小笠原泰の作品一覧
「小笠原泰」の「なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密」「2050 老人大国の現実」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小笠原泰」の「なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密」「2050 老人大国の現実」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
現状の社会保障制度は、経済成長の神風待望論に依存するだけで、現実を直視していない。
超高齢化社会の進展により、今の社会保障制度は破綻する。
現実を直視し、小手先の立て直しではない、中長期的な改革が必要である。
高度経済成長期の原動力は、人口増加や都市への人口流入、円高基調などの条件が整っていたが、その後、前提が変わってしまった。
その中で、持続的経済成長を夢見ているだけ。
社会保障制度の問題の解は、この国の成り立ちの根本にまで踏み込み、国家観の大きな転換を踏まえたドラスティックなグランドデザインの見直しを行う必要がある。
現行の年金制度をいったん精算し・新たなナショナルミニマム国家を目指
Posted by ブクログ
前半2章は、人口動態的に縮小均衡が不可避なのにシルバー・ポピュリズムにおもねく政治と、応分負担を考えずに「くれくれ・金持ちが払えばいいじゃん」的な国民により、この国の没落は確定事項であるという論。とことんデータで理詰めに駄目出しがされる。第3章は欧州各国・米国・中韓の観察。著者はマッキンゼー→VW→かーギルというキャリアの中でこれらの国で実際に居住していた経験があり説得力あり。第4〜6章は処方箋。縮小均衡いいじゃんか、という個人レベルの気持ち論だけでなく、税制・社会制度の提言も。特に、年金制度の再設計に関しては、明確かつわかりやすい。介護・医療費の受益分を社会保障口座で管理しておき、死亡時に資
Posted by ブクログ
グローバル化が、インターネットに媒介されるように、国境に代表される様々な境界線を、ヒト、モノ、カネが超える《脱国境化》の現象と、それによって更に際立つ民族、共同体、伝統などが見直される《地域性の再評価》の現象が同時に起こるものだとするならば、前者のみに力点を置くような対応の仕方では不十分である。後者への対応を、ナショナリズムや排外主義に陥らないようにハンドリングすることを同時に行わなければならないはずだ。
最近になって、「グローカル(glocal)」なる言葉が一般化したように、不十分ながら、ようやく後者へのクローズアップがなされるようになってはきている。ただし、まだ「グローバル化に対応でき