惟の形成 二 根源語 三 人格の問題 四 「われ - なんじ」 五 「われ - それ」 六 「われ - 永遠のなんじ」 IV ユートピアの道 宗教と社会 一 社会的関心 二 政治的原理と社会的原理 三 ユートピア社会主義 四 キブツ V 神の蝕 宗教と文化 一 文化の問題 二 宗教と現代的思惟 三 悪の様相 四 哲学・倫理 五 教育・精神療法 六 芸術 VI 信仰の二形態 ユダヤ教とキリスト教 一 聖書研究 二 預言者の信仰 三 イエスとパウロ 四 キリスト教との対話 むすび 第二部 ブーバーの精神的背景 I ブーバーとユダヤ精神 II ブーバーとハシディズム III ブーバーと東洋精神 IV 日本思想とブーバー 付I ユダヤ教におけるメシア理念 付II ボンヘッファー(解説) 略年譜 著書・研究書 あとがき 平石 善司 1912~2006年。哲学研究者。同志社大学名誉教授。 同志社大学文学部神学科卒業、広島文理科大学哲学科卒業。広島大学文学博士。 著書に、『ブーバー』『マルチン・ブーバー 人と思想』『フィロン研究』『キリスト教を学ぶ人のために』(共編)『ブーバーを学ぶ人のために』(共編)など、 訳書に、『ハシディズム ブーバー著作集 3』 『共に生きること 抵抗と服従-獄中書簡(抄)(ボンヘッファー 現代キリスト教思想叢書 6)』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 存在と知 アウグスティヌス研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学するとは「わたし」について考えることである、という問題意識はアウグスティヌスに始まる。新たな視点から考察することにより、アウグスティヌスの西洋哲学史上における決定的な意義を明らかにする。 古代から中世への転換期にギリシアに始まる哲学に何が起こったのか。近世哲学はギリシア哲学から何を受け継いだのか。これらの問題を考えるとき、アウグスティヌスの果たした役割は計り知れなく大きい。地中海世界にキリスト教西欧が誕生しつつあった時代、アウグスティヌスは、ひとりの人間として世界を見、自分を考えた。本書は「幸福とは何か」という古代世界に共通な問題関心から解き起こし、「存在」や「知識」に関わる哲学の基本概念を、アウグスティヌスがどのように捉え直し変貌させていったのかを、プロティノスの思想を踏まえて明らかにする。 【目次】 まえがき 目的と意志 第一章 生の目的 第二章 幸福への意志 知の確実性 第三章 認識の確実性 第四章 ことばと真理 第五章 信ずることと知ること 存在と知 第六章 知の永遠性と魂の不死 第七章 精神の実体性 内在と超越 第八章 観念としてのイデア 第九章 内在としての存在 あとがき 引用文献 中川 純男 1948~2010年。哲学研究者。慶應義塾大学文学部長。京都大学文学部哲学科卒、同大学院文学研究科博士課程満期退学。 著書に、『存在と知 アウグスティヌス研究』など、 訳書に、『初期ストア派断片集 1』『初期ストア派断片集 4・5 クリュシッポス』(共訳)『アウグスティヌス著作集 20/1 詩編注解 5』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 旧約聖書の予言と知恵 歴史・構造・解釈
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 聖書の歴史主義的な研究方法を批判的に継承しつつ、聖書の言語構造の分析を導入し独自な解釈を提起した問題作。 【目次】 序 第一部 一 初代サウル王国の場合 二 ナタンの予言――サムエル記下七章におけるダビデ王国の問題 三 ソロモンにおける王国と知恵 第一節 宮廷の知恵 第二節 ギベオンの夢の啓示における知恵 第三節 巧みな裁判の知恵 四 アモス書理解の一つの試み 五 ホセアにおけるミシュパート 六 RAQの用法について 第二部 一 旧約における知恵――その方法と理念 二 コーヘレトにおける「神の恐れ」についての覚え書――セミオロジーの観点から 三 コーヘレト一章二――一一節のマーシャール(その一) 四 コーヘレト一章二――一一節のマーシャール(その二) 第三部 一 創世記第二二章一――一九節 二 ヨナ書第一章 三 旧約聖書における「大魚」――海の怪物 参考書略号 あとがき 著者・聖句索引 西村 俊昭 1930年生まれる。神学者。元日本聖書神学校特任教授。東京大学文学部仏文科卒業、青山学院大学大学院聖書神学思想専攻(博士課程終了)、フランス・ストラスブール大学院(宗教学博士)。 著書に、『「コーヘレトの言葉」注解』『ヨナ書註解』『旧約聖書における知恵と解釈』など、 訳書に、アンドレ・ネエル『言葉の捕囚』エドモン・ジャコブ『旧約聖書』エドモン・ジャコブ『聖書・文化・信仰』クロード・トレスモンタン『ヘブル思想の特質』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • レーオポルト・フォン・ランケ 歴史と政治
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 実証主義的歴史学の父ランケ(1795-1886)の歴史家としての自己形成とその歴史学的手法について、詳細に解明する重要書。 【目次】 まえがき 第一章 史家ランケの形成 一 最初の環境――故郷と家庭 二 ドンドルフとシュールプホルタ 三 ライプツィヒ大学 四 フランクフルト・アン・デア・オーデル 五 歴史家の形成 六 ベルリンの生活 七 『ローマ的・ゲルマン的諸民族史』と『南欧の諸君主・諸民族』 第二章 南方旅行 一 由来と旅程 二 現実世界に対する体験 三 Labor ipse voluptas 四 イタリアの自然、芸術、宗教 五 むすび 第三章 『ドイツの分裂と統一』について――「歴史学と政治」の問題―― 一 『歴史=政治雑誌』の成立 二 『ドイツの分裂と統一について』 三 歴史学と政治 四 むすび 第四章 若きゲレスにおけるドイツ民族性観の確立――ランケの歴史的国家の理念理解のために―― 一 ランケの歴史的国家の理念 二 ゲレスの『パリ滞在記』 三 ゲレスのフランス革命観 四 ドイツ民族性の観念 五 ドイツ民族性のあらわれとしてのランケの思想 第五章 ザヴィニーの「民族精神」について――ランケとザヴィニー―― 一 ランケとザヴィニー 二 「民族精神」――言葉の成立 三 「民族精神」――思想の系譜 四 ザヴィニーの「民族精神」思想 五 むすび 第六章 ランケ史学成立についての熟考 第七章 ランケとフリードリヒ・ヴィルヘルム四世――「歴史家と政治家」の問題―― 一 両者の関係 二 ランケの政治思想と王の政治思想 三 フリードリヒ・ヴィルヘルム四世の人物 四 一八四八年の革命時代におけるランケの意見書 五 歴史家と政治家 第八章 ランケとバイエルン国王マクシミリアン二世――ランケ史学の本質―― 一 両者の関係 二 ベルヒテスガーデンの交歓 三 人類の道徳的進歩について――史学の本質 四 むすび 第九章 ティエールとの会談 一 両者の関係 二 普仏戦争に至るまで 三 会談の内容 四 ランケとドイツの統一 第一〇章 マイネッケのランケ像を中心として 一 国家観・政治思想 二 歴史観 三 ランケの全体像 四 ランケと現代 附 ランケ年譜 人名索引 村岡 晢 1911~1996年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。東北帝国大学文学部卒、文学博士(東京大学)。専門は、ドイツ近代史。 著書に、『フリードリヒ大王研究』『ランケ』『フリードリヒ大王 啓蒙専制君主とドイツ』『近代ドイツの精神と歴史』『レーオポルト・フォン・ランケ 歴史と政治』『史想・随想・回想』『続史想・随想・回想』『新稿西洋史』(池田哲郎、西村貞二共編著)『西洋史要』(池田哲郎, 西村貞二共編著)『ヨーロッパ世界の史的形成』(共著)など、 訳書に、ヴィルヘルム・ディルタイ『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『ランケ選集 第1巻 (歴史・政治論集)』(共訳)ヴィンデルバント『近世哲学史 上巻』(共訳)レーオポルト・フォン・ランケ『世界史の流れ』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ヨーロッパ心の旅
