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ヴァイキングの暮らしと文化
「角のついた兜をかぶった北欧の海賊」という、誤りを含んだ偏ったイメージで語られてきたヴァイキング。実際には兜に角はなく、平時には商人であり農民だった。そもそも「ヴィーキング(ヴァイキング)」という言葉の語源は、海賊ではなく、商業地を点々としながら活動する商人そのものを意味している。北欧のみならず、イギリス・フランス・イタリア・ギリシア・ロシア史に大きな影響を与えてきた彼らは、どんな人々だったのか。 彼らの芸術は、象徴的な抽象主義と純粋な現実主義との中間にあり、機能性と美とを同時にかねそなえた、いわば実用的理想の域にまで達していた。ヴァイキングの精神・物質生活はひとつの文化であるだけでなく、西欧のキリスト教文明に匹敵するひとつの文明である。 本書は、ルーン学、サガや詩などの史料を駆使し、ヴァイキングの陸上や船上での日常生活や年中行事の、物質的側面のみならず精神生活をも幅広く扱い、「家族」を中心とした社会を組織したその豊かで高い文化全般を詳説する。 -
ヴァンダル興亡史 地中海制覇の夢
五世紀中頃、地中海に君臨したヴァンダル族。移動と戦いに明け暮れ、六世紀半ばに東ローマ帝国に滅ぼされるまでの足跡を、民族大移動の流れの中に活写。 -
ヴァンデ戦争 ──フランス革命を問い直す
「自由・平等・友愛」を掲げて行われたフランス革命。その革命政府によって課された重税、徴兵令や、カトリック教会への抑圧などに反発して起こったフランス西部・ヴァンデ地方の民衆蜂起は、「カトリック王党軍」という反乱軍を組織して、共和軍との数年に及ぶ内戦へと突入した。革命政府は、ヴァンデ地方での無差別の大量殺戮をもってこれを弾圧し、1793年から96年にかけて革命の名の下に数十万の民衆が犠牲となる。ヴァンデの人々はフランス革命をどう捉え、何を目的に行動したか。史料に基づいて、「後進地域の狂信的民衆による反革命蜂起」とみなされてきた戦争の実態を克明に描く。 -
ヴィクトリア時代の女性たち(歴史学叢書) フェミニズムと家族計画
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中流階層が新しい潮流として登場するヴィクトリア時代を背景に、自立し反乱する新しい女たち――英国人の日常生活が転回する1870年代の結婚・出産・教育・職業・性に対する女性の生活と意見を具体的な資料や証言に基づいて描写し、全ての分野に亙って社会進出が著しい現代女性の原像をヴィクトリア朝の女たちに求めた女性史学の記念碑的名著。 【目次より】 凡例 日本語版への序 序章 第一章 出産率と女性の抗議 第二章 女権の論議 第三章 改革のひろがり 第四章 改革の成り行き 第五章 完全なる妻 第六章 ジェンティリティの流行 第七章 一八七〇年以後 第八章 性に対する態度 第九章 女性解放と家族の規模 結び 原注 訳者あとがき 付録 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 バンクス,オリーヴ 1923年生まれ。ロンドン大学で博士号を取得。レスター大学助教授を務めた。専門は、フェミニズム。 -
ヴィクトリア朝:ある時代の虚像と実像
