維新の夢 ──渡辺京二コレクション1 史論

維新の夢 ──渡辺京二コレクション1 史論

1,485円 (税込)

7pt

4.5

『逝きし世の面影』の著者渡辺京二は、日本近代史の考察に、生活民の意識を対置し、一石を投じてきた思想家である。その眼差しは表層のジャーナリズムが消費する言説の対極にある。本巻には、西欧的な市民社会の論理では割り切ることのできない、大衆の生活意識にわだかまる「ナショナル」なものを追求した「ナショナリズムの暗底」、明治国家への最大の抵抗者としての西郷隆盛を常識的定説から救抜する「逆説としての明治十年戦争」、北一輝と日本近代の基本的逆説の関連を問う「北一輝問題」など、日本近代史を根底から捉え返すことを試みた論考を集成する。

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維新の夢 ──渡辺京二コレクション1 史論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても刺激に満ちていて知的好奇心を満足させてくれる評論集である。といいながら果たしてどれほど理解できたかは甚だあやしいかぎりだが。西南戦争における西郷隆盛の不可解な行動への渡辺氏の理解は、通俗的歴史観をばっさりと切り捨て、司馬遼太郎の『翔ぶがごとく』をも「小説として見れば、これまたスカスカである。」

    0
    2013年02月24日

    Posted by ブクログ

    本書に含まれる「逆説としての明治十年戦争」についてだけコメントする。

    渡辺京二の深い思考と、熱い情熱とを感じさせる読み応えのある論文。
    そして、見事な文章。
    今時、こうした文章を書ける人はいない。
    タイトルにある「逆説」がキー•ワードだ。
    「明治十年戦争」とは、西南の役のことだ。
    歴史学では、それ

    0
    2025年10月02日

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