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 哲学者・宗教学者ならではの視点から、ヨーロッパのイギリス、ノルウェー、スエーデン、デンマーク、スイス、オーストリア、ドイツ、イタリア、ギリシャ、トルコ、ソヴィエトの各国をめぐり、思索し、名文で綴る。 【目次より】 目次 旅立ち 序にかえて イギリスにて シベリヤの広野を越えて ロンドンの街角で マルクスの墓とキューガーデン オックスフォード大学とシェークスピアの生地 ワーズワースと湖畔地方 エジンバラ城 シェリフ夫人の高山植物園 エジンバラからニューカッスル港へ 北欧にて ベルゲンの町とフヨルド(ノールウェー) ヨーテボリの日本庭園(スエーテン) デンマークにて キェルケゴールの墓を訪ねて コペンハーゲンの風物 アンデルセンの故郷 ジュットランドの丘 キェルケゴールの父の故郷 西ドイツにて シュトルムの故郷フーズムからハンブルグへ アムステルダムからデルフトへ(オランダ) デュッセルドルフ、ケルンからライン河畔へ ハイデルベルグの哲学者の道 ス イス、オーストリアにて ハンス・ホルバインの「墓の中のキリスト」(スイス) スイスの山々 チロルの谷(オーストリア) ザルツブルクのモーツァルトの生家 ウィーンの宮殿と森 ウィーンの音楽家の墓地 イタリアにて ヴェニスのゴンドラ フィレンツェのドゥオーモ フィレンツェの美術館 アッシジのフランシスの聖堂 ローマの聖ペテロ教会 古代ローマの遺跡 ローマからナポリへ、そしてソレントの夜 ポンペイからアドリア海岸へ ギリシャ、トルコにて オリンピアからスパルタへ(ギリシャ) ミュケナイの遺跡に立つ アテネのアクロポリスの丘 アルフォイの神殿とオリンポスの山 デルフォイの神殿とオリンポスの山々 ピリピの遺跡 古都イスタンブール(トルコ) ソヴィエットにて 林の中のトルストイの墓 レニングラードの史跡 ドストイエフスキイの墓の前で モスクワ風景 トルストイ、ドストイエフスキイの記念館 帰国 あとがき 久山 康 1915~1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。 著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、 訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • イギリス革命とユートウピア ピューリタン革命期のユートウピア思想
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 清教徒革命(ピューリタン革命)は、1642~1649年にかけてイングランド・スコットランド・アイルランドで勃発した。その背後にあったユートピア思想を読み解く。 【目次】 はしがき 凡例 序説 ユートウピア思想史におけるイギリス革命 第一章 長期議会の成立と『マカリア王国』――ルネサンス・ヒューマニズムの系譜―― 1 問題提起 2 『マカリア王国』の性格 3 ハートリブの思想的発展 4 社会改革プランの展開 5 むすび 第二章 内戦の進展とピューリタン・ユートウピア――長老派・独立派・水平派・セクト―― 1 分析の視角 2 ピューリタン・ユートウピアの成立 3 サミュエル・ゴットの『ノワ・ソリマ』 4 セクトと独立派の対抗 5 ヒュー・ピーターの『よき為政者の善政』 6 ピューリタン・ユートウピアの性格 第三章 プロテクター期のユートウピア思想――国王派の挫折とピューリタニズムの解体―― 1 問題の所在 2 ジェイムズ・ハウエルの社会批評 3 マーガレット・キャヴェンディッシュの『きらめく新世界』 4 『オシアナ』の解釈をめぐって 5 プロテクター体制と『オシアナ』 6 むすび――ピューリタニズムの解体 第四章 一六五九年の危機――プロテクター制の崩壊とユートウピアの諸相―― 1 問題の所在 2 プロテクターの体制の崩壊 3 『ケイオス』とプロテクター体制 4 プロックホイとプロテクトレイト・イングランド 5 プロックホイのユートウピアとその実験 6 ピューリタン・ユートウピアの復活 7 バクスターの『聖なるコモンウェルス』 8 エリオットの『クリスチャン・コモンウェルス』 9 むすび 第五章 王政復古とユートウピア――千年王国論の衰退と『ニュー・アトランティス』の復興―― 1 はじめに  2 千年王国思想の挫折と『オルビア』 3 R・Hの『続ニュー・アトランティス』 4 J・グランヴィルの『続ニュー・アトランティス』 5 むすび――ピューリタニズムから<理性の時代>へ 第六章 エピローグ――一八世紀への展望―― 文献目録 人名索引 田村 秀夫 1923-2003年。経済史学者。中央大学名誉教授。中央大学経済学部卒業。中央大学経済学博士。専門は、16-17世紀の英国政治経済史。 著書に、『市民社会の発展と社会思想』『社会思想史序説 近代社会観の形成』『イギリス革命思想史 ピューリタン革命期の社会思想』『近代社会の思想史』『イギリス・ユートウピアの原型 トマス・モアとウィンスタンリ』『西洋史の旅』『社会思想 歴史と風土』『イギリス革命 歴史的風土』『フランス革命史 思想と行動の軌跡』『イギリス革命とユートゥピア ピューリタン革命期のユートゥピア思想』『ユートピアの成立 トマス・モアの時代』『イギリス革命と現代』『ルネサンス 歴史的風土』『マルクス・エンゲルスとイギリス』『マルクスとその時代』『社会思想の展開 歴史的風土』『ヨーロッパ古城・寺院の旅』『ユートピアへの接近 社会思想史的アプローチ』『社会思想史の視点 研究史的接近』『ユートピアの展開 歴史的風土』『社会思想史への道』『トマス・モア』『社会史の展開 宗教と社会』『ユートウピアと千年王国 思想史的研究』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 上古より漢代に至る性命観の展開(東洋学叢書03) 人性論と運命觀の歴史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中国古典の重要書(詩経、尚書、左傳、論語、老子、荘子)などにある、人間が天より授かった命と素質についての思想を読み解く。紀元前から漢代に至るまでの中国思想の古典のなかにある、「性命」についての記述を探り、その思想を解明する。 【目次】 序説 一 詩経 二 尚書 三 左傳 四 論語 五 孟子 六 荀子 七 墨子 八 老子 九 莊子 十 列子 十一 呂氏春秋 十二 淮南子 十三 周易 十四 礼記・大戴礼・逸周書 十五 孝経 十六 史記 十七 陸賈新語 十八 賈誼新書 十九 春秋繁露 二十 説苑 二十一 韓詩外傳 二十二 法言 二十三 漢書・後漢書・緯書・白虎通・風俗通・桓譚新論 二十四 論衡 二十五 潛夫論 二十六 申鑒 二十七 中論 結語 音順索引・事項別索引 森 三樹三郎 1909~1986年。中国思想研究者。大阪大学名誉教授、佛教大学文学部教授。京都帝国大学文学部支那哲学科卒業。文学博士(大阪大学)。専門は、仏教と老荘思想、中国哲学史。 著書に、『中国古代神話』『梁の武帝 仏教王朝の悲劇』『上古より漢代に至る性命観の展開 人生論と運命観の歴史』『中国思想史(上下)』『無の思想 老荘思想の系譜』『名と恥の文化 中国人と日本人』『神なき時代』『人類の知的遺産 5 老子・荘子』『老荘と仏教』『六朝士大夫の精神』『中国文化と日本文化』『生と死の思想』『無為自然の思想 老荘と道教・仏教』、 訳書に、『荘子』『墨子』劉義慶『世説新語』『浄土三部経』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 日本の宗教哲学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 明治中期以後の日本の宗教哲学の歩みを、代表的な思想家の著作を通して明らかにし、宗教哲学という学問が、わが国においていかに成立し、展開したかをたどり、現代の日本における多様な宗教現象を検証する。 【目次より】 はしがき 序説 宗教哲学の立場 第一章 宗教哲学の成立 第二章 西田幾多郎の宗教哲学 第三章 波多野精一の宗教哲学 第四章 実証的研究の成立と展開 第五章 田辺元の宗教哲学 第六章 西谷啓治の宗教哲学 第七章 回顧と展望 宗教哲学の課題 宗教研究関係著作年表 あとがき 石田 慶和 1928年生まれ。哲学者、宗教学者。龍谷大学名誉教授。初代仁愛大学学長。京都大学文学部哲学科宗教学専攻卒業、同大学院哲学学科修了。文学博士(京都大学・論文博士)。専門は、親鸞の思想。 著書に、『親鸞法語私釈 現代の真宗6』『涅槃経に聞く』『親鸞の思想』『宗教と科学・ニヒリズム』『親鸞「教行信証」を読む』『親鸞聖人と現代』『生きることの意味 ― 現代の人間と宗教』『日本の宗教哲学』『浄土の慈悲』『歎異抄講話』『これからの浄土真宗』『教行信証の思想』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 数理の存在論的基礎