歴史・人間・帝国 政治・経済・社会の制度から、科学・文学・芸術の文化までの遺産が、世界で称賛されつづけているイギリスの一九世紀。だが、このヴィクトリア朝には、つねに神話化されたイメージがつきまとう。 ヴィクトリア朝の人びととは、いったい誰のことを指すのだろうか。この時代を生きた彼ら/彼女らは近代都市社会の多くの課題に初めて直面する一方で、その世界的な行動が帝国という悪しき世界を形づくることにもなった。 それにしても、なぜヴィクトリア朝は、今なお日本を含む諸国の文化で重要な位置を占めつづけているのだろうか。「ヴィクトリアニズム」と呼ばれる特定の世界観/価値観は正当化できるのか。この時代のイギリスの実像はどのようなものだったのか。そして、その文化は世界にいかなる結果をもたらしたのだろうか。 本書は、このような問いをめぐって歴史学者が冷静な視点から論じる、ヴィクトリア朝研究の小さな名著である。今後、イギリスという国の歴史的な内情や、その栄光と秘密を知りたい読者、さらに世界の近代史への理解を深めたい読者にとっての必読書になるだろう。 -
ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド
これからあなたを、ヴィクトリア朝の世界へご案内します。あなたのあこがれの社会できちんと暮らしていけるように。『ダウントン・アビー』や『嵐が丘』に登場するような女性が実際にどのように暮らしていたか知ったら、きっとあなたは驚くはずよ……。衣服、トイレ、入浴、ダイエット、結婚、初夜、避妊など、約200点の図版を交えて、ヴィクトリア朝時代のイギリスやアメリカの女性のありのままの暮らしを紹介。読んで楽しく、驚きの事実が満載のユニークな歴史ノンフィクション。/【目次】こんにちは、自堕落さん/第1章 服を着る――恥ずかしい部分を上手に隠す方法/第2章 バケツに排泄する――忌まわしき生理的欲求/第3章 油断ならない入浴/第4章 月経――あなたはまちがっている/第5章 ダイエット――あなたは小さなプディングバッグ/第6章 美――焼き、厚く塗り、詰める/第7章 求愛――自分からは言い寄らない/第8章 結婚初夜――ばかな殿方と契りを結ぶ/第9章 避妊とその他の神を冒涜する行為/第10章 良き妻――夫をできるかぎり怒らせないための方法/第11章 家庭を正しく営む――緩やかな支配/第12章 公の場におけるふるまい――辱めと危険と博物館を避ける/第13章 ヒステリー――ヴィクトリア朝時代の生活においてちっとも愉快ではないこと/第14章 秘密の堕落行為――「いぼと小さい乳首はこれに起因する」/結論 パンティが恋しい/謝辞 抱擁を! あなたに抱擁を!/参考文献/解説=村上リコ -
ヴェルサイユ宮殿に暮らす:優雅で悲惨な宮廷生活
豪華絢爛な宮殿の舞台裏 フランス貴族社会の象徴、ヴェルサイユ宮殿。18世紀、ここには王を頂点に1000人以上がひしめきあって暮らしていた。豪華絢爛な外観、贅沢な食事、着飾った女性たち、舞踏会や音楽会……。華やかな宮廷生活が思い浮かぶが、本書のテーマはこうした表の顔ではなく、より人間くさい日々の営みのほうにある。著者は残された書簡や官僚機構の報告書などを精力的に読み込み、宮殿での暮らしの実態をひもといてゆく。 宮殿の内部は226の居室からなる巨大迷路の様相を呈していた。広さ・設備とも許容量を超える人数が暮らすなかで、個人のプライバシーは守られていたのか。1000人分の食事はどのように準備され、消費されていったのか。安全な飲料水は確保できていたのか。入浴や排泄はどのようにしていたのか。広大な建物をどのように掃除していたのか。大量の洗濯物はどこで洗い、どこに干していたのか。華やかなイメージとは裏腹の驚くべき事実が次々と明かされる。 当時の史料からは、貴族たちの苦労がしのばれると同時に、彼らがたくましく生きていた様子もうかがえる。本書を読めば、これまでとは違った宮殿の姿が立ちあがってくるはずだ。 -
雑学 大江戸問答100
