【感想・ネタバレ】日本人3.0 - 新しい時代のルールと必須知識 -のレビュー

あらすじ

あなたはこれから、生き残れる人? 終わっていく人?

本書を読めばわかります

新しい時代のルールと必須知識を、日本企業と個人のグローバル適応の第一人者がやさしく解説。

政治・国家、社会システム、企業、知識・教養、グローバル適応、テクノロジー、生き方・考え方――

ふるいアタマをバージョンアップして、好きなことを・好きなときに・好きなようにやれる、“最新の日本人”=「日本人3.0」に進化せよ!


【著者プロフィール】
小笠原泰(おがさわら・やすし)
1957年、鎌倉市生まれ。
東京大学文学部卒、米国シカゴ大学社会科学大学院国際政治経済学修士・同経営学修士。
マッキンゼー&カンパニー、フォルクスワーゲンドイツ本社、カーギルミネアポリス本社などを経てNTTデータ経営研究所へ入所。
同社パートナーを経て、2009年より明治大学国際日本学部教授となる。
NHK「白熱教室JAPAN」で放映された大学の講義が話題を呼んだ。
主な著書に、『なんとなく、日本人』(PHP研究所)、『日本型イノベーションのすすめ』(重久朋子と共著、日本経済新聞出版社)、『2050 老人大国の現実』(渡辺智之と共著、東洋経済新報社)などがある。

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Posted by ブクログ

 著者と、あるところですれ違ったのをきっかけに手に取った。日本論や日本人論には日頃警戒している。でも、この本における日本人の定義は「母国語が日本語であること」(p26)なので、右とか左とかの話ではないことにホッとしつつ読み進めた。安心を求めてやたら国に頼るのではなく、リスクをおそれず、国にこだわらず、個人として自分のしたいことをしていこう、ということを著者は言っている。すでに普段からそう考えて生きているので、私にとっては今更な内容だったが、意見には賛成だし、この本を読んで役に立つ人もいるだろう。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

日本人、日本社会の特性を紹介し、新しい時代にふさわしい「日本人3.0」になるための心構えを説いた一冊。
このような日本人論・日本社会論というのは、いろいろな著者が独自の考察をされているので、興味深いのですが、本書も刺激的な内容でした。

タイトルである「日本人3.0」について、冒頭でこのように述べています。
○「日本人3.0になる」とは、今後も続く変化の激しい不確実な環境に適応して、個人の多様性と個性を前提に、自らの進むレールを敷いて、自己投資を通して自分を成長させ、変化の荒波を泳ぎ切ること
○その結果として、「今後の激しい変化を生き抜けること」と「社会の進歩のエンジンになること」が、「日本人3.0になる」ことのメリット

第1章では、政治には社会の特性が凝縮しているとして、そのメカニズムの理解が重要だとした上で、国家の本質は権力維持のため社会の安定を優先→社会管理のため分厚い中間層が必要→組織効率を上げるために同質化を進める→多様化しないので国に期待してはいけない、という流れになっており、何とも身も蓋もないような展開な感じがしました。
このように様々な観点から日本の特性を述べているわけですが、日本人にはもともと「持続的変容性」という傾向が強く、それが過去の日本の強みであったはずが、発揮されていない、そのためにもっとリスクを取った行動が必要であるという意見が展開されます。
思い当たることも多く、考えさせられる一冊でした。



<目次>
序章 「最新」の日本人になれる人、なれない人
第1章 「日本人3.0」の必須知識ー政治・国家
第2章 「日本人3.0」の必須知識ー社会システム
第3章 「日本人3.0」の必須知識ー企業
第4章 「日本人3.0」の必須知識ー日本人
第5章 「日本人3.0」の必須知識ーメンタル
第6章 「日本人3.0」の必須知識ー判断と選択
第7章 「リスク」を取るか、回避するか、それが問題だ
第8章 「日本人3.0」になるために今からできること
終章 「最新」の日本人として生きる

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

2024.21st
日本人の心性として「持続的変容性」を出してくるのはなるほどなぁと思いました!確かに無節操にいろんな国のイベント取り入れてますよね(^^)
国の政策で変化を忌避するように誘導されているという言説も結構説得力がありました。
ただねぇ、その結果としてのコアになる主張が「リスクを取ってグローバルで勝負しましょう!!」くらいなのでちょっと…(^^;)
「日本人3.0」…タイトル負け感がありますね…(^^;)
いや、途中までは論理的で読んでて面白かったんですよ?!(^^;)

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2024年12月09日

Posted by ブクログ

前半で日本の当たり前とされている風習や習慣を客観的に分析し、批判的に書かれている。なるほどなと思う部分も多かった。
終わりに向かうに従って、今後どうすれば良いかを指南する作り。

内容としては啓発本とよく似た手法。それができりゃ苦労せんよって思ってしまうなぁ

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2024年09月29日

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