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 旧著『近代科学哲学の形成』では、哲学と科学の乖離を問題とし、その交流の可能性を探った。 本書はその続編として、数学と哲学の関係をめぐって、存在論的探究を試みる。 「すなわち「数理の存在論的基礎」の考察は、究極的には、存在の原型と思惟の原型との統一体から数学的存在と数学的思惟との相関関係をいかなるものとして説明するか、また逆に後者を手引きとして前者をいかなるものとして把握するかにあるといってよいであろう。このようにして本書はまた、数学基礎論から区別された意味での「数理哲学への新しい試論」でもある。」(本文より) 【目次】 目次 序 第一章 数概念の成立 §1 経験と数概念 §2 自然数・ゼロ・負数 §3 有理数 §4 体系としての有理数 第二章 数概念の展開 §5 無理数の発見 §6 無限小数 §7 切断と連続 第三章 集合論の成立 §8 n次元連続体 §9 現実的無限 §10 逆理の由来 第四章 集合論の存在論的基礎 §11 対応と濃度 §12 可附番と非可附番 §13 連続体の構造 §14 整列 第五章 直観主義の立場 §15 自由選列 §16 生成的無限と構造 §17 主体性と時間 第六章 形式主義の課題と方法 §18 形式の体系 §19 有限の立場 §20 無矛盾性 第七章 超限帰納法の存在論的基礎 §21 記号・図形の直観 §22 否定の意味 §23 形式化の基礎 第八章 超数学の存在論的超越 §24 純粋思惟 §25 数学的直観 §26 形式的体系と非決定性・不完全性 §27 超数学の超越 第九章 数理と実在の世界 §28 数学的抽象 §29 実在の世界 §30 数学的存在と人間存在 後記 人名索引 事項索引 永井 博 1921~ 2012年。哲学者。専門は、科学史・科学哲学。筑波大学名誉教授。 東京文理科大学卒業。東京教育大学文学博士。著書に、『近代科学哲学の形成』 『ライプニッツ』『数理の存在論的基礎』『現代自然哲学の研究』(田辺元賞)『科学概論 科学の哲学』『生命論の哲学的基礎』『人間と世界の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 言葉の捕囚 聖書の沈黙からアウシュヴィッツの沈黙へ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 フランスの哲学者ネエルの「沈黙」と「言葉」を巡るエッセイ集。キリスト教における沈黙からアウシュビッツにおける沈黙を語る。 【目次】  凡例 巻頭の辞 聖書の沈黙への序曲 形態論・光景 創造は沈黙である 「創造者」は沈黙である 被造物は沈黙である 無-言の発言 反論のない発言 統辞論・構造 沈黙の出現 冒険のおける沈黙・エゼキエル 欠如における沈黙・ルツとエステル 試練における沈黙・「アケダ―」 摂理の沈黙・ヨセフ 陰謀の沈黙・ヨブ 罪責の誤解 意味論・諸次元 空虚の色 夜と死の沈黙 プロメテウスとシシュフォス 存在の貯蔵庫 悪の華 ミサと約束 口のきけない者の存在 対話と二重唱 対話と朗唱 天の裏側 隠された「顔」 忘れられた穂の刈り取り人 1 不活動 言葉の以前 はじめにロゴスがあった 言葉のピアニシモ 反響か挫折か? はじめにプロ・ロゴスがあった 虚無の代弁者 など 2 活力 言葉の創世記・バベルの冒険 道に迷った言葉 閉じられた言葉 並行した独語・アダムとイヴ 兄弟殺しの独語・カイン デマゴギーの誕生 アーメンもなく、感謝もない 大いなる神の光栄のために 代表者の沈黙・ノア 最初の仮面をつけた遊び・あなたはどこにいるのか? 最初の仮面なしの遊び・あなたの兄弟はどこにいるのか? 私と共に洪水がある 第三の次元・もの 所有のしるしに下に 煉瓦の不死性・芸術と人為性 頂上と奈落・英雄と猿 酒は人間の舌をほぐす・ノア 精神的領域の誕生 プロメテウスとニムロデ・言葉は贖うものを待っている 言葉の出エジプト記・アブラハムの変身 対話はシュメールに始まる 対話は人間によって始まる 言葉との格闘・アブラハム 「言葉」は動詞となる 沈黙の岩につながれたアブラハム 創造から歴史への飛躍 神よりも進んで 召命と挑発 など 3 挑戦 アウシュヴィッツの挑戦 ≪アウシュヴィッツの後・・・・≫ 完全な挫折 希望のわれら・エドモン・フレッグとエルンスト・ブロッホ など ネエル,アンドレ 1914~1988年。フランスの哲学者。ストラスブール大学教授。 代表著作に、『聖書の沈黙』『ショアと偉大な世界の悲劇の後の神の沈黙』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ハイデッガーの思索
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀最大の哲学者・マルチン・ハイデッガー(1889-1976)の哲学に潜む魅力の源泉に迫る。「真」「神」「技術」を読む。 【目次】 序文 第一部 理解と解釋 一 思ひ 二 『思索の經驗より』についての所見 三 告別 四 最後の神 第二部 解釋と批判 五 眞性と非眞性 六 靜けさの響 七 ハイデッガーと技術の問題 ――或る一つの批判的所見―― 八 或る一つの東アジア的見地から見たハイデッガーの世界の問――集-立と四方界 辻村 公一 1922~2010年。哲学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部卒業。文学博士。 著書に、『ハイデッガー論攷』『ハイデッガーの思索』『ドイツ観念論断想 1』、 訳書に『ハイデッガー選集 第8 野の道・ヘーベル一家の友』(共訳)『根拠律 ハイデッガー』(共訳)『思索の事柄へ ハイデッガー』(共訳)『ハイデッガー全集 第9巻 道標』(共訳)『ハイデッガー全集 第2巻 有と時』(共訳)など。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ドイツ観念論の研究 絶対知の形成と成立
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 カント以後発生し、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルへとつながる18世紀末から19世紀半ばにといたる哲学の一大潮流を読み解く。 【目次より】 まえがき 第一章 カントにおける人間の自由の問題――有限な理性とその自由 はじめに 感情・直覚・道徳 悟性・自由・道徳 統覚・自我・人格 行為・格率・道徳法則 世界・神・人間 第二章 初期フィヒテの知識学と自我の問題――絶対的自我と理念としての自我 全体の見通し シュルツェ批評における純粋自我と知性としての自我 『学者の使命』における目標としての純粋自我 人間的自我の理念としての純粋絶対的自我 知識学の出発点としての自我と終点としての自我 自我の理念から理念としての自我へ 自我の特性と知識学の課題 第三章 シェリング初期の思索とドイツ観念論の展開――所謂「ドイツ観念論最古の体系計画」の解釈 「ドイツ観念論最古の体系計画」――その解釈への試案 「ドイツ観念論最古の体系計画」――本文並びに注釈 シェリング初期の思索と当該体系計画 第四章 ヘーゲルにおける『精神現象学』以前の問題――一八〇〇年体系断片の背景とその射程 『精神現象学』の特性 本章の意図 有限な生から無限な生への昂揚 無限なものの反照としての有限なもの 人間の宗教性と宗教の実定性 六 有限なものの無限なものへの関係の形而上学的考察 第五章 イェーナ時代のヘーゲルに関する一考察――『フィヒテの哲学体系とシェリングの哲学体系との差別』をめぐって 本章のねらい 反省形式の問題 『一八〇〇年体系断片』 『ドイツ観念論最古の体系計画』の最近の解釈 反省形式へ 同一性と非同一性との同一性 理性・反省・悟性 哲学的反省 分裂と両断 第六章 ヘーゲルの哲学史と歴史哲学 一 ヘーゲルにおける哲学史の成立 二 イェーナ時代の哲学と哲学史 三 啓蒙思想とヘーゲル 四 イェーナ時代の精神の哲学と歴史 五 精神の世界 六 理念の展開と哲学史 七 精神の展開と世界史 八 時代精神と哲学 九 哲学史と世界史 十 残された問題 第七章 ヘーゲルの歴史観 見通し 主観的歴史と客観的歴史 哲学的世界史 世界精神の自己認識 世界精神と絶対的精神 絶対的過程の完結 絶対的過程と歴史主義 第八章 絶対知と絶対的なもの――フィヒテとイェーナ時代のシェリングとの裂け目 ドイツ観念論の哲学史的位置 絶対知の所在 フィヒテ・シェリング往復書翰から 茅野 良男 1925~2016年。大阪大学名誉教授。東京大学文学部哲学科卒業。文学博士(京都大学・論文博士)。専門は、ハイデッガー、ドイツ哲学。 著書に、『ディルタイ』『歴史のみかた』『実存主義入門』『弁証法入門』『哲学的人間学』『初期ハイデガーの哲学形』『認識論入門 こころを考える』『ドイツ観念論の研究』『ハイデガーにおける世界・時間・真理』『人類の知的遺産 75 ハイデッガー』『中期ハイデガーの思索と転回』など、 訳書に『現代ヨーロッパの精神的課題』ヤスパース(共訳)『曙光 ニーチェ全集 第7巻』 『ブルーノ シェリング 世界の名著 続9』『意志と表象としての世界 正編 3 ショーペンハウアー全集4』『生の哲学 ジンメル著作集 9』『講座現代の人間学 7 ガーダマー/フォーグラー編(共訳)『杣径ハイデッガー全集 第5巻』(共訳)『哲学入門 ハイデッガー全集 第27巻』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ポール・リクールの思想 意味の探索