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大好評の『誰もが江戸通になる! 大江戸問答150』に続く、シリーズ第二弾! 江戸庶民と武士の暮らしと文化、将軍と大奥の生活まで 「大江戸」の魅力を100問のクイズで徹底解剖! 「風呂の浴槽を『湯舟』と呼ぶわけとは?」 「赤穂浪士討入り当時、吉良上野介邸があった場所は?」など、 江戸の出来事や人物を題材にしたクイズを、四択形式で出題。 最初から順番に通して読むのもよし。 興味を引かれた設問を選び、その解説を読んでもよし。 問いを重ねていくうちに、江戸の風景が少しずつ姿を現し、 人々の暮らしや文化が、まるで一つの長い物語のように結びついていきます。 知ったらすぐに、誰かに話したくなる豆知識が満載。 楽しみながら、江戸の人々の知恵や美意識、暮らしの工夫が学べる一冊です! -
小栗忠順と明治を築いた男たち
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公は小栗忠順。本書は、幕末に「近代化」を手掛けた幕臣・小栗忠順の生涯と、「近代化」をキーワードに明治を築いたキーマン17人の物語をまとめたものである。17人は、小栗と何等かの関係のあった人物もいればそうでない人物もいる。具体的には、井伊直弼、ジョン万次郎、レオンス・ヴェルニー、松平春嶽、徳川慶喜、勝海舟、土方歳三、榎本武揚、木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通、大村益次郎、前島密、伊藤博文、渋沢栄一、大隈重信、東郷平八郎である。学校ではほとんど教えられていないが、小栗は幕末の英傑であり、日本の近代化の旗手ともいえる人物である。万延元年(1860年)の遣米使節では、目付であった小栗が、実質的には大事な交渉を任され、別格の存在だった。「オグロは、使節団の中心である。なにごとも、彼の同意がなければ決定できない」(『ニューヨーク・ヘラルド』より)。日本人初の世界一周をしての帰国後、横須賀造船所の建設、洋式陸軍の整備、日本初の株式会社設立などを次々と手掛け、近代化へ向けて奔走した。そんな小栗がなぜ、罪なくして斬られ、逆賊とされてきたのか――本書を読めば、その訳が見えてくる。天才幕臣の覚悟と、「近代化」へ向けて変わりゆく幕末・明治維新の時代の空気が伝わってくる一冊。 -
神のゴーストライター:聖書を作った古代ローマの奴隷たち
聖書の文章を「書いた」のは誰だったのか 古代ローマ時代、文書・文芸作品を「創作」するのはしかるべき立場の人間だったが、それを「筆記」するのはもっぱら、秘書・書記・写字生職の奴隷や解放奴隷であった。それはローマ時代に成立した新約聖書も例外ではなく、「書いた」人物の名前まで記されている箇所がある。考古学上の理由から「書いた」のが使徒本人ではないと考えられる手紙もある。当時の口述筆記に、いったん速記記号に圧縮して書き取り後から文章にふくらませる方法が使われていたことを考えると、そこには「書いた」人物の編集能力や、解釈すら含まれている可能性もあるかもしれない。 では、古代ローマ社会の奴隷の目に、イエスはどういう存在に映ったか。福音書に書かれているイエス像は、当時の社会から見てどういう存在なのか。有力者が改宗すると、しばしばその家――ファミリアに属する大勢の奴隷たちもまとめて改宗となった時代、そうした奴隷たちにとって宗教とは、キリスト教とは何だったのか。 古代ローマに生きたさまざまな立場の奴隷たちの世界を見わたしながら、ローマ社会とくに奴隷制度という角度から、新約聖書について考察する。 [目次] 地図 著者からの注記 はじめに I 目に見えない手 第1章 エッセンシャル・ワーカー 第2章 パウロとその秘書たち 第3章 イエスの物語を読み直す II メッセンジャーと職人 第4章 神のメッセンジャー 第5章 言葉のキュレーター 第6章 福音書の顔 III 遺産 第7章 忠実なキリスト教徒 第8章 不従順な者への罰 エピローグ 謝辞 訳者あとがき 図版一覧 注 略語と著者による引用の翻訳についての注記 -
世界地図と地球の時間 ――グリニッジ標準時と本初子午線
