ハーレクイン・ロマンス小説作品一覧
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4.0ある日、突然社長室に呼び出されたシンシアは、社長ライアン・ケンドリックを前にして凍りついた。先日開かれた会社主催のダンス・パーティで出会い、されるがままに、キスをしてしまった相手。内気なシンシアはすぐ我にかえり、その場から逃げたのだが、まさかあの男性が、気難しく傲慢と噂の社長だったなんて……!ライアンはうろたえるシンシアを面白そうに見つめると、ずっと君を探していたのだと告げ、切りだした。僕の妻になってほしい――ただし一時的に、と。
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1.0離婚して5年、ようやく立ち直りかけたローレンのもとに、かつての義母から1本の電話がかかってきた。「アンドリアスが死にそうなの」18歳の彼女の愛を踏みにじったアンドリアス・ケラリデス――かぎりなく傲慢で、罪なほどセクシーなギリシア人億万長者。事故に遭った元夫は離婚の記憶を失い、“妻”を呼んでいるらしい。渋々ながら彼を見舞ったローレンは、昔のように愛をささやかれ、気づくと孤島での静養に付き添うことを承諾していた。ときおり彼に物憂げに見つめられていることを知らずに……。
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-母を亡くし、養父に家を追い出された19歳のイーリンは、実の父親のもとへ身を寄せるため、生まれ故郷のカナダを訪れた。だが、すでに新しい家庭がある父は迷惑と言わんばかり。仕方なく宿泊施設で住み込みの仕事を始めたものの、今度は理不尽に働かされ、オーナーには色目を使われる始末だ。八方ふさがりで希望を失いかけていたイーリンは、ある日宿泊しに訪れたすてきな男性客、ジョシュと出会う。ジョシュは彼女の身の上を知ると、救いの手を差し伸べた――彼とベッドをともにするという条件つきで。
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4.0マイナは4年前に一夜をともにしたイタリア人富豪チェザーレと再会した。彼女を金目当ての詐欺師と信じ、復讐に燃える彼に、娘がいるとは言い出せず…。 マイナは、重役秘書として働く会社のパーティで、大物の資金提供者だという男性を紹介されて目を疑った。チェザーレ! 4年前、大学を卒業したばかりの彼女は、イタリアの名家出身の若き大富豪チェザーレの秘書だった。だが憧れが愛に変わり、初めて夜をともにしてまもなく、マイナは理由も告げられずに突然解雇されたのだ……。再会したチェザーレは、マイナと上司の仲を疑ったあげくなぜか彼女を金目当ての詐欺師と決めつけ、復讐を宣言した。もし彼に娘がいることを知られたら、どうなるの? *本書は、2002年8月に小社より刊行された作品の新装版となります。本書には著者メッセージは含まれておりませんので、ご購入の際は十分ご注意ください。
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3.0シルヴィの姉は夫と息子を残してギリシアの家を飛び出し、いまロンドンで、夢だった女優業にのめり込んでいる。その勝手な振るまいにシルヴィは不快感を隠せずにいたが、ある日突然、姉にどうしてもと頼まれ、休暇を使って甥の面倒を見に行くことになった。だがアテネの空港で待ち受けていたのは、義兄の兄アンドレアス。姉が来ていないと知ると、アンドレアスはシルヴィを痛烈に責め、彼女はそこで初めて、義兄が重い病に伏していると聞かされる。半ば強引に屋敷へ連れていかれたシルヴィは、アンドレアスの敵意を一身に受けるはめになり……。
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-彼女の人生を一変させたのは、旅の終わりに授かった小さな命。 マリサはダマソから突然求婚され、呆然とした。高級リゾート施設を経営する実業家のダマソとは、ひと月ほど前、旅先で一夜をともにしただけ。しかも彼は翌朝、彼女のベッドから冷たく去っていったのだ。あのときは思いもしなかった。まさか自分が妊娠するなんて。彼女はベンガリア国の王女だったが、双子の兄を事故で亡くして以来、故国へは戻っていない。身重の体となった今ではなおのこと……。そんなマリサの窮状を知ってか、ダマソはさらに意外な提案をした。彼が所有する島の邸宅で、しばらく同居してみないかというのだ。彼を信用していいの? マリサに残された道は一つしかなかった。 ■純粋で傷つきやすいヒロインを描くことに定評のあるアニー・ウエスト。身分差とつらい過去に苦しみながらも、真の愛をつかもうとするヒーローとヒロインを思わず応援したくなる物語です。
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4.0互いに欲しいものを手にするための結婚。だけど、もしそれ以上を望んだら? テディは夫になったばかりのアレハンドロとともに、アルゼンチンへと向かう自家用ジェット機の中にいた。亡き父の理不尽な遺言状さえなければ、こうはならなかった。父はテディが屋敷を相続する条件に結婚を義務づけ、その相手にアレハンドロを指名していたのだ。アレハンドロは南米で一、二を争う辣腕実業家で非情なプレイボーイ。彼は結婚によってテディの父親にかつて奪われた土地を取り戻せる。テディは半年で別れる約束で、期限つきの結婚に同意した。イギリスの田舎育ちの娘など彼には問題外。でも望みを叶えたければ、この人と6カ月暮らすしかない。それがどんなにつらい責め苦でも……。 ■女性なら誰もが虜になる、プレイボーイの美形大富豪との便宜結婚は、やがて情熱的な本物の結婚へ……。
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4.0「私をあなたの宮殿に連れていって」10年越しの願いは叶えられるの? 兄の結婚式に出席するため、トリニティはイギリスに戻ってきた。式が執り行われる教会で再会したのは、初恋の人ザイード!兄の学友で、砂漠の王国イシャラの王子だ。10年前、トリニティはイギリスで学んでいたザイードに心奪われ、初めてのキスを彼に捧げ、この家から連れ出してと訴えた。だが、ザイードはつれなく母国に帰り、忌まわしい出来事が起こった。トリニティは伯母の夫に襲われて身ごもり、その子を流産したうえ、政治家一族の体面のために事件は闇に葬られたのだ。式のあとザイードと二人きりになると、トリニティは感情がこみあげ、衝動的に彼の胸に飛びこんでしまう――重い秘密を抱えたまま。 ■初恋の人とベッドをともにしたヒロインは、やはり秘密を打ち明けられず、遊び慣れた女を演じてしまいます。一夜の情事と割り切って元の生活に戻った二人ですが、再び顔を合わせることになり……。
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-彼に恋することで孤独を忘れ、彼を愛することで孤独を知った。 天涯孤独のサリーは幼いころから里親のもとを転々として育ち、誰からも養子にしてもらえなかったことが深い心の傷となっていた。そんな彼女は18歳のとき、最愛の恋人トムに一方的に捨てられ、無惨に終わった恋を忘れるために異国へと旅立った。いつか彼と温かい家庭をと夢見ていたのに、またひとりぼっち……。7年後、故郷に戻り助産師として働くことになったサリーを、避けては通れぬ試練が待っていた――敏腕ドクター、トムとの再会が。憎いのに愛しい彼。でも、もうこれ以上傷つきたくない。何年も練習してきたとおり、彼女が冷たくよそよそしい態度で接すると、それがトムの傲慢なハートに火をつけ、容赦ない誘惑が始まった! ■ハーレクイン・ロマンスの大人気作家サラ・モーガンはとても器用な作家で、このイマージュではひと味違うドクター・ロマンスを描いています。『片思いに終止符を』『失恋に終止符を』に続き、命の現場で働くハンター兄妹の恋を描いた第3弾をお贈りします。
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3.010年間、隠し続けてきた彼への想いと秘密。 ウエイトレスとして働きながら独りで息子を育てるローズの店に、今や富も名声も手に入れたかつての恋人が現れた――ザンダー!初めて愛し、すべてを捧げた男性。彼が町を出て11年。ずっとこの日を夢見ながら、同時に恐れてもいた。隠し続けてきた秘密を、とうとう彼に知られてしまうのだろうか?「きみは昔と少しも変わらずセクシーだ」彼に食事に誘われ、熱いキスを交わした直後、息子がけがをしたと電話が入り、ザンダーの車で病院へ向かったローズ。彼女の息子を見たザンダーは凍りつき、鋭い目つきになった。「きみは……ぼくに話すべきことがあるんじゃないか?」 ■個性豊かな登場人物たちと意外な展開で読者を魅了する、アンドレア・ローレンス。D-1636『聖夜に魔法のキスをして』、D-1648『秘書に恋した億万長者』の関連作は、秘密の命がテーマです。そして、ついに最終話で明かされる真実とは?
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-昼はナニー、夜はシークの愛人。 信じられないほどハンサムな男性が、さっきから私を見ている。それもとびきりの笑みを浮かべて。砂漠の王家主催のパーティを抜けだし、ラウンジに来ていたパイパーは不思議でならなかった。地味で平凡な私をどうして? しかし、やがて男性は隣にやってきてA・Jと名乗った。美女を相手にするようなほめ言葉と誘惑に、パイパーは夢心地。ああ、こんなすてきな人と知り合えるなんて! 彼女はまだ知らなかった。彼が砂漠の国バジュールの王子アダンで、次なる獲物が自分だとは。まさか訪れた彼の祖国で、ナニー兼愛人に甘んじるつらい日々が待っているとは夢にも思わず……。 ■砂漠の王国を舞台にエキゾチックで情熱的なロマンスを描いて人気のクリスティ・ゴールド。大好評を博したD-1595『幻のシークと無垢な愛人』、D-1612『シークとの許されぬ結婚』に続く本作は、稀代のプレイボーイの三男、アダンがヒーローです!
