山村竜也の作品一覧
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ユーザーレビュー
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前巻から引き続き、これまでの回想から一転、リアルタイムに進む池田屋事件の最中勃発した沖田総司vs吉田稔麿、藤堂平助vs桂小五郎、近藤勇vs桂小五郎が描かれた最終巻。それぞれの決着については史実から予想ができるものの、まあこの桂小五郎いろいろヤバい。登場時、んん???この眼は……宇宙を宿してないか?と
...続きを読む思ったら本当にそんな感じだった。超越者。過去に見たどの桂よりもヤバくてもはや剣客の類ではないと思うのだが、相対する近藤勇がまた強く、というか最初から想像以上に強いのだがさらに強くなる。
最後銀河系にビッグバンでも起きそうな空気から、やっぱり桂さん!!!この結末お約束ながら割と好き。
対して先の二人よりはまだ人同士の戦いの空気を纏う吉田稔麿と沖田総司の方は決着もまた人間臭くて、うんこれぞ少年漫画のラストだ!!
というわけで、1巻からずっと楽しく読ませてもらいました。最初このスタイルでいったいどうやって完結するのかな???という疑問があったわけですが、ドラスティックかつ綺麗にまとまった最後でした。これまで登場した剣客紹介のエンドロール???も粋でよかった(^ω^)
Posted by ブクログ
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土方歳三vs坂本龍馬決着から池田屋事件へ。前巻から続く土方と龍馬の対比がそれぞれの人となりを描き出して、とても良かった。そして……ここから完全にネタバレなんだけど
ついに土佐屈指の人斬り岡田以蔵登場。今まで見たことないタイプの以蔵、そして坂本龍馬との関係性。いつも逆の立ち位置で描かれることがほと
...続きを読むんどなのでちょっと驚いたとともに新鮮だった。
キャラデザ面でもこんな爽やかですっきり垢抜けた以蔵は初めて……
と、土方の語りで座はお開きとなり、本段池田屋事件へ。
座興では語られる事のなかった近藤勇や永倉新八が集団戦の中リアルタイムで強さを語ることになり、まあ近藤の殺陣のど迫力なこと。
これからは普通に歴史物になるのかな?と思いきや、ラストでやはり1対1のガチンコバトルが用意されツワモノガタリナウ!といったところで次巻も楽しみ
吉田稔麿の腰抜け長州藩士たちへの捨て台詞「僕の『誠』は死ぬことになる」がなんとも皮肉で印象深かった……
そうそう。巻頭1コマ目、龍馬への土方の(半分ジブンガタリな)問いかけも名台詞で「ぴゃー!!」てなった
Posted by ブクログ
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前巻の引きや表紙から坂本龍馬vs土方歳三が描かれると思いきや(いや、描かれてるんだけど)その前に真剣勝負とは言い難いもののサービスバトルというには豪華な、そしてストーリー上重要な対戦が挿し挟まれていてこれは嬉しい。個人的にはこのエピソードに伴う順序を知らなかったというか、そもそもなぜか気になった事す
...続きを読むらなかったので「え?土方さんそこなんだ」と。
さて、実はこの作品の「1対1の勝負を通して最強は誰かを語る」という根幹に関わる事でずっと気になってた事がありまして、初期の対戦は本当に剣(武芸)の腕のみに特化した人々の戦いだったのが、高杉晋作のように強いんだろうが、剣術以外の事で名が知れている人の対戦が徐々に描かれるようになった点。そもそも戦闘狂みたいな人ばかりいるわけではなく当然思想強めな人も入ってくるのはストーリーの流れ的には自然な事だけど、果たして剣術を描くコンセプトの邪魔にはならないかという懸念。そして、この巻の対戦カードは維新志士でも屈指の思想つよつよキャラ坂本龍馬と天然理心流の遣い手としてより新選組でのポジションや人生哲学のイメージのほうが強い(個人の感想です)土方歳三というまさに武術対決から一番縁遠くなりそうなカード。ここで一つの回答がと思いきや、さらにその舞台が龍馬にとっては最悪、新選組にとっては必殺の多対一の遭遇戦。「これは……どうなるんだ???」と思っていたら口八丁と頑固者のおかげで豪華すぎるガヤが顕現し、無事1対1に収まり、しかもまさかの総合武術対決!予想外すぎる展開にこちらが1本取られましたわ。(余談ですが、土方さん黒子のバスケの赤司みたいになってます。)
しかし案の定やっぱり二人とも理想を語りたがり、この巻では決着つかず。龍馬はそもそも剣で決着をつける気は終始無い感じでらしいし、その対比となる土方さんの哲学もとても熱く剣そっちのけで読者としては盛り上がるところ……
そして、衝撃の次巻予告
「ツワモノガタリ"本段"池田屋事件編、開幕!!」
本段!?
