「私」を伝える文章作法

森下育彦

ありのままに書くなんて、無理。ではどうやったら自分を表現できるのか？ 「私」がどんな「私」であるかを知るために記憶の引き出しを覗いてみよう。書き言葉には声音や表情や身振りがない。自分らしく、自分の言葉で書くにはどうすればいいのか？ ちょっとした工夫と準備で誰でも身に付く文章作法を紹介！

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 教育
• 出版社: 筑摩書房
• 掲載誌・レーベル: ちくまプリマー新書
• 電子版発売日: 2015年05月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

今年100冊目。タイトルに惹かれて読みました。小説を書く技術というよりは散文(エッセイ)をどう書くかについて解りやすく解説したもの。けれども小説を書く上でも役立つ知識が沢山。書くことの引き出しは記憶にあり、その中からどのように「ネタ」を選んだら良いのかまで触れています。メモの作り方、書き出しは前置きを入れず、いきなり始めることやオノマトペの使い方やその効果など。「感情をぶちまけて、読み手をおいてけぼりにして、自分だけが気持ちよくなっている」耳が痛い一文です。文章を書くにあたってもっと感覚を研ぎ澄ませて、書き飛ばさずにじっくりと吟味するのが必要だと感じました。