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 現代フランスを代表する哲学者ポール・リクールの思想の核心に迫る。〈行為し受苦する人間〉と〈意味を贈与する言葉〉をキーワードに、難解なリクール哲学の全体像を、その根本的な問題関心から描き出す試み。 【目次より】 凡例 序論 リクールの思想の統合的理解のために (a) リクールの思想の遍歴 (b) 統合的理解の試み (c) 現代思想における意義 第一章 行為し受苦する人間――反省哲学と悪の問題 第一節 行為する人間の自己了解 第二節 悪の経験と反省哲学 (a) 悪の問題――行為し受苦する人間 (b) 自己の自己に対する不均衡 (c) 悪の経験と言葉 第三節 リクールとナベール 第二章 意味を贈与する言葉――解釈学 第一節 言葉の<詩的な>働き (a) 言述――出来事からの意味へ (b) テクスト――世界の開示 第二節 テクストからの行為へ (a) 行為のミメーシス (b) 歴史とフィクションの交差 第三節 自己の解釈学 (a) 言語的想像力 (b) 自己の証し 第三章 <よき生>を求めて――倫理思想 第一節 自己、他者、制度――リクールの倫理思想の三極 第二節 『他としての自己-自身』の倫理思想 第四章 <はたらき>としての存在――存在論 第一節 はたらきの存在論 第二節 存在論と<他> 第五章 リクールの哲学とキリスト教――詩学 第一節 満ち溢れの論理 第二節 神の<名>の啓示 あとがき 註 文献表 索引 仏文概要 仏文目次 杉村 靖彦 1965年生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科教授。京都大学文学部哲学科卒業、京都大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程単位取得退学。 京都大学文学博士。専門は、フランス哲学、宗教哲学。 著書に、『ポール・リクールの思想』Philosophie japonaise. Le neant, le monde et le corps(共編著)Mecanique et mystique. Sur le quatreeme chapitre des Deux Sources de la morale et de la religion de Bergson(共編著)『渦動する象徴――田辺哲学のダイナミズム』(共編著)など、 訳書に、ドミニク フォルシェー『年表で読む 哲学・思想小事典』(共訳)ジャン グレーシュ『『存在と時間』講義』(共訳)ジャン・グロンダン『ポール・リクール』ジャン・ナベール『悪についての試論』ダニエル・エルヴュー=レジェ他編『宗教事象事典』(共編訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近代日本の哲学と実存思想
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 明治以降、西欧の近代哲学と邂逅した日本の思想はどのように形成されたのか? 京都学派をはじめ、近代日本哲学の画期を探究する。元々あった儒教・仏教思想の根幹やハイデガーの実存思想などの影響を改めて読み直す。 【目次】 再版への序 序論 視点と問題提起 第一章 近代日本哲学の思考様式 一 近代日本思想史における自我の問題 二 西田幾多郎――みずから立つ自我―― 三 田辺 元――自我のたたかい―― 四 波多野精一――内をみる自我―― 五 和辻哲郎――かくれたる自我―― 六 三木 清――自我の底への問いかけ―― 第二章 近代日本哲学における東西の出会い 一 伝統的思考様式との関連 I儒教 二 伝統的思考様式との関連 II仏教 三 近代哲学としての問題 I合理主義と非合理主義 四 近代哲学としての問題 II身体性と直接経験論 第三章 実存思想と存在論の復位 一 実存思想はなぜ存在論を必要とするのか 二 存在論的思考様式とその解体 三 認識論的思考様式の問題点 四 フッサール、ベルグゾン、西田 五 ハイデガー存在論の批判的検討 六 存在論における実存と本質の問題 湯浅 泰雄 1925年生まれ。東京大学文学部(倫理学科)卒業。文学博士。山梨大学・大阪大学・筑波大学教授、桜美林大学国際学部教授を歴任。 著書に『近代日本の哲学と実存思想』『和辻哲郎 近代日本哲学の運命』『日本人の宗教意識』『東洋文化の深層』『宗教経験と深層心理』『古代日本の精神世界』『ユングと東洋』『気・修行・身体』など。講談社学術文庫に『ユングとキリスト教』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近代ドイツの精神と歴史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀から20世紀にかけてのドイツの精神史を辿る。ロマン主義、カント、フィヒテ、ランケ、シェリング、そしてナチズムまでの、ドイツ近代における思想・哲学・社会の流れを追跡する。 【目次】  まえがき 第一部 一 ドイツ・ロマンティクと復古政治――アーダム・ミュラーのフランス革命観を中心として 二 カントの国際主義の性格とゲンツの平和論 三 ヘルダーの平和論 四 フィヒテにおける戦争と平和の問題 五 ゲーテとナポレオンの会見について 第二部  六 Urburschenschaft(一八一五-一九)の本質と意義――一九世紀ドイツ学生運動史の一齣 七 一八一七年のワルトブルク祝祭について 八 ゲーテと学生運動 九 「ハンバハ祭」とハインリヒ・フォン・ガーゲルン 一〇 フランクフルト騒擾(一八三三)の史的評価について 一一 一八四八年の第二次ワルトブルク祝祭について 第三部  一二 フリードリヒ大王像の史的変遷について 一三 マルクス主義とナポレオン 一四 ランケの戦争原因観――『フランス革命戦争の起源』を中心として 一五 ランケの書簡について 一六 ランケの遺稿について 一七 ランケのオプティミズムについて 一八 ランケとシェリングについての一考 一九 西独史学界におけるナチズム観の問題 二〇 ヒトラーの「フリデリークス=コンプレスク」 掲載誌名および発表年月 人名索引 村岡 晢 1911~1996年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。東北帝国大学文学部卒、文学博士(東京大学)。専門は、ドイツ近代史。 著書に、『フリードリヒ大王研究』『ランケ』『フリードリヒ大王 啓蒙専制君主とドイツ』『近代ドイツの精神と歴史』『レーオポルト・フォン・ランケ 歴史と政治』『史想・随想・回想』『続史想・随想・回想』『新稿西洋史』(池田哲郎、西村貞二共編著)『西洋史要』(池田哲郎, 西村貞二共編著)『ヨーロッパ世界の史的形成』(共著)など、 訳書に、ヴィルヘルム・ディルタイ『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『ランケ選集 第1巻 (歴史・政治論集)』(共訳)ヴィンデルバント『近世哲学史 上巻』(共訳)レーオポルト・フォン・ランケ『世界史の流れ』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 予言者運動の本質
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 魔術的、社会的、神秘的な存在としての予言者とそれを取り巻く運動を、古くはエジプトまで遡り、体系的にその性質を解明する力作。 【目次】 序論 第一部 聖書外の予言者運動 第一章 地理的分布 一 エジプト 二 メソポタミア 三 フェニキア 四 イラン 五 ギリシア 第二章 諸類型 一 魔術的類型 二 社会的類型 三 神秘的類型  四 終末論的類型 第三章 時間の展望 一 儀式的時間 二 循環的時間 三 神秘的時間 第二部 予言のへブル的枠 第一章 神的なものと人間的なものとの聖書的対話 一 霊<ルーアッハ> 二 言葉<ダーバール> 第二章 時間の中における対話、契約・『ベリート』 一 契約の時間 二 契約と神話  1 <創造>  2 <洪水>  3 <バベルの塔> 三 契約と儀式 第三章 社会の中における対話、律法・『トーラー』 一 契約の共同体 二 <トーラー>。聖、義、愛  1 聖  2 義  3 愛 三 レビ制 第三部 体験された予言 第一章 歴史における予言 一 アブラハムとモーセ 二 初めの予言者たち  1 デボラ  2 ギデオン  3 エフタ  4 ナービー主義 三 記述予言者たち  1 アモス  2 ホアセ  3 イザヤ  4 エレミヤ、エゼキエル  5 最後の予言者たち 第二章 予言者的思想 一 婚姻の象徴 二 予言者的歴史と循環 三 予言者的歴史と神秘 四 <ヘセド> 五 <ノア主義> 第三章 予言者的実存 一 躓き  1 予言と王制  2 予言と祭司制  3 予言と知恵 二 隷属  1 変身  2 重荷  3  闇夜における歩み 三 意義  1 意味づけられた幻  2 予言者の祈り  3 光における歩み あとがき ネエル,アンドレ 1914~1988年。