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4.0スペインの修道院で暮らすホープは、厳しい父の希望どおり、外の世界を知らずに成長した。18歳になったホープのもとに、父の代理だという見知らぬフランス人伯爵が迎えに来た。ブルゴーニュの彼の屋敷に連れていかれたホープは、伯爵の話に慄然とする。父がホープを修道院に閉じ込めたのは、政略結婚のため娘の純潔を守りたかったからだというのだ。言葉を失うホープに、伯爵はさらに言った。父上の破滅を望む僕は、君を今夜、傷物にするつもりだ、と。
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-●『喜びと悲しみの一夜』(メアリー・リン・バクスター著)ジュリーは町のダンスパーティで、久々にシェーンと再会した。学生のころ、ひそかにあこがれていた男性だ。年月が過ぎていっそう魅力が増したように見え、彼女はときめいた。やがて夜も更けて会場を辞した彼女は激しい嵐に巻き込まれ、車で立ち往生するはめに。そこへ白馬の騎士よろしくシェーンが現れて……。 ●『傷つけあう理由』(マリリン・パパーノ著)彼だけは私を信じてくれると思っていたのに……。最愛の夫スティーブに残酷な言葉を投げつけられ、思わず家を飛び出したレベッカは気分転換のため、パーティへ出かけた。ところが偶然スティーブに再会し、その冷たい態度にレベッカは深く傷ついた。いたたまれず帰途につくものの、暴風雨のなか車が横転する。 ●『悩める秘書』(クリスティーン・フリン著)秘書のサラは、仕事中毒の上司ルーカスに頼まれてパーティに同行した。敬愛するボスとのひとときに悩みを忘れかけた矢先、彼女は会場で転倒して病院に搬送される。心配したルーカスに促され、彼の自宅で一夜を過ごすことに。苦悩を打ち明け、会社を辞める決意を告げたサラに、彼は思いもかけない提案をする。
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2.5彼女を愛するのは、悪魔の咎。兄と慕う彼への愛は、永遠。 僕が孤児院から引き取られてきたというのは嘘だったのか……。育ての親と思っていたソーン卿に実の親だと聞かされたとき、サムは共に育ったイーブリンへの想いを断ち、屋敷を去ることを決めた。まさか血のつながった妹を愛していたとは。僕はなんと罪深い悪魔なのだ!6年後――サムが帰ってきた。再会を待ち侘びていたイーブリンはしかし、今はセイント・オールドリック公爵に求婚されている身。いっそサムが私をさらってくれたら……。なのに、なぜ彼は私に冷たいの?そんな折、彼女は驚くべき事実を父に告げられる。なんとサムはセイント・オールドリック公爵の異母弟なのだという。高貴な出自をサム本人に明かしてほしいと懇願するイーブリン。だが、父は言った。おまえが公爵の求婚を受け入れるならば、と。■印象的なプロットで傲慢貴族と一途で健気な乙女の恋を描き、一躍人気作家に躍り出たクリスティン・メリル。本2部作では、運命に翻弄される公爵家の兄弟の物語を圧倒的筆致で綴ります。罪深き愛に懊悩する弟と、完全無欠の兄――予測不能な展開に乞うご期待!
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-★お得なセット価格★夢のセレブと運命の恋――キューピッドは赤ちゃん! 数あるハーレクインの人気テーマのなかでも、もっとも支持されている「大富豪」と「ベビー」。その二つが同時に楽しめる魅惑のストーリーをお得な3作セットで。 ●キャサリン・マン『ボスとのアバンチュール』元妻に赤ん坊をプライベートジェットに置き去りにされた大富豪セスに頼まれ、子守りとして南の島へ同行したアレクサ。彼はアバンチュールを楽しむのが目的で……。 ●デイ・ラクレア『めぐり逢いを待ちわびて』アナライズはある事情から、億万長者ジャックが育てる姪の子守りに応募した。だが彼が求めているのは養育権を確かにするための花嫁候補だった! ●モーリーン・チャイルド『大富豪に愛されて』大富豪サイモンは、トゥーラという女性から子供の存在を知らされ度肝を抜かれた。彼女を引き留め、期間限定の家族として過ごすつもりだったが……。
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-★お得なセット価格★人気のハーレクイン・イマージュから、2009年にもっとも売れたベストセラー3作品をお得なセットでお届け!人気作家3名が揃います。 ●ベティ・ニールズ『ガラスの靴はなくても』地味な容姿の看護師のローラ。名付け親が友人の医師レイロフを伴ってオランダからやってきた。彼こそ運命の人と心をときめかせるが、彼が興味を持ったのは美貌の妹のほうだった――●レベッカ・ウインターズ『遅すぎた再会』貴族出身で世界的著名人の元恋人セザールが怪我を負った。サラはある覚悟を決めて彼の病室を訪ねるが、彼の顔に浮かんだのは嫌悪感だけで……。●オリヴィア・ゲイツ『砂漠の小さな王子』ヴィヴが愛したガーリブはシークで外科医だった! 二人の関係をひた隠し、さよならも言わずに彼女を捨て去った彼――たった一つ、思いがけない愛の遺産を彼女に宿して。
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-半年間の付き合いののち、エスメレルダは、恋人のスペイン人実業家リオ・デ・サントスのもとを去った。なぜならリオは永遠を約束してくれるような男性ではなく、これ以上ともに過ごせば、傷つくだけだとわかっているから。わずかなプライドを保つには、それしか方法はなかった。そんな彼女の心も知らず、リオはいらついていた。これまで女性から別れを切り出されたことなどないというのに、なぜエスメは突然消えたのだ? 書き置きすら残さずに!彼女を取り戻したいわけではない。ただ理由が知りたい。リオはジェット機を飛ばして、エスメが住むという田舎町に向かった。
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-キャットは、ケイトと彼女の祖母と三人で暮らしている。住んでいる大きな家を保育園にして、毎日忙しく過ごしていた。若くて独身の女性二人が男性の気配もないのはおかしいと、近所の人々はいろいろと噂をしているらしい。だがキャットは気にしなかった。以前、婚約していた恋人に利用され裏切られて以来、二度と男性は信じないことにしたのだ。ところがある日、保育園に子どもを通わせるために、ケイレブ・レイノルズという、一人の男が訪ねてきた。たくましくてハンサムだが、危険な雰囲気をただよわせている彼に、キャットはたちまち警戒心を抱いた。そんな彼女をあざわらうようにケイレブは……。
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-夜中に目を覚ましてキッチンに行くと、見知らぬたくましい男性が倒れていた!■俳優志望の青年にいいように利用され、傷ついたジェシーは、子供もペットも禁止のフラットに移って仕事に打ちこんでいた。そんな彼女の生活を心配した兄夫婦が一計を案じる。生後六カ月の息子を部屋の前に置き去りにすれば、彼女はフラットを追いだされる。そうすれば新しい男性との新しい出会いもあるだろうし、子育てで睡眠不足の状態にある自分たちも息がつける、と。案の定ジェシーは、フラットを出ざるを得なくなり、三カ月間だけ家を貸すという話に飛びついた。引っ越し当日、彼女は疲れ果ててベッドに倒れこむ。だが深夜、鍵をあけて家に入ってきた男性がいた。姪が勝手に家を貸してしまったとはつゆ知らずに極東から帰国した、弁護士のパトリック・ドールトンだった……。
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3.0激しく降る雨は彼女の心も濡らした。今日、また男性に対する不信が生まれたから。■会社を辞めたあと、住み込みの家政婦として働いていたマロンは、雇主から暴行されそうになって、夢中で家から逃げだした。人っ子ひとりいない田園地帯に雨は容赦なくたたきつけ、ひたすら歩きつづける彼女はずぶ濡れになった。義理の父、義理の兄、元ボーイフレンド、そして今日の雇主。マロンの人生は、男性から受けたひどい仕打ちの連続だった。だから車が通りかかり、運転していた男性に乗るよう言われても、男なんてこりごり、と一度は拒否したほどだ。その男性はハリスと名乗り、近くにある改修中の屋敷の所有者だった。彼はマロンを落ち着かせ、彼女に屋敷の管理人の仕事を申し出た。そして、彼女の逃げてきた事情をすべて聞きだすと、さっきまでのマロンの雇主が自分の妹の夫であると打ち明けた。なぜ最初にそう言わなかったの? マロンの胸に疑念が渦巻いた。
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-彼に抱かれたのは本当に夢の中だけなの?今もほてる肌に、彼女は疑惑にとらわれた。■「ギリシア最後の夜を最高級ホテルのクラブで楽しまない?」ツアーガイドの仕事を終えてロンドンに帰る前日、ケイトは同僚にしつこく誘われ、ダブルデートにつき合った。だが相手の男性は二人とも札付きの不良で、ケイトはカクテルにドラッグを盛られ、危ういところをホテルの所有者ミカリス・テオダキスに救われた。彼のスイートルームで介抱された翌朝、何も身に着けていないことに気づいたケイトは、ミカリスは救世主ではなく略奪者だったのではと疑う。いわれのない非難に彼は怒り、二人は気まずく別れた。数カ月後、突然ケイトのオフィスにミカリスが姿を現した。
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-未婚の母という噂を立てられ、相手は上司だと憶測されて……。■実業家アダム・ターメインの秘書であるクラリスは、アダムとともに彼の生家のある小さな村に引っ越してきた。二人は一歳になる赤ん坊ネイサンを連れていた。村の領主だったターメイン家の屋敷はずっと管理人任せだったが、アダムが女性と赤ん坊を伴って戻ってきたことで、旧態依然とした村人たちのあいだに憶測が乱れ飛ぶ。実は交通事故で入院中のネイサンの両親に代わって、名付け親のアダムが赤ん坊の面倒を見るための処置だった。ところが、いちいち説明する必要はないというアダムの態度のせいで、クラリスは未婚の母、子供の父親はアダムではないかと噂が立つ。半年前に雇われたときからクラリスは彼に惹かれているものの、自分はアダムにふさわしくないと、思いを抑えているというのに……。
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3.0真夜中に、見知らぬ男が家に侵入!だがなぜか警察に引き渡す気になれず……。■それは雨上がりの深夜だった。不審な物音に目覚めたドーラは居間に下りていった。滞在しているコテージは姉夫婦の別荘で、二人は今旅行中だ。居間には疲れきった顔の、裸足の少女が震えて立っていた。そしてキッチンには見知らぬ男が……。男は不法侵入しておきながらドーラに驚かされたようなことを言い、このコテージにはドーラが寝起きしていると知ると出ていこうとした。だが女の子は見るからに具合が悪そうだ。熱があるに違いない。ホームレスのような男の格好を見れば不安を駆り立てられもするがドーラは子供を見捨てておけず、泊まっていくよう申し出る。そこへ、警報装置が作動したと連絡を受けた警察がやってきた。気がつくとドーラは、何も異状はありませんと嘘をついていた。
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-どんな女性とでも結婚できるわけではないんだ。特に君なんか、絶対に問題外だよ。■エデンバーグ国王ミカエルの初孫の洗礼式を控え、王家の面々は幸せそうに談笑していた。国王が自動車事故に遭ったという知らせが届くまでは。末の王女ドミニクは、事情がわかっても、父が死んだとは信じられなかった。いてもたってもいられず、事故現場を見に行くという彼女に王室の最高顧問弁護士マーカスが同行を申し出た。体調がすぐれない様子のドミニクを案じたためだが、彼女の心はときめいた。まだ少女だったころから、マーカスに憧れていたからだ。だが、そんなドミニクの気持ちは届かなかった。彼はきっぱりと言い放ったのだ。
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-赤ちゃんの父親が戻ってきた!記憶をまったく失ったまま。■マギーは赤ん坊が生まれる日を指折り数えていた。でも、おなかの子の父親はそばにいない。八カ月前、マギーは海軍少佐ディランと愛を交わしたが翌日、彼は姿を消してしまったのだった。そんなある日、マギーは通りの角でばったり一人の男性と出会う。その男性は、誰あろうディランその人だった!だが、彼は記憶喪失に陥っていて、マギーのことを覚えていなかった。なんとかして記憶を取り戻そうとするディランに問いつめられ、マギーはついに真実を告げてしまう。「わたしのおなかにいる赤ちゃんは、あなたの子なの……」責任感の強い彼は、赤ん坊のために結婚を申し込む。マギーの心は激しく揺れた。愛の記憶が失われたまま結婚して、幸せになれるのだろうか。
