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Posted by ブクログ
亡くなられた時に、書店に置いてあり購入したが、今まで本棚のすみにしまわれていた。連休に取り出したらページが進み2日で読み終えた。今まで何度か取り出しては読み進めなかったのが不思議だ。
渡辺京二は石牟礼道子の「苦海浄土」の編集者として世に送り出し、「ゆきし世の面影」の作者ですが江戸の昔は決して悪い時代ではなかったと田畑は庭園のように美しかったと書いてます。庶民の暮らしも近所付き合いも温かだった。中学生のころ体罰は受けたが暴力は決してよくないが良き思い出だとしてます。最近のイジメにもちょっと精神が弱いのではないかとも言ってるような。
水俣闘争を戦った人ですが、決して体制に反駁してばかりの人ではないようです。組織には上下の秩序は必要としてます。
180ページほどの本ですが、最終章の「無名のままで死にたい」項はたくさんの付箋と赤線を付けてしまいました。博学な多くの本を読まれた渡辺京二は先人として学ぶべきところが多いです。
Posted by ブクログ
「来山は生まれた咎で死ぬる也 それでうらみも何もかもなし」小西来山の辞世の句が紹介されている。
けれど、そう簡単に達観は出来ないだろう。
自己愛がどんどん強まる現代のみなさん。極まった自己愛の裏側には、本当はもうそういうのはやめにしたい、ひっそりしていたい、という気持ちもあるのではないか。ところが社会はとにかく前に出ろ、顕示しろと急きたてる。
著者は集団に対する二つの思いの兼ね合いがあってよいという。所属したい気持ちと離れたい気持ち。極端なナショナリズムを常時持っている必要もない。
決して手を抜けとか逃げろとか、そういう話ではない。もちろん楽しみを放棄するわけではない。
生きるために精一杯やって、それが結果として有名になることもあるが、無名がベースだ。
(自分の基準で)清潔に生きて、無名で死ぬに限る。
ちゃんと読まないと誤解されそうな本であるし、自分も誤解しているかもしれないが、昨今、自分が目指そうとしてきた方向に光が灯ったようで、結構安心している。
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