フランスの哲学者。ストラスブール大学教授。 代表著作に、『聖書の沈黙』『ショアと偉大な世界の悲劇の後の神の沈黙』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 人間と世界の形而上学 哲学原理の探究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 人間・心・世界とは?科学哲学者である著者が、人間と世界認識を心理学・精神分析的な視点から分析し、その根源的な理解へと誘う。 【目次】 序 序論 第一章 意識の問題 1 直接に与えられたもの 2 自己=世界了解 3 知識の現実的条件 第二章 無意識の実在性 4 ソクラテスの夢 5 夢思想と無意識 6 無意識と自由 第三章 深層心理学的世界像 7 無意識の集団性 8 心の創造性  9 科学的合理主義と神秘 第四章 世界の分節化と多重性 10 不確定性と実在 11 交点としての人間 12 個体の現実性と習慣 第五章 世界の根源性と意識の変動 13 実践的主体と想像力 14 発見の論理 15 情動と悟性の適合 第六章 連合場としての宇宙 16 連続と飛躍 17 隠れた質量 18 個体とテレオノミー 第七章 個体の構造と身心問題 19 刺戟と感受性 20 生理と心理 21 身心問題と同一性 第八章 人格と意志 22 個体の人格性 23 人格的同一性と記憶 24 選択意志の根源性 第九章 全体的人間と宇宙 25 人間の尊厳 26 人間の自己選択と地球外文明 27 人間原理 第十章 宇宙論の形而上学 28 宇宙の始源と世界原理 29 宇宙の終焉 30 実践的人間と実在 結語 メタフィロソフィー 事項・人名索引 永井 博 1921~ 2012年。哲学者。専門は、科学史・科学哲学。筑波大学名誉教授。 東京文理科大学卒業。東京教育大学文学博士。著書に、『近代科学哲学の形成』『ライプニッツ』『数理の存在論的基礎』『現代自然哲学の研究』(田辺元賞)『科学概論 科学の哲学』『生命論の哲学的基礎』『人間と世界の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 現代自然哲学の研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 自然哲学とは、自然現象を統一的に理解・説明しようとする形而上学であり、現代においては自然科学とほぼ同義。量子力学的哲学を探る。力学、相対論を経て、量子力学の時代にあって、自然とはどのような統一的理論によって説明しうるのかを探究する。 【目次】 序 第一章 物理的自然の特性 1 物理的自然と感覚  2 物質概念の諸相 3 計量と数学的記号 第二章 力学的自然観の凋落 4 古典力学の基礎概念 5 物質とエネルギー 6 熱学とエントロピー 7 光の本性 8 電磁気学 第三章 相対論と物理的実在 9 時間と空間 10 エーテルの存在 11 局所時と光速度 12 質量とエネルギーの同値 13 時空連続体・世界 第四章 科学的宇宙論 14 同値原理 15 一般相対論的宇宙 16 仮想的宇宙と計量的存在 第五章 量子論の成立 17 原子概念の由来 18 素粒子と実体概念 19 不確定性関係 20 実験と理論 第六章 量子論解釈の問題 21 不確定性の意味 22 確率統計と自然法則 23 コペンハーゲン解釈 第七章 量子論と物理的実在 24 量子論における「現実的なもの」 25 量子論解釈の哲学 26 二元論と一元論 27 物理学的認識 第八章 物理的自然と人間 28 物理的存在と物理学的思考 29 決定論と非決定論 30 宇宙における人間の位置 後記 人名索引 永井 博 1921~ 2012年。哲学者。専門は、科学史・科学哲学。筑波大学名誉教授。 東京文理科大学卒業。東京教育大学文学博士。著書に、『近代科学哲学の形成』 『ライプニッツ』『数理の存在論的基礎』『現代自然哲学の研究』(田辺元賞)『科学概論 科学の哲学』『生命論の哲学的基礎』『人間と世界の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 近代科学哲学の形成
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 17ー18世紀の科学の成立から、デカルト、ニュートンを経て、カントの近代哲学に出会うまでの近代科学の哲学史を俯瞰する入門書。ジョルダーノ・ブルーノから、ガリレイ、デカルト、ニュートン、ライプニッツ、カントと近代科学と近代哲学の関係を読み解く。 【目次】 序 第一章 近代科学の成立 I 黎明 II ブルーノの無限世界 III ケプラーの調和的世界觀 1 神秘 2 天空の物理学 3 調和論 IV ガリレイの力學原理 1 発見の論理 2 数学の形成力 3 力学原理 第二章 デカルトの幾何學と普遍数学 I 革新 II 方法 III 普遍数学 第三章 無限数学の系譜 I 展望 II 生成 III 成熟 第四章 ニュートンの流率法と自然哲学 I 統合 II 徹底  III 数学的原理の形而上學 第五章 ライプニッツの微分法と調和の哲学 I 発見 II 拡張 III 記号法の形形而上学 第六章 近代科学とカントの超越観念論 I 乖離 II 超越 III 科学哲学の帰趨 後記 事項・人名索引 永井 博 1921~ 2012年。哲学者。専門は、科学史・科学哲学。筑波大学名誉教授。 東京文理科大学卒業。東京教育大学文学博士。著書に、『近代科学哲学の形成』 『ライプニッツ』『数理の存在論的基礎』『現代自然哲学の研究』(田辺元賞)『科学概論 科学の哲学』『生命論の哲学的基礎』『人間と世界の形而上学』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • マルクスと現代
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 マルクス(1818-83)の思想はロシア革命を経てソビエト連邦、そして多くの社会主義国家を生んだ。現代においても思想的・政治的にも大きな意味を持っている社会主義・共産主義を問い直す。 【目次】 はじめに 第一章 世界史の過程に関するマルクスの構想 第二章 二十世紀後半の世界 第三章 アメリカ合衆国の資本主義的発展に関する覚書 第四章 来るべき恐慌の意義と危険 ロシヤに対するマルクス主義的分析への寄与 第五章 十月革命から第二次大戦に到るまで 第六章 ロシヤはいかにして二十世紀の後半に進むか 第七章 ロシヤのヨーロッパ内帝国 第八章 ロシヤ国家の性格に関する覚書 第九章 ヨーロッパの没落とヨーロッパの変形 第十章 アジアにおける諸改革は新しい社会体制を作り出す 第十一章 多種多様な社会体制の衝突 第十二章 マルクス主義の古くして新しい問題 エピローグ 註及び原典 訳者あとがき シュテルンベルク,フリッツ 1895~1963年。ドイツの経済学者、社会学者、マルクス主義理論家、社会主義政治家。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ストア哲学の研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 前3世紀に、ゼノンが創始したとされるストア哲学は、その後も長い命脈を保つ。苛烈な運命に対して、知性で対処し、行動に重きを置く。 ストア派は形式論理学、非二元論的自然学、自然主義的倫理学による世界観を打ち立て、初期は倫理学を最重要視したが、後にはストア派の論理学理論が発展することになる。ストア派は自制心と忍耐力を重んじた(ストイシズム)。 【目次】 第一部 一 ストア哲学に於ける質料について 二 運命というもの 三 ストアの自然と自由 四 ストアの認識論 五 ストア哲学と禅 六 ストア哲学批判 七 インドとの関係――アレクサンドロスの東征以前―― 第二部 一 エピクテートス哲学の根本問題  (イ) 人間の本質とロゴス(彼の哲学と区分、人間的存在とロゴス、ロゴスと他の能力との関係) (ロ) 宇宙的ロゴスと個的ロゴス(宇宙とロゴス、ロゴスの呼応と社会性、ロゴスの帰一と解説) (ハ) ロゴスと実践(教育、訓練、死、自殺、悟道的死、ソークラテースとエピクテートス) (ニ) 種々なるロゴス(ストア、ヘーラクレイトス、フィローン、プロ―ティーノス、キリスト教、デカルト等のロゴス) (ホ) 結語 二 『ディアトリバイ』その他について (イ) エピクテートスとその師 (ロ) ムーソーニウス・ルーフスの思想 (ハ) ディオゲネースのこと あとがき 鹿野 治助 1901~1991年。哲学者。元大阪医科大学教授。京都帝国大学文学部哲学科卒業。西田幾多郎に師事。 著書に、『エピクテートス ストア哲学入門』『人生談義 上下』『宗教的真理』『ストア哲学の研究』など、 訳書に、エピクテトス『語録 要録』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 憲法と立法過程 立法過程法学序説