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-“真実の愛”を見分ける女性の力を借りて花嫁をさがすはずだったが…。アンナは驚きのあまり、言葉も出なかった。自分の家のポーチに、ルーカス皇太子が立っているではないか。彼は、アンナの友人たちの夫でもあるエリック王子とウイット王子兄弟の勧めでこの町へやってきたと告げた。“真実の愛”を見分けるアンナの力を借りて花嫁を―王妃を見つけるのが目的だった。アンナは快く承諾し、ルーカスを自分の家に住まわせ、ごく普通の男性として過ごすようアドバイスする。ルーカスは彼女の紹介する五人の女性たちとデートを重ね、自分がもっとも心引かれる相手を決めようとするが…。
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-太陽のようにまぶしい笑顔、艶やかな黒髪。留学先のイタリアで、出会った瞬間ジョアンはフランコに恋をした。でもフランコにとってその頃のジョアンはただの年下の女の子。妹のようにしか見てくれない。それでも幸せだった。あの運命の夜、いとこのローズマリーがジョアンを訪ねてくるまでは……。フランコとローズマリーは一目で惹かれあい、結婚したのだ。――あれから8年。久しぶりに再会したフランコは、ローズマリーを病気で失い、別人のように暗く沈んでいる。ジョアンはよく似たいとこの身代わりでもいいと思った。それでフランコを癒やせるならば。■愛する彼が目の前でいとこと恋に落ち、結婚するのを目の当たりにしたヒロインの胸の痛み。亡き妻そっくりの女性の存在そのものに戸惑うヒーロー。もどかしい恋を、故人の手紙があと押しする感動作です。
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3.0サンチャのもとに、ある日、匿名の手紙が届いた。そこに書かれていたのは、夫が秘書の若い女性と逢瀬を重ねていて、今夜も彼女の家で会うという衝撃的な内容だった。まさかとは思ったが、確かに夫のマークはこのところ帰りが遅く、夫婦の間もなんとなくぎくしゃくしているのは否めない。その夜、思い悩んだ末にサンチャは、秘書の家に電話をしてみた。すると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、紛れもなく夫の声。あわてて電話を切り、目を閉じた。ああ、なんてこと……。嫉妬が全身をむしばみ、悲しみと怒りが心を苛む。その日から、サンチャの結婚生活は苦痛に満ちたものになった。■ゆるぎない幸せなんて、嘘。愛し合っていたはずなのに、たった1通の手紙が日常を破綻させる――シャーロット・ラムの鋭利な筆で綴られると、何気ない夫婦生活も歪んだ硝子の迷宮に変わります。 はたして真実は……愛する夫は本当に妻を裏切ったのでしょうか?
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-国際的なピアノコンクールで優勝したヘザーは、故郷で演奏会を開き、ピアニストとしてデビューした。演奏をヘザーの恩師と聴きに来ていた外科医ラウールは心を揺さぶられ、その夜、恩師の家で出会った二人は運命的なものを感じ、強く惹かれ合う。ラウールはニューヨークの音楽院までヘザーを訪ね、想いを告白する。だが南米の病院で働く彼と、華々しくデビューしたばかりのヘザーでは結婚は不可能だ。一夜だけでも愛されたくて、ヘザーは彼を引きとめた。それは、ヘザーが男性と過ごす初めての夜だった。3カ月後、ラウールを突然訪ねてびっくりさせようと考えたヘザーは、彼の予想外によそよそしい態度にショックを受ける。ところが帰国便が墜落し、救助されたヘザーは妊娠の事実を告げられ……。■ハーレクイン・イマージュのベテラン作家レベッカ・ウインターズが描く、運命の一夜の物語をお届けします。巧みな人物描写とドラマチックなストーリー展開――見逃せない珠玉の一作です!
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3.5出張中の恋人から2週間ぶりに電話があり、ジャーメインはいぶかった。口調があやしい。それもそのはず、出張というのは真っ赤な嘘で、彼の兄ルーカスの屋敷にいたという――ジャーメインの姉と一緒に。まただわ! 美しい姉エドウィナに、これまで何度も恋人を奪われてきた。あきれはてて別れを告げるジャーメインに、彼は懇願した。エドウィナが怪我をしたので世話をしに来てほしい、と。きっとルーカスに乗りかえるつもりの姉が、屋敷にとどまるために仮病を使って彼を操っているのだろう。頼みを断ると、今度はなんと屋敷の主のルーカスが迎えにやってきた。初めてルーカスを見たとたん、ジャーメインは息が止まりそうになり……。■美貌の姉にいつも恋人を横取りされるジャーメインが、14歳年上のルーカスの大人の魅力に圧倒されます。案の定、媚態をふりまく姉に辟易しつつも、恋に落ちていく自分も止められなくて……。
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-こんな恥ずかしい事実を愛する人に告白するなんて……。■ある日、サラは帰宅を急ぐあまり道路に飛び出し、危うく車に轢かれそうになった。運転していたのは紳士的な男性で、サラを家まで送ってくれる。その日のうちにお詫びの花束が届けられ、翌日彼が訪ねてきた。彼はジェイクといって、ペニントンの町の名士だった。鮮やかなブルーの瞳の、魅力あふれる男性だ。サラは生まれて初めて胸のときめきを覚えた。そして、ジェイクのほうもそれとなく好意を伝えてくる。だが、サラは自分にきつく言い聞かせた。彼に心を奪われてはならない。私には誰にも言えない秘密がある。男性と親密な関係になったら、その秘密を打ち明けないわけにはいかないのだから……。
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3.0楽しいはずの秘書の仕事。雇主がこれほど傲慢でなければ……。■珊瑚礁の島にある高級リゾートで、三カ月個人秘書を務める。派遣会社からもらった資料を見て、フルールはわくわくした。面接を受けるために、会場の豪華ホテルへ行くと、長身で強靱そうな体に、いかつい顔つきの実業家ブリン・ウォリスが待っていた。彼は射抜くような目でフルールを見るなり、荒いため息をついた。「君には無理だ。若すぎて未熟だ」いくらフルールが自分の有能さをアピールしても、ブリンはまったく聞く耳を持たない。それどころか、失礼な発言ばかりを重ねる。とうとう憤慨したフルールが席を立とうとしたとき、彼は突然、思いがけない言葉を口にした。「気が変わった。君さえよければ採用したい」
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3.0飾り物にすぎない妻に子供を産んでほしいですって?■モルガナは友人たちの羨望の的だった。とびきりハンサムで大金持ちの男性――スローン・モンゴメリーと結婚したからだ。だが実際のところ、その結婚はスローンに箔をつけるための冷酷な取り引きにすぎない。上流階級出身の女性を妻に迎えるかわりに、彼女の亡父が残した莫大な借金を引き受けたのだった。名目だけの夫婦生活を続けて半年ほどたったとき、スローンが思いがけないことを言いだした。二人の結婚を本物にして、僕の名前を継ぐ子供が欲しい、と。モルガナはパニックに陥り、顔をこわばらせた。恐ろしいほど狡猾な人! 本当の目的を今まで隠していたんだわ。
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4.0彼はあの夜の出来事を覚えてもいない。私は彼にとってその程度の存在だったの……?■十三年前、メグに忘れられない思い出を残してサムは去った。友人の結婚式に出席するためふたたび町を訪れたサムの、何か苦悩を抱えているような表情がメグの記憶のなかの彼と重なった。あの夜、妻の死を伝えられて悲しみに打ちひしがれるサムを、十代のメグは慰めた。サムの悲しみが情熱に変わったとき、メグは彼を拒まなかった。彼を愛していたからだ。だからこそ、次の朝サムが何も言わずに去っていったことに傷つき、いまも彼に対して憤りと困惑を感じずにはいられない。「なぜ君が僕を見るのも我慢できないという態度をとるのか、わけを聞かせてもらおうか!」サムは本気で言っているの?それなら、ますます彼に真実を話すわけにはいかない……。
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-仕事も恋愛も、すべてに完璧なプレイボーイ。彼にわたしの気持ちはわからないわ!■「へたな芝居はやめたらどうだい?」ジェイドは会ったばかりのカーティスの言葉に愕然とした。彼女とアンディが暮らすロンドンの屋敷に、屋敷の持ち主のカーティスが突然帰ってきたのだ。財閥の総帥であるカーティスは自分が国外にいるあいだに、ジェイドが財産目当てに弟に近づいたと疑っている。なんて失礼な人なの! わたしとアンディはやましいところのない、友人同士なのに。でも、それをわかってもらうには、ふたりの出会いから詳しく説明しないといけないけれど……。ジェイドが迷っているうちに、カーティスは心を決めていた。「もういい。弟ときみがどんな関係かは、ぼくも一緒に住めばわかるさ」いやよ、一族の体面を守るためなら手段を選ばないような人とは!たとえアンディには、まだわたしの支えが必要だったとしても……。
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4.0怖いものなしの遊び人海兵隊員が、ある日突然、大パニックに。■キャシー・テイトは、なにかにつけ自分の気を引こうとするアパートの向かいの住人に、いいかげんうんざりしていた。何度も結婚と離婚を繰り返す母親を見て育った彼女は、かなりの男性不信に陥っている。しかも相手はプレイボーイの海兵隊員だ。どんなに魅力的だろうと、絶対に近づかせるものですか。海兵隊員トム・ヘイリーは、独身生活を謳歌していた。向かいに住むキャシーもいい女だし、言うことなしの毎日だ。難点といえば、そのキャシーの愛想が悪いことくらいだ。だがある日、一本の電話がそんな順風満帆の彼の人生を大きく変えた。そしてなぜかキャシーの人生をも巻き込んで……。
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3.0彼と娘にもう一度会いたい。この思いに胸が張り裂けそう。■キャロラインはナニーとして二年間、エイムズベリー家で働いた。しかし、それももう終わり。一家が引っ越すことになったためだ。あと数週間で彼女には仕事も、住むところもなくなる。そんなとき、新しい仕事の話が舞い込んだ。ある裕福な実業家がすぐに仕事につけるナニーを探しているという。だが相手の名をきき、彼女は呆然とした――マシュー・キャラン。数年前憎しみと軽蔑に満ちあふれた顔で、別れを告げられた相手だ。そしてナニーが必要な子供は、キャロライン自身の娘に違いない。産んでから一度も、この腕に抱くことさえできなかった娘。娘の顔が見たい。キャロラインの心は揺れる。今の彼女は名前も変え、整形手術をしたため見かけは別人のようだ。きっとマシューにはわからない。キャロラインは決意した……。
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-彼の笑顔は危険きわまりない武器。わかっていても、女は心を近づけてしまう。■メガンはヨットのデザイナーとして仕事に打ち込んできた。ところが、兄ダニエルが経営する造船所は不況のあおりで経営難。おまけに兄はギャンブルと酒に溺れる日々だ。造船所の経営立て直しに一人頭を悩ませていたメガンの前に、ある日、ルーカス・カンフィールドが現れた。ルーカスとは幼なじみで、八年ぶりの再会だった。彼は、今やコンピュータ会社の社長で、名うてのプレイボーイ。その日もブロンドの美女を連れ、これ見よがしにメガンの前でキスをした。ルーカスは昔とちっとも変わらない。一方、メガンはすっかり変わっていた。心の奥底に、ある秘密を持った日から……。
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3.0気の強い女は好みじゃない。いったいこの気持ちは何なのか?■私立探偵のハリー・ロニガンは、彼女の外見にはだまされなかった。どういうわけか少年の身なりをしているが、彼女は隅から隅まで“女”――それも“いい女”だった。彼女の名はチャーリー。向こう見ずで気が強く、すばらしいヒップの持ち主だ。チャーリーが張り込みの邪魔をしたおかげで、ハリーと彼女は悪党のトラックに押し込められ、命からがら逃げる羽目になった。だが、悪いことばかりとは限らない。雨を避けて入った森の小屋で、彼はこう考えた。小柄でセクシーな彼女と体をあたためあうのも楽しいじゃないか!