20世紀、世界は標準化された―― ロンドンの天文台が司る、巨大システム いま、この本を手に取ってくれたあなたは、地球上のどこにいるのか。それが地球上のどこであれ、正確に「ここ」と示すことができる便利な指標がある。「緯度」と「経度」である。 経度と緯度を調べれば地球上の座標が定まり、時計を見れば、今が何時かすぐわかる。経度差から外国の時間も計算できる。便利だが、あまりに当たり前で、もはや意識すらされないこの時間と空間の指標が、世界で統一されたのは、19世紀末から20世紀中頃のことであった。同時に、イギリスのグリニッジ天文台という施設を基準とした世界中を覆うこの巨大なシステムが、各地域で各民族に流れていた時空の感覚を塗り替えてきた。いつ、どうして、時計と地図は標準化されたのか。その歴史に迫る。 === 【目次】 はじめに 第一章 世界地図を編む人々――並び立つ本初子午線 1 世界の最西端 2 大西洋からパリへ 3 「この船」の現在地を知る 4 それぞれの本初子午線 第二章 グリニッジ天文台――空間と時間が交差する場所 1 地図の帝国 2 陸地測量部の設立、インドの地図化 3 海図に描かれる世界 4 時間の帝国 第三章 多様な基準線、異なる時間――本初子午線をめぐる論争 1 なぜ本初子午線の統一が必要になったのか 2 ある鉄道技師のアイデア 3 ピラミッドを基準とする 4 メートル法との駆け引き 第四章 本初子午線をめぐる外交――時間と空間の国際秩序 1 国際子午線会議の開幕 2 本初子午線と世界標準時の成立 3 合理的で科学的な判断 第五章 時間と空間の輸入――標準化への長い道のり 1 日本標準時をつくる 2 「太陽の時間」と「人工の時間」 3 標準化のゆくえ おわりに あとがき === -
ガザからイラン戦争へ――中東の変動と揺らぐ国際秩序
2023年10月7日のハマースによるイスラエル攻撃以降、中東情勢は大きく変化した。 パレスチナ問題をめぐり、イスラエルは力の行使に拍車をかけながらも自己矛盾に陥り、パレスチナの側も行き詰まりを見せている。 中東地域レベルでは、米国の撤退、各国の経済利権の地理的拡大などから、イラン及び「抵抗の枢軸」、イスラエル、トルコ、サウジアラビア、UAEをはじめとする各国が、対立や協調が固定されない複雑なパワーゲームを激化させた。 さらに、イランと米国およびイスラエルの敵対関係は、さまざまな対立と共鳴しながら、停戦に合意しても軍事衝突が続く不安定な状態を生んでいる。 中東で進行する変動の意味とは何か。 多極化へ向かう国際システムの変化と共に考察する。 目次 序 10・7攻撃からの3年間―なぜ中東は戦乱に見舞われたか 中東は「巨大な共鳴箱」/14項目覚書と攻撃の再開/紛争の二重構造/当事者レベル―パレスチナ問題の特異性/中東地域レベル―「抵抗の枢軸」の形成/国際レベル―「イスラエルによる平和」の試み/10・7という異議申立て 第1章 イラン戦争―出口が見えない不安定な「停戦」 米、イスラエルによる攻撃/ホルムズ海峡を事実上封鎖/湾岸アラブ諸国への攻撃/イスラエルへの攻撃と迎撃問題/湾岸情勢とリンクしたヒズブッラー問題/イランで大規模抗議デモ/ネタニヤフの説得―軍事攻撃でイラン民衆が蜂起/停戦発効と迷走する交渉/急増した戦争の被害とコスト/米国とイラン、覚書に調印 コラム1 ホルムズ海峡とカスピ海 第2章 引き金となった10・7攻撃とガザ戦争 「アクサーの洪水」作戦/「我々のナラティブ」―ハマースの説明/オスロ合意を拒否したハマース/ハマースによるガザ実効支配/ハマース「政府」には4万から5万の職員/なぜイスラエルは奇襲攻撃を許したのか/「ルービックキューブのような戦闘」/戦闘員をリクルートし続けるハマース/ドーハ攻撃の衝撃/なぜ戦争は長引いたのか/一本化しない世論/負担増に苦しむ予備役兵/トランプ案に基づく停戦が発効 コラム2 