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「立法行為」はどのように観念されるか。憲法学の見地から立法過程を規範的かつ動態的に考察。基本的にはウィーン法学派の動態的法理論に基づき、団藤教授によって提示された立法過程の重畳的な二面的動態理論に導かれつつ、立法過程をひとつの法現象と捉え、いわば「法現象としての立法過程」を規範的かつ動態的に考察する。 【目次】 目次 はしがき 凡例 序論――本書の目的と方法 第一編 基礎理論 第一章 法現象としての立法過程――ウィーン法学派の立法過程論の特質とその限界―― はじめに 第一節 超法的社会事象としての立法過程論 第二節 法現象としての立法過程論 むすび 第二章 法律の実体形成 はじめに 第一節 訴訟理論における「実体形成」概念 第三節 立法過程法理論における「法律の実体形成」概念 むすび――第二編への移行 第二編 本論 第三章 立法行為論 はじめに 第一節 立法行為の概念と種類 第二節 立法追行行為の分類とその特質 第三節 法律の実体形成行為および手続形成行為の意義 むすび 第四章 立法要件論 はじめに 第一節 立法要件の概念と種類 第二節 形式的立法要件 第三節 実体的立法要件 第四節 立法要件存否の認定と効果 第五節 立法要件論と法律発案権および審理・議決権の概念 むすび 第五章 法律の確定力――法律成立の効果―― はじめに 第一節 わが国の学説・判例 第二節 西ドイツの学説・判例 第三節 両者の比較検討 むすび 条文・先例・判例索引 事項索引 新 正幸 1945年生まれ。法学者。金沢大学名誉教授。信州大学文理学部社会科学科卒業、東北大学大学院法学研究科修士課程修了。専門は憲法。学位は、法学博士(東北大学)。 著書に、『憲法と立法過程』『純粋法学と憲法理論』『憲法訴訟論』『ケルゼンの権利論・基本権論』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 個体論の崩壊と形成 近世哲学における「個体」の研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次】 近代的人間は、主客が分化していない「直接経験」を失ってしまったのではないか。われわれは、生の全体性を了解することができなくなってしまったのではないか。カントによる、合理主義と経験主義のの綜合によって、「個」が崩壊したと主張する著者が、あらためて「個体論」の可能性を追求する。 【目次】 はじめに 前編 カントの個体論ーー伝統的個体論の崩壊 第一章 序論 第一節 なぜ個体なのか 第二節 なぜカントなのか 第二章 物自体と個物 第一節 序説 第二節 物自体と現象 第三節 物自体と自我自体 第三章 〈現象的個体〉の成立 第一節 個別化原理としての直観 第二節 個別化原理としての概念 第三節 知覚判断より経験判断へ 第四章 個体と無限分割ーーカントの第二アンティノミーについて 第一節 仮象の論理としての個体論 第二節 第二アンティノミーの主張 第五章 純粋理性の理想としての個体 第一節 ヴォルフの個体論 第二節 カントにおける汎道的限定の問題 第三節 統制的原理による個体把握 第六章 他人有機体の問題 第一節 第一批判より第三批判へ 第二節 論理的合目的性について 第三節 趣味判断の問題 第四節 有機体について 第五節 歴史的個体への推移 後編 カント以後の個体論の形成 第七章 個体論をめぐってーーカントとヘーゲル 第一節 個体論としてのヘーゲル哲学 第二節 生命の問題 第三節 無限判断 第四節 推理論 第五節 精神と時間 第八章 個体と非存在ーーシェリング 第一節 関係のない財政をめぐって 第二節 個体と非存在 第三節 個体と自由 第九章 現象学的個体ーーフッサール 第一節 個体のスペチエス的単一体 第二節 個体と時間 第三節 個物の構成 第十章 個体と超越ーーハイデッガー 第一節 〈現象的個体〉の存在論的性格 第二節 事実性の問題 第三節 〈物自体〉の見える風景 あとがき 索引 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ブーバー研究 思想の成立過程と情熱
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ユダヤ系宗教学者・社会学者マルチン・ブーバー(1878-1965)のシオニズム思想とその後の軌跡を生涯に重ねて読み解く「ブーバー」研究の決定版です。 【目次より】 まえがき 第一部 『わたくしとあなた』(一九二三)の成立過程 第一章 シオニズム 一 モーゼス・ヘス 二 テオドール・ヘルツル 三 アハド・ハーアム 第二章 神秘主義 一 ウィルヘルム・ディルタイ 二 神秘主義の研究  第三章 ランダウアーの社会主義 第四章 ハシディズム 第五章 ローゼンシュトックとローゼンツヴァイクにおける創造と啓示と救済の思想 一 問題 二 ローゼンツヴァイクの問題意識 三 ローゼンシュトックの『応用心理学』(一九一六) 四 ローゼンツヴァイクの『救いの星』(一九二一) A-一 普遍的思惟の対象としての「神」 A-二 普遍的思惟の対象としての「世界」 A-三 普遍的思惟における「人間」 B-一 実存的対話における「神」 B-二 実存的対話における「人間と人間」 C 終末論的希望に生きる共同体 五 ローゼンツヴァイクとブーバー 第六章 総合の経過 第七章 完成された内容 一 人間と世界との関係 二 人間と人間との関係 三 人間と神との関係 第二部 神と人間との間の霊的現実――一九二四~三八における思想の深化 第一章 新たなる展開の基本方向(一九二四~三〇) 第二章 ナチズムによるユダヤ人迫害(一九三三~三八) 第三章 迫害の中での信仰告白 第四章 迫害の中での成人教育活動 第三部 ブーバーにおけるイスラエルの信仰 序 第一章 モーセ 第二章 ヨシュア デボラ サムエル 第三章 アモス 第四章 ホセア 第五章 第一イザヤ 第六章 エレミヤ 第七章 ヨブ記と詩篇七三 第八章 第二イザヤ 結論 第四部 理想のシオンと現実のイスラエル――一九三八~六五におけるブーバーの生活状況 第五部 哲学的人間学の基礎づけ 序 第一章 基本構想 第二章 「間」の構想 第三章 「神の僕」の信仰 参考文献 小林 政吉 1923年生まれ。宗教学者。東北大学名誉教授。東北大学法文学部文科(教育学専攻)卒業。文学博士。 著書に『宗教改革の教育史的意義』『西ドイツの諸大学における一般教育』『教養と実存と愛 ハーマンからエーブナーまでの問題史的研究』『キリスト教的実存主義の系譜 ハーマンからエーブナーまでの問題史的研究』『ブーバー研究 思想の成立過程と情熱』『人間教育の地平を求めて』『人間教育の深い層 古典としての聖書に学ぶ』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 宋元郷村制の研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 宋と元の時代(10世紀ー14世紀頃)の村落共同体の生活実態を明らかにする。「戸」「家業」「税」「職制」などを、丹念に解明する。当時の中国の村はどのように運営され、どのような生活を送っていたのか? 【目次】  まえがき 序にかえて 第一篇 宋元王朝の郷村支配體制 I 宋代郷村の戸等制 はじめに 一 宋以前の戸等制 二 宋代戸等制の成立 三 戸等の諸機能 四 戸等と村落秩序 おわりに II 宋代の戸等基準 はじめに 一 戸等基準について 二 丁口基準について 三 家業錢基準について 四 家業錢の一形態 おわりに III 元代郷村の戸等制 はじめに 一 鼠尾簿の類〓について 二 郷村の戸等制について 三 鼠尾簿・戸等制の系譜 四 税糧額基準制について おわりに IV 宋元郷村戸等制補論 はじめに 一 元代における戸等制の弛緩 二 宋代における戸等制の弛緩傾向 おわりに 第二篇 戸に關する各論 I 宋代郷村の下等戸について はじめに 一 郷村における下等戸の數 二 下等戸の生計 三 下等戸と大土地所有 おわりに II 宗代郷村下等戸の生計――江南の養蠶農家經營―― III 宗代郷村の客戸について はじめに 一 客戸は佃戸とは限らない 二 客戸の意義 三 佃戸及び雇傭人としての客戸 四 有田無税戸としての客戸 五 客戸と國家の賦課 おわりに IV 宋代の客戸をめぐる諸問題 はじめに 一 再び有田無税戸について 二 客戸比率の地域差と職役 三 客戸は兩税を負擔したか 四 佃戸と客戸籍 V 宋代の丁税 はじめに 一 丁税概略 二 地域別考察 おわりに VI 宋代形勢戸の構成 はじめに 一 形勢戸の規定 二 形勢戸の構成 三 職役戸と下等農民 おわりに 第三篇 郷村制の展開――宋から元へ―― I 郷村制の展開 一 郷村制への視角 二 戸等制支配の成立 三 郷村制の展開 四 元の職役と社制 II 宋代の村 あとがき 索引  柳田 節子 1921~2006年。中国史学者。元学習院大学教授。東京帝国大学文学部東洋史学科卒。専門は、宋・元時代。 著書に、『宋元郷村制の研究』『宋元社会経済史研究』『宋代庶民の女たち』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ティリッヒと弁証神学の挑戦