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3.0どうしてわたしを責めるの?裏切られたのはこっちのほうなのに。■「モライアか?」受話器の向こうから男らしいバリトンの声が聞こえてきたとたん、モライアの心臓は止まりそうになった。ケイン・ハンター。わたしが愛した、ただひとりの男性。高校時代に彼と出会い、一カ月間情熱的に愛しあった。だがそのあとメディカルスクールに戻った彼とまったく連絡がつかなくなり、絶望したモライアは逃げるように故郷の町ホワイトホーンを出た。そして娘を産み、今日までひっそりと暮らしてきたのだ。ケインは、モライアの父親が行方不明になったので捜索のために戻ってくるように言う。思わず悲痛な声をもらした彼女に、彼は冷たく言い放った。「きみの芝居には二度とだまされないぞ」
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-狙われているのは国王? それともわたし?王宮に渦巻く陰謀が今、襲いかかる。■記者エリカは新国王の戴冠式取材のため、ヴァシュミラを訪れた。驚いたことに、空港に降り立った彼女を出迎えたのはタクシー運転手の制服を着た新国王ニコライ・ザレド二世自身だ。巧みな変装だが、風雅な物腰と輝くばかりの美貌は隠せない。真意をはかりかねながらも、彼女はニコライの案内で市内を見て回った。やがて公園でベンチに座り、彼から前国王暗殺の経緯を聞くうち、異様な光景を目にしてエリカは凍りついた。一台の車が猛スピードでこちら目がけて突っ込んでくる。とっさに二人は、迫りくる車から逃れようと噴水に飛び込んだ!
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-ダーシーはビジネスランチのケータリングに訪れた会社で、不手際からグラスを割って指にけがをした。居合わせた会社経営者のローガンに優しく気遣われ、思わずダーシーは彼にすがって泣き出した。私生活でショッキングなことが起こり、仕事中だというのに取り乱してしまったのだ。彼のシルクのシャツが私の涙で台なしに……。ダーシーは後悔の念に駆られ、後日、適当なシャツを見つくろってローガンに送り届けた。すると、いきなりローガンがダーシーの店に現れ、見知らぬ男に高価なシャツを贈るものではないと言い放つ。そのとき、ダーシーは彼が激怒する理由を知りもしなかった。
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-アフリカの奥地で反乱が起こり、伝導教会に付属した診療所の看護婦たちはかけつけた野戦部隊の兵たちに案内されて救出機の待つ飛行場まで泥まみれの行軍をした。しかし、最後の小型機は満席で、いちばん若いイヴは、けなげにも港町まで四十キロのジャングルを、野戦部隊の少佐とともに歩く決心をした。食料を肩に、二人は反乱軍の出没する密林に再び入った。
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3.0富豪の父親を亡くし、若いみそらでけなげに跡を継いだマデリン。ずっと良き娘として生きてきたけれど、一度くらいはめをはずしてみたい!ある夜、パーティーで見事にタキシードを着こなしたカウボーイに一目惚れ。そのまま自分のアパートへ連れていき、一夜を過ごしてしまう。が、翌朝彼の姿はなく、あとには片方のカウボーイブーツだけが…。
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-この人が…うそよ!サフランは信じられない思いでニコを見やった。ニコはサフランが生まれて初めて心惹かれた男性。その彼があろうことか犯罪グループの一味で、サフランを誘拐して人質にとったのだ。こうして死の恐怖と隣り合わせの日々が始まり…。
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-父は生前、友人から、姪の後見人になってほしいと依頼されていた。長男で弁護士のグランドはさっそく少女クリスタに会いに行った。ところが顔を合わせたクリスタは、もうすぐ二十一歳になるという女性だった!しかも革の超ミニスカートに、セクシーな体の線もあらわな格好だ。グラントは頭を抱えた。こんなに魅力的で気性の激しい相手に、いったい、どんな“生活指導”をしろっていうんだ…。
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-ガブリエルは炎上する車を呆然と見つめた。どうやら飛び出してきた馬をよけようとして、事故を起こしたらしい。今わかっているのは自分の名前だけで、自分が何者で、どうしてここへ来たのか、まったく思い出せない。そこへ、ワイアットと名乗る保安官が駆けつけた。何も覚えていないにもかかわらず、これほど魅力的な男性に会ったのは初めてだと確信した。彼女は記憶がないことを告げるが、ワイアットはまったく信じようとせずに言い放った。「どういうことなのか、白状するんだ」。
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-ラーラはその知らせを聞いて愕然とした。敬愛する上司のアダムが結婚を機に社長の座を退いたあと、彼の弟のブライスが後任になったというのだ。女と見れば片っ端から口説くプレイボーイなのに、なぜか私のことは目の敵にしている彼が、新しいボスになるなんて。意地悪をされたあげく、くびになるに決まっている。ならば、こちらから辞めてやるまでだわ。ラーラは辞表を手にブライスのオフィスに乗りこんだが、意外にも、彼はとびきりセクシーな笑顔で迎え、会社にとどまってくれと懇願した。
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-ダニは新しく赴任した検察局で上司のセクハラに遭い、ホテルに仮住まいのまま、辞任を考えていた。職場の人間すべてが見て見ぬふりをするなか、ただ一人、検事のマイケルだけが何かと力になってくれた。彼に車で送ってもらったある日、ダニはホテルで上司が待ちかまえているのを見つける。途方に暮れて車から降りると、マイケルは彼女の腰に腕を回して上司に近づいた。「職場結婚は禁じられていませんでしたね?」その瞬間、午後五時までの婚約が成立した。
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-アンのもとに、コロラドからジェイクという男が訪ねてきた。十三年前、アンが出産後に手放した娘ローレルの養父だ。ジェイクの妻が亡くなって以来、ローレルはしきりに、産みの親に会いたがるようになったという。会いに行ったアンを、ローレルはすんなり受け入れたばかりか、ここで一緒に暮らしたいと言い出した。
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-PRコンサルタントとして働くグローリーは、若手天才科学者カレブ・マスターズの講演旅行に同行し、彼のイメージチェンジや、マスコミ対策を担当することになった。問題は、カレブの評判が最悪だということ。“研究の鬼。ひどい癇癪持ち。かっとするとすぐ物を投げる”そんな人と、六週間もやっていけるのかしら?