オアシス都市ガザ 第3章 「抵抗の枢軸」とイスラエル―揺らいだイランの「前方防衛」 ヒズブッラーとイスラエル―ポケベル爆破事件/フーシー派の遠距離攻撃/「抵抗の枢軸」とイランの非対称戦略/イスラエルを南レバノンから駆逐したヒズブッラー/イランの「陸の回廊」とイスラエルの「影の戦争」/「影の戦争」から「表の戦争」へ/アサド体制の崩壊/12日間戦争/乗り越えた空中給油とバンカーバスターという障壁/密接な米・イスラエル軍事協力/永続的な戦争状態へ コラム3 ヒズブッラーとレバノンの宗派主義 第4章 人道危機と米国のイスラエル支援 民間人犠牲者の急増と深刻化した食料不足/巨大爆弾を無誘導で/深刻化する人道危機/際限ない米国のイスラエル援助/ジェノサイド条約違反で国際司法裁判所へ提訴/ICJの暫定命令とジェノサイド問題/国際刑事裁判所の逮捕状/UNRWAに対する疑惑/「難民問題の継続はUNRWAのせい」/イスラエル批判は反ユダヤ主義か コラム4 ネルソン・マンデラのガザ訪問 第5章 米国、イスラエルと対峙するイラン―確執はなぜ終わらないのか 米国の「代理人」/イラン革命とイスラーム共和制の成立/米大使館占拠・人質事件/「パクス・アメリカーナ」に対抗するイラン/あらゆる面で敵対するイスラエルとイラン/核開発疑惑の拡大/オバマ政権と2015年核合意/トランプの「最大限の圧力」政策とイランの制裁逃れ/有効ではなかったイランの核ヘッジング戦略/IRGCの権力拡大と経済権益/相次ぐ体制批判運動/米中東政策の転換―「アメリカによる平和」から「イスラエルによる平和」に/アラブ・イスラエル間の共同防空システム コラム5 12イマーム派の殉教精神 第6章 イスラエル―大イスラエル主義と好戦的な新戦略ドクトリン 「ガザは誰のものか」/シオニズムの実践としての入植活動/事実上併合された西岸/宗教化するイスラエル軍/変化したイスラエルの戦略ドクトリン/「永続戦争」がもたらした兵士のモラル低下/イスラエルの情報評価―戦略レベルでは希望的観測/米国にとってイスラエルは「戦略的資産」か/曲がり角の対イスラエル支援 コラム6 イスラエル・ロビーの変容 第7章 終わらないパレスチナ問題 厳しいデュアルユース規制/何も具体化しないガザ暫定統治/主役を排除したガザ和平構想/瓦礫の山、しかしNGOの活動を規制/拡大した西岸での軍事作戦/急増する入植者の暴力/暴力を増長させる占領制度/締め付けられる西岸経済と自治政府財政/正統性を失ったパレスチナ自治政府/「自発的移民」の促進 コラム7 「生命パスポート」母子手帳 第8章 中東の新たな安全保障環境 「ダモクレスの剣」ホルムズ海峡/問題山積の核交渉/中東の核問題/「抵抗の枢軸」と軍事技術の進展/イランの現体制は持つのか/GCC諸国が直面する新しい安全保障問題/UAEとサウジの安全保障政策/イスラエルとの関係を拡大するUAE/戦略的自律性の強化を図るサウジアラビア/「イスラエルによる平和」への憧憬/再現できそうにない「成功体験」 コラム8 イスラエルの核戦略 終章 戦争でも平和でもない曖昧さ 当事者レベル―変質するパレスチナ問題/地域レベル―パワーゲームの展開/国際レベル―「強欲な覇権」の行き詰まり あとがき 参考文献一覧 -
大学入試改革の失敗学
ごく短期間に終わった「能研テスト」、ある文部大臣の改革構想の挫折。様々なアクターが関わった大学入試における共通試験改革の試みとその失敗から、改革のあるべき姿について教訓を得る。 