逝きし世の面影

逝きし世の面影

2,090円 (税込)

10pt

昭和を問うなら開国を問え。そのためには開国以前の文明を問え。幕末から明治に日本を訪れた、異邦人による訪日記を読破。日本近代が失ったものの意味を根本から問い直した超大作。

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逝きし世の面影 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年12月26日

    2005年、平凡社ライブラリー。
    元は1995年から週刊エコノミストに連載されたもので著者は熊本在住、市井の研究者だという。

    幕末明治の外国人による日本見聞記を邦訳、原著も含めて広く渉猟し、当時の日本人、とくに庶民の人と暮らしそして社会を描きだたもの。
    良いことばかりではないことを意識しつつ、いか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月05日

    幕末から明治末年までの間に日本を訪れた外国人による日本人への眼差し。ディスカバージャパンならぬディスカバージャパニーズ。彼らの見た「幸福な日本人」は我々と同じ民族なのか?違う民族なのか?著者は言います。「文化は滅びないし、ある民族の特性も滅びはしない。それはただ変容するだけだ。滅びるのは文明である。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月24日

    薄々感じではいたが、明治維新を経て日本は別物になった。日本近代は江戸という文明の滅亡の上に打ち立てられたのである。渡辺はその文明の諸相を追体験するために当時日本を訪れた異邦人の記録に頼った。それを読むと我々現代人も当時の異邦人と同じ視線で当時の日本を見ていることに気づく。
     江戸後期の日本は私にとっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月22日

    明治維新はクーデターだったのか!
    江戸時代の牧歌的風景、人情が著者ではなく第三者によって描かれている処に客観性を感じさせられる、名著だと思った。

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    Posted by ブクログ 2021年09月20日

    幕末や明治の日本の民衆の快活で自由な、そして精神的に豊かな暮らしぶりを、その当時の来日欧米人の瑞々しい記録から明らかにする

    この文化が自分たちのたった150年前のものであるということも、そしてそれが失われていることも、読んでいる私たち日本人の胸に迫ってくる。

    明治以降西洋近代化を追求して今にいた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月12日

    江戸末期・明治初期の日本を訪れた西洋人が感じた「驚き」が、これでもかと紹介されている。日本人であるはずの自分だが、これを読むと、彼らと同じ目線で一緒に驚くことになってしまった。

    「昔の日本ってこんな感じだよね」と漠然と考えているイメージ(たぶん、時代劇とかで作られたやつ)が吹き飛ぶ。当時の日本はこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月08日

    著書は慎重に、しかし「独自の視点を持つ観察者がいて必ず観察され、その視点から言及することを逃れる術はない」というその言及に当たる事実を忘れることはない。
    その目線がいかに親日的、優しいと言われようと、そう言われる土壌が、反応する培地があるはずとしてすくい上げた中に、日本人の持っていた心性と、結びつい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月06日

    まず、大著であり読破するのは相当困難であると覚悟してください。あとがき、解説までで594ページ、活字のポイントも小さめで、相当に時間を要します。私はちょうど1週間かかりました。ですが、それだけの時間をかけて読む価値のある書籍であることは間違いないです。特に第一章がやや難解なので、なかなか読み進めない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月08日

    冒頭の章で、本書の資料として外交人の手記を用いることを通して、いわゆる左翼的知識人を批判しつつ、文化人類学の神髄とポストオリエンタリズムを説くあたり冴えている。

    いわゆる「厚い」記述が続く。

    第7章 自由と身分が面白い。抑圧されていた庶民のイメージが変わる。
    第9章 女性の位相も考察が良い。この...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月14日

    かなり分厚いので果たして無事に読み終えるのかと不安だったけど
    なんだかんだで最後まできっちり読めた。
    古き良き日本と言ってもいいのか悪いのか
    今の生活とは考えられない幕末~明治初期あたりまでの
    外国人が実際に日本に来て、その目で見た日本の姿が鮮明に描かれている。
    これをまとめるのはさぞかし大変だった...続きを読む

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