渡辺京二の作品一覧
「渡辺京二」の「維新の夢 ──渡辺京二コレクション1 史論」「近代の呪い」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
逝きし世の面影
著:渡辺 京二
出版社:平凡社
平凡社ライブラリー 552
考えさせられる書でした。
江戸から明治に変わったときに、日本は気が付かないままに重要なものを失った。
同時代を生きた日本人にはわからなくても、異文明からやってきた外国人は分かった。
その手がかりをその外国人が残した書籍から解読していくのが本書である。
江戸時代は、世界に稀なる、稀有の文明の時代であった。それがじわじわと滅んで、明治・大正・昭和へと進んでいく。日本文化は変わらないが、江戸の文明は滅んだというのが本書の主張なのである
荒々しい日本の自然が生んだものは、共同体として生きることを選んだ日本人の誠実さや、
Posted by ブクログ
ずっしりと、どこまでも重い読後感を残す本だ。
自分が読んだもの、触れたものはなんだったのか、繰り返し問わざるを得ない本。
異邦人たちが、見て、感じて、書き残した幕末から明治初年の日本の人びとと風景。
そこには、確かな手触りと懐かしさの実感がありながら、夢まぼろしのように儚く、現実とは思えないような妖しさがつきまとう。
著者自身が何度も断っているように、もちろん単なる日本礼賛のための本ではない。
日本が近代化(西洋化)することと引き換えに、滅んでしまった文明とはどのようなものだったのか。
そして、そもそも、近代化とはどういう人類史的な出来事だったのか。
もはや後戻りはできないことが明確に分か
Posted by ブクログ
亡くなられた時に、書店に置いてあり購入したが、今まで本棚のすみにしまわれていた。連休に取り出したらページが進み2日で読み終えた。今まで何度か取り出しては読み進めなかったのが不思議だ。
渡辺京二は石牟礼道子の「苦海浄土」の編集者として世に送り出し、「ゆきし世の面影」の作者ですが江戸の昔は決して悪い時代ではなかったと田畑は庭園のように美しかったと書いてます。庶民の暮らしも近所付き合いも温かだった。中学生のころ体罰は受けたが暴力は決してよくないが良き思い出だとしてます。最近のイジメにもちょっと精神が弱いのではないかとも言ってるような。
水俣闘争を戦った人ですが、決して体制に反駁してばかりの人で
匿名
20年以上に渡り、知る人ぞ知る、というのには異様な存在感を放ち続ける大著。これを完成させた作業量には感嘆するし、著者の考察も鋭くかつ温かみがあり、これを世に出してくれたことには感謝の念があるのは確かだが、江戸期を喪われた文明としてセンチメンタルに解釈するのは、結論に至れなかった人の、放棄とまではいかなくとも他者、後世への委託であるし、オチの無い尻切れ蜻蛉な読後感が強いのは否めない。
江戸期の日本人が持っていた、高い幸福感や自然への同化能力は、メカニズムとして科学する時代になってきており、もはや19世紀の西洋人の記録を含め史料という紙を突き合わせるだけの従来の歴史学は水掛論の温床になるだけである