【主要目次】 はじめに 序章 大学入試における共通試験改革の「失敗」を分析する――本書のねらい 第1節 共通試験改革の「失敗学」 第2節 失敗はどのように捉えられてきたのか 第3節 失敗の新たな要因を解明するための問い 第4節 本書の構成 第Ⅰ部 能研テストの政策過程 第1章 軌道に乗らなかった能研テスト――実施状況と能力開発研究所・文部省の対応 第1節 能研テストと能力開発研究所の概要 第2節 悪化した能力開発研究所の経営 第3節 能研テストの継続に向けて 第4節 能力開発研究所・文部省による対応のどこに問題があったのか 第2章 大学側が能研テストに求めたこと 第1節 追跡調査に対する協力 第2節 支援強化の要請と利用拡大の限界 第3節 国立大学協会は能研テストに一貫して否定的だったのか 第3章 能研テストの実施が決まるまで――政策形成・決定過程の検証 第1節 中央教育審議会第16特別委員会の概要 第2節 なぜ能研テストが必要とされたのか 第3節 能研テストはどのように構想されたのか 第4節 能研テストの検討段階におけるねらいと乖離 第Ⅱ部 文部大臣・西岡武夫による大学入試改革の政策形成過程 第4章 西岡武夫の大学入試改革構想――文部大臣に就任するまで 第1節 大学入試改革構想の源流 第2節 一貫した大学入試改革構想 第3節 西岡武夫が理想とした大学入試のあり方 第5章 西岡武夫による大学入試改革構想実現の試み――文部大臣在任時の政策形成過程 第1節 自民党復党後の西岡と大学入試改革 第2節 大学入試改革への着手の表明 第3節 関係審議会に対する追加諮問の画策と断念 第4節 西岡による改革実行を阻んだもの 終章 共通試験改革の失敗から何を学ぶか――本書が明らかにしたこと 第1節 能研テストの失敗を理解するための新たな視点 第2節 共通試験改革の実行に必要なもの あとがき 参考文献・資料一覧 -
年齢で読む日本史 :あの人、あの時いくつだった?
あの歴史的な出来事が起こったとき、あの人はいったい何歳だったのか。関係者の年齢を知ることで見えてくるものがある! 新聞やテレビ・ネットに掲載されるニュースには、必ずと言っていいほど関係者の年齢が表示されています。 つまり、関係者の年齢というのは、ニュースの理解に必要な要素なのでしょう。 しかし、一般的な歴史の教科書には年齢の記載がありません。 歴史上のあの人はあの有名な出来事が起こったとき、はたして何歳だったのでしょうか。 関係者の当時の年齢を知ると、遠い歴史上の出来事がリアリティを帯びてきます。年齢から推察されるものも少なくありません。 本書では、日本史上の主な出来事について関係者の「年齢」に着目しつつ読み解いていきます。 意外な気づきがあるかもしれません。 【本書目次】 はじめに 第1章 古代~帝も貴族もみんな若かった?~ 聖徳太子はいくつで摂政になった?【聖徳太子をめぐる人々】 乙巳の変は「特定少年」の犯罪だった?【大化の改新の真実】 奈良時代の政争は世代交代劇だった?【天平の権力争い】 悲劇の遠因はジェネレーションギャップ?【道真左遷の真相】 道長の権力の源泉は若さだった?【摂関時代と望月の人】 |章末コラム① |卑弥呼は長寿? 第2章 中世~武士の時代は年齢差がつくった?~ 崇徳上皇は白河上皇の子ども?【院政と平氏政権】 源氏は果たして勝ったのか?【初期鎌倉幕府の謎】 新仏教開祖の生年は1世紀も違う!【鎌倉文化の真実】 武士の時代の権力者は若い!【元寇~南北朝時代の人々】 室町時代の実態!【足利義満と同時代の人々】 |章末コラム②| 武士の元服と結婚年齢 第3章 乱世~戦国の世は年齢で読み解ける?~ 20代で子をあきらめた?【応仁の乱勃発の真相】 戦国時代の流れは年齢で理解できる?【年齢で見る戦国時代】 年上を部下にすると下剋上される?【下剋上の真実の姿】 実は単なる世代交代劇だった?【清洲会議の謎】 石田三成の起こした世代交代合戦!【関ケ原の戦いの実相】 |章末コラム③| 戦国武将の一生 第4章 近世~江戸時代を生きた老若男女~ 最年少将軍は誰?【ちょっと意外な将軍就任年齢】 20代で総理大臣格になった人がいる!【幕政を担った男たち】 時代劇の主人公の実年齢は?