室町幕府論
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室町幕府論

1,320円 (税込)
924円 (税込) 12月18日まで

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〔あなたはまだ、義満の"本当の凄さ"を知らない〕

朝廷権力の「肩代わり」から「主体」の政権へ――室町幕府を読み直す画期的論考!

かつて京都には百メートルを超える巨大な塔が建っていた。この「大塔」、眩く輝く金張りの仏閣、華やかな祭礼―
首都京都の強大な経済力を背景に空前の「大規模造営」を為した室町幕府は、朝廷を凌ぐ威光を確立したのである。
弱体政権論を覆し、足利政権が「権力」と「権威」を掌握してゆく過程とはいかなるものであったか。
絶頂の義満時代を軸に、鋭い筆致で描き出す!

【本書より】
「当時の人々は相国寺大塔を見上げ、また北山第の意匠に驚かされつつ、新たな天下の到来を実感していたのである。」

【本書の内容】
はじめに
第一章 天龍寺―足利尊氏・義詮の時代
1 軍事政権としての室町幕府
2 荒廃する朝廷社会
第二章 相国寺―足利義満の時代2
1 後円融朝の失政
2 足利義満の朝廷改革
第三章 相国寺大塔と北山第―足利義満の時代2
1 相国寺大塔
2 北山殿足利義満
3 財政史から見た義満の権力
第四章 南北朝期の公武関係―研究史的考察
1 「京都市政権」という罠
2 権限吸収論批判
第五章 復興期の社会―足利義持の時代1
1 復興ビジネス
2 室町時代の首都圏
第六章 守護創建禅院―足利義持の時代2
1 守護による寺院創建
2 足利義持の政治
3 公武統一政権
おわりに―虚空を突く大塔
あとがき
参考文献一覧
索引

*本書の原本は、2010年に講談社選書メチエより刊行されました。

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室町幕府論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    足利政権が「権力」と「権威」を掌握してゆく過程を義満時代を中心にまとめた本になります。
    「今から600年ほど前の京都に100メートルを超える塔が建っていた」というのは非常に興味深い内容でした。

    0
    2023年09月17日

    Posted by ブクログ

     「今から600年ほど前の京都に100メートルを超える塔が建っていた」、この掴みで興味関心が一気に呼び起こされる。それは七重の塔で、高さ約110メートルにおよび、中世で最大の高さを有した塔であった、と始まる。
     この巨大な塔を建てた人物は、足利義満。最初に落成したのは応永6年(1399)、場所は賀茂

    0
    2023年05月25日

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