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-●『ボスにお手上げ』(レイ・モーガン著)シャイラの上司マットは、ハンサムでやり手の実業家だが、人間味には欠けている。そんな彼が、ひょんなことから赤ん坊を引き取ることに。世話係をシャイラに押しつけると、マットは平然と言い放った。「あとは、妻を人材紹介所から探してきてくれ」 ●『一夜の奇跡』(アネット・ブロードリック著)テスは早朝のしつこい呼び鈴で起こされた。玄関先には、二年は戻らないと言ってチベットに発った幼なじみのクレイグが立っていた。なぜ、二カ月もしないうちに帰ってきたのかしら?ふとテスは彼が旅立つ前の、あの一夜の出来事を思い出した。
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3.0「指輪の跡が消えるまで」リズ・フィールディング/泉 智子 訳■秘書のジェイニーは、上司のマークから突然、結婚を申し込まれた。マークが妻を亡くし、幼い娘と暮らしているのは知っている。彼が欲しいのは娘の面倒を見てくれる人。決して愛する妻ではない。そう知りつつも、ジェイニーは彼を見捨てるわけにはいかなかった。■「いくつもの夜を星の下で」ニコラ・マーシュ/泉 智子 訳■インドのゴアに住むクウシ。彼女は海辺でハリソンと会い恋に落ちた。彼はオーストラリアから来た医師で、一緒に国に帰ろうと誘う。だがクウシには残しては行けない、年老いたおばがいた。■「マンハッタンのシンデレラ」トリッシュ・ワイリー/泉 智子 訳■パーティ会場にカップケーキを届けに行ったエリンは、まさか自分が急病のモデルの代役になるとは思いもしなかった。しかも百万ドルのダイヤを身につけ、億万長者にエスコートされて。■三つの街を舞台に、イマージュの代表作家が、すてきな恋人たちのめぐり合いを描きました。ニコラ・マーシュの作品は「愛を知らない大富豪」(I-2107)、トリッシュ・ワイリーの作品は「マンハッタンの恋模様」(I-2071)の関連作ともなっています。
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-●『涙の契約結婚』(マーゴット・ダルトン著)リーはある会社の面接会場で元婚約者のデイビッドと再会する。六年前、家族の事情で泣く泣く結婚をとりやめたのだが、彼女が婚約を破棄した本当の理由を知らない彼は冷たかった。だが、既婚者しか採用されないと知って戸惑うリーに、デイビッドは非情な契約結婚を持ちかけてきた。 ●『迷える婚約者』(ジーナ・ウィルキンズ著)幼なじみのアランとの結婚を目前に控え不安に陥ったサーシャは、別荘で一人静かにすごし、ゆっくり考えることにした。ところが夜遅くにアランが現れ、彼女の心は千々に乱れた。休日返上で仕事をすると言っていた彼がなぜここに?婚約者が別荘に訪れた理由を知って、サーシャは愕然とした……。★婚約から結婚までの間にはさまざまなドラマが存在します。本作では、ベテラン作家たちの手になる感動の物語を二編収録してお贈りいたします。★
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4.0みじめな失恋旅行が、突如、おとぎばなしに変わる。 婚約者に手ひどく裏切られ、傷心旅行に出たクレオが、ある沙漠の国で車を走らせていると、突然少女が飛び出してきた。賊にでも追われているのかと車に乗せようとしたとき、追ってきた男が尊大な態度でクレオの眼前に立ちはだかった。少女が言う。「あれは兄のハリド。この国のスルタンよ……」クレオはスルタンの妹の誘拐を企てたなどと濡れ衣を着せられ、ハリドの警備隊によって、壮麗な宮殿に連行されてしまう。数日後、クレオに下された処分は、驚くべきものだった。西欧諸国から野蛮な国家と見られているイメージを払拭するため、スルタンは、このアメリカ人女性と結婚することにしたというのだ! ■男女の意味深長な会話とホットなラブシーンで人気のC・クルーズ。シークものは特に雰囲気がすばらしいと評判です。ひと目惚れしたスルタンと突然結婚することになった一般女性のクレオ。夫の思惑がわからないまま、王妃の務めを果たさねばならず……。
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3.0孤独な大富豪が惹かれた、黒い喪服と真珠の乙女。 身寄りのないパーラを、夫が言葉巧みにだまし結婚したのは、世間体を取りつくろうために妻が欲しかっただけだった。だが3年間の悲惨な結婚生活は、ある日突然終わりを告げる。夫が交通事故で命を落としたのだ。その知らせに、呆然としたまま街を歩いていた夜、彼女は一人のギリシア人男性と出会い、強烈に惹かれ合う。アリオン・パンテライデス……美しい横顔に、深い孤独と哀しみの影。パーラは夫が欲しがらなかった純潔を彼に捧げ、夜明け前に去った。まさか夫の葬儀で彼と再会するなんて、思いもしなかった。ましてや、恥知らずな女と蔑まれた末に、妊娠に気づくなんて。 ■ギリシア人大富豪とのオフィスの恋を描いた『秘書以上、愛人未満』の関連作です。一夜の情事に純潔を捧げたパーラのお相手は、なんと亡夫の上司の兄! 妊娠が発覚し、アリオンから子供のための結婚を提案されますが、もう二度と愛のない結婚はしたくなくて……。
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-私など眼中にないくせに、そんなふうに引き留めないで。 プレゼント選びから別れる時のいざこざに至るまで、ボスの派手な女性関係の世話をさせられてきた秘書のエミリーは、ある朝、意を決して退職を申し出た。「私、結婚するんです……」レアンドロは一瞬だけ眉を上げたが、すぐに無表情になって言った。「嘘だな。この1年半、君は仕事漬けで恋人のいる気配はなかった」そのとおり、恋人なんていない。エミリーが恋しているのはボスだった。レアンドロは退職の条件として、2週間の出張へ同行するよう命じる。愛する男性との最後の仕事。せつない想いでエミリーは承知したが、出張先の高級リゾートで、レアンドロに心変わりを迫られるとは。彼が最も得意とする、“誘惑”という方法で。 ■C・ウィリアムズが描く生真面目でお堅い秘書エミリーのかわいらしさといったら。プレイボーイのボス、レアンドロにセクシーで熱い慰留作戦を仕掛けられ、心揺れずにおれません。そんな彼女を見て、ボスの気持ちにもある変化が……? 世にもスイートなボス秘書ロマンス!
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4.0孤独なシンデレラが愛した王子は、大きな秘密を抱えていた……。 二度も恋人に裏切られて男性不信に陥ったシドニーは、専門クリニックで子供をもうけ、独りで小さな息子を育てていた。ある日、同僚の結婚祝いを買いに訪れた百貨店で、高級服に身を包んだ、息をのむほどハンサムな男性に声をかけられる。驚くことに、ルールと名乗る彼は地中海の公国のプリンスだという。初めは戸惑うシドニーだったが、話をするうちにどんどん惹かれ、彼こそずっと夢とあきらめていた理想の男性だと直感した。やがて、息子にも会いたいと言う彼を自宅へ招待することにする。恋に舞いあがった彼女は、そのときまだ気づいていなかった――最愛の息子とルールが、とてもよく似た瞳をしていることに。 ■名門ブラボー家の面々の熱い恋を描く、C・リマーの大人気シリーズ〈都合のいい結婚〉の最新関連作をお届けします! 本作の主人公はブラボー家の血を引く大公家の次男ルールと、孤独なシングルマザーのシドニー。まるで夢のような恋には、落とし穴が潜んでいて……。
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-借金帳消しの交換条件は、彼の子供を産むことだった! 熱烈に愛していたウェイドに突然、紙屑のように捨てられ、以来、外国で慈善活動に打ち込んできたパイパーは8年ぶりに帰省し、衝撃の事実に打ちのめされる。屋敷で彼女を出迎えたのは、ほかならぬウェイド。病に倒れ、長患いのすえ亡くなった父は彼に莫大な借金を負い、彼女が受け継ぐはずだった財産はすべてウェイドの名義になっていたのだ!まさか、そんな……。呆然とするパイパーに彼は言った。「ぼくは家族が欲しい」だが、それは甘いプロポーズなどではなかった。「借金を帳消しにしてほしければ、ぼくの子を産むんだ」 ■恋人だったヒロインが自分の子を流産したとは夢にも思わず、理不尽な要求を突きつけたヒーロー。けれど、彼の胸にはある深い悲しみが隠されていて……。ファンタジックな作品から重厚感溢れる愛憎劇まで幅広く描くベテラン作家、Y・リンゼイの筆が冴えます!
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-新しいボスは、最高にハンサムな“悪魔”―― 臨時秘書として、CEOアダム・デュークと初めて顔を合わせた瞬間、トリッシュはたちまち彼に心奪われた。長身の体に漲る威圧的なオーラ。神秘的なダークブルーの瞳――だめよ、外見に惑わされては。ここに来たのは復讐のためでしょう?彼は愛する祖母からすべてを奪った、冷酷な悪魔の化身なのよ!アダムは美しい臨時秘書を、警戒心もあらわに見つめた。なるほど……。彼女が、養母の送り込んだ花嫁候補か。恋愛も結婚もぼくの人生に必要ないと、何度言えばわかってくれるのだ?!ふとアダムの目が不敵に光る。ならば、いっそ騙されたふりをしてみるか。彼女には、ベッドで存分に楽しませてもらうとしよう。 ■ケイト・カーライルの話題の日本デビュー作D-1635『七日間だけの愛人』、D-1646『大富豪の意外な提案』の関連作をお贈りします。圧倒的な魅力を持つ結婚嫌いの億万長者ヒーローと、秘密を隠して彼の秘書となったヒロインの波瀾の恋をお楽しみください!