【時代劇のヒーローの真実】 あの文化人は意外と若かった?【江戸時代の文化人たち】 年齢を知ると事件を見る目が変わる?【江戸事件簿】 |章末コラム④ |江戸時代の現役年齢 第5章 近代~幕末や維新は若さで乗り切れた?~ 幕府高官はアメリカの年の功に敗れた?【黒船来航】 志士たちの力関係は年齢で決まる?【志士たちの年齢差】 初代内閣の平均年齢は40代!【意外に若い明治の政治家】 文豪たちはイメージよりも若かった?【明治の文豪たち】 憧れの時代をつくった若手芸術家!【大正ロマンの人々】 |章末コラム⑤| 就学年齢の推移 第6章 近現代~驚きの最年長・最年少記録!~ 就任年齢は時代によって差がある?【歴代総理大臣の年齢】 日本が誇るあの人の年齢は?【ノーベル賞と国民栄誉賞】 五輪参加歴半世紀?【メダリストの意外な年齢】 最年長で芥川賞を受賞したのは?【現代の文人たちの年齢】 平均寿命は時代によって変わってきた!【平均寿命の推移】 |章末コラム⑥ |いろいろな最年少、最年長 おわりに 主な参考文献 -
歴史叙述の理論と歴史
「すべての真の歴史は現代史である」 この有名な警句は何を言わんとしたのか? その真意がよくわかる新訳の登場 美学、哲学、批評、政治、経済に及ぶその思考が、20世紀ヨーロッパの言論界に大きな影響を与えたクローチェ。 哲学を歴史学の一契機に包摂せんとして、彼は本書を書き上げた。 思考を放棄し事実を列挙するだけの「年代記」ではなく、事実の上に何らかの超越性を見出そうとする「歴史哲学」でもない、本来的な歴史とは何か。 要諦をクリアに理解できる新訳で読む、最重要理論書 [本書より] 本当の歴史は普遍であるかぎりでの個人、個人であるかぎりの普遍の歴史であると理解することである。政治のためにペリクレスを、哲学のためにプラトンを、悲劇のためにソフォクレスを廃することではない。政治、哲学、悲劇をペリクレス、プラトン、ソフォクレスとして考え、それぞれの代表としてかれらを捉えることである。そして、かれらの持つ特定の一契機のなかに政治、哲学、悲劇がある、そういう存在としてこれらの人物を捉えるのである。 [本書の内容] 序 第一部 歴史叙述の理論 一 歴史と年代記 二 虚偽の歴史 三 普遍史としての歴史、「世界史」批判 四 「歴史哲学」の理念的成立とその解体 五 歴史の積極性 六 歴史の人間性 七 事実の選択と時代区分 八 区分(特殊史 ストーリアスペチャーレ)と分割 九 「自然の歴史」と歴史 補遺 一 立証された記録 二 特殊史の類推と変則 三 哲学と方法論 第二部 歴史叙述の歴史について 一 序論 二 ギリシアローマの歴史叙述 三 中世の歴史叙述 四 ルネサンスの歴史叙述 五 啓蒙主義の歴史叙述 六 ロマン主義の歴史叙述 七 実証主義の歴史叙述 八 新しい歴史叙述、結論 傍注(覚え書きと書評から) 原注 解説 礎石と道標──芸術の一般概念から哲学と歴史の統合、そして絶対的歴史主義へ 訳注 クローチェ作品集成 訳者あとがき *本書は学術文庫のための訳し下ろしです *Teoria e storia della storiografia, sesta edizione riveduta, Laterza, Bari 1948 を底本としました -
愛子さんの なんか変だな?
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 暮しの手帖本誌で好評を博した連載「愛子さんのなんか変だな?」が単行本になりました。子育てや暮らしの中で「あれ?」と感じる「なんか変」について語り、モヤモヤを吹きとばす痛快エッセイ集です。新たに収録した9編と人生相談4編も加わり、デザインも新たに読みやすくなりました。愛子さんの率直で前向きな言葉に、ハッとしたり元気づけられたり。子育て中の方だけではなく、幅広い世代にお読みいただきたい一冊です。