_人人人人人_
> 本段!? <
 ̄YYYYY ̄
もしかして今までは全部前置き……というかキャラ紹介……そして、これがぼんやり感じていた懸念への回答!?
剣術狂い同志の対戦から徐々に維新と佐幕の思想を絡めていき、より大局的な視点で描く集団戦……が真に描きたかった事てことですよね?
これ実はもう一つの懸案事項である1対1対戦の連続というマンネリ化も回避でき、見事な構成と言わざるを得ない。いやあ、びっくりした(次巻まだ読んでないけど)
Posted by ブクログ
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なんとなくイメージ的に一番ヤバそうな対戦だったけど、終わってみれば戦う理由、キャラ設定の開陳から決着までコンパクトにまとまった今までで最もクセの無い王道の剣戟展開だった。斎藤一の「人を斬るのは好きじゃない。だが、死ぬほど得意だ」という開戦時の口上がなんかかっこよかったし、自由な河上彦斎と理詰めの斎藤
...続きを読む一という対比から来るシーソー展開もくどくならないギリギリで決着を見たのよ良かった。斎藤一と言えば例の作品のキャラ造形がチラついてしまうんだけど、この作品では先の台詞といい、見た目といいどっちかいうと剣心みがある(あ、言っちゃった)
剣に限らず言動全てに掴みどころのない河上彦斎も陰キャを極めたような斎藤一もどちらも魅力的な良キャラだったなあ。対戦中に二人が同じ台詞を言うんだけど、河上彦斎のは純粋に無意識に口をついた本心ぽいのに同じことを斎藤一が言うとタイミングもあるけど、ただの煽りに聞こえるのが笑える。真剣でレスバやってるのかキミたちは。
それにしても本編にさほど影響しないのに触れずにいられない細川斉護……
Posted by ブクログ
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この高杉晋作vs原田左之助という対戦カードは微妙かな?と思っていた時期もありました!それは偏に高杉晋作もそれなりに剣の腕前は強かろうが本質はそこじゃないというのと、原田左之助が新撰組では一段格が落ちる(イメージ)ところだったから、そして共にここでは死なない事がわかっているため茶番感があったのですが、
...続きを読む死合いが進むに連れて面白さ爆上がり↑↑
これまでの二段とは対戦趣向が違っている面白さ、頭が悪いが気が良くて悩みながら成長するどう見ても主人公キャラな原田(しかし、通常新撰組作品で原田が主人公になることは……)と場を支配する輪廻眼というかマキマ眼()な策士高杉晋作の化かしあい、全く正反対のキャラ対決みたいなところに徐々に絡められていく二人の共通点が非常に上手く、決着へ向けての両流派の惜しみない技の応酬も見応えがありました。最後に活きてくる原田の特殊性、そして窮地で繰り出す過去の技が決め手になる読んでてわくわくするような王道展開と高杉お得意のアジテーションで思わぬ方に火がついた原田の熱すぎる演説、勝負の落とし所も文句なしな名勝負「うん!これは原田左之助完全無欠の主人公だわ!めちゃくちゃかっけー」
からの時系列が戻り、あ……そういえばこの決着どうすんだ不味かろうって事になった時に初めて、回想シーンでなぜか唐突に現れた、ここでは誰かは伏せますが解説役のキモキャラ(ほんまキモいwwwの)存在が活きてきて「お前このためにおったんか(メタ視点)」最後までよく練られた対戦だったなあ……正直読後感の良さ言うと前のニ戦より上かも。
そんな爽やかな三の段から打って変わってお次は斎藤一vs河上彦斎!狂気しか感じない対戦が始まってしまいこれまた楽しみすぎる!!!
ところで、斎藤一が街を歩きながら道行く人を片っ端から妄想で斬り殺していくアレ……キモータのみんななら誰しも中2時代にやってるよね?共感性羞恥あるよね?
斎藤一は本当に殺れる能力があるんだけども……
あと、山南さんは一切語らせてもらえることなくこの作品は完結を迎えるんだろうな……と思うと気の毒で涙が止まらない
Posted by ブクログ
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