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-エリがある日帰宅すると、バイキングが待ち伏せしていた。その全身黒ずくめのたくましい大男は、王の戦士ハウクと名乗り、国に戻れという父王の命令を伝えに来たと言う。エリは父の顔さえ覚えていない。両親の離婚にともない、幼いころ北欧の王国からアメリカに移住したからだ。わたしたちをほうり出した父が、今さらなんの用なの?王国には戻らないわ。エリがきっぱりと断って家から逃げ出そうと身をひるがえしたとき…。「お許しを、殿下」突如大男に押さえつけられ、目の前が真っ暗になった。
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4.0眠れぬ夜を重ねた二人は、ついに6年前の真実と向き合う――スリルと官能が交錯する、切なく蕩ける大人ロマンス! グレースは6年前に別れた元夫レイと、今では友達付き合いをしている。だがそれは表向き。この6年グレースが恋と無縁だったのは、いまだに彼を忘れられないからだ。かたや元麻薬捜査官で女性遍歴の絶えないレイは、別れた後も2度の再婚と離婚をくり返し、グレースのこともさして気にかける風でもない。ただ別れた当時の話だけは、お互い露骨に避けていた。そんなある日、グレースは朝のジョギング中、一人の男が殺されるのを目撃してしまう。こちらに気づいた犯人に追われ、本能的に向かった先はもちろんレイのもとだったが……。 ■リンダ・ハワードもその才能を認める全米ベストセラー作家の、極上ロマンティック・サスペンスが登場です。6年前に離婚したグレースとレイ――表向きは友達づきあいをしているものの、別れた当時の話はお互いに避け続けているという、どこかぎこちなく張りつめた二人ですが、そんなときにグレースが殺人事件を目撃してしまい…!? 切ない男と女の気持ちが溢れだす、大人向けで官能度もたっぷりのHOTなロマンス。6年前に二人が別れた理由とは? 女性にモテモテのレイが笑顔の裏に隠している過去とは? そして、目撃者として命を狙われることになったグレースの運命は? 一気読み間違いナシの1冊です。
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-●『聖夜に乾杯』(リサ・ジャクソン著)吹雪のクリスマス・イブ、車の中に閉じこめられたレスリーは陣痛に苦しみ、危ういところを隣人のチェイス・フォーチュンに助け出された。出産を助け、手厚く世話をしてくれた彼に憧れの気持ちが募っていく。だがレスリーは、彼に憎まれて当然の人間だと知る。レスリーの亡夫がチェイスの一家を不幸に陥れた張本人だったのだから。 ●『傷だらけの天使』(バーバラ・ボズウェル著)ジョアンナは、やり手社長ライダー・フォーチュンの秘書に採用された。明るい彼女は職場の人気者になるが、ボスのライダーからは毎日無能扱い。期待に応えられないストレスを感じていた。ある夜、偶然クラブで出会ったライダーに、思いがけず優しくダンスに誘われる。これ以上、気持ちを乱されたくないジョアンナだったが……。 ●『雪原に咲いた恋』(リンダ・ターナー著)シングルマザーのナオミは別れた恋人に娘を誘拐された。頼りない警察に見切りをつけた彼女は、追跡の達人であるハンター・フォーチュンに捜査を依頼。娘がスノーモービルで山に連れ去られたことを突き止めた。危険な捜索に同行すると言い張るナオミにハンターは真剣な表情で条件を出した。「何もかもぼくの言うとおりにするんだ」
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-ノルマン人領主のサー・ニコラスが花嫁候補を城に招いている。リオナはその話にまったく興味を覚えなかったものの、乗り気のおじに連れられ、しかたなくダンキース城を訪れた。ところがサー・ニコラスと目が合った瞬間、リオナは恋に落ちてしまう。貧しいスコットランド人の娘が、領主の花嫁に選ばれることはないと知りながら……。★本作は彼女が初めて中世スコットランドを舞台に執筆した長編シリーズ「遙かなる愛の伝説」の第2弾となる。★
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-1巻1,100円 (税込)1放蕩伯爵と白い真珠キャロル・モーティマー/清水由貴子 訳 1年前に亡くなった夫の喪が明け、公爵未亡人のソフィアは社交界に復帰した。自宅で開いた舞踏会に現れたのは、奔放な伯爵として悪名高いダンテ! 10年前、未婚のわたしにつきまとい、あろうことか唇まで奪った男性がなぜここに? 彼女の心はかき乱された。 2ウェルボーン館の奇跡ダイアン・ガストン/さとう史緒 訳 子爵のジェラルドは重い気分でウェルボーン館にやってきた。不慮の死を遂げた母親の遺言で、館に住む見知らぬ3人きょうだいの後見人を務めるはめになったのだ。事実を告げて早々に館を立ち去ろうとしたところ、驚くほど美しい長女ジュスティーンが現れ……。 3シークの愛の奴隷マーガリート・ケイ/泉 智子 訳 アラビアで父親の仕事を手伝うフランス人のジュリエット。乗っていた船が嵐で沈み、彼女はラシュアール王国の浜辺に流れ着いた。当地の部族に捕らえられ連行されたのは、光り輝く壮麗な宮殿。彼女は王国のプリンス、カリドへの贈り物にされてしまったのだ! 4悩める公爵エリザベス・ロールズ/高木晶子 訳“国王が決めた花嫁に難色を示す皇太子を説得せよ”法外な命令に、公爵のケスターは自邸の図書室でつぶやいた。「愛に基づかない、便宜上の結婚なんて最悪だ」新妻のリネットにそれを聞かれ、彼は青ざめた。実は自分も必要に迫られ、裕福な家の娘を娶ったから。
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-エマは年下の友人に泣きつかれ、その父親の援助を請いに重厚な内装を施したオフィスに足を踏み入れた。友人の父親ピアーズ・レッドフィールドは、一分の隙もない服装で、怖い顔をしてにらみつけている。彼の息子の窮状を訴えても、ピアーズは慈悲のかけらも見せず、エマのことを詐欺師まがいの女と決めつけて追い払った。友達を助けたかっただけなのに、こんな仕打ちを受けるなんて。だが数日後、思いもよらないことが起こった。ピアーズが彼女の働くレストランに現れて、いきなり言ったのだ。「今週末、一緒にパリに行かないか」。
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-ジョランダが恋人とテムズ川の船上パーティに興じていたとき、ふいにある男性が現れた。ヴィート…。ジョランダと双子の兄ニック、そして七歳年上のヴィートは、ある会社経営者の養子として兄弟同然に育った。だがニックとヴィートは故郷のシチリア島に帰ってしまい、以来、音信もとだえていたのだ。ヴィートを慕うあまり、ジョランダはいまだに男性経験もない。再会に驚く彼女にヴィートは告げた。「ニックが病気なんだ」兄との絆を取り戻そうと、ジョランダはシチリアに飛んだ。心に、報われるはずもない思いを秘めながら。
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-理想の独身男性の誉れも高い弁護士ネイサンは、今回は彼の魅力とは関係のないことで町中の噂になっていた。亡父が愛人との間にもうけた子を引き取ることになったからだ。同僚のケイトリンは彼の優雅な独身生活が激変したことに同情を覚えつつも、私生活には立ち入るまいと決めていた。貧しい子供時代を送った彼女にとって、仕事だけが生きがいだ。だが困り果てたネイサンから助けを求められると、断ることができず、必要以上に関わってしまう。恩を感じたのか、デートに誘われ、彼女は自分の気持ちを悟った。感謝なんていらない。わたしが欲しいのは…。
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-『恋はマリンブルー』―弁護士のケイトは遺言執行のため、海兵隊司令部を訪れた。なんとしてもストライカーをテキサスに連れ帰らねば。そして、テキサス一の石油王の後継者に据えるのだ。だが、一つだけ重要な問題があった。ケイトは彼と面識があるのだ。それも一糸まとわぬ姿の彼と。 『条件つきのウエディング』―人工授精でめでたく亡夫の赤ちゃんを授かったカーリー。ところがある日手違いがあったと知らされた。赤ちゃんの父親は名家の御曹司ハル・ウォードだという。わたしは見ず知らずの男性の子供を宿してしまった!これから、いったいどうすればいいの。
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-美しい海辺の町を舞台に描かれる甘く切ない物語二編をお贈りする「永遠の愛を誓う日」。便宜的な花嫁と、再会に揺れる恋人たち。このうえなくロマンティックな作品です。どうぞお楽しみください。■「未来の花嫁」よし、あの女性に、ぼくの花嫁役を演じてもらおう!花嫁のブーケトスがサマンサという女性の手の中に落ちたとき、参列者の一人で不動産投資家イーサンは、名案を思いついた。彼には手に入れたい物件があるのだが、そのためにはどうしても便宜上の花嫁が必要だった。■「なくした恋の見つけ方」名家の出身で、現在町長のコルトン・セントジョンは苦悩していた。旧友の結婚式でかつての恋人、ヴィヴィアンと再会したせいだ。五年前、なぜ彼女は突然絶縁を宣言し、別の男性と消えたのか?しかも彼女は、今も自分を愛しているように思えてならない。なのに、彼女は頑として復縁を拒絶するのだ。
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-華麗なるフォーチュン一族の中で、ナタリーはいつも居心地の悪い思いをしていた。女性たちはみな華やかでとびきり美しいのに、彼女だけが地味で冴えないのだ。ある日、ナタリーは祖母が遺した広い屋敷を旅に出かけるあいだ人に貸そうと借家人の募集広告を出した。応募してきたのはハンサムな建築家、リック・ドルトン。出会ったその日から興味をあからさまに示してくる彼にナタリーは疑問を感じながらも急速に惹かれる。そして、何もかもが記録的な速さで進んでいったが……。
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-明るい姉の陰に隠れて育った不器量で世間知らずのリサは、15歳のときに巻き込まれた事件のせいで、姉の夫の兄ジョエルにふしだらと決めつけられ、心に傷を負った。それから8年後、姉夫婦が飛行機事故で亡くなり、ジョエルとリサが姪たちの後見人に指名される。またあの軽蔑のまなざしを向けられるなんて耐えられない……。案の定、怯える彼女に再会したジョエルは、リサを男遊びの絶えない女のように扱ったあげく、言い放った。「姪とともにいたければ、ぼくと結婚するしかない」と。
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-看護師のローズは同僚とオランダ旅行中、突然の雷雨に襲われ、軒先で雨宿りをさせてほしいと豪奢な屋敷に救いを求めた。現れたのは屋敷の主サイブレン。ハンサムな彼は親切にも、ホテルまでローズたちを高級車で送り届けてくれた。思わず彼に心奪われたローズだが、美しい同僚ならまだしも、地味で平凡な自分に、彼が好意を持ってくれるはずもない――そもそももう会うこともない人なのだと、淡い想いを押し殺した。だが数週間後、ローズの働く病院にサイブレンが訪ねてくる。彼は外科医らしく、看護師をひとり借りたいと申し出て……。
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-看護師のメリッサは、入院患者ローガンの世話をしている。彼は角膜を痛めているため一時的に目が見えない状態にあり、不安のせいか、何かにつけて突っかかってくる厄介な患者だ。退院後に住み込みでローガンの介護をするという話があるが、メリッサはその仕事を引き受けるかどうか悩んでいた。それは彼がわからず屋だからではなく、魅力的すぎるからで…。
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-演劇評論家ドルー・チャーマーズに酷評されたせいで初舞台の役を途中でおろされたカースティー。今はうらぶれた劇場の舞台に立ちながら、悔しさをばねに女優としての経験を着実に重ねていた。そんな折、偶然にもホテルで女性を待つドルーを見かけ、カースティーは彼を見返すために一計を思いつく。
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-アンディーは騒々しいステレオの音に耐えかね、引っ越してきたばかりの隣家の呼び鈴を押した。現れたのは大音量のラジカセを抱えた少年と、少年によく似た男。近所のみんなが“フランケンシュタイン博士”と呼んで、なんとなく敬遠している科学者というのは、この人のことね。噂と違って男らしく魅力的な彼に、アンディーの胸はざわつき…。
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-島から食料の買い出しに来たカトリオーナは、海が荒れて帰れず、しかたなくラーウィックの町で一晩泊まることにした。ホテルはいっぱいだったが、厚意でやっと一部屋あけてもらう。ところが夜半、カトリオーナの部屋へ一人の男が入ってきた。長身の男は、ここは自分の部屋だと言って譲らず、出ていかないならいっしょにベッドを使うと言い出した。
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1.0ロンドン市内の病院で秘書を務めるチャリティは、平凡な日常に何か物足りなさを感じるようになっていた。ふと思い立ち、長すぎた春のボーイフレンドに別れを告げたが、だからといって彼女の人生が急激に変わるわけではなかった。ある日、遅くまで病院に残り仕事をしていたチャリティに、内科医長のワイリーライアン教授が声をかけてきた。あの謎めいた教授が、私を家まで送り届けてくれるだなんて!その日を境に、チャリティにはささやかな楽しみができた。彼と過ごすひととき──それを私はずっと求めていたの?