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 パウル・ティリッヒ(1886 - 1965)は、ドイツのプロテスタント神学者であり、組織神学、宗教社会主義の思想家でもある。その影響は哲学や思想、美術史にまで及んでいる。 生涯キリスト教神学者のティリッヒを「弁証神学者」と捉えた上で、それに即してトータルに解明した書。 〈境界の人〉ティリッヒの生涯と思想を厳密に分析、立体的にその全貌を把握し、神学の新しい可能性を示唆する。 彼が取り組んだ根本的な思想とその方法論、思想史的背景、多様な思想内容の体系化他。 【目次】 目次  序論 ティリッヒ研究の課題 第一節 ティリッヒの自己理解とティリッヒ研究の方法 第二節 本書の課題・方法・構成 注 第一章 ティリッヒの思想発展と弁証神学 第一節 弁証神学としてのキリスト教神学 一 キリスト教神学と弁証神学的的動機づけ 二 近代の宗教的状況と世俗化 三 近代ドイツ神学と弁証神学的課題 第二節 ティリッヒ神学の宗教社会史的コンテクスト 第三節 弁証神学プログラム 注  第二章 体系構想とその根拠 第一節 体系構想の背景と問題点 第二節 体系論の目的と哲学的根拠 第三節 体系批判と体系の擁護 第四節 神学と体系 第五節 弁証神学における体系構想の問題 一 シュライエルマッハー 二 トレルチ 三 シュライエルマッハー、トレルチからティリッヒへ 第六節 体系構想―まとめ― 第七節 ティリッヒの体系論の独自性と意義 注 第三章 弁証神学と相関モデル 第一節 ティリッヒ諸体系の研究の視点 第二節 モデルI(形式・内美モデル)と意味の形而上学 第三節 モデルII(問い・答えモデル)と存在論的人間学 第四節 二つのモデルの批判的検討 第五節 一般化された相関モデル 注 第四章 相関の方法と神の問題 第一節 問題 第二節 現代の宗教的状況 第三節 人間存在と神の問い 第四節 存在自体としての神と人格神  第五節 「神」象徴の解釈と神論 一 ティリッヒ神学における神論の構成 二 ティリッヒ神学における三一論解釈 三 「神」象徴の解釈と神のモデル 注  結び 「相関の方法」と宗教研究の可能性 注 あとがき 人名・事項索引 文献表 芦名 定道 1956年生まれ。キリスト教学者。関西学院大学神学部教授。京都大学名誉教授。京都大学理学部卒業、京都大学文学部哲学科キリスト教学専攻卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。 著書に、『宗教学のエッセンス 宗教・呪術・科学』『ティリッヒと現代宗教論』『ティリッヒと弁証神学の挑戦』『自然神学再考 近代世界とキリスト教』『近代日本とキリスト教思想の可能性 二つの地平が交わるところにて』など、 訳書に、トーマス・F・トランス『科学としての神学の基礎』(共訳)パウル・ティリッヒ『平和の神学』(監訳)アリスター・マクグラス『「自然」を神学する』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ウィルソン外交と日本 理想と現実の間1913―1921
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 アメリカ合衆国大統領ウッドロウ・ウィルソン(1913-1921)に淵源する世界平和の実現のための外交方針。1918年1月には、「十四か条の平和原則」を発表された。侵略戦争を終わらせるための機関として、「国際連盟」を提唱した。 ウィルソン外交の最たる特徴は、「自由主義的・民主主義的・国際主義」を標榜し、国内外の政治体制の変革を追求することがアメリカの使命であると見なすことであり、今日では一般に「ウィルソン主義」と呼ばれている。本書は、日米英の外交史料を駆使して、20世紀アメリカ外交に理念的裏づけを与えたウッドロー・ウィルソン政権による対日政策を、アメリカの東アジア政策史の系譜に位置づけながら、4つの重要問題の再検証を通じて、その特質と実態を明らかにしたものである。ウィルソンの対日外交の分析を通じて、現代アメリカ外交の理念的原点である「ウィルソン主義」の可能性と限界を描き出す。 【目次】 目次 序論 研究動向と問題提起 「ウィルソン主義」をめぐる諸見解 第一節 先行研究の整理 第二節 本書の課題 第三節 アメリカの東アジア政策の伝統 第四節 二〇世紀初頭のアメリカの東アジア政策――ウィルソン政権期に至る歴史的背景 第一章 対華二一箇条要求への対応 第一節 対華二一箇条要求とアメリカ政府内政策方針の相違 第二節 ブライアンの対日宥和的方針 第三節 対日イメージの悪化とウィルソンの対日強硬方針 第二章 石井・ランシング協定への対応 第一節 前史 第二節 交渉の開始とその展開 第三節 石井・ランシング協定の成立 第三章 シベリア出兵への対応 第一節 日米共同出兵への道程 第二節 アメリカ政府の対日抗議と共同出兵の有名無実化 第三節 シベリア撤兵をめぐる諸問題 第四章 パリ講和会議をめぐる日米関係――ウィルソン構想の展開と挫折 第一節 アメリカによる戦後東アジア・太平洋秩序構想 第二節 ウィルソン整形と山東問題 第三節 ウィルソン政権と旧ドイツ領南洋諸島委任統治問題 第四節 ウィルソン政権と人種差別撤廃問題 結論 ウィルソンの対日政策――アメリカの東アジアの政策の中で 第一節 ウィルソン政権の対日政策に見られる振幅の実体 第二節 ウィルソン政権内部における政策潮流 第三節 対外政策における三つの基本要素との関係 第四節 ウィルソンの対日政策に見られる特質 第五節 ウィルソン外交の現代的意義とその東アジアへの適用に見られる限界 あとがき 注 参考文献 人名・事項索引 高原 秀介 1968年生まれ。政治学者。京都産業大学教授。関西学院大学文学部卒業、神戸大学大学院法学研究科博士前期課程修了。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。 著書に、『ウィルソン外交と日本 理想と現実の間 1913-1921』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 儒教と道教(名著翻訳叢書)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 20世紀を代表する社会学者のウェーバーによる、儒教と道教をめぐる考察。都市、王、神と社会の関係について考察した興味深い一冊。 【目次】  凡例 第一章 社会学的基礎――その一 都市、君侯、および神 一 貨幣制度 二 都市とギルド 三 近東との比較からみた君侯の行政と神の観念 四 中央君主のカリスマ的司祭的地位 第二章 社会学的基礎――その二 封建的国家と俸禄的国家 一 レーエン制の世襲カリスマ的性格 二 官僚制統一国家の復興 三 中央政府と地方官吏 四 公共の負担――徭役国家と租税国家 五 官吏階級の徴税の一括化 第三章 社会学的基礎――その三 行政と農業制度 一 封建制度と財政制度 二 軍隊制度と王安石の改革の試み 三 国庫的農民保護と、農業に対するその成果 第四章 社会学的基礎――その四 自治、法律、および資本主義 一 資本主義的依存関係の欠如 二 氏族組織 三 村落の自治 四 経済関係の氏族的拘束 五 法の家産性的構造 第五章 読書人身分 一 中国的ヒューマニズムの儀礼偏重主義的、行政技術傾向的性格。平和主義への転化 二 孔子 三 試験制度の発展 四 社会学的な教育類型のうちにおける儒教的教育の地位 五 読書人階級の身分的性格。封建的名誉と学生的名誉 六 君子理想 七 官吏の威信 八 経済政策的見解 九 読書人階級の政敵、スルタン制と宦官 第六章 儒教的生活指針 一 官僚制と教権制 二 自然法と形式的法論理との欠如 三 自然科学的思惟の欠如 四 儒教の本質  五 形而上学の無いことと儒教の内現世的性格 六 『礼節』の中央概念 七 恭順の念(孝) 八 経済心情と、専門家精神の拒否 九 君子理想 十 古典の意味 十一 正統説の史的展開 十二 初期の儒教の悲壮 十三 儒教の平和主義的傾向 第七章 正統と異端(道教) 一 中国における教義と儀礼 二 隠逸と老子 三 道と神秘主義 四 神秘主義の実際的帰結 五 正統と異端との学派対立 六 道教的長寿法 七 道教の教権制 八 中国における仏教の一般的地位 九 呪術の合理的体系化 十 道教の倫理 十一 中国の正統的および異端的倫理の伝統主義的性格 十二 中国における宗派と異端迫害 十三 太平[天国]の乱 十四 発展の結果 第八章 結論――儒教とピューリタニズム 世界宗教の経済倫理 序言 あとがき ウェーバー、M 1864-1920年。