渡辺京二の作品一覧
「渡辺京二」の「維新の夢 ──渡辺京二コレクション1 史論」「近代の呪い」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ずっしりと、どこまでも重い読後感を残す本だ。
自分が読んだもの、触れたものはなんだったのか、繰り返し問わざるを得ない本。
異邦人たちが、見て、感じて、書き残した幕末から明治初年の日本の人びとと風景。
そこには、確かな手触りと懐かしさの実感がありながら、夢まぼろしのように儚く、現実とは思えないような妖しさがつきまとう。
著者自身が何度も断っているように、もちろん単なる日本礼賛のための本ではない。
日本が近代化(西洋化)することと引き換えに、滅んでしまった文明とはどのようなものだったのか。
そして、そもそも、近代化とはどういう人類史的な出来事だったのか。
もはや後戻りはできないことが明確に分か
Posted by ブクログ
亡くなられた時に、書店に置いてあり購入したが、今まで本棚のすみにしまわれていた。連休に取り出したらページが進み2日で読み終えた。今まで何度か取り出しては読み進めなかったのが不思議だ。
渡辺京二は石牟礼道子の「苦海浄土」の編集者として世に送り出し、「ゆきし世の面影」の作者ですが江戸の昔は決して悪い時代ではなかったと田畑は庭園のように美しかったと書いてます。庶民の暮らしも近所付き合いも温かだった。中学生のころ体罰は受けたが暴力は決してよくないが良き思い出だとしてます。最近のイジメにもちょっと精神が弱いのではないかとも言ってるような。
水俣闘争を戦った人ですが、決して体制に反駁してばかりの人で
匿名
20年以上に渡り、知る人ぞ知る、というのには異様な存在感を放ち続ける大著。これを完成させた作業量には感嘆するし、著者の考察も鋭くかつ温かみがあり、これを世に出してくれたことには感謝の念があるのは確かだが、江戸期を喪われた文明としてセンチメンタルに解釈するのは、結論に至れなかった人の、放棄とまではいかなくとも他者、後世への委託であるし、オチの無い尻切れ蜻蛉な読後感が強いのは否めない。
江戸期の日本人が持っていた、高い幸福感や自然への同化能力は、メカニズムとして科学する時代になってきており、もはや19世紀の西洋人の記録を含め史料という紙を突き合わせるだけの従来の歴史学は水掛論の温床になるだけである
Posted by ブクログ
2005年、平凡社ライブラリー。
元は1995年から週刊エコノミストに連載されたもので著者は熊本在住、市井の研究者だという。
幕末明治の外国人による日本見聞記を邦訳、原著も含めて広く渉猟し、当時の日本人、とくに庶民の人と暮らしそして社会を描きだたもの。
良いことばかりではないことを意識しつつ、いかに平穏で美しく豊かな社会であったか。それは一つの文明であったとし、自身もその時代に生きたかったと。テーマに分け14章に描き出す。
章立ては次の通り。第1章ある文明の幻影、第2章陽気な人びと、第3章簡素とゆたかさ、第4章親和と礼節、第5章雑多と充溢、第6章労働と身体、第7章自由と身分、第8章裸体と性、