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4.5ベサニーは人類学者の父が異国で死亡したという知らせを受けた。生存を信じる彼女は、研究先である砂漠の国ベイラルに向かう。現地に降り立ち、猛禽をうやうやしく運ぶ行列に出合ったとき、そばにつき添う黒マントの美しい男が鋭い視線で彼女を捕らえた。徹底的に獲物を追う★はやぶさ/フアルコン/に似た彼こそがこの国の首長らしい。女一人で父親を捜すのは危険だと彼にさとされるが、それでもなお、ベサニーは自分で見つけだす意志を崩さなかった。すると首長はいきなり顔色を変え、支配欲もあらわに言い放った。「わたしが法律だ。わたしに背くことは許さない!」
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2.5私は彼の元秘書兼愛人。もう二度と会うまいと思っていたのに。 ジェイソンに協力してもらうしかない。ローラは心を決めた。大事な妹が、妊娠したのに恋人に捨てられ、自殺しようとしたのだ。それだけでもショックだというのに、姿を消したその恋人が、よりによってジェイソンの義理の弟だったなんて。ジェイソン──3年前、彼はローラの最愛の人であり上司だった。だが、彼はローラを手酷く裏切った。本命の恋人がほかにいたのだ。ローラの胸に苦い痛みがよみがえった。彼の前から立ち去るとき、もう二度と会うまいと思っていた。私がふたたび目の前に現れたら、ジェイソンはどうするだろう?彼の暮らす街へと向かうローラの心は千々に乱れていた。■アン・メイザーの1985年刊行未邦訳旧作をお贈りします。ドロドロとした愛憎のはてにローラが見いだすのは……? 当時はその激しさゆえに邦訳を見送られた衝撃作をご堪能ください。
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5.0姉の代理で身ごもった子が、砂漠の王の後継者だったなんて! シェリダンは不妊に悩む姉のために人工授精を受けた。だが、その一週間後、にわかに信じがたい知らせがもたらされる。病院で手違いがあり、義兄とは別人の精子が使われたというのだ。取り乱すシェリダンは、突然訪ねてきた男にさらに追いつめられる。今まで見たこともないほど美しく整った顔。黒い髪に黒い瞳。これほどまで凍てつくような冷たいまなざしには出合ったことがない。怯える彼女に彼は言った。「君のおなかにいるのは僕の後継ぎだ」彼の正体は砂漠の国のラシード王。つまり、この子は未来の国王?思わず叫ぼうとしたシェリダンはキスで口をふさがれ、さらわれた――荒涼とした砂漠に囲まれ、文明から遠く隔たった未知の国へと。■姉思いのシェリダンの身に起きた、ありえない運命のいたずら。出会う前から、その人の子を身ごもっていたとしたら? 衝撃的な展開に思わず引きこまれずにはいられない!
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4.5愛を打ち明けたとたん公爵は去った。呆然とする彼女に、一瞥もくれずに。 スペイン屈指の富豪で、公爵の称号を持つアレハンドロが、裕福で美人のいとこではなく、貧しく平凡な私を選ぶなんて。喜びに酔いしれたレナはひと夏を彼に捧げるが、愛を告げたとたん、アレハンドロは無情にも去っていった。失意のまま、レナは彼の目を逃れるようにメキシコへ渡り、そこでひそかに息子を産んだ。だが慎ましくも平和な母子の生活は、ある日突然終わりを告げる。「その子は本当に僕の子か?」アレハンドロ!? なぜここがわかったの?どうしよう。もし息子が彼の子だと知られたら奪われてしまう……。■23歳のレナの前に現れた、美貌のスペイン人公爵アレハンドロ。彼の手練手管に翻弄されるレナの運命は……? ジェニー・ルーカスの手腕が光る、ドラマチックなロマンスをお楽しみください。
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4.0「きみは若すぎる」それが私を追い払う理由なの? 両親を事故で亡くした21歳のブリタニーは、遺された借金のせいで、学校を辞めて働かざるを得なくなった。看護アシスタントの資格があったおかげで紹介されたのは、イーサン・ソープという大学教授の父親を介護する仕事。高級住宅地にある白亜の豪邸を訪れ、イーサンと初めて会ったとき、ブリタニーの心はときめいた。なんて洗練された、すてきな人!看護経験の浅さを不安視されたものの、ブリタニーは採用され、ただひたすらイーサンの役に立ちたい一心で身を粉にして働いた。そんな想いが報われかけた矢先、彼女は残酷な言葉を浴びせられる。「もう仕事をしてもらう必要はない。出ていってくれ!」■新訳改題されたデビュー作『薔薇はつぼみのままで』で話題を巻き起こした往年の作家フィリス・ホールドーソン。待望されていた彼女の新作をお贈りします。かわいそうなヒロインにどうぞご声援を!
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-素顔のままの二人では、愛は伝えられなくて……。 サリーは借金取りに追われる弟をともない、ベネチアへ逃れた。宿泊先で待ちぶせしていた男に襲われかけたところを、そのホテルのオーナー、ダミアーノ・フェローネに救われる。事情を知ったダミアーノはサリーと弟をかくまい、彼の広大な屋敷にしばらく滞在させてくれることになった。母親のいないダミアーノの息子はサリーによくなつき、サリーはダミアーノの醸し出す謎めいた魅力に惹かれていった。町がカーニバルに沸く夜のこと。彼はサリーに唐突な申し出をした。「僕と結婚して、息子の母親になってくれないか――」胸を躍らせたのも束の間、それは、ある取引としての求婚だった。■世界一美しい町ベネチアを舞台にした、L・ゴードンの新作です。作家本人が、バカンス先のベネチアで出会った男性とスピード結婚をしたのは有名な話。“事実はロマンス小説より奇なり”を生きる作家ならではの、極上の愛の物語です。
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4.0けっして彼には明かせない――あの一夜がもたらした秘密は。 病室で意識を取り戻したブリーは、目の前に佇む人物を見て呆然とした――マイケル!2カ月前、ブリーは有名実業家の彼にひと目で心奪われ、純潔を捧げた。それが罠とも知らずに。彼はブリーを財産目当てに弟に近づく悪女と疑い、言葉巧みにベッドに誘いこんだあと、あっさり捨てたのだった。妊娠に気づいた彼女に結婚を申し込んだのは、マイケルの弟ウィル。その彼が事故で息を引き取る間際、兄に言い残したという。“身重の妻を頼む”と。まさかこんな形でマイケルと再会するなんて。お腹の子の父親が誰なのか、絶対に彼に知られないようにしなくては……。■D-1600『かなわぬ恋にこの身を捧げ』も大好評だったアン・メイジャーの新作をお届けします。冷酷な億万長者に無垢な愛を裏切られたヒロインは、新しい命を授けたのが彼だという事実を隠し続けますが……。愛憎相半ばする恋人たちの物語をご堪能ください。
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-夢のバカンスの幕開けは、氷の王子との衝撃的な出会い―― 一人で赤ん坊を育てながらホテルの賓客係として働くヴァネッサは、ある日、滞在客に見初められ求婚された。相手はなんと地中海の島国の王。尊敬できる人に娘の父親になってもらえるのは願ってもない幸運だ。でも……親子ほど年の離れた男性を、情熱的に愛せるものかしら? とまどいを察した王の提案で、休暇を王国で過ごすことにしたヴァネッサ。到着した彼女を迎えたのは国王の息子、マーカス王子だった。王位を継ぐべき者の重々しく高貴なオーラをまとう彼をひと目見た瞬間、ヴァネッサの体に熱い震えが走った。ところが王子は、国王はしばらく不在だと告げると、蔑みもあらわに氷のようなまなざしを投げかけてきた。■ヒロインを、王をたぶらかした富と名誉が欲しいだけの小娘と信じ込んでいた王子の侮辱は、やがて狂おしい情熱に取って代わり、ヒロインを翻弄しだして……? ミシェル・セルマーが地中海の楽園を舞台に描く、華やかなロイヤル・ロマンス!