西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者。代表作は『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ルター神学とその社会教説の基礎構造 二世界統治説の研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ルターの二世界統治説は救済論と救済史観により構築されているという独自の見解を提出し、両者の構造的連関を明らかにした労作。 【目次】 凡例 緒言 第一部 序説――二〇世紀初頭以降の当該問題の研究史 第一章 一九三三年以前 第二章 ナチズムの時代 第三章 第二次世界大戦後 第二部 二世界統治説 序章 研究課題と方法論的反省 第一章 二世界統治説の展開史的考察 一 展開史的考察のための条件 a 発想 b 考察の視点 二 二世界統治説の成立に至るまでのルター的対の展開と二つの統治・国 a 諸聖書注釈を資料にして b 諸討論を資料にして c 諸文書を資料にして d 諸説教を資料にして 第二章 二世界統治説の展開 一 農民戦争期とその前後 二 後期ルター 第三章 ルター神学における二世界統治説の位置 一 教会論との関連 二 公権力と反抗権の理解 第三部 ルターの二世界統治説の歴史的位置 第一章 中世の二権説、特に教皇絶対権への批判 第二章 熱狂主義批判 一 ミュンツァー 二 カールシュタット 後記  人名索引 参考文献 倉松 功 1928~2020年。神学者・キリスト教学者。東北学院大学名誉教授日本基督教神学専門学校卒業、ハイデルベルク大学神学部修了。文学博士(広島大学)。 著書に、『ルターと現代』『ルターにおける改革と形成』『ルター、ミュンツァー、カールシュタット その生涯と神学思想の比較』『ルター神学とその社会教説の基礎構造 二世界統治説の研究』『宗教改革、教育、キリスト教学校』『ルターとバルト』『キリスト教信仰概説 「日本キリスト教団信仰告白」解説』『ルター神学の再検討』『私学としてのキリスト教大学 教育の祝福と改革』『自由に生きる愛を生きる 若い人たちに贈る小説教集』など、 訳書に、『たとい我死の蔭の谷を歩むとも ボンヘッファーの手紙』キェルケゴール『神への思い 祈りと断章』バックハウス『現代の神学 シュライエルマッヘルから世界教会運動まで』『ボンヘッファー選集 第5 抵抗と信従』(共訳)R.M.グラント『聖書解釈の歴史』(共訳) B.A.ゲリッシュ『恩寵と理性 ルター神学の研究』(共訳)などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • マイスター・エックハルト 生涯と著作
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書描くのは、最新の研究成果をもとに書き下ろされた新しいマイスター・エックハルト像である。 20世紀末から21世紀の初頭にかけて、エックハルト研究は劇的に変化した。それは全集がほぼ完結したことを受けて、文献学的に信頼できるテクストの精読と、社会史的な視点からのドイツ神秘思想の定位が可能になったからである。 神秘家の思想形成に大きな役割を担ったエルフト時代についての本書での考察は、修道院長であり、思索家であった初期活動をあますところなく明らかにし、また最も活動的であったシュトラスブルク時代の教会史的考察は、彼を晩年襲った異端疑惑の真相を明らかにした。 さらに、パリ大学でのアリストテレスをめぐる議論や、ケルン高等神学院でのアルベルトゥス主義が神秘思想と綾なすスリリングなコラボレーションは、中世思想の醍醐味を感じさせる。 【目次より】 目次 第一章 序論 研究のための予備考察 一 エックハルト研究の四つのパラダイム 二 ドイツ神秘思想と言語 三 神秘的言語 第二章 故郷タムバッハとエルフルト――就学地ケルンとパリ 一 エックハルトの故郷 二 大学と托鉢 三 ハインリヒ・ゾイゼの幻想神学校 四 マイスター・エックハルトの修行時代 第三章 エルフルトにおける修道院長時代 一 都市エルフルトとマインツ大司教座 二 テューリンゲンのドミニコ会 三 『教導講話』成立の背 四 修道院長エックハルト 五 教育者エックハルト 六 聖餐論争 七 『教導講話』 八 エルフルトのベギン 九 行いと存在 一〇 離脱とハビトゥス 第四章 パリ大学教授時代 一 第一回パリ教授時代 二 『第一討論』 三 サクソニア管区長時代 四 第二回パリ教授時代 第五章 シュトラースブルク 神秘思想家の誕生 一 シュトラースブルクのドミニコ会 二 シュトラースブルクのベギン 三 開かれた説教 第六章 ケルン高等神学院院長時代 一 告発前夜 二 ケルンでの審理 第七章 アヴィニョン――異端者 一 異端者宣告勅書『主の耕地にて』 第八章 エックハルト以後 一 ケルンのエックハルト信奉者 二 エルフルトのエックハルト信奉者 註 年譜(エックハルトの生涯/関連事項) あとがき 資料出典 文献目録 索引(人名/用語) 香田 芳樹 1959年生まれ。ドイツ文学者、慶應義塾大学教授。信州大学人文学部ドイツ文学科卒業、金沢大学文学研究科修士課程ドイツ文学専攻修了、広島大学文学研究科博士課程ドイツ語学文学専攻修了。文学博士(広島大学)、Ph.D.(スイス・フライブルク大学)。 著書に、『魂深き人びと』『マイスター・エックハルト 生涯と著作』 訳書に、マクデブルクのメヒティルト著『神性の流れる光(ドイツ神秘主義叢書1)』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 熱帯デルタの農業発展(東南アジア研究叢書) メナム・デルタの研究
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 タイのチャオプラヤ・デルタを対象に、農業生産の基盤としての自然、稲作の実態、そしてデルタの開拓の歴史を明らかにした地域研究。気候・地形・水文・稲作技術など多岐に亙る視点からデルタ農業の歴史的発展を辿り、その全体像を解明する。 【目次】 まえがき 1 チャオプラヤ水系概観 1.1 アジアの中でのチャオプラヤ水系 1 地形学的位置づけ 2 気候学的位置づけ 1.2 チャオプラヤ・デルタ  1 デルタとはどんな所か 2 チャオプラヤ流域の構成 2 チャオプラヤ・デルタの農業景観 2.1 稲作区の設定 2.2 各稲作区の農業景観  1 Rangsit 地区 2 Noi・Lopburi 氾濫原 3 Sena 凹地帯 4 West Bank 5 Bang Pakong 氾濫部 6 沿岸湿地 7 瀕海部 8 古デルタ 9 Dan Chang 扇状地 10 Mae Khlong 扇状地 11 Lopburi グルムソル地区 12 Prachinburi ラテライト地区 小結 3 摸式的にみたチャオプラヤ・デルタ 3.1 地形発達史学的にみたデルタ  1 地形 2 地層 3 地形発達史学的にみたデルタ・モデル 3.2 土壌からみたデルタ  1 地形面と土壌 2 新デルタ細分 3 土壌からみたデルタ・モデル 3.3 水文学的にみたデルタ  1 モンスーン 2 洪水 3 水文からみたデルタ・モデル 4 水理工学的にみた洪水 3.4 植生からみたデルタ  1 環境の指示者 2 植生区 3.5 灌漑・排水工事によるデルタの変貌  1 灌漑・排水事業 2 改造された水利 3.6 稲作からみたデルタ  1 伝統的栽培法 2 最近の稲作 小結 4 開拓史 はじめに:三つの核心域 4.1 アユタヤ期  1 アユタヤ王朝とデルタ 4.2 バンコク遷都後19世紀最末期まで  1 バンコクの発展 2 運河掘削 3 土地利用 4 19世紀後半の稲作 4.3 20世紀前半  1 20世紀初期の状態 2 van der Heide の業績 3 1910年より第二次大戦まで 4.4 戦後  1 古デルタにみる大チャオプラヤ・プロジェクト 2 West Bank の変容 3 戦後デルタの発展の方向 小結 稲作文化史的にみたチャオプラヤ・デルタ――むすびにかえて―― 付論 地域区分と各地区の記載 引用文献 あとがき 事項索引 地名索引 高谷 好一 1934~2016年。地理学者。京都大学名誉教授、滋賀県立大学名誉教授。京都大学理学部卒業。専門は、東南アジア地域研究。 著書に、『多文明共存時代の農業』『湖国小宇宙 日本は滋賀から始まった』『〈地域間研究〉の試み 上下巻 世界の中で地域をとらえる』『地域研究から自分学へ』『多文明世界の構図』『世界単位論』『新編・「世界単位」から世界を見る (地域研究叢書)』『地域学の構築―大学改革の基礎』『新世界秩序を求めて―21世紀への生態史観』『東南アジアの自然と土地利用』『熱帯デルタの農業発展』『マングローブに生きる』『コメをどう捉えるの』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

最近チェックした本