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-この男性を忘れるためにこそ、一度だけベッドをともにしよう。■キアに恋心をいだいていたホープは、ある日、彼と父の信じがたい話を立ち聞きしてしまう。父の会社の買収を申し出た銀行家のキアに、父が提案したのだ。娘をくれてやる代わりに、自分に会社の経営を続けさせろ、と。沈黙のあと、取り引きに応じましょうというキアの声が聞こえた。あとは聞いていられず、次の日ホープは家を出た。四年後、彼女が働く宝石店に、女性を伴ったキアが現れた。気づかれなかったと思い、ほっとしたのもつかの間、出直してきたキアから、四年間の空白を埋めようと言われる。男性に対して正常な反応を示せなくなっていたホープは、とんでもないと思いつつも、キアを忘れるためには一度彼と結ばれ、それから過去を過去として葬り去るのがいいかもしれないと考えた。だが気になるのは、キアが伴っていた女性の存在だった。
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-結婚の条件は子供を産んだら離婚すること。それは二人のあいだの密約だった。■マーケティングの会社に勤める二十五歳のエレクサは、仕事ひと筋で、結婚などまるで眼中にない。悩みの種は、娘を結婚させようと次々に男性を紹介する母親だ。エレクサが結婚するまで、母親の干渉はやまないだろう。そんな折、エレクサは問題解決に願ってもない男の存在を知る。息子は欲しいが、妻はいらない。子供を産んだら即、離婚してくれる女性を探している――友人にそう言い放つ、国際通信会社の部長ノア・ペバレルだ。無謀にもエレクサは面識のないノアに連絡をとる。最初は半信半疑だったノアも、やがて彼女の提案を受け入れた。結婚はするが、住まいは今までどおり別。妊娠の可能性があるときだけ肉体的交渉を持つ、という取り決めだ。真実を知らないエレクサの母親は大喜びだったが……。
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-あの男の魅力に再び屈したら身の破滅だ。彼女はアメリカ行きを決意した。■スコットランドに移り住んでいたケンダルは、半年ぶりに夫ジャラッドのいるロンドンに戻ってきた。幼い息子と共にアメリカに旅立つことを告げるために。夫ときっぱりと別れ、インテリア・デザイナーとして自立する決意だ。突然オフィスに姿を現したケンダルに、ジャラッドは海外へ行くのなら息子を置いていけと迫る。親権訴訟も辞さないと脅す裏には、断ち切れない妻への愛があった。「もう一度言ってくれないか、ぼくから去った理由を」「軟禁と浮気だけでは理由にならないの?」互いに不信感をぶつけ合っても、堂々巡りするばかりだった。果てしない対立――だがそれどころではない事件が持ち上がる。彼らの最愛の息子マシューが何者かに誘拐されたのだ。
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-「フラートン・ホールでは、僕が規則を作る」彼は辛辣に言い放って、彼女をにらみつけた。■個人的なパーティや催しの出張コックをしているケイトは、顧客の一人であるティシャ・メイナードに半年間の専属契約を頼まれる。大邸宅フラートン・ホールを一般公開するにあたり、温室をティールームにするため、力を貸してほしいというのだ。ケイトは経済的な理由から仕事を引き受け、住み込みで働くことになった。館に越してきた翌日、庭を散策していると男性がいきなり声をかけてきた。彼女はぎょっとして振り向き、見覚えのある端整な顔立ちにはっとした。 ジェイソン・ウォリック! 民間テレビ会社の社長――もう一つの顔は、深夜のトーク番組での女性に対する辛口のコメンテーター。そして、女性などに真剣になったことはないと豪語するプレイボーイ。「なぜ僕の庭に無断侵入している?」見下すような態度に腹が立ったが、彼はティシャの甥でこの館の住人だった。ケイトは反発しながらも、彼に引かれる気持ちを抑えられなくなっていく。
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-明かされた真実を頭では理解できても、心で受け止めるのは難しかった。■今後の仕事のやり方について考えるため、生まれ故郷のマン島に戻っていた人気歌手のトーリーは、友人のマディソンに頼まれて、彼女の兄を空港まで迎えに行った。到着ロビーで名前を書いたボードを掲げて立っていると、百八十センチはかるく超える男性が目の前に現れた。「ジョナサン・マクガイアーだが」日に焼けた男らしい顔立ち。広い肩に引き締まった体。はっとするほど魅力的なのに、ひどく無愛想でそっけない。家まで送ったものの、トーリーは彼の態度にだんだん腹が立ってきた。なんて尊大で失礼な人なの!だがそういった振る舞いは彼がかかえている悩みのせいだった。トーリーはなんとか力になろうとするが、彼の心の壁は厚く……。
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-死ぬほど好きなのに、あの悪夢がまた甦る。彼女は怯え、彼を、歓びを、愛を拒絶した。■ニュージーランド北島のプライベートビーチ。そこは亡くなった大叔母がこよなく愛した自然の楽園であり、サンチアがケイドと出会った思い出の場所だった。ある年の夏、二人は激しい恋に落ちた。だが、少女時代に男性に襲われた経験を持つサンチアは、それがトラウマとなってケイドの求めに応えられず、彼の前から逃げるように姿を消した。三年後、大叔母の遺言を果たすため、彼女はビーチを訪れ、思いがけずケイドと再会する。不動産開発会社を営む彼はさらに魅力を増していた。“あなたはまた同じ過ちを繰り返すつもり?”サンチアは切なく悲しい問いを自分に投げかけた……。
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4.2彼なしでは生きていけない。でも彼といると、ひとりのときよりも寂しい。■ゴージャスなペントハウス、男らしくハンサムな夫。ジーク・ブキャナンと結婚して二年、マリアンは幸せだった。だが、ペントハウスのインテリアをデザインしたのが、夫の昔の恋人だと知ったときから幸せに陰りが生まれた。しかもその女性はジークに請われて、彼とともに仕事をしている。夫の元恋人がデザインした家に住むのはいやだ。夫がその女性と一日の多くの時間を共有するのはもっといやだ。ジークに訴えたが、彼はヒステリーだと言って片づけた。彼は妻の心を知りたいとも、妻に自分の心を知ってほしいとも思わない。このまま一緒にいては二人の結婚は本当にだめになってしまう。家を出よう……。
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-これはあなたから逃げだした私への復讐?それとも、何か別の理由があるの?■元婚約者に呼び出されたはずのペイジ・テナントは、別の男が席に着いているのを見て戸惑った。ニコラス……。苦い恋の思い出が脳裏によみがえる。ところが彼は、何気なくペイジに仕事をもちかけた。ギリシアのスキアポリス島で、彼が後見している少女のコンパニオンをしてほしいというのだ。過去のことを思えば断りたいのが本音だったが、父が負債を抱えて亡くなり、高校生の妹を抱えるペイジは結局その依頼を引き受けざるを得なかった。あの島に再び赴く……。かつてニコラスと夢のような日々を過ごし、その後悲嘆のどん底に突き落とされた島へ。それにしても、ニコラスはどうしてこんなことをするのだろう?
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3.0ロンドンのデパートの香水売り場で働くヘザーのもとに、ある日、魅力的なイタリア人男性がやってきた。彼は香水よりもヘザーに関心を示し、大金を餌に誘惑しようとした。失礼なその客が、実は彼女の恋人の兄、レナートだったとは!弟ロレンツォの花嫁候補としてひそかに素性を調べられ、財産狙いではないかと疑われたと知ったヘザーは、激怒した。「あなたのような兄がいるなら、ロレンツォとは結婚しないわ!」だが一族の跡継ぎを望むレナートの希望により、結局二人は婚約した。皮肉なことに、その日からヘザーの心にはなぜか、傲慢なのにどこか寂しげなレナートの面影がちらつきだして……。
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3.0ああ、彼は私のことをひどい愚か者だと思っている。■一緒に住んでいた兄が結婚するのをきっかけに、看護婦クリスティーナは生活の場をオランダに移そうと決めた。兄の婚約者に邪魔者扱いされて悩んでいたとき、ちょうど仕事を紹介してくれる人がいたのだ。希望に満ちてイギリスからオランダへとやってきたものの、現実はそうそう甘くなかった。院長のドゥアート・タ・ブラントは冷淡で温かみがなく、クリスティーナに対して何かと批判的な態度をとる。「君は美人でもないのに、ずいぶん自分に自信があるんだな」着任するや浴びせられた言葉に、彼女は怒りのあまり青ざめた。
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-きみがぼくの妻になれば問題はすべて解決する。■元夫が南米で事故に遭って入院したという知らせが届いた。一年前に不実な夫との離婚は成立していたが、放ってもおけず、テリは十八時間かけてエクアドルに到着するや病院に急行した。元夫は意識不明の重体で、頭と顔に包帯を巻かれている。医師の指示で彼の脚をマッサージしようとしたとき、テリは人違いに気づいた。ベッドに横たわる男性は元夫の雇い主、大企業の支社長ベン・ヘリックだった!やがて意識を回復したベンの話によると、一緒に事故に遭遇した元夫は海の藻屑となったという。帰国しようとするテリに、ベンは驚くべき話を持ちかける。自分を追いかけまわしている女性を追い払うために形だけの結婚をしてくれないか、と。
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-報われない愛はもういや。これ以上、近づかないで……。■アラスデア・ドラモンドがどうしてここに?学生時代の憧れの男性がケイトの勤め先に突然現れた。近くに来る用事があって、急に会いたくなったという。ケイトは初めて会ったときからアラスデアに夢中だった。だが、アラスデアのほうはケイトを妹のようにしか思っておらず、卒業後に彼が海外へ行ったのを機に、疎遠になっていたのだった。今回、彼は国際的製薬会社のイギリス支社長として帰国したらしい。アラスデアとの再会に、ケイトは動揺した。またあんなふうに心をかき乱されてはたまらないわ。ケイトは冷淡な態度をとってアラスデアを追い払ったが、そのあと彼は何かにつけて現れ、彼女を誘惑しようとした。
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-嵐の夜、海の向こうから君主を救うために美しい娘がやってきた。■“アメリカの石油王の娘メリル・ウインターズ嬢、イギリスのジャービス・ラーン卿と結婚か?”世界中の新聞の社交欄をにぎわせた報道の裏には、しかし、驚くべき真実が隠されていた。メリルは友人を助けるためにまとまったお金が必要だったが、結婚しない限り父親の遺産を相続できないと管財人に告げられた。そこで、名目だけの夫を求める新聞広告を出したところ、イギリスの子爵であるジャービスから応募があったのだ。さっそく彼の住む中世さながらの古城を訪れると、メリルはひどく冷淡な応対を受けて戸惑った。それでもメリルはビジネスとしての結婚を申し出たが、どういうわけかジャービスはその話題を嫌悪し、にべもなく彼女にアメリカへ帰れと言い放つのだった。
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2.7もう彼の愛を受け入れることはできない。あの忌まわしい秘密があるかぎり……。■初恋の男性との結婚、タヒチで過ごした二カ月のハネムーン、スイスのシャトーでの新婚生活――何もかも完璧なはずだった。トレーシーはジュリアンに身も心も捧げ、ジュリアンもまた長く抑えていた情熱を解き放ってトレーシーを愛した。だがシャトーに戻って四日目、死の床にあったジュリアンの父親がトレーシーに恐るべき事実を告げ、彼女を奈落の底へ突き落とした。ジュリアンを愛してる。でも一緒にはいられない。苦悩に引き裂かれたトレーシーは、黙って彼のもとを飛び出した。そして故郷のサンフランシスコで交通事故にあったのだ。五カ月の入院で外傷は奇跡的に完治、ショックによる記憶喪失も回復しつつある。ところが退院間際になってジュリアンが突然姿を現した。彼女をシャトーへ連れ戻しに……。
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